サニーデイ・サービスの曽我部恵一が、香川県の魅力について語った。
曽我部が登場したのは、11月12日(火)に放送されたJ-WAVE『GRAND MARQUEE SPECIAL supported by しこくあーけーど』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」だ。この日のオンエアは、四国の魅力を発信するECサイト「しこくあーけーど」とコラボレーションしており、四国にまつわるゲストが続々と登場。東急プラザ原宿「ハラカド」から公開生放送でお届けした。
曽我部:ある日、ライブを地元でやったら「市長から話があります」となって「怒られるのかな」と思っていたら、楽屋に市長が来てくださって「観光大使やってください」と。
Celeina:それは何年ぐらい前ですか?
曽我部:3年前ぐらいかな。大量の「観光大使 曽我部恵一」という名刺をいただいて。それをいろいろな人に配って歩いています。
タカノ:香川県の坂出市に行ったことがないのですが、どのような場所なのでしょうか。
曽我部:香川県の真ん中ぐらいにあります。瀬戸大橋という本州と四国をつなぐ橋が、僕たちが高校生ぐらいのときにできて初めて岡山に陸路で行けるようになりました。それまでは船だったので、そこで初めて本州とつながった感覚がありました。その橋が香川県にくっついているところで、岡山(側)から橋で来ると、(香川県)坂出というところにたどりつきます。
Celeina:香川県の重要な都市ですね。
曽我部:そのままずっと電車で高松まで行けます。そんな造船とかの小さな町で、特にこれといったものはありませんが「さぬきうどんは名店が多い」と、みなさんおっしゃってくれます。
Celeina:さぬきうどん、大好きです。
曽我部:今度(番組に)来るとき、おみやげで持っていきますね。
Celeina:うれしい。やっぱり行きつけのさぬきうどん屋さんがあったりするのですか?
曽我部:いくつかありますが、観光客の方が増えて、はやっているので混んでいます。
Celeina:おいしいところはバレてしまいますね。
曽我部:そういう方に食べてもらいたいので、僕らは近所の普通の並んでいないところに行きます。
タカノ:地元にいた当時、曽我部さんはどのような音楽活動をされていたのでしょうか。
曽我部:音楽活動は特にやっていなくて。中学と高校が一貫校で、中2のときにパンクロックが好きになってパンクバンドを始めました。そのあとは先輩たちがクラブミュージックやハウス、レゲエといったものが好きで遊びに行っていました。
Celeina:そんなバックボーンをお持ちだったのですね。
曽我部:当時は地元にクラブもありませんでした。夜に閉まるレストランを借り切って暗くして、先輩たちがターンテーブルを持って行き、レコードプレイヤーをつないでDJパーティで「イエー!」とかやっていました。
Celeina:かっこいい。
曽我部:そんな青春映画みたいな感じでした。そういうところでかかっている音楽をまた好きになったりして、楽しかったです。
タカノ:地元の音楽の思い出ですね。
Celeina:イベント運営能力が同時に養われます。
曽我部:イベントもないしクラブもないし、なにもなかったですから。
タカノ:今年の9月に(香川県で)ライブがありました。
曽我部:「島フェス」という、地元香川県で毎年やっているフェスがあります。そこはもともと小豆島という小さな島でやっていましたが、それがいま移動して直島というアートで有名な島に9月に行ってきました。
Celeina:これはチョコレート工場でやっているのですか?
曽我部:かっこいいチョコレート工場が港、海辺にできています。そこでライブをやって、楽しかったです。
曽我部は11月23日(土)に、香川県の坂出市民ホールで開催される「SUNNY SPOT FESTIVAL」に出演。市民ホールは曽我部が子どもの頃からある施設で、子ども番組の収録などもおこなわれていたという。
曽我部:あとは(この施設の思い出としては)先輩がライブをやって、パンクバンドのパー券を買わされました。
Celeina:パー券ってなんでしょうか?
曽我部:いわゆる「パーティ券」です。
Celeina:入場チケット?
