ソニーミュージックのプロジェクト「B-side」について、ソニー・ミュージックレーベルズ SML Management副代表で、「B-side」プロジェクトリーダーの徳留愛理さんに話を訊いた。
徳留さんが登場したのは、10月5日(月)放送のJ-WAVE『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)内、あらゆる世界の本質にインサイトしていくコーナー「MORNING INSIGHT」だ。
徳留:最近はちょっと寒くなったり、起きるのがつらくなってきたりするので、朝ごはんをしっかりと食べています。
別所:朝ごはんをしっかりと食べるのは、大事ですね! 徳留さんは、長年ソニーミュージックでアーティストのマネジメントに携わり、2021年9月にアーティストやクリエイター、そしてその活動を支えるスタッフを、心と体の両面からサポートする「B-side」を立ち上げられました。現在はプロジェクトリーダーとして、その取り組みを進められています。前回のご出演でも「B-side」について伺いましたが、あらためてどのようなサポートが受けられるプロジェクトなのか教えてください。
徳留:メインのサポートは、専門家によるカウンセリングです。対象者は個人の費用負担なく、臨床心理士、公認心理師のカウンセラーさんによる専門のカウンセリングを受けられます。ほかにも、ワークショップやオンラインの医療相談などを行っております。
別所:徳留さんがマネジメントの立場でこういった仕組みを作ろうと思ったのは、そういう課題感を現場で感じていたからですか?
徳留:そうですね。私は入社以来ずっとマネジメントに携わってきていて、私たちの世代は気合と根性の世代で「何でも自分たちでやる」という感じでしたが、時代も変わってきたので「専門家の方々にもご協力いただいて、いろいろなことを吐き出す場所があったほうがいいんじゃないか」ということを、個人的な経験も通して感じて立ち上げました。
別所:特に音楽業界は表現の場だから感情を使ったりするし、それに携わるスタッフも一緒になって寄り添うという意味で、けっこう心が疲弊することはあるかもしれませんね。
徳留:はい、いちばん近いところで楽しいこともつらいことも一緒に味わうというところがありますからね。上司の方や同僚とのあいだで相談ごとが解決することもありますが、たまには専門家の方にお話を聞いていただくことも有効かなと思います。
別所:アメリカなどではいわゆる第三者、自分の人間関係とはまったく違うところで吐き出せる場所があるのがどんな業種でも普通ですから、そういうのは大事かもしれないですね。
徳留:かかりつけのお医者さんを持っているように、心のほうもケアをしてくれる人がいるといいかなと思います。
【関連記事】「世界メンタルヘルスデー(10月10日)」に考える、“少し立ち止まる時間”の作り方。
徳留:立ち上げた当初はソニーミュージックのなかだけのシステムでしたが、2024年くらいから他社さんにも使っていただけるように、ということで広がってまいりました。
別所:他社というのは、いわゆる音楽業界?
徳留:音楽業界もそうですし、エンタメの会社さんが多いですね。
別所:一方で、相談できる仕組みがあっても「最初の一歩を踏み出すのに勇気がいる」とか、「人に知られたら困る」とか、「病気扱いされるのもいやだ」とか、いろいろな悩みもあると思います。それに関してはどういう工夫を重ねてきましたか?
徳留:問題を持っている方が行くのはなかなかハードルが高いと思うので、「調子が悪いな」と言われている人を周りで見ている人たちがまず(カウンセリングに)行って、「調子が悪い人にどういう声がけをしたらいいか」という相談をしてもらうこともあります。そうすると「こんな感じでよかったよ」ということを当事者の方に伝えられるので、そういうふうにやっていくとちょっとハードルが下がるとは思っています。
別所:頑張っている人に特に多いから、周りの人が見て、サポートしてあげるということですね。
「B-side」では、毎年10月10日の「世界メンタルヘルスデー」に合わせた取り組みを続けている。これまでもトークイベントやアーティスト同士の対談などを行ってきたが、2026年の取り組みについて、徳留さんは次のように説明する。
徳留:今年はJ-WAVEさんとコラボレーションさせていただきます。うちのスタッフが「ぜひ、J-WAVEさんと何か一緒にやりたい」ということで、(J-WAVEからも)賛同いただきました。
別所:うれしいです。J-WAVEでは10月5日(月)から11日(日)まで、「B-side」と連携してJ-WAVE SOCIAL ACTION「TUNE IN TO YOURSELF」を展開していきます。キーワードは「#聴くことからはじめよう」ですが、どのような想いを込められたのでしょうか?
