ハナレグミの永積 崇が、ニューEP『THE MOMENT』収録楽曲に込めた想いを語った。
永積が登場したのは、12月21日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。世界のミュージックシーンからJ-WAVEが厳選した100曲を4時間にわたってお届けするプログラムだ。
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クリス:唐突ですが、窓拭きにハマっていると小耳にはさんだんですけど。
永積:ハマってますね。窓拭きをしています。
クリス:ハマってるんですか? それとも、「せねばならぬ」ということなの?
永積:最初は「せねばならぬ」で始めたんですけど、「どうやったらいちばん簡単に、いちばんきれいに拭けるか」を考え出したらけっこう面白くなってきました。最適解はまだ得られていませんが、1枚1枚やっていったら「あと8枚くらいで正解を作らないとな」みたいな気持ちになって、いまちょっと楽しくなってきています。
クリス:なるほど。いわゆる掃除グッズも購入して?
永積:そうですね。「こっちのほうがいいかな?」とやっていたら、グッズをいっぱい買いすぎちゃって、いま(窓拭き用の)ワイパーが4種類くらいあります。ただ、いまだにそれの正解もわからない(笑)。
クリス:でも、正解が出ていないときがいちばん楽しいですよね。窓拭きのコツはなんですか?
永積:垂れてしまうので、洗剤はあまりつけすぎないほうがいいですね。「きれいにしたい」と思い余ってバーッとかけてしまうと、ダラダラ垂れてしまう。かと言って、少ないと窓全面に洗剤が行きわたらないので「適量の洗剤で、ワイパーが通るコースを自分なりに考えながら道を作る」みたいな。
ハナレグミは12月10日(水)にEP『THE MOMENT』を配信リリースした。
クリス:『THE MOMENT』は、もともとハナレグミのプレミアムライブのタイトルなんですよね?
永積:そうですね。普段のバンド編成とは異なる、ストリングスとホーン隊を入れたちょっとゴージャスなかたちでやろうという企画で始まったライブです。
クリス:今回のEPに収録された曲は6曲。セレクションの肝はなんでしょう?
永積:これまでライブのために自分のオリジナル曲もストリングスのチームが入ったアレンジをしてもらっていて。あと、「THE MOMENT」というライブは、自分のルーツや影響を受けた音楽をカバーするというのも企画の重要なポイントのひとつなんです。そのカバーに合わせて、オリジナルの音源とはまた違った新たなアレンジでお送りしていて、そのアレンジがけっこういろいろできてきたので、「せっかくならちょっとかたちにしようか」という流れで、今回、新録としては5曲。そして6曲目は、過去に録っていた2003年のカバー音源(『そして僕は途方に暮れる (Live at 東京キネマ倶楽部 2003.2.23)』)を入れています。
クリス:その曲は、2003年の「THE MOMENT」で(演奏された)?
永積:「THE MOMENT」は2020年から始めたライブなので、そのころはまだやっていなくて。そのカバー音源は、まだCDしか出していなかったころに、ベスト盤に1曲だけ入れていたのですが、配信をやるようになってからは入れられていなかったんです。それで、今回「カバーつながり」ということで、過去の音源もこのタイミングで入れてみました。
永積:ストリングスやホーンが入ると、ボーカリストとして一緒にフロントに立っているような、同じテンションで客席にアクトしているような心強さがありますね。
クリス:僕が気になったのが、玄関で録音したというボブ・ディランの『Don't Think Twice, It's All Right』のカバー。聴いていてすごく玄関が見えてきて、でもすごくいい音で録れてると思いました。ものすごいスタジオで録る音もあれば、玄関の自然の反響で録るものもあって、やっぱり音は面白いよね。ストーリー性がすごく見えてきました。
