ティモンディ・前田裕太と福留光帆が、映画館や映画の魅力について語り合った。
この内容をお届けしたのは、11月6日(水)に放送されたJ-WAVEの番組『GURU GURU!』(水曜日ナビゲーター:ティモンディ・前田裕太、福留光帆)。世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく"逆転ラジオ"。リスナーからさまざまな意見を募り、発想と柔軟性を育てる教養バラエティプログラムだ。
前田:数年前から「映画館離れ」という言葉があるそうです。2020年のコロナ禍でそれが加速し、映画館ではなくて配信サービスを利用する人が増えたという背景があります。コロナが落ち着いて少しずつ映画館の利用者も徐々に回復状態ということです。映画館は行きますか?
福留:行きます。映画のなにがいいかって、あまり仲よくない人と遊んだら映画を観に行けばいい。2時間ぐらい観ているだけで、そのあとご飯に行こうものならその映画の話がまずできるじゃないですか。トークが広がるから、あまり仲よくない人と初めて遊ぶときは絶対映画に誘います。
前田:僕は2年前ぐらいかな、女性を映画に誘ってデートだと思って観に行きました。感想をしゃべり合って「この人とは2回目ないな」と思ったことはあります。
福留:映画って感想で(性格などが)出ますよね。
前田:好みだけどね。僕が面白いと思った部分とその人が面白いと思った部分は違ってもいいのだけど「その感性は許容できないな」というか、そういう別れの場にもなるという。
福留:映画館自体にはよく行かれますか?
前田:映画館めぐりするよ。観たい映画があったら映画館を目当てに遠方まで行くこともあります。
福留:フードとか?
前田:フードもそうだし動線も含め、広さもある。二子玉川の「109シネマズ」というところがすごく好きなの。待っている場所や階段に、プロジェクションマッピングが流れています。そういうところを含めて雰囲気とかがよかったりして面白いよね。
福留:プロジェクションマッピングはいいですね。
本作品は、とあるリゾート地を舞台に、「5年前」と「現在」の2つの時間軸が描かれている。妻を亡くして自暴自棄になっている人物がこのリゾート地を訪れるという「現在」の時間軸から描かれるが、彼は5年前にここで妻と出会ったらしい……というストーリーだ。
大島:(作品の)真ん中でパンと切り替わって5年前に時間が飛びます。妻が生きているシーンになって、その妻の山本奈衣瑠さんという女優さん。たぶん、これからきますが、めちゃかわいくて女子も好きになる女子です。この瞬間この人のことしか考えられない、観たら全員恋しちゃうみたいな。
前田:大島さんは俳優さんたちを見る目がであって「この人くる」と言ったら、くるよね。
大島:山本奈衣瑠さんはモデル業をずっとやられていて、たぶん僕と前田くんとほぼ同じ歳ぐらいの方だけど、最近俳優業も始めました。この人と熱海とか伊豆みたいなところで出会ったら、それは恋に落ちちゃうよな……と。みずみずしくて、一瞬一瞬が超うらやましくて愛おしいみたいな感じだけど「この人死んじゃうんだよな」という気持ちで切ない。一瞬一瞬が大事で、これは映画館で観てほしい作品です。
福留:観たくなっちゃう。パンと切り替わる瞬間を味わいたい。
2つ目に大島が紹介した作品は11月15日から公開の映画『フィクショナル』。
大島:これは逆に人をめちゃ選ぶタイプの作品です。大森時生さんというテレビ東京のプロデューサーが手がけています。最近で言うと『行方不明展』という展示や『イシナガキクエを探しています』という、ちょっと怖い、「攻めすぎじゃない?」みたいな企画をやっている怖いものが得意なプロデューサーの方です。
前田:本当にあるようなテイストでね。
大島:「大丈夫?」みたいなのが得意な人ですが、その人がプロデュースしたBL(ボーイズラブ)ドラマです。
前田:テイストがちょっと違いますね。
大島:という風に触れこまれていますが、そう思って観ると「どこがBLなの?」と思いながらサスペンスになっていって二転三転する作品です。これはもう配信されているのですが、映画館でも11月15日から劇場公開されます。不穏な感じがずっと楽しくて、二転三転サスペンスしていく感じが俺は「初見は劇場で観たかったな」と思う作品でした。だからこれから劇場に行ける人がうらやましいです。
前田:ずっと違和感があるみたいなこと?
