大人気の料理家・長谷川あかりが、レシピのこだわりを語った。
長谷川が登場したのは、12月14日(日)放送のJ-WAVE『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。心地よい音楽とともに、よりよいライフスタイルを考えるプログラムだ。
本番組はゲストの活動やライフスタイルに迫るのが特徴。今回は長谷川が、家庭料理における「ワンパターン」の概念をポジティブに捉え直す視点について語る。献立作りの固定観念を外すための考え方や、食との向き合い方を提示。あわせて、自身の生活を彩るインテリアの“大リニューアル”も明かした。
トークの模様は、Spotifyなどのポッドキャストでも聴くことができる。この記事では、ごく一部をテキストで紹介する。
・ポッドキャストページ
吉岡:この番組では毎回学びの時間があって、スペシャリストの方から生活をより豊かにするアドバイスをいただくコーナーがあるんですけど、料理は毎日のことで大切なんですよね。短い尺のなかでお料理の説明をしていただけて、本当にありがたかったです。
長谷川:私は2022年の11月に1冊目の書籍『クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん』(KADOKAWA)を出しているので、(『UR LIFESTYLE COLLEGE』からは)本当に最初にお仕事をいただいたかたちでした(笑)。
吉岡:今回、新しい著書のお話も伺いたいのですが、今回で14冊目になるんですよね。すごい勢いですし、ここ何年かは大忙しだったのでは?
長谷川:そうですね。でも、寝たら忘れていくタイプなので(笑)。どんどん前に、全速力で走った感覚はあるかもしれないです。
吉岡:私も大好きですし、周りを見ても、ほぼ全員が長谷川あかりさんのレシピを使っているんじゃないかと思うほどです。それくらい、日々の食卓に自然と取り入れられている存在だと感じています。いつもお世話になっております。
長谷川:とんでもないです! こちらこそありがとうございます。
吉岡:料理系のレシピでこのバズり方は異次元だと思います。
長谷川:この投稿自体はけっこう前に発信したものなんですけども、急にバズり始めて。
吉岡:何がきっかけだったのでしょうか?
長谷川:わからないんですよね。この料理のレシピは、書籍や雑誌といろいろあるんですけど、SNSだとXをメインに発信していて。Xって言葉の媒体なので、「この料理を作ってこんな気持ちになった」「このレシピでこんな驚きがあった」など、みなさんおのおのの言葉とお写真で表現してくださるんです。それがたぶん共感を呼んでバズったと思うので、私のレシピというより、作ってくださっているみなさんの言葉の強さでどんどん広がっていったと感じています。なので、バター酒蒸しハンバーグは我が子の巣立ちを見ているような気持ちになりました(笑)。
吉岡:「どこまでいっちゃうの~!」みたいな気持ちになられたのですね(笑)。最近だと、炊飯器を使ったレシピで大きい具材をのせて炊きこむものに対して、「あかり、信じてるぞ」と投稿したものがバズっているというお話を聞いて面白いなと思いました。
長谷川:私にとって料理は、忙しい日々のなかで、だましだまし自分をケアしながら生きていくためのひとつの手段です。だからこそ、ただ簡単であればいいというわけではなく、それだけでは心が満たされないと感じています。いろんな要素を満たすために、最短距離で出てきたレシピは「そうなるしかなかった」がために、ちょっと形態が変になっちゃうというか。炊飯器に野菜がドンと置いてあったりとか、作る工程が特殊になってしまったりとかしちゃうんですよね。なので、変なレシピを出したいっていう想いはまったくないんですよ。
吉岡:自然とそうなったんですね。以前、スペシャリストの方がゲストにいらっしゃったときに、小説家や棋士の方も同じで、「自分の打つ手はこれしかない」という境地に至る、という話で盛り上がったことがありました(笑)。これはプロフェッショナルの共通点かもしれないですね。
吉岡:私も拝見しましたが、長谷川あかりさんのレシピって、多くて4工程なんですよね。2工程で作らせてくれるレシピが多くて、疲れていても作ってみようかなという気分にさせてくれる献立ばかりです。あと、私が長谷川あかりさんのレシピで特に好きなところは、「塩だけで」という文言です。いい響きだなって。
長谷川:もちろん、素材の味もあるんですけど、塩だけで料理ができるってうれしいことだと思うんですよね。
吉岡:すごく得した気分になります。おしゃれなスーパーでたくさんの調味料が並んでいるのを見ると、素敵だし、丁寧な暮らしだなと思って、つい買ってしまうし、使ってみようとも思うんです。でも、いざ自分の生活に戻ると、結局使わないまま賞味期限が切れてしまうこともあって。難しい調味料を見ると、めまいを覚えるときもあって(笑)。そういうときは「元気なときにやろう」と後回しになっちゃうんですよね。「塩だけ」と書いてくれていると「やってみようかな」と思えます。
長谷川:うれしいです。私も元気なときにレシピを作ると、はっちゃけちゃうんですよね。それこそ、調味料とか材料とかもアゲアゲな感じになっちゃうんです(笑)。そのレシピをめちゃくちゃ疲れてるときに見ると、「なんだこれ!?」と感じて生活に馴染まないなっていう状態になるんですよね。何個かレシピを書いたものは必ず疲れたときに見返して、「これならいける」と思えるものだけを選抜して試作の段階に持っていきます。
吉岡:実際、もっと多くのレシピが生まれているんでしょうけども、レシピ本になっているものは精鋭部隊って感じですよね。
長谷川:ごはんにのせたり、かけたりする、簡単に食べられるし、作れるんだけど、組み合わせが面白かったり、得した気分になれるようなレシピを作りました。栄養満点でヘルシーで、だけど楽しい、華やかな気持ちになれるような、そんなのせごはんとかけごはんをたくさん紹介している1冊になっています。
吉岡:「ブッラータチーズとナンプラーののせごはん」というレシピも先ほどスタッフさんに見せてもらったのですが、こんな挑戦もされてるんですね。あれは思いつかない(笑)!