永積:僕も過去にいろいろなミュージシャンの音楽を聴いてきて、たとえばビートルズの楽曲で、音が鳴った瞬間に後ろで椅子が倒れる音が入っていたり、ボブ・マーリーの『Waiting In Vain』も、ボリュームを上げるとドラムの人がカウントを生々しく言っていたり。そういう“時間”を感じると、自分もそのミュージシャンの横にいるような感覚になったんですよね。いまは時間を感じる音楽はちょっと減ってしまったかなという気がしますけど、「THE MOMENT」ってまさに「瞬間」や「そのときの出来事」ということだと思うので、そういう意味も含めて、玄関で録った時間を一緒に感じてもらえたらうれしいですね。
クリス:それは、ものすごく伝わってきますね。
永積:ありがとうございます。
EPの2曲目に収録されている『Smile』は、映画『モダン・タイムス』のテーマ曲で、チャールズ・チャップリンが自ら作曲したものだ。永積は、チャールズ・チャップリンが作詞ではなく作曲を手がけたことに驚いたという。
クリス:まさに、クリスマスシーズンにぴったりの楽曲だと思います。『Smile』の編曲は鈴木正人さん、日本語訳詞は野村訓市さんが担当されましたが、日本語もいいですね。英語詞の世界観そのままに、でも日本語が立っているというか、すごく素敵な詞に仕上がりましたね。
永積:2020年に始めた「THE MOMENT」という企画は、当時はダブルカルテットのストリングス編成だったんです。そのときに、訓市くんに「ダブルカルテットのストリングスを迎えるライブをやるんだけど、どんな曲を歌ったら似合うと思う?」と相談したら「『Smile』とか、崇くんのやってる音楽にすごくぴったりだと思う」「もしやるなら、日本語にするのを手伝うよ」と言ってくれました。それで完成しましたね。
クリス:できあがったハナレグミの『Smile』は、ご自身のなかでどんな存在ですか?
永積:自分も歌いながら、遠い過去からのメッセージをもらうような感じがありますね。また、毎回ライブをやっていて、コロナなどでどんどん世の中が変わっていくなかで、この曲のメッセージは本当に強いなと思います。この曲には“時間”がすごく含まれていて、世の中のスピードはどんどん速くなるけど、この曲を聴いてるあいだだけはすごく世界がゆっくりになる力をもっている気がしています。もちろん、なかなかゆっくりできないことも多いと思いますが、こういう音楽の力を借りてゆっくり世の中を見渡してみることもあってもいいのかなと思いますね。
永積:牡蠣を食べます。ポン酢でも塩でもいきますし、牡蠣を食べながらお酒。そして、それで「うまいね」と言い合う友だちがいたら、もう最高です。
クリス:牡蠣は、生牡蠣?
永積:生ですね。
クリス:そうですか。レモンはつけずに、塩だけで?
永積:レモン塩がいいですね(笑)。
続いて引いた質問は「必ず守る自分だけのルール、鉄則を教えて。願かけ、ジンクス的なものでも」。永積の“マイルール”は……?
永積:たとえば、自分の家からコンビニに行くとしますよね。帰りは、別の道を通って帰ります。
クリス:それはなぜですか?
永積:せっかく外に出たのだから、別の道を通れば「100円玉とか拾うかな」とか「冒険があるかな」って。
クリス:常に当たり前をなくす、ということですよね?
永積:そうですね。やっぱり、グルーヴを大事にしています。
クリス:永積さんの弾き語りも、ものすごくグルーヴするのですが、なんであんなにグルーヴできるんですか? 自分の頭のなかにドラマーがいるんですか?
永積:頭のなかで、ビートは鳴ってます。僕、ブラックミュージックのフォークシンガーの方たちの、静かだけどビートが鳴ってる感じが好きなんですよね。だから、自分のなかでも鳴っちゃいますね。
ハナレグミは12月10日(水)にNHKホールで「THE MOMENT 2025」東京公演を行った。12月25日(木)にはグランキューブ大阪メインホールで大阪公演、さらに2026年2月1日(日)には東京国際フォーラム ホールAで追加公演を開催する。
クリス:(追加公演は)東京公演があまりにもよかったので、「おかわり公演」という感じですか?
永積:そうですね。この日は12月10日に引き続き、内田也哉子さんにスペシャルゲストとして参加していただきます。さらに、もうおひと方、スペシャルシンガーをお迎えしておりまして、EGO-WRAPPIN'の中納良恵さんにも来ていただきます。
クリス:どんなステージになりますか?