大島:そう。最先端の技術を駆使して、人が本当はやっていないことをやったことにしちゃう「ディープフェイク」の映像みたいなのを加工する業者の話です。
前田:なるほど! 面白い。
大島:映っている映像がなにも信用できなくなっていくという。
前田:我々が観ているそれも本当なのか、というメタな部分もあるんだ。これは僕観ます。
大島:1時間ちょっとの作品なので、忙しくてもいけると思う。本当に忙しかったら、U-NEXTとかの配信系でもあるので観てほしいです。
福留:確か1人で観に行った映画です。自分で言うのもあれですが、私は感受性がだいぶ豊かなんです。観たものにすごく浸りたくなっちゃうみたいな、そういう引きずる時間がけっこう長いんです。この映画は新宿で観ましたが、観たあとに新宿の街で、たそがれた顔でいたくなりました。
前田:それは自分と重ね合わせることができたから?
福留:この映画をどう説明したらいいかわからないですが、女子高生がメインの話です。女子高生が好きな男の子がいますが、この女の子自体はすごく人気者で明るい。だけど嫉妬心に狂っていて、嫉妬心でいろいろ行動していくみたいな。女子高生の人格が嫉妬心でゆがんでいく、みたいな映画です。
前田:自分と重なり合う部分があったのですか?
福留:これを観た友だちからは「福留かと思った」って言われました。
前田:だから余計にジーンときたんですかね。
福留:私も嫉妬をしてしまうタイプなので、めちゃくちゃ好きな映画です。前田さんは?
前田が挙げたお気に入りの映画は、『オーシャンズ11』。「ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニーがかっこいいし、お話も大どんでん返しがあるクライムサスペンスみたいで、めっちゃ面白い」と絶賛する。
前田:(劇中の)ブラッド・ピットのハンバーガーの食べ方がめちゃくちゃかっこよくて、真似していたの。あるときキムタク(木村拓哉)が映画かなにかでハンバーガーを食べているシーンがあって、同じ食べ方をしていたの。「俺とブラッド・ピットと同じ食べ方している」と思って調べたら、キムタクもブラッド・ピットの食べ方を観て「かっこいい」と思って真似したと言っていたから、俺はキムタクと感性が一緒だよね。
福留:どちらかと言うと前田さんは邦画より洋画のほうが好きですか?
前田:お金かかっているエンタメ、みたいなのはハリウッドならではというかね。びっくりするぐらいお金かかっている豪華俳優陣だから、ぜひ観てみてもらいたいです。
福留:字幕派ですか?
前田:どっちでも楽しい。「これこそ映画の醍醐味」みたいな、そこは“わびさび”というよりもドカーンと派手な映画という感じです。
福留:字幕、吹替のこだわりはあまり?
前田:数を観るからあまり気にしません。お互いに映画は観るということなのかな。
福留:私は『コンフィデンスマンJP』が大好きです。
前田:あれは映画版もあるしね。
福留:映画を友だちと観に行って、そこからハマってドラマを一気観しました。
前田:『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』って観た? これは観たほうがいいよ。恋愛映画だけど、全然恋愛とは関係ないよさがある。主人公の男の子が成人した誕生日に父親から「君は過去に戻れる能力がある。お前はなにがしたい?」と言われたら「恋人がほしい」と。
福留:かわいいお願いだ(笑)。
前田:その人がタイムスリップして過去に帰りながらいろいろ試すのだけど、「人生ってこうやって楽しめたらいいよね」という、「タイプスリップ能力がなくても1日1日大切にしよう、過去に戻れなくても」みたいな、素敵でキュンキュンもします。あと『コーダ あいのうた』も泣くよね。僕7回泣いたもの。
福留:7回観て7回泣いたんですか?
前田:7回観て、7打数7安打。耳が聞こえない難聴の家族のなかで、唯一耳が聞こえる人のことを向こうでは「コーダ」と呼ぶのだけど、その子の話。お父さん役とか、本当に耳が聞こえない人をキャスティングしているのよ。もちろん演技もプラスされているけど「こんな温かい話あるかね」という。泣きたいときにこれを観たら。
福留:映画を観て泣くのはめちゃストレス発散になりますよね。
『GURU GURU!』の放送は毎週月曜日から木曜日の22時から。
この内容をお届けしたのは、11月6日(水)に放送されたJ-WAVEの番組『GURU GURU!』(水曜日ナビゲーター:ティモンディ・前田裕太、福留光帆)。世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく"逆転ラジオ"。リスナーからさまざまな意見を募り、発想と柔軟性を育てる教養バラエティプログラムだ。
映画館に行く?