長谷川:本当ですか(笑)。
吉岡:ブッラータチーズとナンプラーをのせて、潰しながら食べるんですよね?
長谷川:そうです。リゾットみたいでめっちゃおいしいです。ピザを注文するのはしんどいけれど、ピザ的な自分へのご褒美がほしいときによく作ります!
吉岡:レシピもめっちゃ簡単ですよね。お見事です。 長谷川あかりの最新情報はX公式アカウント(@akari_hasegawa)まで。
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
長谷川が登場したのは、12月14日(日)放送のJ-WAVE『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。心地よい音楽とともに、よりよいライフスタイルを考えるプログラムだ。
大人気レシピを生み出し続ける料理家・長谷川あかり
長谷川あかりは1996年生まれ、埼玉県出身。2007年に子役としてデビューし、俳優として活動したのち、結婚を機に芸能界を引退した。その後、管理栄養士の資格を取得し、料理家、管理栄養士としての活動を開始。現在は雑誌やWebを中心にさまざまなレシピを発信し、幅広く活躍している。本番組はゲストの活動やライフスタイルに迫るのが特徴。今回は長谷川が、家庭料理における「ワンパターン」の概念をポジティブに捉え直す視点について語る。献立作りの固定観念を外すための考え方や、食との向き合い方を提示。あわせて、自身の生活を彩るインテリアの“大リニューアル”も明かした。
トークの模様は、Spotifyなどのポッドキャストでも聴くことができる。この記事では、ごく一部をテキストで紹介する。
・ポッドキャストページ
14冊目のレシピ本! 大忙しで前進した毎日
吉岡と長谷川は顔を合わせるのは初めて。しかし長谷川は、この番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』に2022年10月から1年間、コメントで出演していたという縁がある。吉岡:この番組では毎回学びの時間があって、スペシャリストの方から生活をより豊かにするアドバイスをいただくコーナーがあるんですけど、料理は毎日のことで大切なんですよね。短い尺のなかでお料理の説明をしていただけて、本当にありがたかったです。
長谷川:私は2022年の11月に1冊目の書籍『クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん』(KADOKAWA)を出しているので、(『UR LIFESTYLE COLLEGE』からは)本当に最初にお仕事をいただいたかたちでした(笑)。
吉岡:今回、新しい著書のお話も伺いたいのですが、今回で14冊目になるんですよね。すごい勢いですし、ここ何年かは大忙しだったのでは?
長谷川:そうですね。でも、寝たら忘れていくタイプなので(笑)。どんどん前に、全速力で走った感覚はあるかもしれないです。
吉岡:私も大好きですし、周りを見ても、ほぼ全員が長谷川あかりさんのレシピを使っているんじゃないかと思うほどです。それくらい、日々の食卓に自然と取り入れられている存在だと感じています。いつもお世話になっております。
長谷川:とんでもないです! こちらこそありがとうございます。
ただ簡単なだけでは、心が満たされない
日々さまざまなレシピを提案している長谷川。Xでもレシピをアップしており、2023年6月に発売された『つくりたくなる日々レシピ』(扶桑社)の表紙を飾った「バター酒蒸しハンバーグ」のレシピの投稿は、2.6億インプレッション超(2025年12月現在)を記録している。ずっと出張に行っていた夫がやっと帰ってきたので、バター酒蒸しハンバーグをつくりました。フライパンひとつ、ヘラで混ぜるだけだから、包丁も手も使わずに20分で完成します。酒蒸しにした汁をそのままソースにするのもポイント。牛乳をたっぷり入れると、ふっくらとして美味しいんです。 pic.twitter.com/40y94vZvHv
— 長谷川あかり (@akari_hasegawa) January 13, 2023
長谷川:この投稿自体はけっこう前に発信したものなんですけども、急にバズり始めて。
吉岡:何がきっかけだったのでしょうか?
