J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。2月26日(火)のオンエアでは、DAOKOとのコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、2月25日に東京ドームで来日公演を行ったばかりのMAROON 5を特集しています。
1回目:MAROON 5、若くして挫折を経験…起死回生のヒットを生み出した軌跡を振り返る【特集】
MAROON 5は、アメリカ・ロサンゼルス出身のバンド。現在のメンバーは、アダム・レヴィーン(Vo/Gt)、ジェシー・カーマイケル(Key/Gt)、ジェームス・ヴァレンタイン(Gt)、ミッキー・マデン(Ba)、マット・フリン(Dr)、PJ・モートン(Key)、サム・ファーラー(Key/Gt)の7人です。最近では、スーパーボウル・ハーフタイムショーでもパフォーマンスを披露し、話題になりました。
特集1日目は前身バンド「カーラズ・フラワーズ」での挫折と苦難から、MAROON 5として1stアルバム『Songs About Jane』をヒットさせ、グラミー賞で新人賞を獲得したところまでを紹介。2日目はその続きからの軌跡を辿ります。
■ジャンルを超えたコラボで高まった音楽性
『Songs About Jane』が爆発的ヒットし、世界的な人気を得たMAROON 5。しかし、2006年にカーラズ・フラワーズからのオリジナルメンバーだったドラムのライアンが脱退します。実はライアンは2004年から肩を痛めており、ドラムプレーにドクターストップがかかっていまったのです。MAROON 5のツアーには同行しつつも、実際のライブではサポートのマット・フリンがプレイ。ライアンは復帰を熱望していましたが、その願いは叶わず。結果、ライアンはバンドを脱退することになりました。そして、サポートをしていたマットがそのままMAROON 5に加入することに。
新たなメンバーでスタートを切ったMAROON 5は、2007年に2ndアルバム『It Won't Be Soon Before Long』を完成させます。そして、その先行シングル『Makes Me Wonder』は、Billboard Hot 100チャートでナンバー1を獲得。バンド初の全米ナンバー1ソングとなる大ヒットを記録しました。
実験的でソウルテイストだった1stアルバムに対し、2ndアルバムはダンサブルな作品に仕上がっています。その理由は、「前作とは対照的な作品にしたかった」ことと「純粋にリスナーを踊らせたかったから」と、ボーカルのアダムは語っていました。
そんな2ndアルバムに収録されている『Nothing Lasts Forever』では、サビの部分でカニエ・ウェストの曲『Heard 'Em Say』のメロディが入っています。この曲でカニエ・ウェストとコラボレーションをしたアダムですが、他のメンバーのミッキーとジェームスも、オルタナ・カントリー、そしてインディーロック界の歌姫ジェニー・ルイスのアルバムに参加するなど、メンバーそれぞれがジャンルを超えたコラボレーション活動を行なっていきます。
藤田:あらゆるジャンルのアーティストとの垣根を超えたコラボが、お互いのリスペクトを生み、それが今度はバンドにフィードバックされる。MAROON 5の音楽性の広さはそういったところからきているのかもしれません。
■「MAROON 5」というジャンルを打ち立てたアルバム
1st、2ndが大ヒットとなれば、もちろん3rdアルバムにも大きな期待がかかります。このことに関してボーカルのアダムは、「1stとも2ndとも違うサウンドにすることができれば、バンドは進化しているということになる」と語っています。
そして2010年に制作された3rdアルバム『Hands All Over』では、ロバート・ジョン“マット”ラングをプロデューサーに迎えました。ラングは、AC/DCからブライアン・アダムスまで、幅広いアーティストのプロデュースを手掛ける大御所。MAROON 5のファンだったことから、ラング自らプロデューサーに名乗りをあげました。彼はバンドに対して、「超ビッグになる土台を築けている」と述べたとか。
全米ナンバー1ソングなど、すでに世界的大ヒットを飛ばしていたMAROON 5ですが、これまで数々のビッグアーティストを見てきた大御所からすれば、MAROON 5はまだまだこれからのバンド。アダムは、このラングの言葉によって謙虚な気持ちになれたと話しています。
そんな新たな意気込みで制作されたアルバム『Hands All Over』は、マット・ラングがスイスに持っているスタジオでレコーディングされました。アメリカにいれば常に耳にするトレンド……それに左右されず、本当のことを厳しく指摘してくれるラングと作り上げたこの作品は、「どこを取ってもMAROON 5」という曲ばかりで、まさに「MAROON 5」というジャンルを打ち立てたアルバムとなりました。