サブスクがあるから、映画は家や移動中に観るので充分と思っている人も多いのでは? この日のテーマは「映画館行ってる?」。映画館や映画の魅力についてトークを展開していった。前田:数年前から「映画館離れ」という言葉があるそうです。2020年のコロナ禍でそれが加速し、映画館ではなくて配信サービスを利用する人が増えたという背景があります。コロナが落ち着いて少しずつ映画館の利用者も徐々に回復状態ということです。映画館は行きますか?
福留:行きます。映画のなにがいいかって、あまり仲よくない人と遊んだら映画を観に行けばいい。2時間ぐらい観ているだけで、そのあとご飯に行こうものならその映画の話がまずできるじゃないですか。トークが広がるから、あまり仲よくない人と初めて遊ぶときは絶対映画に誘います。
前田:僕は2年前ぐらいかな、女性を映画に誘ってデートだと思って観に行きました。感想をしゃべり合って「この人とは2回目ないな」と思ったことはあります。
福留:映画って感想で(性格などが)出ますよね。
前田:好みだけどね。僕が面白いと思った部分とその人が面白いと思った部分は違ってもいいのだけど「その感性は許容できないな」というか、そういう別れの場にもなるという。
福留:映画館自体にはよく行かれますか?
前田:映画館めぐりするよ。観たい映画があったら映画館を目当てに遠方まで行くこともあります。
福留:フードとか?
前田:フードもそうだし動線も含め、広さもある。二子玉川の「109シネマズ」というところがすごく好きなの。待っている場所や階段に、プロジェクションマッピングが流れています。そういうところを含めて雰囲気とかがよかったりして面白いよね。
福留:プロジェクションマッピングはいいですね。
いま観てほしい映画
ゲストにJ-WAVEのPodcast『OH! CINEMA PARADISE』のナビゲーターも務めるXXCLUB・大島育宙が登場。「いま、映画館で観てほしい作品」を2作品紹介した。1つ目は9月から公開中の日本映画『SUPER HAPPY FOREVER』だった。大島:(作品の)真ん中でパンと切り替わって5年前に時間が飛びます。妻が生きているシーンになって、その妻の山本奈衣瑠さんという女優さん。たぶん、これからきますが、めちゃかわいくて女子も好きになる女子です。この瞬間この人のことしか考えられない、観たら全員恋しちゃうみたいな。
前田:大島さんは俳優さんたちを見る目がであって「この人くる」と言ったら、くるよね。
大島:山本奈衣瑠さんはモデル業をずっとやられていて、たぶん僕と前田くんとほぼ同じ歳ぐらいの方だけど、最近俳優業も始めました。この人と熱海とか伊豆みたいなところで出会ったら、それは恋に落ちちゃうよな……と。みずみずしくて、一瞬一瞬が超うらやましくて愛おしいみたいな感じだけど「この人死んじゃうんだよな」という気持ちで切ない。一瞬一瞬が大事で、これは映画館で観てほしい作品です。
福留:観たくなっちゃう。パンと切り替わる瞬間を味わいたい。
2つ目に大島が紹介した作品は11月15日から公開の映画『フィクショナル』。
前田:本当にあるようなテイストでね。
大島:「大丈夫?」みたいなのが得意な人ですが、その人がプロデュースしたBL(ボーイズラブ)ドラマです。
前田:テイストがちょっと違いますね。
大島:という風に触れこまれていますが、そう思って観ると「どこがBLなの?」と思いながらサスペンスになっていって二転三転する作品です。これはもう配信されているのですが、映画館でも11月15日から劇場公開されます。不穏な感じがずっと楽しくて、二転三転サスペンスしていく感じが俺は「初見は劇場で観たかったな」と思う作品でした。だからこれから劇場に行ける人がうらやましいです。
前田:ずっと違和感があるみたいなこと?
