「もうそれって文豪じゃない?」SNSの名言たち─かが屋の加賀 翔も大笑い

かが屋の加賀 翔が「もうそれって文豪じゃない?」をテーマにトークを展開した。

この内容をお届けしたのは、11月17日(月)放送のJ-WAVE『GURU GURU!』(月曜日ナビゲーター:かが屋・加賀 翔)。世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく“逆転ラジオ”。リスナーからさまざまな意見を募り、発想と柔軟性を育てる教養バラエティプログラムだ。

11月17日(月)の放送は11月24日(月)28時ごろまで、radikoのタイムフリー機能で楽しめる。

バズった加賀の名言

今回の『GURU GURU!』のテーマは「もうそれって文豪じゃない?」。執筆活動をしていなくても、SNSが普及したいま「もうそれって文豪じゃない?」と思える短文があふれている。加賀やリスナーが感銘を受けた、「文豪」と呼びたくなる言い回しについてグルグル考えていく。

加賀:僕がこのテーマを聞いたときにパッと出てきたのが、「嫌いな男の砂糖より、好きな男の塩のほうが甘い」。それを(SNSで)書いてる人がいたんですけど、実際にそれを言ってた人がいるらしくて。これは昭和の名女優・乙羽信子さんの言葉でした。めっちゃ昭和だよね。粋というか。いかにも銀幕のなかの言葉みたいな。すごくすてきですよね。僕、おばあちゃんとのメールがすごく好きで、その内容を保存したりするんです。七夕かな、お笑いのショーレースがあったときに、おばあちゃんから「今日も蒸し暑い七夕。光り輝く夕べに祈ってる」って応援メールがきて。むっちゃかっこよくないですか? ちょっと粋な言い回しですよね。

ここからは、リスナーから届いた「文豪」な言い回しを続々と紹介していった。

私が感銘を受けた文豪名言は、加賀さんがトークライブのグッズ売り場に書かれていた「必要のないものだと分かっていても欲しいと思う時に買ったそれは豊かさ!」という文章です。Xでバズっていた投稿としてこの文章が写っている写真を見たのですが、こんなにも端的で誰にでもわかる言葉しか含まれていないのに、グッズを買おうかレジ前で迷っているファンの心をわしづかみにする名言を生みだせるのか、と痛く感動しました。

加賀:(名言を)放ってました。ごめんなさい。書いたときは本当に何も考えてなくて。でも、この日のグッズの売上げがよかったんですよ。僕もそういう買い物をけっこうするので、これは思っていることを言ったんです。ちなみに(これを紹介してくれた投稿には)5.6万いいね、付いてるみたいです。

友人と離れ離れになって響いたSNSの投稿

続いては、友人の言葉に感銘を受けたリスナーから、こんなメッセージが届いた。

先日、視力がよくないけど一生、裸眼で生きていく友だちから「目が悪くてもメガネをかけないのは、見たくない現実から目を背けたいからだ。不要な現実は時折、目をくらませるからね」と言われ、私は「スゲえ」としか返事ができませんでした。この言葉の感想を教えてください。

加賀:やかましい(笑)。ツッコミ待ちだと思いますよ。メガネはかけろ(笑)。メニューを読み上げる時間がめんどくさいんだよ。でも、いいですね。節回しがかっこいいですね。

とある福留光帆さんのファンがXで「僕の家計簿には食費とか光熱費とか家賃以外に“福留光帆”という勘定科目があるんですよ」みたいなポストをしていて、なんてすてきな表現なんだろうと感動しました。何かを応援している人ってキラキラしてますし、言葉に重みがありますよね。

加賀:すばらしい! 家計簿のなかにそういう科目があって、自分の家計簿アプリにそれを書いている。もしかしたら、そこに「かが屋」って書いてくれている人もいるかもしれないし。僕はそういうのすごく大好きですね。

SNSで最近、感銘を受けた言葉は「もう会えない友達の好きだった部分を自分で補うようになっている」です。2年ほど前に遠い場所に引っ越したので、いちばん仲よしだった他県の友人に会う機会がなくなりました。連絡を取るのはお互いの誕生日だけで、友人の反応もそれほどよくないのに会話をなんとか弾ませようとしていました。笑い合っていたときの友人が好きだという気持ちがずっと心のなかにあるんだなと思い、ちょっと泣きました。

加賀:なるほどな。なんてロマンチックな。もっとロマンチックなことを用意しておけばよかった。俺はどうだろう……ファミマ見るたびに「昔、働いてたな」って思うよね。薄いな(笑)。

「先生になったら…」に続く、予想外の言葉

その後も、リスナーから親戚や先生の名言にまつわるメッセージを紹介した。

私が「文豪じゃない?」って思ったのは、うちのめいっ子です。めいと私でお店屋さんごっこをしていたとき、めいは「今日から開店です」とおそば屋さんをやっていたのですが、私が「とってもおいしかった。すてきなおそば屋さんですね。また明日来ます」と言っていったんお店を出ると、めいは「あんなにおいしかったおそば屋さんはつぶれてしまったのです」と急に店を閉めて、ケーキ屋さんをオープンさせていました。あまりのダイナミックな展開に私と家族は爆笑。この子は作家の才能があるのでは、と大盛り上がりしました。

加賀:すばらしいですね。なにこれ! おもろ。これ、絵本のスピードだよね。1枚が分厚い紙でできた本を読んでると展開が早い。すばらしい展開。

私が20歳くらいのころ、元担任の先生と会って彼女の話になり、先生はこう言いました。「先生になったら巫女さんと合コンできるぞ」。「先生になったら」に続く言葉で、そんな言葉は想像できなかったのですごくインパクトがありました。なんだか艶っぽい小説を書く文豪の言葉みたいですよね。

加賀:夏目漱石、じゃないのよ(笑)。「先生になったら巫女さんと合コンできるぞ」ってすごい文章だな。誘い文句としてすごいよね。巫女さんって合コンじゃなくても会ってみたいし、話してみたい。どんな話になるんだろう。

この日の『GURU GURU!』ではほかにも、リスナーと電話をつなぎ、リスナーが話すふたつの名言のうち、どちらが創作名言かを加賀が当てる「生電話文豪名言ダウト」で盛り上がる場面もあった。

J-WAVE『GURU GURU!』は、毎週月曜~木曜の22時からオンエア。公式Xではオンエアのハイライト動画なども公開中だ。

radikoで聴く
2025年11月24日28時59分まで

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番組情報
GURU GURU!
月・火・水・木曜
22:00-24:00

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