flumpool・山村隆太とフレデリック・三原健司が、近況や身体づくり、新曲に込めた想いなどを語り合った。
山村と三原が登場したのは、12月15日(月)放送のJ-WAVE『Sanrio SMILEY SMILE』(ナビゲーター:板谷由夏)。ときの流れにひとときの休止符を添える純喫茶「スマイル」を舞台に、店主の板谷がゲスト同士の対話に耳を寄せるプログラムだ。週替わりのゲストを迎え、月曜~木曜の4日間にわたってゲスト同士のトークをお届けする。
番組は、Spotifyなどのポッドキャストでも配信中。ラジオで放送した翌週の木曜22時から、前週のトークをまとめて聴くことができる。
・ポッドキャストページ
山村:僕ら、もうけっこう長いよね。初めて会ったのは……?
三原:2012年とかですよ。そう考えると、もう12~3年経ってるということですね。
山村:そうやね。(当時のフレデリックは)インディーズでやってるとは思えないくらい仕上がってるというか、演奏力はもちろんやけど、尖り具合が「いいバンドやな~」と思って。インディーズのときは“謙虚な尖り方”をするのが難しいというか、自分たちの音楽によっぽど自信や勢いがないと謙虚になれない。やっぱり、虚勢を張ってなんぼやん? でも、フレデリックのベースの(三原)康司がMCをしていて「『ありがとう』と言わせてくれて、ありがとうございます」って言ったの。俺、メモったもん(笑)。
三原:マジですか(笑)。言ってましたね。
山村:「すべてに感謝してるようなことまで、もう言えるの?」みたいな。それでいて、フレデリックは尖った音楽をやってるからすごく印象的だった。「ここで決めてやるぞ!」みたいな、一種の腹をくくってる感じもかっこよかったし、でもただ勢いにまかせない、謙虚にその場を楽しく盛り上げるという役割も果たそうとしてるのも(よかった)。そこから13年くらいの付き合いだけど、僕の日常には、けっこうフレデリックがいるんですよ。
三原:そうですね(笑)。
山村:ほかのラジオで、「ほんまに俺の生活にフレデリックが密接にいて、毎日フレデリックに踊らされてる」という話をさせてもらって、SNSにも載せたんですけど。
三原:お風呂の“アレ”ですよね(笑)?
山村:お風呂の給湯停止の音が、『オドループ』なんです(笑)。
三原:あはは(笑)! ほんまに、(曲の)まんまなんですよね?
山村:そう。3~4年くらいずっと、「めっちゃ『オドループ』や!」と思ってて。
三原:「タララッ」という音が、まんまなんですよね。
山村:だから、毎回お風呂をつけたら踊りそうになるんですよ。
三原:最近はツアーを終えて1~2週間くらいですが、「やっと気が抜けたな」「年末フェスに向けて走っていこう」みたいな感じです。
山村:ツアーもけっこう回ってたよね。
三原:回りましたね。2カ月で12公演やったので、「毎週末、絶対ライブがある」みたいな日常でした。いまも風邪がすごい流行ってるので、「(ツアー中も)だいぶ気をつけないとな」と思いながらの生活でした。
山村:大丈夫だった?
三原:めちゃめちゃ大丈夫でした。なんなら、身体の調子がよすぎて……。
山村:聞いたよ。めっちゃ調子ええらしいやん?
三原:めっちゃ調子いいです。最近、アスリートの友だちができて。
山村:どういうアスリート?
三原:水泳だったりスケートだったり、自分の身体を使うことに長けてる人たちと知り合うことがあって、その人たちに身体の使い方の話をしていたんですよ。「喉の筋肉をどういうふうにやったら、こうで」みたいな話をしてるなかで、最終的に僕は上半身しか使えていないと。でも、ボーカルは全身を使えたほうが、負担がものすごく軽減されるし、身体の響きも変わってくるからもちろんいいという話になって、アスリートの人が「上半身と下半身のつなぎ方のイメージ」みたいなものを教えてくれました。そのイメージに沿ってやっていったら、すごくよくなってきました。
効果を実感しているという三原に、山村はアスリートからのアドバイスの具体的な内容を訊く。
三原:「人間は骨でできているから、骨と骨の関節がちゃんとつながって大地に立っているんだ」みたいなイメージをします。部分的な筋肉を動かすのではなくて、全体の骨の意識をすると、1個1個の筋肉が勝手に動いてくれて、声を出したときも自分が思ってるより発声の幅が広がっているという。ボーカルでいうとロー(低域)がすごく出るようになったり、響きが変わってきたりするんですよ。
山村:立ち方や姿勢は大事って言うやん。「骨に乗る」みたいな話かな?