大島:そう。最先端の技術を駆使して、人が本当はやっていないことをやったことにしちゃう「ディープフェイク」の映像みたいなのを加工する業者の話です。
前田:なるほど! 面白い。
大島:映っている映像がなにも信用できなくなっていくという。
前田:我々が観ているそれも本当なのか、というメタな部分もあるんだ。これは僕観ます。
大島:1時間ちょっとの作品なので、忙しくてもいけると思う。本当に忙しかったら、U-NEXTとかの配信系でもあるので観てほしいです。
それぞれ好みの映画は…
2人は好きな作品について紹介し合うことに。福留が最初に紹介したのは『ひらいて』という日本映画だ。福留:確か1人で観に行った映画です。自分で言うのもあれですが、私は感受性がだいぶ豊かなんです。観たものにすごく浸りたくなっちゃうみたいな、そういう引きずる時間がけっこう長いんです。この映画は新宿で観ましたが、観たあとに新宿の街で、たそがれた顔でいたくなりました。
前田:それは自分と重ね合わせることができたから?
福留:この映画をどう説明したらいいかわからないですが、女子高生がメインの話です。女子高生が好きな男の子がいますが、この女の子自体はすごく人気者で明るい。だけど嫉妬心に狂っていて、嫉妬心でいろいろ行動していくみたいな。女子高生の人格が嫉妬心でゆがんでいく、みたいな映画です。
前田:自分と重なり合う部分があったのですか?
福留:これを観た友だちからは「福留かと思った」って言われました。
前田:だから余計にジーンときたんですかね。
福留:私も嫉妬をしてしまうタイプなので、めちゃくちゃ好きな映画です。前田さんは?
前田が挙げたお気に入りの映画は、『オーシャンズ11』。「ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニーがかっこいいし、お話も大どんでん返しがあるクライムサスペンスみたいで、めっちゃ面白い」と絶賛する。
前田:(劇中の)ブラッド・ピットのハンバーガーの食べ方がめちゃくちゃかっこよくて、真似していたの。あるときキムタク(木村拓哉)が映画かなにかでハンバーガーを食べているシーンがあって、同じ食べ方をしていたの。「俺とブラッド・ピットと同じ食べ方している」と思って調べたら、キムタクもブラッド・ピットの食べ方を観て「かっこいい」と思って真似したと言っていたから、俺はキムタクと感性が一緒だよね。
福留:どちらかと言うと前田さんは邦画より洋画のほうが好きですか?
前田:お金かかっているエンタメ、みたいなのはハリウッドならではというかね。びっくりするぐらいお金かかっている豪華俳優陣だから、ぜひ観てみてもらいたいです。
福留:字幕派ですか?
前田:どっちでも楽しい。「これこそ映画の醍醐味」みたいな、そこは“わびさび”というよりもドカーンと派手な映画という感じです。
福留:字幕、吹替のこだわりはあまり?
前田:数を観るからあまり気にしません。お互いに映画は観るということなのかな。
福留:私は『コンフィデンスマンJP』が大好きです。
前田:あれは映画版もあるしね。
福留:映画を友だちと観に行って、そこからハマってドラマを一気観しました。
前田:『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』って観た? これは観たほうがいいよ。恋愛映画だけど、全然恋愛とは関係ないよさがある。主人公の男の子が成人した誕生日に父親から「君は過去に戻れる能力がある。お前はなにがしたい?」と言われたら「恋人がほしい」と。
福留:かわいいお願いだ(笑)。
前田:その人がタイムスリップして過去に帰りながらいろいろ試すのだけど、「人生ってこうやって楽しめたらいいよね」という、「タイプスリップ能力がなくても1日1日大切にしよう、過去に戻れなくても」みたいな、素敵でキュンキュンもします。あと『コーダ あいのうた』も泣くよね。僕7回泣いたもの。
福留:7回観て7回泣いたんですか?
前田:7回観て、7打数7安打。耳が聞こえない難聴の家族のなかで、唯一耳が聞こえる人のことを向こうでは「コーダ」と呼ぶのだけど、その子の話。お父さん役とか、本当に耳が聞こえない人をキャスティングしているのよ。もちろん演技もプラスされているけど「こんな温かい話あるかね」という。泣きたいときにこれを観たら。
福留:映画を観て泣くのはめちゃストレス発散になりますよね。
『GURU GURU!』の放送は毎週月曜日から木曜日の22時から。
番組情報
- GURU GURU!
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月・火・水・木曜22:00-24:00