monjeの森山 瞬が、2年のアーティスト活動や初のワンマンライブなどについて語った。
森山がゲストとして登場したのは、6月2日(日)に放送されたJ-WAVEの番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。
2月にリリースした『madobe』、そして最新シングルの『あつまれ』がSONAR TRAXに選ばれたこともあり、J-WAVEでもおなじみのアーティストだ。
クリス:アーティスト活動2年ですが、慣れてきましたか?
森山:4月に大学を卒業したばかりで、ミュージシャンとして本腰を入れてというのはまだ2か月弱ぐらいです。
クリス:2年というか2か月と考えたほうがいいのかもしれないね。
森山:僕的には新鮮な状態です。
クリス:Kananさんと森山さんはお2人とも藝大出身ですが、森山さんは音楽環境創造科を卒業されました。これはどういうことを勉強されたのですか?
森山:学生によっていろいろ違いますが、音楽ではないものの音楽にかかわる文化もまとめて勉強するみたいな学科で、ちょっと複雑です。僕はずっと彫刻を制作していて、音楽と学科の名前にはついているのですが、ずっと立体作品を勉強していました。どちらかというと美術寄りの表現活動です。
クリス:でもなぜか音楽環境、それはなぜなんだろう?
森山:学科自体、僕が入学する段階では音楽も経験値としてはありました。だけど音楽だけではない、もっと後半にいろいろ芸術全般を学びたいという気持ちがあって学科を選んで修学したという感じです。
クリス:monjeは大学時代に結成されたということです。これはどういうきっかけだったのでしょうか。
森山:1年生のときから学校祭とかで仲よくしていたのですが、コロナ禍に入った時期にKananが学科の課題でMVを作りたいと、僕に「オリジナルの曲を作ってくれ」と急に連絡がきまして「じゃあOK」と。僕もそのときあまりやることも多くなかったので作って、そこで初めてmonjeとしての曲が1曲できました。
クリス:そうすると森山さんは以前から楽器はやられていた?
森山:幼少期からピアノとかは習っていました。曲を作るときも鍵盤で作るときが多いです。
クリス:Kananさんからミュージックビデオの音楽を作ってと言われる前は、アーティスト活動というか音楽、ソングライティングはしていたのですか?
森山:特に歌ものとかはあまり作っていなくて。それこそ普段僕はダンスミュージックやクラブミュージック寄りの音楽を聴くことが多いので、そういうものはDTMで作ったりはしていました。
クリス:それは趣味の域ですか? それともセミプロみたいなこともやっていたのでしょうか。
森山:学生時代の趣味で周りの人と一緒に遊んでいたぐらいの感じです。
クリス:楽器は鍵盤オンリーですか?
森山:最近はそれこそポップスとかも作るようになってベースやギターはある程度弾けるように練習はしています。
クリス:ギターはいつから始めたのでしょうか。
森山:大学に入ってからなのでここ2、3年ぐらいです。
クリス:monjeの活動前からギターもできるようになっていたんですね。
森山:触っていたぐらいの感じです。
森山は自身の音楽のルーツも明かした。
森山:それこそポップスだと小学生のときはずっとマイケル・ジャクソンを聴いていました。DVDをなめるように観ていたというか(笑)。1日中ずっと家族がいないあいだとかは観ていました。
クリス:ではルーツはマイケルなんですね。面白いです、人に歴史ありというかそこから始まったということですね。
クリス:『あつまれ』は「monje第一公園」のために作ったテーマソングです。初のワンマンライブはいかがでしたか?
森山:めちゃくちゃ楽しかったです。普段は打ち込みで作っているのですが、今回は初めてバンド編成でやってみました。「人と音楽をする」という久しぶりな感覚というか、あまり僕はやったことがなかったので「いいな」と思いました(笑)。
クリス:会場はBAROOMという僕も知っている会場ですが、円形ステージですよね。そのステージの上にジャングルジムを建てました。「monje第一公園」は「公演」ではなく「公園」ですが、それをテーマに?