三原:そうですね。“立ち方”と言うと、「腰を立てる」とか「前にする」みたいな話になりがちですが、もっと根本的に考えると骨でできてるから、「骨のイメージを持ったほうが全身を使いやすい」ということが、僕はわかったんですよね。
山村:大人は筋肉があって、立つときに筋肉で支えられるから意外と力んで立ってるけど、子どもは筋肉が大人ほどなくて、要は骨で立ってるから、力を抜くのがすごくうまいみたいな話もあるよね。
三原:たぶん、そういうことですね。大人になればなるほど、どんどん硬くなっていくから、“脱力”というところにもつながってくるんだろうなと思ってます。
山村:へぇ~。それで、調子がいいんや。
山村: 12月3日(水)に『スノウゴースト』って新曲をデジタルリリースしたり、いまビルボードライブツアーやってたりとか、今年は新曲も大事やったけどアルバム出してアルバムツアーもあって、あとはファンクラブツアーを回ってたんやけど、B面ツアーっていうか、これまで1回くらいしかやったことない曲ばっかりをセトリに入れたり。学園祭ツアーも11年ぶりくらいにあって、今回はビルボードのけっこう大人なアレンジしたりとか、4つツアー回って。
三原:で、アレンジもほぼ全部違うわけでしょ?
山村:全部。全然楽させてくれへん(笑)。
三原:めっちゃ大変(笑)。
山村:カロリーが1個1個すごく高くて、なかでもファンクラブツアーは、これまで1回くらいしかやったことないB面曲ばっかりをセトリに入れたから、特に大変やったかも。アルバム曲はレコーディングとかがあるから新鮮な気持ちもあるし、身体に入ってる。でも、B面曲とか……。
三原:ほぼ0じゃないですか(笑)?
山村:10何年前のアルバムのあんまり歌ってない曲とかさ、「こんなんやったっけ?」みたいな(笑)。
三原:自分のなかに感覚がないですもんね。だから逆に、「めっちゃええやん!」となる曲もありますよね。
山村:そうそう、「めっちゃええ曲書いとるな」とか「こんなふうに歌詞はめてんねや」とか。おもろかったけど、意外と身体に入ってないのがめっちゃしんどかった。
三原:それに、バンドの活動にハリが出るというか、「せーの」で合わせたときに、ちょっと緊張感が生まれるんですよね。それって若いときのバンドやったらいくらでもありますけど、ある程度10何年もやってきたバンドだと、ほぼないじゃないですか。それがひさしぶりに出たときに「あ、バンドってええな!」みたいな(笑)。
山村:わかる。初めてスタジオで音を合わせたみたいな感覚がある。だから「いつもやってる曲は、周りの音を聴いてなかったんじゃないか」と思うくらいそのときは集中して、周りの音を聴いてるよね。
番組では、flumpoolが12月3日(水)に配信リリースした新曲『スノウゴースト』をオンエアした。楽曲には、山村が生きていくなかで感じたことを綴っているという。
山村:雪や幽霊は儚いイメージがあるけど、コロナくらいから「生きていることが儚いな」とすごく思っています。自分の命って、人と出会っていないと気づかない部分があるし、人としゃべることで「1年充実したな」っていうのもある。『スノウゴースト』には、儚い命や日常には形はないけれど、人となにかを伝え合うことで温もりは生まれるという気持ちを書いています。この1年の4つのツアーも大変やったけど、ライブをやることで「生きている!」と実感できるというか。だから、今年はあっという間だったとかではなくて、短かったけど、濃かった。頑張ってきたなという生きた実感、足跡みたいなものを、すごく感じてるんだよね。
flumpoolの最新情報は公式サイトまで。
フレデリックの最新情報は公式サイトまで。
『Sanrio SMILEY SMILE』では、夜にだけ明かりが灯る純喫茶「スマイル」を舞台に、店主の板谷由夏がゲスト同士の対談をお届けする。放送は月曜~木曜の21時30分から。
山村と三原が登場したのは、12月15日(月)放送のJ-WAVE『Sanrio SMILEY SMILE』(ナビゲーター:板谷由夏)。ときの流れにひとときの休止符を添える純喫茶「スマイル」を舞台に、店主の板谷がゲスト同士の対話に耳を寄せるプログラムだ。週替わりのゲストを迎え、月曜~木曜の4日間にわたってゲスト同士のトークをお届けする。
番組は、Spotifyなどのポッドキャストでも配信中。ラジオで放送した翌週の木曜22時から、前週のトークをまとめて聴くことができる。
・ポッドキャストページ
山村の日常には、常にフレデリックがいる!?
flumpool、フレデリックはともにA-Sketchに所属する“レーベルメイト”。「1対1で話すのはけっこうひさしぶり」というふたりは、まず出会いを振り返る。山村:僕ら、もうけっこう長いよね。初めて会ったのは……?