永積:ボーカル界の“オコエくん”と“オコエさん”だと思ってるので、そのふたりの分厚い“お声”が重なり合うステージになりますね。
クリス:素晴らしい。楽しみなステージです。
ハナレグミの最新情報は公式ホームページまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
永積が登場したのは、12月21日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。世界のミュージックシーンからJ-WAVEが厳選した100曲を4時間にわたってお届けするプログラムだ。
新曲と過去音源を収めたニューEPをリリース
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』のスタジオゲストとしては2024年10月6日以来の登場となる永積。2025年3月にはリスナー感謝祭「SAISON CARD TOKIO HOT 100 MEGA JAM」に出演し、iriとともにライブを披露した。【関連記事】iriの歌声は「本当に景色を持っている」 ハナレグミがコラボの感想を語る
クリス:唐突ですが、窓拭きにハマっていると小耳にはさんだんですけど。
永積:ハマってますね。窓拭きをしています。
クリス:ハマってるんですか? それとも、「せねばならぬ」ということなの?
永積:最初は「せねばならぬ」で始めたんですけど、「どうやったらいちばん簡単に、いちばんきれいに拭けるか」を考え出したらけっこう面白くなってきました。最適解はまだ得られていませんが、1枚1枚やっていったら「あと8枚くらいで正解を作らないとな」みたいな気持ちになって、いまちょっと楽しくなってきています。
クリス:なるほど。いわゆる掃除グッズも購入して?
永積:そうですね。「こっちのほうがいいかな?」とやっていたら、グッズをいっぱい買いすぎちゃって、いま(窓拭き用の)ワイパーが4種類くらいあります。ただ、いまだにそれの正解もわからない(笑)。
クリス:でも、正解が出ていないときがいちばん楽しいですよね。窓拭きのコツはなんですか?
永積:垂れてしまうので、洗剤はあまりつけすぎないほうがいいですね。「きれいにしたい」と思い余ってバーッとかけてしまうと、ダラダラ垂れてしまう。かと言って、少ないと窓全面に洗剤が行きわたらないので「適量の洗剤で、ワイパーが通るコースを自分なりに考えながら道を作る」みたいな。
ハナレグミは12月10日(水)にEP『THE MOMENT』を配信リリースした。
クリス:『THE MOMENT』は、もともとハナレグミのプレミアムライブのタイトルなんですよね?
永積:そうですね。普段のバンド編成とは異なる、ストリングスとホーン隊を入れたちょっとゴージャスなかたちでやろうという企画で始まったライブです。
クリス:今回のEPに収録された曲は6曲。セレクションの肝はなんでしょう?
永積:これまでライブのために自分のオリジナル曲もストリングスのチームが入ったアレンジをしてもらっていて。あと、「THE MOMENT」というライブは、自分のルーツや影響を受けた音楽をカバーするというのも企画の重要なポイントのひとつなんです。そのカバーに合わせて、オリジナルの音源とはまた違った新たなアレンジでお送りしていて、そのアレンジがけっこういろいろできてきたので、「せっかくならちょっとかたちにしようか」という流れで、今回、新録としては5曲。そして6曲目は、過去に録っていた2003年のカバー音源(『そして僕は途方に暮れる (Live at 東京キネマ倶楽部 2003.2.23)』)を入れています。
クリス:その曲は、2003年の「THE MOMENT」で(演奏された)?