森山:「遊び」というのをずっとテーマでやっていて、今回は公園をモチーフにライブをやりました。
クリス:実は森山さんがスタジオにお越しになる前にライブの映像を観ましたが、全然髪型が違うので入って来られたときに「なんでスタッフの方が入ってきたのかな」と思いました。ライブのときは髪の毛をブレードして編んでいて、かなりいい感じにヤバさを醸していたのが、非常に穏やかな普通の好青年が入ってきて「あれ? ライブのキレッキレの男はどこに行ったのだろう」と思いました。今日は別人ですね。
森山:期待に応えられず、ごめんなさい(笑)。
クリス:どちらかというとヒップホップ、mabanuaの弟子みたいな雰囲気でしたが、いまは普通の好青年、まさに藝大生という雰囲気です。初のワンマンライブは楽しかったと思いますが、逆に反省点や今後またライブをするときに「こういうことを試みたい」みたいなことはありますか?
森山:今回は遊具を初めてステージ上に置いてみて「いける」ということがわかったので、今後はもっとジャングルジム以外にも滑り台とかシーソーとかを置きたいです。自作しているので。
クリス:自作しているの!? あのジャングルジムは作ったんですか?
森山:作って自分たちで設置しました(笑)。
クリス:作品なわけですね。あえて出来物ではなく。
森山:たとえばあれをバラして音響機材を仕込んだりとかをやりたかったんです。今回はできませんでしたが、いろいろと拡張性がある風にしたくてゼロから設計しました。
クリス:じゃあ今度は滑り台のなかにマイクを仕込んで、滑るときにその音かなにかを使ってそれをサンプリングしてループに使うみたいな。
森山:そういうことを想定しています。
クリス:それは面白いですね。じゃあ自分でどんどん作品もできるという。
森山:僕的には歌も美術も同時に発表できるということで、すごく楽しいです。
クリス:ちなみにmonjeは2022年のデビューからコンスタントに作品をリリースしています。「そろそろアルバムを作ろう」みたいな話はでてきていますか?
森山:アルバムという形態をとるのかはわかりませんが、僕たちが去年リリースした『遊歩道』というシリーズがあり3部作に分けています。今回も『遊歩道』というのが1個「遊び」というテーマで出しているのですが、そのシリーズでポンポンポンと出していこうかなとなんとなく想定している段階です。
クリス:やっぱり「遊び」というのがテーマ?
森山:いまはテーマにしています。
クリス:これからはライブも頻繁におこなっていく感じですか?
森山:いまは終わったばかりなので準備期間という感じでデモを作ったりしていますが、どしどしやっていこうと思っております。
クリス:作曲もライブを意識されると思います。ライブをすると曲作りは変わってきますか? 今回は実際に生バンドでもやられました。
森山:それこそ今回、演奏家の方たちと一緒にコラボをしたので「彼ならこう弾いてくれるんじゃないか」みたいなのは、曲を作っているときに頭の片隅に出てきたりします。それだけで進み方は大きくかなり変わってきます。
クリス:森山さんが先に曲を書いてKananさんが詞を書くという感じですか?
森山:順番はいろいろあります。もちろん僕が曲を先に作るときもありますし、それこそさっきお聴きいただいた『あつまれ』はKananに先に歌詞を書いてもらって、僕があとから曲を乗せるという作り方をしました。
クリス:いままでは2人で曲を作っていますが、ライブをやる場合は当然サポートのミュージシャンもいるのでそういうことも考えつつアレンジもバンドとしてのパフォーマンスを考えてやっていると。バンドとのリハーサルは初めてでしたか?
森山:初めてでした。まずアレンジをする段階から始まったので、それがすごく最初は大変でした。打ち込みでしか表現できないような奏法とか、生演奏を前提としていない楽曲になっているので。そこの解釈を突き合わせていって、やっと始めて。1曲作り直したぐらいの感じでした。
クリス:全然違いますよね。Kananさんと2人で曲作りをしていて、それでまた今度ほかの面子が3、4人入るというのは別のアレンジをしないといけない。ちなみにmonjeの主導権はどちらが握っているのですか?
森山:それこそ曲とかも僕が完全に自分1人で作っているので、そこはもちろん僕が主導権を持っています。でも彼女は美術学部卒業なので、アートワークやジャケ写、アー写とかに関しては彼女がビジュアルアートに強いのでディレクションを持ってもらっています。
クリス:適材適所ですね。
monjeの最新情報は、公式Xまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
森山がゲストとして登場したのは、6月2日(日)に放送されたJ-WAVEの番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。
トークの再生は6/10(日)28時ごろまで
4月に大学を卒業したばかり
同番組に初登場となったmonjeは、東京藝大発のクリエイティブチーム。メンバーは作詞ボーカルを担当しているKananと、作曲と編曲を担当する森山の2人。名前の由来は、もともとは3人組だったことから「三人寄れば文殊の知恵」ということわざからとったという。2月にリリースした『madobe』、そして最新シングルの『あつまれ』がSONAR TRAXに選ばれたこともあり、J-WAVEでもおなじみのアーティストだ。
クリス:アーティスト活動2年ですが、慣れてきましたか?
