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フレデリック・三原健司&高橋 武が選んだおすすめマンガは?「友だちの日常を覗いている感じ」

フレデリック・三原健司&高橋 武が選んだおすすめマンガは?「友だちの日常を覗いている感じ」

フレデリックの三原健司(Vo)と高橋 武(Dr)がおすすめの漫画について語った。

2人が登場したのは、J-WAVEの番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」。ここでは11月20日(水)に放送された内容をテキストで紹介する。

気がつけば10周年

同番組に三原は約1年、高橋は1年9か月ぶりの登場となった。フレデリックは今年でメジャーデビュー10年目を迎えるという。

サッシャ:もうメジャーデビュー10年なのですか?

高橋:え!?

サッシャ:僕が驚くのはわかるけど、高橋さんが驚いちゃった(笑)。

ノイハウス:ここで初めて聞いたみたいな。

高橋:でも意外と僕らも「10年です」みたいなのはあまり声を大きくして言っていませんでした。

三原:気づいたら10年経った感覚です。

高橋:ファンの方に言われて「あ、10年経っていたんだね」みたいな感じでした。

サッシャ:あまり自分たちで周年とか意識しないタイプのバンド?

高橋:しないというか、気づいたら経っていたから「(周年のなにかを)やらないの?」と言われて「あ、ミスった」と。

サッシャ:スタッフももうちょっと(笑)。『オドループ』のYouTubeの再生回数がなんと1億6000万回を超えています。

高橋:1億は記憶にあります。「すごい」みたいな。でも健司くんは1億5000万のときにSNSに書いていた気がします。

三原:めちゃくちゃ言っています。自慢すべきことですから。「自分なんぼ? 俺1億5000万」って。

サッシャ:どこのアーティストと勝負しているの(笑)。

三原:器が小さいですね(笑)。

高橋:健司くんがそんなこと言っているのは全然見たことないから。

サッシャ:9月にはgo!go!vanillasと対バンをしました。もうどちらかというと“パイセン”の位置になってきたでしょ? 「高校生のときから聴いていました!」みたいな。

三原:「カラオケで歌っていました」と言われることも増えました。

サッシャ:その立ち位置はどうですか?

三原:自分たちが10年前、ほんまにそういう感じでした。

サッシャ:自分たちがそういうことを言っていたのですね。

三原:「この人たちと一緒にできるんだ」と、言っていました。自分たちもキラキラしていましたが、それが後輩からになってしまっているので「この人たちにもっとかっこいい背中見せないとな」と思うようになりました。

ミニアルバムをリリース

フレデリックは放送日の11月20日(水)、最新ミニアルバム『CITRUS CURIO CITY』をリリースした。

ノイハウス:ジャケットもかわいいディテールです。

高橋:ベースの(三原)康司くんが描いてくれました。

サッシャ:さすが才能あるなあ。

高橋:収録されている曲のモチーフがその絵のなかに含まれたりしているので、楽曲を聴きながら見ていただけたら。

三原:「ガム」が入ってします(編注:アルバムには『ペパーミントガム』が収録されている)。

ノイハウス:この四角いガムですね。

『CITRUS CURIO CITY』は「刺激と好奇心にまみれた音楽の町を作りたい」という、作詞作曲を担当した三原康司の案から生まれたアルバムになるという。

三原:もっと自分たちが刺激を持っていろいろな音楽を取り入れて、そこから自分たちの好きなものを全部詰め込んだ、より人間らしいアルバムを作りたいということで制作が始まり作ったアルバムです。曲もくせが強いけど、これが好きになる人ってめちゃ個性的でもある。自分たちの「好き」と合うから「趣味めちゃ合うやん」となって、より自分たちの音楽を好きでいてくれる人に、もっと距離が近くなるようなアルバムになっているなと、出来上がって特に思いました。

ノイハウス:ぎゅっと詰まっている感じですよね。

サッシャ:『sayonara bathroom』とかなにを歌っているのかな、と思うぐらい面白い曲です。

三原:一つひとつ情景から始まっている部分はあります。

高橋:康司くんも今回の作品は『sayonara bathroom』に限らずなんですが、自分の気持ちをすごく丁寧に吐露している感じがあります。聴いていても僕自身もぐっとくるし、『sayonara bathroom』はデモ上がってきた時点で速攻で「この曲ミニアルバムに入れたいね」となりました。

サッシャ:いい曲ですよね。歌詞の世界観が面白いです。

高橋:ワードセンスは康司くんらしいなと思います。

おすすめの漫画は…

この日の「+1」は三原と高橋が共通してはまっているという「漫画」について、それぞれおすすめの作品を尋ねることに。

三原:バンドのみんな漫画が好きで、いろいろ共有し合っています。ミステリー系やバトルものといろいろ紹介し合いますが、最終的にほのぼのした漫画が一番いいなとなって。2人ともほのぼのした漫画を選んできましたが、僕は『セトウツミ』です。

ノイハウス:漫画と映画にもなっています。

三原:男子高校生2人が川原で何気ない会話をするだけの漫画です。

ノイハウス:それをひたすら読む?

三原:その2人の会話が秀逸で、本当になにも起こりません。「そこから急展開」というのがラストのほうにはありますが、1話1話がずっと同じ感情で読めるというか。2人の会話になんとなく俯瞰で見て、3人目で参加しているような気になります。

サッシャ:自分はあまりしゃべっていないけど、横に座っているかのような。

ノイハウス:「自分だったらなにを返そうかな」とか、そういうことも思い浮かびそうです。

三原:それがすごくよくてずっと読めるという感じで、僕は大好きです。

ノイハウス:「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」というキャッチコピーがあります。

サッシャ:関西弁なのですね。

三原:僕も関西出身なので「あ、こういう友だちいたな」というのもあります。そういう気持ちがあるからこそ、おすすめする1冊です。

高橋がおすすめするのは『アフロ田中』シリーズ。20年以上続く長期シリーズで、アフロヘアの主人公・田中を取り巻く日常が描かれたギャグ漫画だ。

高橋:主人公の歳の取り方がリアルタイムと一緒なんです。アフロ田中の年齢が僕らと大体同じぐらいで。

サッシャ:同世代なんだ。

高橋:友だちの日常を覗いている感じがすごくして。「アフロ田中ようやく結婚できたか! よかったね」みたいな気持ちになってずっと読んでいます。

サッシャ:シリーズが第7作まで進んでいて『高校アフロ田中』から始まって、いまは『マイホームアフロ田中』です。成長以外に面白いところはありますか?

高橋:日常的なことが多くて、これは同世代というのもあるかもしれませんが自分がちょうど悩んでいることと同じようなことをアフロ田中が悩んでいたりします。すごく共感できるし「こういう考え方あるな」とか、参考にできるというか。ほかの出てくるキャラクターも個性的でそれぞれの考え方があるので、そういうのに影響を受けます。それが楽しいです。

フレデリックの最新情報は、公式サイトまで。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。

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