徳留:年々、聴くことはすごく難しいなと思っています。聴いているつもりでも、聴いているほうでフィルターをかけてしまったり、相槌を打ちながらも回答を考えながら聴いたりします。だから、本当の意味で「ちゃんと聴いて、ちゃんと受け止めて、そこから考えて戻す」というのは、けっこう丁寧にやらないとおざなりな会話になるというか、話しているほうも聴いてもらっている気持ちにならないという感じがあるのではと思います。ですから、なるべく自分のフィルターをかけずにいったん聴いて、ちゃんと受け止めてから返すということを心がけてはいるんですけど、なかなか難しいとは思います。
徳留:そうですね。聴こえていないふりをすることもありますよね。
別所:そういうときに、第三者といろいろな鎧を外して素直に話せる環境づくりは本当に大事かもしれませんね。
徳留:そうですね。みんな、何らかの鎧をつけているというか、何らか気を張りながらやっていて、いい恰好もしたいし、あんまり弱みも見せたくないし、みたいなことは多かれ少なかれあると思います。
別所:世の中の役割も担っているから、家庭でも家族がいたり、外に出れば上司だったり中間管理職だったりすると、音楽業界に限らず、なかなか自分自身の弱音を吐けない方も多いんじゃないかと思います。今後、「B-side」ではどんなことに挑戦していこうと考えているのでしょうか?
徳留:「引き続き、粛々と」という感じですね。繊細なことを取り扱うプロジェクトではあるので、大きくなればいいというものでもないですし、丁寧にやっていきながら、こういうことが普通になるといいなと思っています。
別所:こういうことがあっけらかんと言えるような時代になれば本当にいいんだけどなと思いますね。
5年間の活動を通し、利用者からも「よかった」という声が上がっている「B-side」プロジェクト。他社からも利用を希望する声は増えているそうだ。
徳留:「使ってみたい」と言ってくださる他の会社の方も増えてきているので、少しずつではあるけど広がっているかなという感じがします。
別所:体の不調にもつながってしまうので、心のケアは大事ですよね。
徳留:本当に、イコールだと思います。
別所:こんな僕でもそういうことがありますから、みなさんあると思います。だから、自分だけじゃないので、ちょっとの勇気やちょっとの一歩で話し始める、そういう扉が開くとよいですね。「B-side」と連携したキャンペーン、J-WAVE SOCIAL ACTION「TUNE IN TO YOURSELF」“聴くことからはじめよう”。ぜひ、みなさんも周りにいる人の声を聴き、自分も思い切っていろいろな想いを話してみる。そんな場づくりをしてみてください。
「世界メンタルヘルスデー」当日の10月10日(土)、「B-side」が企画・制作するポッドキャスト番組『B-side Talk ~心の健康ケアしてる?』にて、J-WAVEとのコラボレーションコンテンツを公開。ゲストに緑黄色社会の長屋晴子、料理家の長谷川あかりが登場し、J-WAVEナビゲーターのノイハウス萌菜がMCで参加。心の健康やセルフケアをテーマにしたスペシャルトークを展開する。
B-sideの詳細は公式サイトまで。
J-WAVE SOCIAL ACTION「TUNE IN TO YOURSELF」の詳細は公式サイトまで。
『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の8時35分ごろから。
徳留さんが登場したのは、10月5日(月)放送のJ-WAVE『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)内、あらゆる世界の本質にインサイトしていくコーナー「MORNING INSIGHT」だ。
この日の放送は10月12日(月)28時ごろまで、radikoのタイムフリー機能で楽しめる。
専門家との対話で心のケアを
10月10日の「世界メンタルヘルスデー」に合わせて、今回はアーティストやその活動を支える人たちの心と体をサポートする活動を行っている、ソニーミュージックのプロジェクト「B-side」に注目した。そのプロジェクトリーダーを務める徳留愛理さんは、『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』に2023年9月以来の登場。ナビゲーターの別所はまず“朝時間の過ごし方”について訊く。徳留:最近はちょっと寒くなったり、起きるのがつらくなってきたりするので、朝ごはんをしっかりと食べています。
別所:朝ごはんをしっかりと食べるのは、大事ですね! 徳留さんは、長年ソニーミュージックでアーティストのマネジメントに携わり、2021年9月にアーティストやクリエイター、そしてその活動を支えるスタッフを、心と体の両面からサポートする「B-side」を立ち上げられました。現在はプロジェクトリーダーとして、その取り組みを進められています。前回のご出演でも「B-side」について伺いましたが、あらためてどのようなサポートが受けられるプロジェクトなのか教えてください。
徳留:メインのサポートは、専門家によるカウンセリングです。対象者は個人の費用負担なく、臨床心理士、公認心理師のカウンセラーさんによる専門のカウンセリングを受けられます。ほかにも、ワークショップやオンラインの医療相談などを行っております。
別所:徳留さんがマネジメントの立場でこういった仕組みを作ろうと思ったのは、そういう課題感を現場で感じていたからですか?
