福留光帆×松井ケムリが“ダジャレ”を語る「意外と若い世代のほうが寛容」

福留光帆と令和ロマンの松井ケムリと「ダジャレ言ったっていいじゃん」をテーマに語り合った。

この内容をお届けしたのは、11月12日(水)放送のJ-WAVE『GURU GURU!』(水曜日ナビゲーター:福留光帆、令和ロマン・松井ケムリ)。世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく“逆転ラジオ”。リスナーからさまざまな意見を募り、発想と柔軟性を育てる教養バラエティプログラムだ。

思い付いたときにはダジャレを言っちゃう

今回のテーマは「ダジャレ言ったっていいじゃん」。本来はユーモアの象徴だったはずなのに、いつからか“スベる勇気”の代名詞になってしまった「ダジャレ」。そんな「ダジャレ」について、グルグル考えていく。

松井:たしかに、最近ダジャレってスベる前提みたいなところがありますよね。

福留:そうなんだよね。ダジャレを言ったときの「はい……」みたいな感じ。いちばん嫌いなのは、「ありがとうございます。いただきました」ってリアクション。あれ、どうしたらいいんだろうね。

松井:普段、ダジャレは言いますか?

福留:めっちゃ、言っちゃいますね。

松井:僕はそんなに言わないんですけど、どんなときに言うんだろう。

福留:世でダジャレを大事にしている人、本当にすみません。私は思い付いたときには口から出ちゃって、全部言っちゃいますね。でも「言え」って言われたら思い付かないの。

松井:たとえば、「ペットボトル」でダジャレを言うとかは?

福留:ちょっと6文字は多い。2文字とかじゃないと。

松井:「お茶」。

福留:「おっちゃん」(笑)。

松井:あはは!(笑) なんでそれでスベることに怒ってんだよ。スベるに決まってるだろ。

福留:こんな精度が低いものはなかなか出ない。打率は悪いけど、100回に1回は当たる。

松井:当たるってウケることですか?

福留:そうそう。ごめん、ちょっと盛っちゃった。ウケるっていうか、「え、すご!」「よく出てきたね」ってなる。

松井:その場がいい雰囲気になる。それ、ねづっちさんと一緒じゃないですか(笑)。ねづっちさんは謎かけなので、ダジャレとはまた違うんですけど。

「ネオダジャレ」が流行

ダジャレは「おやじギャグ」など呼ばれ嫌われがちだったが、最近Z世代を中心に「ネオダジャレ」が流行っているらしい。

松井:「ネオダジャレ」は、了解のことを「了解道中膝栗毛」、ヤバいことを「やばたにえん」、ありがとうを「あざまる水産」とか、ほぼほぼEXITではあるんですけど。

福留:そんなの言わないよ。強いて言うなら、毎朝、(安田大サーカスの)クロちゃんに「おはまる水産」って送ってる。

松井:一緒じゃねえかよ(笑)。

福留:そうしたらクロちゃんが「あ〜ん、いそまる」って返してくる。これ毎日やってる。

松井:ツッコミにもなってない。何やってるんだよ。

2025年に、各年代でダジャレについての意識調査が行われ、若い世代にダジャレが受け入れられている一方で、「ダジャレは面白くない」「おじさん、おばさんの文化だと思う」と意見を持っている割合が多かったのは60代だったという。

松井:意外と若い世代のほうがダジャレに寛容というか。

福留:そうだな……自分のまわりに若い人が多くないからな。

松井:いるはずなんですけど。

福留:ケム(松井)はダジャレを言わないんですか?

松井:家くらいかな。家では髪を切りに行くときに「髪切り(神木)隆之介」って言ってますもん。

福留:そんなの面白いじゃん。私が唯一、実家でウケたダジャレは、ウインナーを見て「これシャウエッセンじゃないんかい。チャウエッセンやんけ!」。これめっちゃウケたの。

松井:これ面白いの?

福留:これはみんな使ってください。(スタッフ含めて)誰も笑ってなかったけど。見てたからな、笑ってない人。

ダジャレはうっとうしいと思っていたけど…

番組には、リスナーから「ダジャレ」に関するメッセージが数多く届いた。

私は、生まれてこの方、ダジャレの面白さがわかりません。聞いても、毎回「上手に韻を踏むな」って感想しか出てきません。ただ、おじさんは必ずドヤ顔でダジャレを言ってくるので、気を遣ってリアクションを取る時間がとても苦痛です。福留さん、松井さんは面白くないダジャレを言われたときのリアクションはどうしていますか?

