GRAPEVINEの田中和将(Vo/Gt)が、最新アルバム『天使ちゃん』について語った。
田中がゲストとして登場したのは、2月16日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。
クリス:なんと2019年1月以来のご出演。6年ぶりです。
田中:そうですか。クリスさんにも、この番組にも「ひさしぶり」という感じはなかったんですけどね。
クリス:僕もせいぜい3年くらいかなと。
田中:おかげさまで、ぼちぼちやらせてもらってます。
クリス:なんと、今年で結成32年。
田中:そうみたいですね。
クリス:1993年に結成されて、1997年にデビュー。デビューから28年ということで、本当に日本のロックシーンの御大、ベテランなんですよね。ベテランって言われてどうですか。
田中:たしかに、30年近くもやっていればベテランですけどね(笑)。でも、先輩方もたくさんいらっしゃいますし、永遠の中堅ってことでいいんじゃないでしょうか。上がいると心強いですしね。
クリス:「昔からバイン聞いてました」って後輩がそろそろ出てきてもおかしくないよね?
田中:どうなんですかね。たしかに、若めの人らと対バンすると、そういう言葉も聞きますけども。なんかちょっと不思議な感じがしますね。
クリス:GRAPEVINEは1月に新曲『天使ちゃん』をリリースしました。やっぱり貫き通しているというか、自分たちのスタンスとかラインの取り方が上手くて絶妙ですね。
田中:そう言っていただけるとうれしいですね。
クリス:「いいラインだよな!」って、隣のディレクターに言ってるんですけど。『天使ちゃん』というタイトルからして舐めてるところが僕は好きですね。これは褒め言葉です。
田中:ありがとうございます(笑)。タイトルは「え、どんな曲?」って思えるくらいのほうがいいかなと昔から思ってました。本当はもうちょっとかっこいいタイトルの候補もあったんですけどね。
クリス:今回は元ネタがヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』なんですよね。
田中:元ネタっていうとあれなんですけど。オンデマンドで今はいろんな映画が自宅で観られるじゃないですか。『PERFECT DAYS』でヴェンダース監督の評価が高まったからかもしれませんが、『ベルリン・天使の詩』とか『パリ、テキサス』とか彼の作品が手軽に観られるようになっていたんですよ。それで、まわりの人にも「観とけよ」って言っていたので自分もちゃんと観て、結果としてヒントになった感じです。
クリス:ヴィム・ヴェンダースというと玄人受けする雰囲気の映画が多いですが、それに「ちゃん」をつけたのが絶妙だなと。その発想って、ヴェンダース映画が好きな人には絶対出てこないから。
田中:『ベルリン・天使の詩』にはピーター・フォークが出てくるんですよ。僕は昔からピーター・フォークが大好きで。先日、この映画を再び観たときに、彼のことを「天使ちゃんやな」って思ったんですよね。
クリス:そして、トーキングブルースにも初挑戦していますよね。トーキングブルースというとブルース、カントリー、フォークの一種で、シングトークって言ったらいいのかな。
田中:語りかけるように歌うっていう。まあ、でも線引きは曖昧ですよ。
クリス:けっこうブルースロックって、トーキングブルースが多くない?
田中:多いですよ。有名なのはボブ・ディランですよね。でも、ボブ・ディランもウディ・ガスリーに影響を受けたと言われてるし、そこからポエトリーリーディングとかラップとかにつながっていくじゃないですか。
クリス:また、今回はギターではなくブルースハープ、ハーモニカが全面に出ています。ここまで大々的に取り上げたことはありましたか?
田中:今までそんなに思いっきりフィーチャーしたことなかったんですよね。ちょっと間奏で吹くくらいで。今回はがっつり主役にしてみました。
番組では、ここで『天使ちゃん』をオンエアした。
クリス:やっぱりかっこいいですね。今のロックでは忘れられているかっこよさ満載の曲です。
田中:ありがとうございます。
クリス:これはそういう部分も意識して書いたんですか?
田中:そうですね。でも、セッションで作って書いていったものなので、実際にどんなふうに仕上がるかはやってみないとわからなかったですね。
田中:「差し入れNo.1。楽屋の差し入れでいちばんうれしいものは何ですか?」。たしかに、差し入れしてくれる方はいらっしゃいますね。
クリス:持ってこない人はどう思います?
田中:基本的には持ってこなくていいんですよ(笑)。僕らがもらうのはお酒が多いですね。それはもちろんうれしいですし、飲むんですけど。でも一時期、差し入れでお酒ばかりもらって、楽屋がものすごいロッケンロールになったことがあったんですよ。ライブが終わったあとに、楽屋に自分たちが呼んだ友だちとかがやって来るんですけど、それを見てめっちゃびっくりするんですよ。「君ら楽屋でこんな飲んでんの?」みたいな(笑)。
クリス:もう1個引いてみましょう。
田中:「人生勉強。今学びたいこと、勉強したいことはありますか?」昔は英語やっときゃよかったなと思ってたんですけど、遅すぎると思うので……。今は文章をちゃんと書きたいと思ってて、少しずつ勉強中です。
クリス:なるほど、執筆活動ですね。近い将来、何か書きたいなと?
