吉岡里帆が、ゆりやんレトリィバァに聞く。「なんで好きになっただけで怖がられなきゃいけないの?」初監督作の裏側

ゆりやんレトリィバァが、映画『禍禍女』(まがまがおんな)の制作エピソードを語った。

ゆりやんが登場したのは、2月8日(日)放送のJ-WAVE『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。心地よい音楽とともに、よりよいライフスタイルを考えるプログラムだ。

初監督映画『禍禍女』がついに公開

ゆりやんレトリィバァは1990年生まれ、奈良県出身。2013年に「NSC大ライブ2013」で優勝し、養成所を首席で卒業。デビュー以来、お笑い芸人、俳優、ブランドディレクション、アーティストなど多岐にわたり活躍中だ。2月6日には、初めての監督作品として作り上げた映画『禍禍女』の公開がスタートした。

本番組はゲストのライフスタイルに迫る。今回は、ゆりやんが仕事中に思わず涙したエピソードや、ロサンゼルスでの生活、暮らしのなかでほしいものについて語る場面もあった。全編はSpotifyなどのポッドキャストで配信中。

この記事では、オンエア内容の一部として『禍禍女』にまつわるパートをテキストで紹介する。

・ポッドキャストページ

『禍禍女』の感想は「令和版ホラー映画」

映画『禍禍女』は、世界三大ファンタスティック映画祭のひとつであるスペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭への出品を皮切りに、世界各地で注目を集めている作品。本作は、ゆりやんの恋愛体験を着想源とし、好きになった男に執拗につきまとう“禍禍女”の狂気と妄想を、圧倒的な映像表現と緻密に構築された世界観によって描き出す恋愛映画だ。

映画『禍禍女』本予告【2026年2月6日公開】

吉岡:「恋愛映画史上最狂の復讐劇」という副タイトルだったので、ドロドロの恋愛映画かなと思って観に行ったら、ゴリゴリのホラー映画でした(笑)。

ゆりやん:ありがとうございます!

吉岡:私、実はホラーがあまり得意じゃないんですけど、この作品は「令和版ホラー映画」と言わせてください!

ゆりやん:うれしいです!

吉岡:今までのジャパニーズホラーを踏襲しつつ、女性像が新しいんですよね。まず、(主演の)南 沙良さんのあんな姿を観られる日が来るなんて……新境地ですよね。

ゆりやん:南さんにも、「ここまでお願いしていいのかな」と思うくらいたくさんお願いしてしまいました。

吉岡:南さんの肝の据わり方がすごいですし、ゆりやんさんの色をちゃんと取り込んでいらっしゃる感じもしました。そこにまず感動しましたね。

ゆりやん:ありがたかったです。

吉岡:あと、キャストも本当に面白くて。芸人の九条ジョーさんがイケメン役だったり、アオイヤマダさんが恋のライバル役で出演されていました。私は舞台が大好きなので、平田敦子さんが出演されているのもうれしかったですし、髙石あかりちゃんも、あの尺であそこまで印象を残すのは驚異的だなと思いました。

ゆりやん:うれしいです。そんなに観てくださって、感謝いたします。

人のけんかを観察するのが好き!?

映画『禍禍女』の感想を語った吉岡は、作中でも特に印象に残った場面として、女性同士が激しく衝突するけんかのシーンを挙げた。思わず笑ってしまうほどの面白さがあり、強く記憶に残っているという。

ゆりやん:私、女性同士のけんかが大好きなんです。けんかそのものが好きで。

吉岡:そうだったんですね。こんな平和主義な感じなのに!

ゆりやん:けんかするのも、人のけんかを見るのも好きです(笑)。里帆さんはけんか好きですか?

吉岡:私も……けんか好きです(笑)。

ゆりやん:人が怒られてるのを見に行ったりはしますか?

吉岡:それはないです(笑)。どこに行けば見られるんでしょうか?

ゆりやん:注意受けてる人の後ろに立って、お菓子を選んでるふりをしたりします(笑)。

吉岡:変な趣味(笑)!

ゆりやん:小学生のころから人が怒られてるの、見るのが好きでした(笑)。

吉岡:では、ご自身にもけんか体験があったりするんですか?

ゆりやん:10年に一度くらい、大げんかします。ひとつは10年以上前、芸人になってすぐ、舞台上で先輩のお笑いスタンスに腹が立ちすぎて、目の前まで行って「正々堂々やらんかい!」と言ってしまって(笑)。自分が生意気な若手でした。里帆さんにも師匠はいらっしゃるんですか?