徳留:そうですね。私は入社以来ずっとマネジメントに携わってきていて、私たちの世代は気合と根性の世代で「何でも自分たちでやる」という感じでしたが、時代も変わってきたので「専門家の方々にもご協力いただいて、いろいろなことを吐き出す場所があったほうがいいんじゃないか」ということを、個人的な経験も通して感じて立ち上げました。
別所:特に音楽業界は表現の場だから感情を使ったりするし、それに携わるスタッフも一緒になって寄り添うという意味で、けっこう心が疲弊することはあるかもしれませんね。
徳留:はい、いちばん近いところで楽しいこともつらいことも一緒に味わうというところがありますからね。上司の方や同僚とのあいだで相談ごとが解決することもありますが、たまには専門家の方にお話を聞いていただくことも有効かなと思います。
別所:アメリカなどではいわゆる第三者、自分の人間関係とはまったく違うところで吐き出せる場所があるのがどんな業種でも普通ですから、そういうのは大事かもしれないですね。
徳留:かかりつけのお医者さんを持っているように、心のほうもケアをしてくれる人がいるといいかなと思います。
J-WAVEとコラボした取り組み
2021年のプロジェクトスタートから5年。現在はソニーミュージックグループ以外の企業にも「B-side」のサービスは広がっている。この5年間のなかでの大きな変化は、何だったのだろうか。【関連記事】「世界メンタルヘルスデー(10月10日)」に考える、“少し立ち止まる時間”の作り方。
徳留:立ち上げた当初はソニーミュージックのなかだけのシステムでしたが、2024年くらいから他社さんにも使っていただけるように、ということで広がってまいりました。
別所:他社というのは、いわゆる音楽業界?
徳留:音楽業界もそうですし、エンタメの会社さんが多いですね。
別所:一方で、相談できる仕組みがあっても「最初の一歩を踏み出すのに勇気がいる」とか、「人に知られたら困る」とか、「病気扱いされるのもいやだ」とか、いろいろな悩みもあると思います。それに関してはどういう工夫を重ねてきましたか?
徳留:問題を持っている方が行くのはなかなかハードルが高いと思うので、「調子が悪いな」と言われている人を周りで見ている人たちがまず(カウンセリングに)行って、「調子が悪い人にどういう声がけをしたらいいか」という相談をしてもらうこともあります。そうすると「こんな感じでよかったよ」ということを当事者の方に伝えられるので、そういうふうにやっていくとちょっとハードルが下がるとは思っています。
別所:頑張っている人に特に多いから、周りの人が見て、サポートしてあげるということですね。
「B-side」では、毎年10月10日の「世界メンタルヘルスデー」に合わせた取り組みを続けている。これまでもトークイベントやアーティスト同士の対談などを行ってきたが、2026年の取り組みについて、徳留さんは次のように説明する。
徳留:今年はJ-WAVEさんとコラボレーションさせていただきます。うちのスタッフが「ぜひ、J-WAVEさんと何か一緒にやりたい」ということで、(J-WAVEからも)賛同いただきました。
別所:うれしいです。J-WAVEでは10月5日(月)から11日(日)まで、「B-side」と連携してJ-WAVE SOCIAL ACTION「TUNE IN TO YOURSELF」を展開していきます。キーワードは「#聴くことからはじめよう」ですが、どのような想いを込められたのでしょうか?