長谷川:わからないんですよね。この料理のレシピは、書籍や雑誌といろいろあるんですけど、SNSだとXをメインに発信していて。Xって言葉の媒体なので、「この料理を作ってこんな気持ちになった」「このレシピでこんな驚きがあった」など、みなさんおのおのの言葉とお写真で表現してくださるんです。それがたぶん共感を呼んでバズったと思うので、私のレシピというより、作ってくださっているみなさんの言葉の強さでどんどん広がっていったと感じています。なので、バター酒蒸しハンバーグは我が子の巣立ちを見ているような気持ちになりました(笑)。
吉岡:「どこまでいっちゃうの~!」みたいな気持ちになられたのですね(笑)。最近だと、炊飯器を使ったレシピで大きい具材をのせて炊きこむものに対して、「あかり、信じてるぞ」と投稿したものがバズっているというお話を聞いて面白いなと思いました。
長谷川:私にとって料理は、忙しい日々のなかで、だましだまし自分をケアしながら生きていくためのひとつの手段です。だからこそ、ただ簡単であればいいというわけではなく、それだけでは心が満たされないと感じています。いろんな要素を満たすために、最短距離で出てきたレシピは「そうなるしかなかった」がために、ちょっと形態が変になっちゃうというか。炊飯器に野菜がドンと置いてあったりとか、作る工程が特殊になってしまったりとかしちゃうんですよね。なので、変なレシピを出したいっていう想いはまったくないんですよ。
吉岡:自然とそうなったんですね。以前、スペシャリストの方がゲストにいらっしゃったときに、小説家や棋士の方も同じで、「自分の打つ手はこれしかない」という境地に至る、という話で盛り上がったことがありました(笑)。これはプロフェッショナルの共通点かもしれないですね。
吉岡里帆が長谷川あかりのレシピで好きなところは?
長谷川は10月29日に初の献立レシピ本『シンプルだから悩まない! ワンパターン献立』(ダイヤモンド社)を発売した。多くの人が悩む「献立の考え方」をテーマに35献立、計70レシピが掲載されている。【新刊お知らせ】
— 長谷川あかり (@akari_hasegawa) September 26, 2025
"ワンパターン献立"が10/29に発売されます!常備食材+3種の生鮮食品でつくる栄養満点2品メニュー。たっぷり35献立掲載しています!SNSで人気のメニューはもちろん、新規レシピや簡単副菜も。マンネリを味方につけるための味つけの黄金ルールも必見です。https://t.co/IekbvZOTbn pic.twitter.com/Mm01iFTF03
長谷川:もちろん、素材の味もあるんですけど、塩だけで料理ができるってうれしいことだと思うんですよね。
吉岡:すごく得した気分になります。おしゃれなスーパーでたくさんの調味料が並んでいるのを見ると、素敵だし、丁寧な暮らしだなと思って、つい買ってしまうし、使ってみようとも思うんです。でも、いざ自分の生活に戻ると、結局使わないまま賞味期限が切れてしまうこともあって。難しい調味料を見ると、めまいを覚えるときもあって(笑)。そういうときは「元気なときにやろう」と後回しになっちゃうんですよね。「塩だけ」と書いてくれていると「やってみようかな」と思えます。
長谷川:うれしいです。私も元気なときにレシピを作ると、はっちゃけちゃうんですよね。それこそ、調味料とか材料とかもアゲアゲな感じになっちゃうんです(笑)。そのレシピをめちゃくちゃ疲れてるときに見ると、「なんだこれ!?」と感じて生活に馴染まないなっていう状態になるんですよね。何個かレシピを書いたものは必ず疲れたときに見返して、「これならいける」と思えるものだけを選抜して試作の段階に持っていきます。
吉岡:実際、もっと多くのレシピが生まれているんでしょうけども、レシピ本になっているものは精鋭部隊って感じですよね。
のせごはんとかけごはんを多数紹介したレシピ本を発売
長谷川は12月19日(金)に最新著書『のせごはんとかけごはん 時間がない日、気力がない日のおたすけレシピ』(主婦と生活社)を発売する。【12/19新刊発売のお知らせ】
— 長谷川あかり (@akari_hasegawa) November 11, 2025
「のせごはんとかけごはん」が発売されます。なるべく手をかけず、手をかけたような満足感だけを味わえる食事をできる範囲でつくることが私の心の支え。そして、私にとってそれがまさに「のせごはん」や「かけごはん」であることが多いのです。https://t.co/9DTdJk5elX pic.twitter.com/r1Zdd1devd
吉岡:「ブッラータチーズとナンプラーののせごはん」というレシピも先ほどスタッフさんに見せてもらったのですが、こんな挑戦もされてるんですね。あれは思いつかない(笑)!
長谷川:本当ですか(笑)。
吉岡:ブッラータチーズとナンプラーをのせて、潰しながら食べるんですよね?
長谷川:そうです。リゾットみたいでめっちゃおいしいです。ピザを注文するのはしんどいけれど、ピザ的な自分へのご褒美がほしいときによく作ります!
吉岡:レシピもめっちゃ簡単ですよね。お見事です。 長谷川あかりの最新情報はX公式アカウント(@akari_hasegawa)まで。
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
番組情報
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