吉岡:私は北川景子さんです。リスペクトをちゃんと受け取りながら、頑張っていらっしゃるという。あんなふうに、気高くなりたいです。

禍禍女のベースは学生時代の苦い恋愛

映画『禍禍女』は、ゆりやん自身の過去の恋愛経験をベースにしている。もともと、プロデューサーから「映画監督をやってみませんか」と声をかけられたことがきっかけだったという。どのような作品にするかを考えた際、ゆりやんは自分が熱を持って語れる題材にしたいと考えたと話す。

そして、恋愛の話をすることが好きなゆりやんは、自身の恋愛遍歴について「どんな人を好きになり、どのように告白し、どこで振られたのか」といったエピソードを語っていた。すると、その内容を聞いた相手から「それはもうホラーですね」と言われたことが転機となり、恋愛を題材にしたホラー映画という発想へとつながっていった。

吉岡:差し支えなければ、本編のセリフで「これは自分が言ったな」というものはありますか?

ゆりやん:私がそのまま言ったセリフはないんですけど、調子に乗っている男性が、「俺はホラー映画を観て怖いと思ったことが一回もない」「俺のほうがうまく作れる」みたいなことを言う場面があって。それは、実際に好きだった人が言っていた言葉なんです。

吉岡:あのシーン、けっこうイラっとしました(笑)。

ゆりやん:そうなんです。好きなときは「そうだよね」と言ってましたけど、今思い返すと「舐めるなよ」って思います(笑)。この映画は、「好きになられたら終わり」という禍禍女が、好きになった男性を追いかけた結果、怖がられてしまう物語なんです。私自身、高校生のときに好きな先輩がいて、その人がいつも男子3人組でいたんです。私はA先輩が好きで、Aさんを追いかけても振り向いてもらえなかった。次にBさんを追いかけてもダメで、そうしたらCさんが「次は俺のことを好きになるんじゃないか」って怖がり始めたんです。

吉岡:それは、むちゃくちゃ腹立たしい思い出ですね!

ゆりやん:そうなんです。「なんで好きになっただけで怖がられなきゃいけないの?」って思いました。

吉岡:それはもう、禍禍女が発動しますよね。

ゆりやん:はい。ああいう目に遭っていただいて当然です(笑)!

吉岡:ホラー映画って、念で殺すような幽霊系が多いじゃないですか。でも禍禍女は、もう少し直接的な嫌がらせで、それもいいなって思いました。そこに、ゆりやんさんの芸人魂を感じちゃいました。

映画監督を経ての気づきは「私ってお嬢様」

続いて、ゆりやんに映画制作に至った経緯について話を聞いた。ゆりやんは、子どものころから映画が好きで、いつか映画の世界で働きたいという想いを抱いてきたという。

およそ5年前、テレビ番組のなかで「映画監督になりたい」と語ったことがあった。その場面を偶然目にしたプロデューサーが、同日に吉本興業へ連絡を入れ、「映画監督をやってみませんか」と声をかけたことが、今回の映画制作へとつながっていった。

吉岡:ある意味、とんとん拍子だったんですね。

ゆりやん:本当に、びっくりしました。

吉岡:アンケートで、すごく好きな質問があって。「活動を始めたころと今で、いちばん変わったことは何ですか」という質問なんですけど、「映画監督になってから本当の自分がわかりました。私イコールお嬢様でした」と答えていただきました。

ゆりやん:そうなんです。映画監督がどういう仕事かわからないまま始めたんですけど、自分の意見を伝えるには「自分が何を好きか」をはっきりさせないといけない。AかBか、どっちが好きか、その理由は何か、期間中ずっと自分に問いかけていたんですね。その過程で、「私って意外と自分が何を好きか考えずに生きてきたんだな」と気づいて。削ぎ落として、研ぎ澄ましていった結果、「私ってお嬢様だったわ」と思ったんです。「ピンクが好き」「わらわは日焼けはしたくない!」みたいな、「私ってこうよ」と素直に思えるようになりました。撮影中というより、終わってから気づいたことですね。

吉岡:それを自認できるのって、大事ですよね。

ゆりやん:そうですね。自認されてますか?

吉岡:しています!

ゆりやん:それってお嬢様であるということ?

吉岡:はい!

ゆりやん:あなたもそうだったのね(笑)。

吉岡:20代のころは「私なんて」みたいな、控えめという名の逃げをしていた気がします。でも今は、「わらわはこういう作品をする!」と思えるようになりました(笑)。

ゆりやん:かっこいい!

ゆりやんレトリィバァの最新情報は吉本興業の公式サイトまで。

映画『禍禍女』の詳細は公式サイトまで

『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
radikoで聴く
2026年2月15日28時59分まで

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番組情報
UR LIFESTYLE COLLEGE
毎週日曜
18:00-18:54

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