徳留:年々、聴くことはすごく難しいなと思っています。聴いているつもりでも、聴いているほうでフィルターをかけてしまったり、相槌を打ちながらも回答を考えながら聴いたりします。だから、本当の意味で「ちゃんと聴いて、ちゃんと受け止めて、そこから考えて戻す」というのは、けっこう丁寧にやらないとおざなりな会話になるというか、話しているほうも聴いてもらっている気持ちにならないという感じがあるのではと思います。ですから、なるべく自分のフィルターをかけずにいったん聴いて、ちゃんと受け止めてから返すということを心がけてはいるんですけど、なかなか難しいとは思います。
メンタルヘルスケアが“当たり前”になる社会を目指して
別所:本当の意味でちゃんと相手の話を聴けているかはもちろんですし、自分自身も自分のなかにある心の声をちゃんと聴いているかなとも思います。だいたい頑張っちゃっている人は、それを跳ねのけたり立ち向かっちゃったりするでしょう?徳留:そうですね。聴こえていないふりをすることもありますよね。
別所:そういうときに、第三者といろいろな鎧を外して素直に話せる環境づくりは本当に大事かもしれませんね。
徳留:そうですね。みんな、何らかの鎧をつけているというか、何らか気を張りながらやっていて、いい恰好もしたいし、あんまり弱みも見せたくないし、みたいなことは多かれ少なかれあると思います。
別所:世の中の役割も担っているから、家庭でも家族がいたり、外に出れば上司だったり中間管理職だったりすると、音楽業界に限らず、なかなか自分自身の弱音を吐けない方も多いんじゃないかと思います。今後、「B-side」ではどんなことに挑戦していこうと考えているのでしょうか?
徳留:「引き続き、粛々と」という感じですね。繊細なことを取り扱うプロジェクトではあるので、大きくなればいいというものでもないですし、丁寧にやっていきながら、こういうことが普通になるといいなと思っています。
別所:こういうことがあっけらかんと言えるような時代になれば本当にいいんだけどなと思いますね。
5年間の活動を通し、利用者からも「よかった」という声が上がっている「B-side」プロジェクト。他社からも利用を希望する声は増えているそうだ。
徳留:「使ってみたい」と言ってくださる他の会社の方も増えてきているので、少しずつではあるけど広がっているかなという感じがします。
別所:体の不調にもつながってしまうので、心のケアは大事ですよね。
徳留:本当に、イコールだと思います。
別所:こんな僕でもそういうことがありますから、みなさんあると思います。だから、自分だけじゃないので、ちょっとの勇気やちょっとの一歩で話し始める、そういう扉が開くとよいですね。「B-side」と連携したキャンペーン、J-WAVE SOCIAL ACTION「TUNE IN TO YOURSELF」“聴くことからはじめよう”。ぜひ、みなさんも周りにいる人の声を聴き、自分も思い切っていろいろな想いを話してみる。そんな場づくりをしてみてください。
「世界メンタルヘルスデー」当日の10月10日(土)、「B-side」が企画・制作するポッドキャスト番組『B-side Talk ~心の健康ケアしてる?』にて、J-WAVEとのコラボレーションコンテンツを公開。ゲストに緑黄色社会の長屋晴子、料理家の長谷川あかりが登場し、J-WAVEナビゲーターのノイハウス萌菜がMCで参加。心の健康やセルフケアをテーマにしたスペシャルトークを展開する。
B-sideの詳細は公式サイトまで。
J-WAVE SOCIAL ACTION「TUNE IN TO YOURSELF」の詳細は公式サイトまで。
『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の8時35分ごろから。
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2026年10月12日28時59分まで
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番組情報
- J-WAVE TOKYO MORNING RADIO
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月・火・水・木曜6:00-9:00