「赤ちゃんがいます」バッジの逆バージョン? 「人助け」の意思表示チャーム

J-WAVE朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。4/11のオンエアでは「ピープルデザイン」という言葉がトピックスに。

ピープルデザインとは、「ハンディがあるなしにかかわらず、みんなが自然に自由に混ざり合える社会の実現に向けたソーシャルプロジェクト」のことなのだそう。実際にこの言葉を考えたNPO法人ピープルデザイン研究所の須藤シンジさんに、その経緯を聞きました。

「ピープルデザインを考えたのには二つの理由があるんです。ひとつは、ダイバーシティという言葉にあるような、『みんな違って、みんな良いじゃない』っていう社会を作っていこうという思いから。ハンディの有無や国籍が違っても良いよね、と考えたとき、きっとみんなが良いと感じると思うんですね。で、もうひとつの思いが、そこで具体的にどう動くか、そのための具体的な動きを新しく作っていきたいということで、ピープルデザインという言葉を作りました」(須藤さん)

バリアフリーやユニバーサルデザインという言葉がありますが、そこにプラスしてどうアクションするか、アクションのためにどう空気感を作っていくか、ということまで考えたのが「ピープルデザイン」という言葉のようです。では、具体的に「ピープルデザイン」としてどのようなアクションをしているのでしょうか。

「今年は『コミュニケーションチャーム』というものを使うことを提唱しています。人に席を譲ったり、困ってる人を手伝いたい気持ちというのは誰にでもあると思うんですが、シャイな気持ちがあって、すぐ行動に結びつかないんじゃないかと思うんです。でも妊婦さんのしている『おなかに赤ちゃんがいます』っていうバッジ。あれがあると、こちら側も席を譲りやすいですよね。コミュニケーションチャームはこれの逆バリエーションで、『私は何かあったら手伝う気持ちがあります』っていう人がつけるチャームなんです。ベルトループなんかに付けてもらうことで、手伝う意思表示をするんです」(須藤さん)

このコミュニケーションチャーム、鮮やかなピンク、ブルー、イエローなどの蛍光色のひもにプラスチックのチャームがついていて、プラスチック部分にはさまざまな「お手伝いできること」が直感的にわかる記号が書かれているのだそう。

手伝いたい人と手伝ってもらいたい人の気持ちをつなぐアイテム・コミュニケーションチャーム。普及させることで、より快適な社会になっていきそうですね。

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
http://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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