曽我部:「これ買って」と言われて。
タカノ:先輩後輩カルチャーですね。
曽我部:それで観に行ってバンドを楽しんだりしていた場所です。その坂出市民ホールがいますごくきれいになっています。
Celeina:思い出が詰まっている場所ですね。
曽我部:めちゃくちゃ詰まっています。
曽我部:実際に東京で暮らし始めて30年以上経って、地元にいた時期よりも長くなりました。最近、地元に戻ると、なにもない風景、空があって、小さい山があって、こっち向いたら海があるという(環境に触れて)、なにもないということは、すごく貴重だったんだなと思います。そんなところをぼんやり眺めるしか当時はなかったのですが、そのぼんやり眺めているなかでなにか自分の心が動いたり「こういうことしたいな」と夢が生まれたりしていたのだなと思うと、すごく愛おしいなと。こういうところで育ってよかったなと、いまは思っています。だから「なにもなさの魅力」みたいなものを感じていただけたらいいなと思います。
Celeina:それも一度離れたからこそ感じた魅力ですね。
曽我部:僕はそうですね。ぼんやりして、でもそれがすごく素敵な時間という。
タカノ:心の余白につながるというか。
曽我部:情報がいっぱいだと楽しいけど、心の隙間がないですから。
Celeina:それではここで曲紹介を曽我部さんからお願いしてもいいでしょうか。
曽我部:この曲を選んだのは、僕が昔ファストフードでアルバイトをしているときに、アップルパイを焼いていました。それがすごくおいしそうだった、というイメージがずっと残っていて。それで大人になって作った曲です。
番組では曽我部の『コーヒーとアップルパイ』をオンエアした。
Celeina:四国は心に余裕を与えてくれる場所というお話を訊いてからこの曲を聴くと、全身に染み渡るような心地いい気分になります。
曽我部:よかった、ありがとうございます。
曽我部が登場したのは、11月12日(火)に放送されたJ-WAVE『GRAND MARQUEE SPECIAL supported by しこくあーけーど』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」だ。この日のオンエアは、四国の魅力を発信するECサイト「しこくあーけーど」とコラボレーションしており、四国にまつわるゲストが続々と登場。東急プラザ原宿「ハラカド」から公開生放送でお届けした。
観光アンバサダーに就任
曽我部は香川県出身で、地元香川県坂出市の観光アンバサダーを努めている。そんな曽我部がアンバサダーに就任した経緯や香川県の魅力を語った。曽我部:ある日、ライブを地元でやったら「市長から話があります」となって「怒られるのかな」と思っていたら、楽屋に市長が来てくださって「観光大使やってください」と。
Celeina:それは何年ぐらい前ですか?
曽我部:3年前ぐらいかな。大量の「観光大使 曽我部恵一」という名刺をいただいて。それをいろいろな人に配って歩いています。
タカノ:香川県の坂出市に行ったことがないのですが、どのような場所なのでしょうか。
曽我部:香川県の真ん中ぐらいにあります。瀬戸大橋という本州と四国をつなぐ橋が、僕たちが高校生ぐらいのときにできて初めて岡山に陸路で行けるようになりました。それまでは船だったので、そこで初めて本州とつながった感覚がありました。その橋が香川県にくっついているところで、岡山(側)から橋で来ると、(香川県)坂出というところにたどりつきます。
Celeina:香川県の重要な都市ですね。
曽我部:そのままずっと電車で高松まで行けます。そんな造船とかの小さな町で、特にこれといったものはありませんが「さぬきうどんは名店が多い」と、みなさんおっしゃってくれます。
Celeina:さぬきうどん、大好きです。
曽我部:今度(番組に)来るとき、おみやげで持っていきますね。
Celeina:うれしい。やっぱり行きつけのさぬきうどん屋さんがあったりするのですか?