というところで2日目は終了。この続きは3日目、27日(水)をお楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、2月25日に東京ドームで来日公演を行ったばかりのMAROON 5を特集しています。
1回目:MAROON 5、若くして挫折を経験…起死回生のヒットを生み出した軌跡を振り返る【特集】
MAROON 5は、アメリカ・ロサンゼルス出身のバンド。現在のメンバーは、アダム・レヴィーン(Vo/Gt)、ジェシー・カーマイケル(Key/Gt)、ジェームス・ヴァレンタイン(Gt)、ミッキー・マデン(Ba)、マット・フリン(Dr)、PJ・モートン(Key)、サム・ファーラー(Key/Gt)の7人です。最近では、スーパーボウル・ハーフタイムショーでもパフォーマンスを披露し、話題になりました。
特集1日目は前身バンド「カーラズ・フラワーズ」での挫折と苦難から、MAROON 5として1stアルバム『Songs About Jane』をヒットさせ、グラミー賞で新人賞を獲得したところまでを紹介。2日目はその続きからの軌跡を辿ります。
■ジャンルを超えたコラボで高まった音楽性
『Songs About Jane』が爆発的ヒットし、世界的な人気を得たMAROON 5。しかし、2006年にカーラズ・フラワーズからのオリジナルメンバーだったドラムのライアンが脱退します。実はライアンは2004年から肩を痛めており、ドラムプレーにドクターストップがかかっていまったのです。MAROON 5のツアーには同行しつつも、実際のライブではサポートのマット・フリンがプレイ。ライアンは復帰を熱望していましたが、その願いは叶わず。結果、ライアンはバンドを脱退することになりました。そして、サポートをしていたマットがそのままMAROON 5に加入することに。
新たなメンバーでスタートを切ったMAROON 5は、2007年に2ndアルバム『It Won't Be Soon Before Long』を完成させます。そして、その先行シングル『Makes Me Wonder』は、Billboard Hot 100チャートでナンバー1を獲得。バンド初の全米ナンバー1ソングとなる大ヒットを記録しました。
実験的でソウルテイストだった1stアルバムに対し、2ndアルバムはダンサブルな作品に仕上がっています。その理由は、「前作とは対照的な作品にしたかった」ことと「純粋にリスナーを踊らせたかったから」と、ボーカルのアダムは語っていました。
そんな2ndアルバムに収録されている『Nothing Lasts Forever』では、サビの部分でカニエ・ウェストの曲『Heard 'Em Say』のメロディが入っています。この曲でカニエ・ウェストとコラボレーションをしたアダムですが、他のメンバーのミッキーとジェームスも、オルタナ・カントリー、そしてインディーロック界の歌姫ジェニー・ルイスのアルバムに参加するなど、メンバーそれぞれがジャンルを超えたコラボレーション活動を行なっていきます。
藤田:あらゆるジャンルのアーティストとの垣根を超えたコラボが、お互いのリスペクトを生み、それが今度はバンドにフィードバックされる。MAROON 5の音楽性の広さはそういったところからきているのかもしれません。
■「MAROON 5」というジャンルを打ち立てたアルバム
1st、2ndが大ヒットとなれば、もちろん3rdアルバムにも大きな期待がかかります。このことに関してボーカルのアダムは、「1stとも2ndとも違うサウンドにすることができれば、バンドは進化しているということになる」と語っています。
そして2010年に制作された3rdアルバム『Hands All Over』では、ロバート・ジョン“マット”ラングをプロデューサーに迎えました。ラングは、AC/DCからブライアン・アダムスまで、幅広いアーティストのプロデュースを手掛ける大御所。MAROON 5のファンだったことから、ラング自らプロデューサーに名乗りをあげました。彼はバンドに対して、「超ビッグになる土台を築けている」と述べたとか。
全米ナンバー1ソングなど、すでに世界的大ヒットを飛ばしていたMAROON 5ですが、これまで数々のビッグアーティストを見てきた大御所からすれば、MAROON 5はまだまだこれからのバンド。アダムは、このラングの言葉によって謙虚な気持ちになれたと話しています。
そんな新たな意気込みで制作されたアルバム『Hands All Over』は、マット・ラングがスイスに持っているスタジオでレコーディングされました。アメリカにいれば常に耳にするトレンド……それに左右されず、本当のことを厳しく指摘してくれるラングと作り上げたこの作品は、「どこを取ってもMAROON 5」という曲ばかりで、まさに「MAROON 5」というジャンルを打ち立てたアルバムとなりました。
というところで2日目は終了。この続きは3日目、27日(水)をお楽しみに!
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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