永積:「THE MOMENT」は2020年から始めたライブなので、そのころはまだやっていなくて。そのカバー音源は、まだCDしか出していなかったころに、ベスト盤に1曲だけ入れていたのですが、配信をやるようになってからは入れられていなかったんです。それで、今回「カバーつながり」ということで、過去の音源もこのタイミングで入れてみました。
そして僕は途方に暮れる (Live at 東京キネマ倶楽部 2003.2.23)
EPを聴いた人には「“時間”を感じてほしい」
クリスは最新EP『THE MOMENT』について「ホーンの音色が声みたいで、永積さんの声と相まって合唱団のような感じがした」と感想を伝える。永積:ストリングスやホーンが入ると、ボーカリストとして一緒にフロントに立っているような、同じテンションで客席にアクトしているような心強さがありますね。
クリス:僕が気になったのが、玄関で録音したというボブ・ディランの『Don't Think Twice, It's All Right』のカバー。聴いていてすごく玄関が見えてきて、でもすごくいい音で録れてると思いました。ものすごいスタジオで録る音もあれば、玄関の自然の反響で録るものもあって、やっぱり音は面白いよね。ストーリー性がすごく見えてきました。
Don't Think Twice, It's All Right
クリス:それは、ものすごく伝わってきますね。
永積:ありがとうございます。
EPの2曲目に収録されている『Smile』は、映画『モダン・タイムス』のテーマ曲で、チャールズ・チャップリンが自ら作曲したものだ。永積は、チャールズ・チャップリンが作詞ではなく作曲を手がけたことに驚いたという。
Smile
永積:2020年に始めた「THE MOMENT」という企画は、当時はダブルカルテットのストリングス編成だったんです。そのときに、訓市くんに「ダブルカルテットのストリングスを迎えるライブをやるんだけど、どんな曲を歌ったら似合うと思う?」と相談したら「『Smile』とか、崇くんのやってる音楽にすごくぴったりだと思う」「もしやるなら、日本語にするのを手伝うよ」と言ってくれました。それで完成しましたね。
クリス:できあがったハナレグミの『Smile』は、ご自身のなかでどんな存在ですか?
永積:自分も歌いながら、遠い過去からのメッセージをもらうような感じがありますね。また、毎回ライブをやっていて、コロナなどでどんどん世の中が変わっていくなかで、この曲のメッセージは本当に強いなと思います。この曲には“時間”がすごく含まれていて、世の中のスピードはどんどん速くなるけど、この曲を聴いてるあいだだけはすごく世界がゆっくりになる力をもっている気がしています。もちろん、なかなかゆっくりできないことも多いと思いますが、こういう音楽の力を借りてゆっくり世の中を見渡してみることもあってもいいのかなと思いますね。
豪華ゲストを迎えた2公演を開催
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』では、ゲストの素顔を引き出すランダムな質問を用意。恒例の「ガチャ」で永積が最初に引いた質問は「冬の楽しみはなんですか?」。永積:牡蠣を食べます。ポン酢でも塩でもいきますし、牡蠣を食べながらお酒。そして、それで「うまいね」と言い合う友だちがいたら、もう最高です。
クリス:牡蠣は、生牡蠣?
永積:生ですね。
クリス:そうですか。レモンはつけずに、塩だけで?
永積:レモン塩がいいですね(笑)。
続いて引いた質問は「必ず守る自分だけのルール、鉄則を教えて。願かけ、ジンクス的なものでも」。永積の“マイルール”は……?
永積:たとえば、自分の家からコンビニに行くとしますよね。帰りは、別の道を通って帰ります。
クリス:それはなぜですか?
永積:せっかく外に出たのだから、別の道を通れば「100円玉とか拾うかな」とか「冒険があるかな」って。
クリス:常に当たり前をなくす、ということですよね?
永積:そうですね。やっぱり、グルーヴを大事にしています。
クリス:永積さんの弾き語りも、ものすごくグルーヴするのですが、なんであんなにグルーヴできるんですか? 自分の頭のなかにドラマーがいるんですか?
永積:頭のなかで、ビートは鳴ってます。僕、ブラックミュージックのフォークシンガーの方たちの、静かだけどビートが鳴ってる感じが好きなんですよね。だから、自分のなかでも鳴っちゃいますね。
ハナレグミは12月10日(水)にNHKホールで「THE MOMENT 2025」東京公演を行った。12月25日(木)にはグランキューブ大阪メインホールで大阪公演、さらに2026年2月1日(日)には東京国際フォーラム ホールAで追加公演を開催する。
クリス:(追加公演は)東京公演があまりにもよかったので、「おかわり公演」という感じですか?
永積:そうですね。この日は12月10日に引き続き、内田也哉子さんにスペシャルゲストとして参加していただきます。さらに、もうおひと方、スペシャルシンガーをお迎えしておりまして、EGO-WRAPPIN'の中納良恵さんにも来ていただきます。
クリス:どんなステージになりますか?
永積:ボーカル界の“オコエくん”と“オコエさん”だと思ってるので、そのふたりの分厚い“お声”が重なり合うステージになりますね。
クリス:素晴らしい。楽しみなステージです。
ハナレグミの最新情報は公式ホームページまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
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毎週日曜13:00-16:54
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