曽我部:いくつかありますが、観光客の方が増えて、はやっているので混んでいます。
Celeina:おいしいところはバレてしまいますね。
曽我部:そういう方に食べてもらいたいので、僕らは近所の普通の並んでいないところに行きます。
曽我部:音楽活動は特にやっていなくて。中学と高校が一貫校で、中2のときにパンクロックが好きになってパンクバンドを始めました。そのあとは先輩たちがクラブミュージックやハウス、レゲエといったものが好きで遊びに行っていました。
Celeina:そんなバックボーンをお持ちだったのですね。
曽我部:当時は地元にクラブもありませんでした。夜に閉まるレストランを借り切って暗くして、先輩たちがターンテーブルを持って行き、レコードプレイヤーをつないでDJパーティで「イエー!」とかやっていました。
Celeina:かっこいい。
曽我部:そんな青春映画みたいな感じでした。そういうところでかかっている音楽をまた好きになったりして、楽しかったです。
Celeina:イベント運営能力が同時に養われます。
曽我部:イベントもないしクラブもないし、なにもなかったですから。
香川県での活動
そんな曽我部はソロやサニーデイ・サービスとして香川県でもライブを実施している。子どものころから慣れ親しんだ会場についても語った。タカノ:今年の9月に(香川県で)ライブがありました。
曽我部:「島フェス」という、地元香川県で毎年やっているフェスがあります。そこはもともと小豆島という小さな島でやっていましたが、それがいま移動して直島というアートで有名な島に9月に行ってきました。
Celeina:これはチョコレート工場でやっているのですか?
曽我部:かっこいいチョコレート工場が港、海辺にできています。そこでライブをやって、楽しかったです。
曽我部:あとは(この施設の思い出としては)先輩がライブをやって、パンクバンドのパー券を買わされました。
Celeina:パー券ってなんでしょうか?
曽我部:いわゆる「パーティ券」です。
Celeina:入場チケット?
曽我部:「これ買って」と言われて。
タカノ:先輩後輩カルチャーですね。
曽我部:それで観に行ってバンドを楽しんだりしていた場所です。その坂出市民ホールがいますごくきれいになっています。
Celeina:思い出が詰まっている場所ですね。
曽我部:めちゃくちゃ詰まっています。
「なにもなさの魅力」
曽我部は香川県の魅力について語った。地元にいた当時は「はやく都会に出たい」と思っていたそうだが、いまでは違う想いを抱いているという。曽我部:実際に東京で暮らし始めて30年以上経って、地元にいた時期よりも長くなりました。最近、地元に戻ると、なにもない風景、空があって、小さい山があって、こっち向いたら海があるという(環境に触れて)、なにもないということは、すごく貴重だったんだなと思います。そんなところをぼんやり眺めるしか当時はなかったのですが、そのぼんやり眺めているなかでなにか自分の心が動いたり「こういうことしたいな」と夢が生まれたりしていたのだなと思うと、すごく愛おしいなと。こういうところで育ってよかったなと、いまは思っています。だから「なにもなさの魅力」みたいなものを感じていただけたらいいなと思います。
Celeina:それも一度離れたからこそ感じた魅力ですね。
曽我部:僕はそうですね。ぼんやりして、でもそれがすごく素敵な時間という。
タカノ:心の余白につながるというか。
曽我部:情報がいっぱいだと楽しいけど、心の隙間がないですから。
Celeina:それではここで曲紹介を曽我部さんからお願いしてもいいでしょうか。
曽我部:この曲を選んだのは、僕が昔ファストフードでアルバイトをしているときに、アップルパイを焼いていました。それがすごくおいしそうだった、というイメージがずっと残っていて。それで大人になって作った曲です。
番組では曽我部の『コーヒーとアップルパイ』をオンエアした。
曽我部:よかった、ありがとうございます。
トークはポッドキャストでもオンエア
この日は四国の話題盛りだくさんでお届けした。フォトグラファー・U-SKEをゲストにお迎えしたトークをはじめ、タカノのオリジナルショートストーリーなどを、Podcastで配信している。この記事の続きを読むには、
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