三原:2012年とかですよ。そう考えると、もう12~3年経ってるということですね。
山村:そうやね。(当時のフレデリックは)インディーズでやってるとは思えないくらい仕上がってるというか、演奏力はもちろんやけど、尖り具合が「いいバンドやな~」と思って。インディーズのときは“謙虚な尖り方”をするのが難しいというか、自分たちの音楽によっぽど自信や勢いがないと謙虚になれない。やっぱり、虚勢を張ってなんぼやん? でも、フレデリックのベースの(三原)康司がMCをしていて「『ありがとう』と言わせてくれて、ありがとうございます」って言ったの。俺、メモったもん(笑)。
三原:マジですか(笑)。言ってましたね。
山村:「すべてに感謝してるようなことまで、もう言えるの?」みたいな。それでいて、フレデリックは尖った音楽をやってるからすごく印象的だった。「ここで決めてやるぞ!」みたいな、一種の腹をくくってる感じもかっこよかったし、でもただ勢いにまかせない、謙虚にその場を楽しく盛り上げるという役割も果たそうとしてるのも(よかった)。そこから13年くらいの付き合いだけど、僕の日常には、けっこうフレデリックがいるんですよ。
三原:そうですね(笑)。
山村:ほかのラジオで、「ほんまに俺の生活にフレデリックが密接にいて、毎日フレデリックに踊らされてる」という話をさせてもらって、SNSにも載せたんですけど。
お風呂に入るたびにフレデリックが脳内再生されて踊らされそうになる笑 pic.twitter.com/YKu08i70tz
— flumpool 山村隆太@年末ビルボードツアー (@fp_Yamaryu) August 25, 2025
山村:お風呂の給湯停止の音が、『オドループ』なんです(笑)。
三原:あはは(笑)! ほんまに、(曲の)まんまなんですよね?
山村:そう。3~4年くらいずっと、「めっちゃ『オドループ』や!」と思ってて。
三原:「タララッ」という音が、まんまなんですよね。
山村:だから、毎回お風呂をつけたら踊りそうになるんですよ。
フレデリック「オドループ」Music Video | Frederic "oddloop"
アスリート直伝の身体の使い方で「めっちゃ調子いい」
三原がボーカルを務めるフレデリックは、10月から11月にかけて9都市12公演を回るライブツアー「FREDERHYTHM TOUR 2025 -飽くまで創造-」を開催した。三原:最近はツアーを終えて1~2週間くらいですが、「やっと気が抜けたな」「年末フェスに向けて走っていこう」みたいな感じです。
山村:ツアーもけっこう回ってたよね。
三原:回りましたね。2カ月で12公演やったので、「毎週末、絶対ライブがある」みたいな日常でした。いまも風邪がすごい流行ってるので、「(ツアー中も)だいぶ気をつけないとな」と思いながらの生活でした。
山村:大丈夫だった?
三原:めちゃめちゃ大丈夫でした。なんなら、身体の調子がよすぎて……。
山村:聞いたよ。めっちゃ調子ええらしいやん?
三原:めっちゃ調子いいです。最近、アスリートの友だちができて。
山村:どういうアスリート?
三原:水泳だったりスケートだったり、自分の身体を使うことに長けてる人たちと知り合うことがあって、その人たちに身体の使い方の話をしていたんですよ。「喉の筋肉をどういうふうにやったら、こうで」みたいな話をしてるなかで、最終的に僕は上半身しか使えていないと。でも、ボーカルは全身を使えたほうが、負担がものすごく軽減されるし、身体の響きも変わってくるからもちろんいいという話になって、アスリートの人が「上半身と下半身のつなぎ方のイメージ」みたいなものを教えてくれました。そのイメージに沿ってやっていったら、すごくよくなってきました。
効果を実感しているという三原に、山村はアスリートからのアドバイスの具体的な内容を訊く。
三原:「人間は骨でできているから、骨と骨の関節がちゃんとつながって大地に立っているんだ」みたいなイメージをします。部分的な筋肉を動かすのではなくて、全体の骨の意識をすると、1個1個の筋肉が勝手に動いてくれて、声を出したときも自分が思ってるより発声の幅が広がっているという。ボーカルでいうとロー(低域)がすごく出るようになったり、響きが変わってきたりするんですよ。
山村:立ち方や姿勢は大事って言うやん。「骨に乗る」みたいな話かな?