森山:4月に大学を卒業したばかりで、ミュージシャンとして本腰を入れてというのはまだ2か月弱ぐらいです。
クリス:2年というか2か月と考えたほうがいいのかもしれないね。
森山:僕的には新鮮な状態です。
クリス:Kananさんと森山さんはお2人とも藝大出身ですが、森山さんは音楽環境創造科を卒業されました。これはどういうことを勉強されたのですか?
森山:学生によっていろいろ違いますが、音楽ではないものの音楽にかかわる文化もまとめて勉強するみたいな学科で、ちょっと複雑です。僕はずっと彫刻を制作していて、音楽と学科の名前にはついているのですが、ずっと立体作品を勉強していました。どちらかというと美術寄りの表現活動です。
クリス:でもなぜか音楽環境、それはなぜなんだろう?
森山:学科自体、僕が入学する段階では音楽も経験値としてはありました。だけど音楽だけではない、もっと後半にいろいろ芸術全般を学びたいという気持ちがあって学科を選んで修学したという感じです。
クリス:monjeは大学時代に結成されたということです。これはどういうきっかけだったのでしょうか。
森山:1年生のときから学校祭とかで仲よくしていたのですが、コロナ禍に入った時期にKananが学科の課題でMVを作りたいと、僕に「オリジナルの曲を作ってくれ」と急に連絡がきまして「じゃあOK」と。僕もそのときあまりやることも多くなかったので作って、そこで初めてmonjeとしての曲が1曲できました。
クリス:そうすると森山さんは以前から楽器はやられていた?
森山:幼少期からピアノとかは習っていました。曲を作るときも鍵盤で作るときが多いです。
クリス:Kananさんからミュージックビデオの音楽を作ってと言われる前は、アーティスト活動というか音楽、ソングライティングはしていたのですか?
森山:特に歌ものとかはあまり作っていなくて。それこそ普段僕はダンスミュージックやクラブミュージック寄りの音楽を聴くことが多いので、そういうものはDTMで作ったりはしていました。
クリス:それは趣味の域ですか? それともセミプロみたいなこともやっていたのでしょうか。
森山:学生時代の趣味で周りの人と一緒に遊んでいたぐらいの感じです。
クリス:楽器は鍵盤オンリーですか?
森山:最近はそれこそポップスとかも作るようになってベースやギターはある程度弾けるように練習はしています。
クリス:ギターはいつから始めたのでしょうか。
森山:大学に入ってからなのでここ2、3年ぐらいです。
クリス:monjeの活動前からギターもできるようになっていたんですね。
森山:触っていたぐらいの感じです。
森山は自身の音楽のルーツも明かした。
森山:それこそポップスだと小学生のときはずっとマイケル・ジャクソンを聴いていました。DVDをなめるように観ていたというか(笑)。1日中ずっと家族がいないあいだとかは観ていました。
クリス:ではルーツはマイケルなんですね。面白いです、人に歴史ありというかそこから始まったということですね。
初のワンマンライブは、遊具をステージに置いて
番組ではmonjeの『あつまれ』をオンエア。5月18日に実施したワンマンライブ「monje第一公園」の話題となった。森山:めちゃくちゃ楽しかったです。普段は打ち込みで作っているのですが、今回は初めてバンド編成でやってみました。「人と音楽をする」という久しぶりな感覚というか、あまり僕はやったことがなかったので「いいな」と思いました(笑)。
クリス:会場はBAROOMという僕も知っている会場ですが、円形ステージですよね。そのステージの上にジャングルジムを建てました。「monje第一公園」は「公演」ではなく「公園」ですが、それをテーマに?