松井:ダジャレを言われたときってどうしますか?

福留:私はバカだから、それより面白いダジャレを考えちゃう。

松井:このリスナーはおじさんに対してなんて言っていいかわからない感じだけど、おじさんも「しょうもな」とか言われてもうれしそうですよね。

福留:そうなんですよ。むしろ「昭和、ヤバ」みたいに言われるほうがいいかもしれない。

高校生のころの私は、ダジャレを言う人は正直うっとうしいと思っていました。なぜなら、当時の世界史と日本史の先生どちらも、歴史上の人物に絡めたダジャレを連発していたからです。でも、これがうっとうしいけど、妙に頭に残って結果、大学受験の際、そのダジャレたちにめちゃくちゃ助けられました。

松井:語呂合わせとかのこと言ってるんですかね。「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」とか。

福留:それはめっちゃ覚えてますもん。

松井:上手にできすぎてますもんね。

福留:でも、歴史の先生ってダジャレを言いがちですよね。

福留と松井に「センス光るダジャレ」をムチャ振り

「思ったことをすぐに口に出してしまうタイプ」のリスナーからは、こんなメッセージが届いた。

僕は、思い付いたダジャレをつい口に出してしまい、変な空気になっていました。そこでダジャレを言った直後に、小声で照れ気味に「すみません……」と言うことで、すべてが許されることに気付きました。おふたりもぜひ使ってみてください。

松井:たしかに、ダジャレを言ったあとの二の矢は大事かもしれない。

福留:私は、ずんの飯尾(和樹)さんに、ダジャレを言ったら怒られたことがあります。「お前、いいかげんにしろ」「お前はそんなのに頼らなくてもいけるから」って。

松井:愛のむち的なね。

福留:でも、そのあとにもダジャレを連発してあきれられるっていう。

松井:悲しい。飯尾さんの優しさをむげにして。

福留:でも、そのときはダジャレを言うたびに「お前、いいかげんにしろよ!」ってキレるから、それが余計に面白くなって。

松井:それはお笑い的には全然ありな感じもしますけど。

福留:だから言っちゃった。ケムは家でダジャレを言ったとき、奥さまのリアクションは?

松井:マジで無視(笑)。何も反応しないですよ。

福留:うちのお父さんは、3回くらい同じ単語でダジャレを重ねに重ねたら「お前は、ほんましょうもないな」って反応してくれる。

松井:そのパターンはありますよね。うまいことを言うパターン。ダジャレは範囲が狭くて、たとえば魚の話をしたときに「いま、ギョッとしましたよね」って言うのは、ダジャレか微妙ですよね。「うおーとか」。

福留:それいいね。ちょうだい(笑)。

松井:「魚だけに、あしが早いですね」みたいな。

福留:なんで、そんなにポンポン出てくるの! 私、いま「フィッシュ」で考えてるのに、何も出てこないよ。

僕が言われたなかでいちばん印象に残っているダジャレは、中学時代の先生の口癖だった「コツコツが勝つコツ」です。面白みは一切ないですが、なぜか頭にすごく染み付いていて、先週、受験に落ちてしまった僕はこの言葉を思い出して気持ちを切り替えることができました。だから、ダジャレは面白くなくてもいいんです。ということで、福留さん、松井さん、受験に落ちてしまった僕にユーモアセンスあふれたダジャレをひとつください。

松井:むず!

福留:「落ちても落ち着いて」。

松井:これくらいでいいんだ。えっと……「乳歯が生えたら入試を受けようね」。

福留:え……ケムどうしたの。「これでもう、スベりしらずだね」。あ、スベったのか。

松井:いまのはダジャレじゃなかったですよ(笑)。「浪人しても蝋人形のように頑張ろう」。

福留:ダメじゃん。

松井:これに関しては全然うまいこと言えないわ。

福留:挫折を味わったことがないから。

松井:そんなことないですよ。僕、浪人してますから。

福留:そっか。じゃあ、ケムも浪人してますから、元気出してください。

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番組情報
GURU GURU!
月・火・水・木曜
22:00-24:00

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