田中:そうですね。何かしらそういうこともやっていきたいと思ってます。
GRAPEVINEの最新情報は、公式サイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
田中がゲストとして登場したのは、2月16日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。
6年ぶりの番組出演、そして今年バンド結成32年目を迎える
まずはナビゲーターのクリスとの挨拶から。そしてGRAPEVINEは今年、結成32年目を迎えるという。クリス:なんと2019年1月以来のご出演。6年ぶりです。
田中:そうですか。クリスさんにも、この番組にも「ひさしぶり」という感じはなかったんですけどね。
クリス:僕もせいぜい3年くらいかなと。
田中:おかげさまで、ぼちぼちやらせてもらってます。
クリス:なんと、今年で結成32年。
田中:そうみたいですね。
クリス:1993年に結成されて、1997年にデビュー。デビューから28年ということで、本当に日本のロックシーンの御大、ベテランなんですよね。ベテランって言われてどうですか。
田中:たしかに、30年近くもやっていればベテランですけどね(笑)。でも、先輩方もたくさんいらっしゃいますし、永遠の中堅ってことでいいんじゃないでしょうか。上がいると心強いですしね。
クリス:「昔からバイン聞いてました」って後輩がそろそろ出てきてもおかしくないよね?
田中:どうなんですかね。たしかに、若めの人らと対バンすると、そういう言葉も聞きますけども。なんかちょっと不思議な感じがしますね。
最新アルバムで、ブルースハープを全面にフィーチャー
続いて、GRAPEVINEが1月22日に配信リリースした新曲『天使ちゃん』について、タイトルのことや楽曲にフィーチャーされているブルースハープのことを訊いた。クリス:GRAPEVINEは1月に新曲『天使ちゃん』をリリースしました。やっぱり貫き通しているというか、自分たちのスタンスとかラインの取り方が上手くて絶妙ですね。
田中:そう言っていただけるとうれしいですね。
クリス:「いいラインだよな!」って、隣のディレクターに言ってるんですけど。『天使ちゃん』というタイトルからして舐めてるところが僕は好きですね。これは褒め言葉です。
田中:ありがとうございます(笑)。タイトルは「え、どんな曲?」って思えるくらいのほうがいいかなと昔から思ってました。本当はもうちょっとかっこいいタイトルの候補もあったんですけどね。
クリス:今回は元ネタがヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』なんですよね。
田中:元ネタっていうとあれなんですけど。オンデマンドで今はいろんな映画が自宅で観られるじゃないですか。『PERFECT DAYS』でヴェンダース監督の評価が高まったからかもしれませんが、『ベルリン・天使の詩』とか『パリ、テキサス』とか彼の作品が手軽に観られるようになっていたんですよ。それで、まわりの人にも「観とけよ」って言っていたので自分もちゃんと観て、結果としてヒントになった感じです。
クリス:ヴィム・ヴェンダースというと玄人受けする雰囲気の映画が多いですが、それに「ちゃん」をつけたのが絶妙だなと。その発想って、ヴェンダース映画が好きな人には絶対出てこないから。
田中:『ベルリン・天使の詩』にはピーター・フォークが出てくるんですよ。僕は昔からピーター・フォークが大好きで。先日、この映画を再び観たときに、彼のことを「天使ちゃんやな」って思ったんですよね。
クリス:そして、トーキングブルースにも初挑戦していますよね。トーキングブルースというとブルース、カントリー、フォークの一種で、シングトークって言ったらいいのかな。
田中:語りかけるように歌うっていう。まあ、でも線引きは曖昧ですよ。
クリス:けっこうブルースロックって、トーキングブルースが多くない?
田中:多いですよ。有名なのはボブ・ディランですよね。でも、ボブ・ディランもウディ・ガスリーに影響を受けたと言われてるし、そこからポエトリーリーディングとかラップとかにつながっていくじゃないですか。
クリス:また、今回はギターではなくブルースハープ、ハーモニカが全面に出ています。ここまで大々的に取り上げたことはありましたか?
田中:今までそんなに思いっきりフィーチャーしたことなかったんですよね。ちょっと間奏で吹くくらいで。今回はがっつり主役にしてみました。
番組では、ここで『天使ちゃん』をオンエアした。
GRAPEVINE - 天使ちゃん (Official Lyric Video)
田中:ありがとうございます。
クリス:これはそういう部分も意識して書いたんですか?
田中:そうですね。でも、セッションで作って書いていったものなので、実際にどんなふうに仕上がるかはやってみないとわからなかったですね。
番組恒例ガチャタイムで質問に答える
トークの後半は、番組恒例の「ガチャ」。田中は出てきたボールに入っている質問に答えた。田中:「差し入れNo.1。楽屋の差し入れでいちばんうれしいものは何ですか?」。たしかに、差し入れしてくれる方はいらっしゃいますね。
クリス:持ってこない人はどう思います?
田中:基本的には持ってこなくていいんですよ(笑)。僕らがもらうのはお酒が多いですね。それはもちろんうれしいですし、飲むんですけど。でも一時期、差し入れでお酒ばかりもらって、楽屋がものすごいロッケンロールになったことがあったんですよ。ライブが終わったあとに、楽屋に自分たちが呼んだ友だちとかがやって来るんですけど、それを見てめっちゃびっくりするんですよ。「君ら楽屋でこんな飲んでんの?」みたいな(笑)。
クリス:もう1個引いてみましょう。
田中:「人生勉強。今学びたいこと、勉強したいことはありますか?」昔は英語やっときゃよかったなと思ってたんですけど、遅すぎると思うので……。今は文章をちゃんと書きたいと思ってて、少しずつ勉強中です。
クリス:なるほど、執筆活動ですね。近い将来、何か書きたいなと?
田中:そうですね。何かしらそういうこともやっていきたいと思ってます。
GRAPEVINEの最新情報は、公式サイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
radikoで聴く
2025年2月23日28時59分まで
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番組情報
- SAISON CARD TOKIO HOT 100
-
毎週日曜13:00-16:54