森山:「遊び」というのをずっとテーマでやっていて、今回は公園をモチーフにライブをやりました。
クリス:実は森山さんがスタジオにお越しになる前にライブの映像を観ましたが、全然髪型が違うので入って来られたときに「なんでスタッフの方が入ってきたのかな」と思いました。ライブのときは髪の毛をブレードして編んでいて、かなりいい感じにヤバさを醸していたのが、非常に穏やかな普通の好青年が入ってきて「あれ? ライブのキレッキレの男はどこに行ったのだろう」と思いました。今日は別人ですね。
森山:期待に応えられず、ごめんなさい(笑)。
クリス:どちらかというとヒップホップ、mabanuaの弟子みたいな雰囲気でしたが、いまは普通の好青年、まさに藝大生という雰囲気です。初のワンマンライブは楽しかったと思いますが、逆に反省点や今後またライブをするときに「こういうことを試みたい」みたいなことはありますか?
森山:今回は遊具を初めてステージ上に置いてみて「いける」ということがわかったので、今後はもっとジャングルジム以外にも滑り台とかシーソーとかを置きたいです。自作しているので。
クリス:自作しているの!? あのジャングルジムは作ったんですか?
森山:作って自分たちで設置しました(笑)。
クリス:作品なわけですね。あえて出来物ではなく。
森山:たとえばあれをバラして音響機材を仕込んだりとかをやりたかったんです。今回はできませんでしたが、いろいろと拡張性がある風にしたくてゼロから設計しました。
クリス:じゃあ今度は滑り台のなかにマイクを仕込んで、滑るときにその音かなにかを使ってそれをサンプリングしてループに使うみたいな。
森山:そういうことを想定しています。
クリス:それは面白いですね。じゃあ自分でどんどん作品もできるという。
森山:僕的には歌も美術も同時に発表できるということで、すごく楽しいです。
「遊び」をテーマに
森山は今後の予定や、ライブで曲を編曲するときの難しさなどについて語った。クリス:ちなみにmonjeは2022年のデビューからコンスタントに作品をリリースしています。「そろそろアルバムを作ろう」みたいな話はでてきていますか?
森山:アルバムという形態をとるのかはわかりませんが、僕たちが去年リリースした『遊歩道』というシリーズがあり3部作に分けています。今回も『遊歩道』というのが1個「遊び」というテーマで出しているのですが、そのシリーズでポンポンポンと出していこうかなとなんとなく想定している段階です。
クリス:やっぱり「遊び」というのがテーマ?
森山:いまはテーマにしています。
クリス:これからはライブも頻繁におこなっていく感じですか?
森山:いまは終わったばかりなので準備期間という感じでデモを作ったりしていますが、どしどしやっていこうと思っております。
クリス:作曲もライブを意識されると思います。ライブをすると曲作りは変わってきますか? 今回は実際に生バンドでもやられました。
森山:それこそ今回、演奏家の方たちと一緒にコラボをしたので「彼ならこう弾いてくれるんじゃないか」みたいなのは、曲を作っているときに頭の片隅に出てきたりします。それだけで進み方は大きくかなり変わってきます。
クリス:森山さんが先に曲を書いてKananさんが詞を書くという感じですか?
森山:順番はいろいろあります。もちろん僕が曲を先に作るときもありますし、それこそさっきお聴きいただいた『あつまれ』はKananに先に歌詞を書いてもらって、僕があとから曲を乗せるという作り方をしました。
クリス:いままでは2人で曲を作っていますが、ライブをやる場合は当然サポートのミュージシャンもいるのでそういうことも考えつつアレンジもバンドとしてのパフォーマンスを考えてやっていると。バンドとのリハーサルは初めてでしたか?
森山:初めてでした。まずアレンジをする段階から始まったので、それがすごく最初は大変でした。打ち込みでしか表現できないような奏法とか、生演奏を前提としていない楽曲になっているので。そこの解釈を突き合わせていって、やっと始めて。1曲作り直したぐらいの感じでした。
クリス:全然違いますよね。Kananさんと2人で曲作りをしていて、それでまた今度ほかの面子が3、4人入るというのは別のアレンジをしないといけない。ちなみにmonjeの主導権はどちらが握っているのですか?
森山:それこそ曲とかも僕が完全に自分1人で作っているので、そこはもちろん僕が主導権を持っています。でも彼女は美術学部卒業なので、アートワークやジャケ写、アー写とかに関しては彼女がビジュアルアートに強いのでディレクションを持ってもらっています。
クリス:適材適所ですね。
monjeの最新情報は、公式Xまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
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2024年6月9日28時59分まで
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- SAISON CARD TOKIO HOT 100
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毎週日曜13:00-16:54
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