「“にわか”は悪いこと?」ティモンディ・前田裕太と福留光帆が語り合う

ティモンディ・前田裕太と福留光帆が「にわかの是非」について自身の経験も踏まえて語り合った。

この内容をお届けしたのは、10月2日(水)に放送されたJ-WAVEの番組『GURU GURU!』(水曜日ナビゲーター:ティモンディ・前田裕太、福留光帆)。世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく“逆転ラジオ”。リスナーからさまざまな意見を募り、発想と柔軟性を育てる教養バラエティプログラムだ。

radikoは2024年10月9日(水)28時頃まで

「みんなも最初は、にわかでしょ?」

10月1日より、新番組『GURU GURU!』がスタート。日替わりナビゲーターを務めるのは、バラエティや舞台などで活躍し、オルタナティブな視点を持つ5組。2回目放送となったこの日は水曜日担当としてティモンディ・前田裕太と福留光帆がナビゲーターを務めた。

この日は「狭く深くもいいけれど、広く浅いにわかでもよくないですか? ちょっと好きなになっただけじゃ好きって言っちゃだめですか? 最近はちょっと好きになっただけでSNSで発信すると、昔から好きな人に叩かれるなんてこともあったりなかったり。にわかでなにが悪い、今夜はそんなテーマをみんなでグルグル考えていきましょう」と、「にわか」をテーマにトークを展開し、リスナーからメッセージを募集した。

前田:福留さんは「にわか」どうですか?

福留:誰しも最初はにわかだというのは、もちろんわかっているんですよ。みんな入り口、スタートがあるわけなので、みんな最初はにわかというのはすごくわかります。でも古参の人たちがにわかを馬鹿にするのは私も嫌です。

前田:「あいつら、にわかだからさ」というのが嫌だよね。

福留:みんなも最初は、にわかでしょ? とすごく思います。私も言われます。ボートレースが大好きですが「ボートレースが好き」というのを話すじゃないですか。そうしたら「あいつは当たらないから、にわかだ」みたいに言われます。「舟券においてにわかなんてないだろ!」と思いながら、なにを基準ににわかと言っているのかなと。にわかの基準が人によってそれぞれなので。

前田:そもそも、にわかって言葉が相対的な話だからね。誰かの基準を考えて、どこまでいったらにわかじゃないのかって、難しい話だから。俺らだって伊集院 光さんからしたら「ラジオのにわか」ではあるから。でもそれだったら、誰も熟達したような人間だとは言えないということになっちゃう。

前田が自身の多趣味ぶりを披露する一幕もあった。

前田:最近だとゲームもしていまして、シミュレーションゲームで『シムシティ』というのがあるんです。いわゆる街を作るみたいな。いま超劣悪な環境に一軒家だけを建てて、そいつの一生をずっと見るという(笑)。

福留:ちょっと陰湿な……。

前田:「どういう生活をするのだろう?」とかをゲームで楽しんだり、あとはサボテンとかいわゆる盆栽なんかもしたりしています。

福留:すごい、陰湿なものから和やかなものまで幅広いですね。

前田:陰湿って言うな(笑)。だって人の目を気にしていたら趣味なんて。自分のためにやっているのに、他人にとやかく言われるためにやってないからね。

福留:にわかとか言われるのはけっこう癪(しゃく)に障ります?

前田:まじで「ほっとけ」と。こっちが声を大きくして「この趣味は僕大好きで、こういう風にやっていて、みんな聞いてちょっと」と言ったら、それは叩かれても仕方ないと思う。だけど誰にもなにも迷惑をかけていないのに、やれ「前田がああ言ってくる」とかはね。

福留が油絵に挑戦!

前田は自身の趣味のなかから福留が未経験なものをセレクトし、にわかの人の気持ちをもう一度体験するという企画を実施した。

福留:うれしいです。私は食わず嫌いではないですけど、自分が好きじゃないもののハードルが高いというか。

前田:1歩踏み出しにくい、みたいなことですか?