三原:そうですね。“立ち方”と言うと、「腰を立てる」とか「前にする」みたいな話になりがちですが、もっと根本的に考えると骨でできてるから、「骨のイメージを持ったほうが全身を使いやすい」ということが、僕はわかったんですよね。
山村:大人は筋肉があって、立つときに筋肉で支えられるから意外と力んで立ってるけど、子どもは筋肉が大人ほどなくて、要は骨で立ってるから、力を抜くのがすごくうまいみたいな話もあるよね。
三原:たぶん、そういうことですね。大人になればなるほど、どんどん硬くなっていくから、“脱力”というところにもつながってくるんだろうなと思ってます。
山村:へぇ~。それで、調子がいいんや。
4つのツアーで“濃くて短い”1年に
山村がボーカルを担当するflumpoolは、現在2年ぶりのビルボードライブツアー「『 ROOF PLAN 』~Snowy Nights Session~ with Yuji Sugimoto & Shohei Yoshida」の真っ最中。2025年はニューアルバム『Shape the water』を引っ提げてのアルバムツアー「flumpool LIMITED TOUR 2025『Shape the water』」やファンクラブツアー「The Best “Minor” Songs Tour 2025 『Spill the water』」、11年ぶりの学園祭ツアー「flumpool CAMPUS ROCK TOUR“STILL NOT READY”」と、4つのツアーで大忙しだったと言う。山村: 12月3日(水)に『スノウゴースト』って新曲をデジタルリリースしたり、いまビルボードライブツアーやってたりとか、今年は新曲も大事やったけどアルバム出してアルバムツアーもあって、あとはファンクラブツアーを回ってたんやけど、B面ツアーっていうか、これまで1回くらいしかやったことない曲ばっかりをセトリに入れたり。学園祭ツアーも11年ぶりくらいにあって、今回はビルボードのけっこう大人なアレンジしたりとか、4つツアー回って。
三原:で、アレンジもほぼ全部違うわけでしょ?
山村:全部。全然楽させてくれへん(笑)。
三原:めっちゃ大変(笑)。
山村:カロリーが1個1個すごく高くて、なかでもファンクラブツアーは、これまで1回くらいしかやったことないB面曲ばっかりをセトリに入れたから、特に大変やったかも。アルバム曲はレコーディングとかがあるから新鮮な気持ちもあるし、身体に入ってる。でも、B面曲とか……。
三原:ほぼ0じゃないですか(笑)?
山村:10何年前のアルバムのあんまり歌ってない曲とかさ、「こんなんやったっけ?」みたいな(笑)。
三原:自分のなかに感覚がないですもんね。だから逆に、「めっちゃええやん!」となる曲もありますよね。
山村:そうそう、「めっちゃええ曲書いとるな」とか「こんなふうに歌詞はめてんねや」とか。おもろかったけど、意外と身体に入ってないのがめっちゃしんどかった。
三原:それに、バンドの活動にハリが出るというか、「せーの」で合わせたときに、ちょっと緊張感が生まれるんですよね。それって若いときのバンドやったらいくらでもありますけど、ある程度10何年もやってきたバンドだと、ほぼないじゃないですか。それがひさしぶりに出たときに「あ、バンドってええな!」みたいな(笑)。
山村:わかる。初めてスタジオで音を合わせたみたいな感覚がある。だから「いつもやってる曲は、周りの音を聴いてなかったんじゃないか」と思うくらいそのときは集中して、周りの音を聴いてるよね。
番組では、flumpoolが12月3日(水)に配信リリースした新曲『スノウゴースト』をオンエアした。楽曲には、山村が生きていくなかで感じたことを綴っているという。
flumpool「スノウゴースト」Music Video
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フレデリックの最新情報は公式サイトまで。
『Sanrio SMILEY SMILE』では、夜にだけ明かりが灯る純喫茶「スマイル」を舞台に、店主の板谷由夏がゲスト同士の対談をお届けする。放送は月曜~木曜の21時30分から。
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2025年12月22日28時59分まで
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番組情報
- Sanrio SMILEY SMILE
-
月・火・水・木曜21:30-22:00