福留:なかなかなにかを始められないんです。

前田が自宅から持ってきたのは「油絵セット」だった。

前田:というわけで今回福留さんにはにわか体験として、油絵をやってもらいたいと思います。目の前にはキャンパスと言われる、木枠に布を張ったものがあります。

福留:けっこう小さめです。

前田:サイズはいっぱいあります。油絵は基本的に顔料とされるようなチューブにいろいろな色が入っています。好きな色を何個か取っていただいてこの紙のパレットに出してください。手に取ったのは何色ですか?

福留:黒色です。

前田:いいですね。油絵のよさは思い切りのよさなのでグッと出してください。

福留:あとは白です。

前田:紙に出しました。水彩画と油絵のなにが違うかと言うと、この顔料をなにで溶くかで絵というのが変わってきます。水は揮発性が高い、いわゆる蒸発しやすいからすぐ乾く。油はなかなか乾きにくいから1週間ぐらい経たないと乾きません。

「なにが起きるかというと、1週間経っても描きなおせる。というか、描いて間違えてもすぐ、その場で描きなおせるというのが油絵のよさ」と語る前田。福留はグレーの色を作りたくて、黒と白の絵の具を混ぜながらも「全然混ざらないな……」と苦戦している様子。前田から「それも楽しむのよ。油絵は乾くのに時間がかかるから、時間の経過も楽しむものです」と励まされつつ筆を進めていくと、福留は「楽しい! これ(新しい趣味として)始めようかな」と声を弾ませた。

福留の描いた絵は番組の生放送中に完成し、作品に込めた想いなどを語った。福留の絵は番組公式Xにもアップされている。



前田:タイトルはなんでしょうか?

福留:パズルです。

前田:そのままだった(笑)。なにかを投影しているのですか?

福留:難しいですが、背景に黒色が多くてところどころ白が入っているのがわかりますか?これは真っ白だった心を黒に塗りつぶされそうでグレーなんです。

前田:黒を上からどんどん塗っているけど、ぎりぎり耐えている白が背景に残っている。

福留:まだ残っていたい、白色の気持ちというか。

前田:この黒は仕事? ストレス? なんでしょうか。

福留:ストレスですかね? 私もわからない。右手が勝手に描いたもので、自分自身の気持ちは別に反映されていないんですけど。

前田:一丁前に画伯のようなことを言っています。

絵の具が混ざりにくいことに苦戦していた福留だったが、「生意気ですけど、それが逆に味というかグラデーションっぽくなるのがすごく素敵」と振り返った。

前田:楽しめました?

福留:めちゃくちゃ楽しかったです。自分の気持ちを反映させるものには日記とかがありますけれど、絵は文字よりも抽象的というか……。そういうものにできるのがすごく素敵だなと思って、興味を持っちゃいました。

結論「にわかは悪くない」

この日の放送を通して、にわかについて話合った2人は「全然悪くない」という結論に落ち着いた。

福留:だってお互いに「にわかは悪だ」みたいな考え方もなかったですもんね。これは逆ににわかの人たちがあっての、広がるコミュニティーもありますよね。という結論に落ち着いたというか。

前田:なにも悪いニュアンスじゃないことを認識したほうがいいかもね。あまりまだ、見識が浅いだけというか。だからといって価値が低いわけではないという。

福留:確かに。「にわか」という単語自体がネガティブなイメージを持たれがちですよね。だけど素敵な方向に考えていってもいいのかな、という。ポジティブワードに転換させられたら一番平和だなとは思いました。

前田:「俺知っているんだぜ」みたいに古参ぶる人もあまりよくないね。

福留:結局これって「なんの界隈」とかよりも、その人間性ですよね。結局なにに対しても人によります。

『GURU GURU!』の放送は、毎週月曜日から木曜日の22時から。
radikoで聴く
2024年10月9日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
GURU GURU!
月・火・水・木曜
22:00-24:00

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