芸能界屈指の生き物好きとして知られるココリコの田中直樹と堀田 茜が、海に生息する生き物の魅力や、“憧れの生き物”などを語り合う公開トークイベントが行われた。
この対談は、堀田がSDGsを通して地球のより良い未来の実現に向けて識者と語り合うプログラム『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』の公開収録イベントの一環で実現したもの。ここでは番組初の公開収録となった田中とのトークの様子をテキストで紹介する。プログラムのオンエアは1月20日(土)、26日(土)。トークの一部はJ-WAVEの公式YouTubeチャンネルでも楽しめる。
堀田:田中さんは海洋生物好きとしても知られていますが、いつ頃から海の生物を好きになったんですか?
田中:本当の意味で海の生き物が好きになったのは、大人になってからなんです。
堀田:大人になって生き物が好きになるというのは、少し珍しいかもしれませんね。何かきっかけがあったんですか?
田中:まだあまり仕事がなかった若手の頃に、先々の不安や人間関係など、色々と思い悩んでしまうことがあったんです。そんなときに個性を大切にしながら生きる生き物たちの姿を見ていると、元気で前向きな気持ちになれることに気付かされて。 それからだんだん生き物の世界に魅了されていきました。
堀田:わかります! 私も疲れたときに、海の生き物の映像を観ることがあるんですけど、そのきっかけは人間と違う姿で生きている彼らを見ていたら、不思議な気持ちになったからで。そこから生き物のことが好きになりました。
田中:生き物の形としては、僕は“しゃくれている生き物”に興味があるんです。代表的なところだと面長のピラルクやカマス、下顎が発達しているサケ、カレイの仲間のウケグチザラガレイという魚がそれにあたるんですけど、自分のコンプレックスと同じ特徴を持つ生き物を見ると、グッと親近感が湧いてくるんですよ。
田中:子どもの頃に映画『ジョーズ』を観て、そこで感じた凄まじい怖さをきっかけに、サメに興味を持つようになりました。当時の僕は、さほど動物に興味があったわけではありませんでしたけど、それでもサメのように強さや怖さを感じる動物や、恐ろしい毒を持つ生き物たちに魅力を感じていましたね。
堀田:そういえば、私も映画の『ディープ・ブルー』を観たときに、サメに襲われるのが怖くて、海に入れなかった時期がありました。
田中:わかる、確かにそうなるよね(笑)。僕の場合は、大人になってからサメのことを色々と調べるようになったんです。一言でサメと言っても、全部で500種類以上も存在することを知ってから、サメへの興味がどんどん深まっていきました。
堀田:そんなにたくさんの種類がいるんですか?
田中:小さなサイズのサメから10mを超えるようなサメまでを含めると、そのくらいの数になるみたいなんですよ。
堀田:確かに色々な種類のサメがいることを知ると、さらに興味が湧いてきますよね。
田中:僕がサメ好きだと知っている方から、たまに「もし生まれ変わったらどのサメになりたいですか?」と聞かれることがあるんです。
堀田:どう答えるんですか?
田中:ジンベエザメと答えるんですけど、それは僕が「ジンベエザメを好きだ」という単純な理由だけではないんです。ジンベエザメは誰もが知っていて、水族館に行けば見られるような身近なサメですが、実は多くの謎が残されていて……例えば、その出産シーンをまだ誰も見たことがなかったりもするんです。
堀田:そうなんですか? 不思議ですね。
田中:だから今も、世界中のクルーがジンベエザメが出産する姿を必死に追い求めているんですよ。でも、もし僕がジンベエザメに生まれ変われたとしたら、僕が持つすべての情報をオープンにしようと思っていて。相手となるメスの許可は必要ですけど、ぜひ茜ちゃんにも出産の様子を初披露したいなと……。
堀田:ははは。いいんですか?(笑)
田中:はい。仲間の許可が得られれば、ですけど。
堀田:メジャーな存在なのに謎めいていて、どんなふうに出産しているかもまだわからないなんて、ロマンがありますね。
田中:そうなんです。実は数年前に「ジンベエザメの白目には鱗があるらしい」ということがわかって。これまでは「白目の中に鱗を持つ脊椎動物はいない」とされてきたので、それからまた新たな発見がありそうですし。
堀田:不思議ですね。しかも、それがわかったのがたった数年前だなんて……。
田中:これまでは「ジンベエザメの小さな目はあまり機能していない」と考えられてきたんです。でも最近になって、目をギュッと閉じるような動きを見せることがわかってきて、今も色々な研究が進められているんです。
堀田:まだまだ海には神秘的な謎が秘められているんですね。
田中:そうですね。ところで、茜ちゃんは生まれ変わったらどんな生き物になってみたい?
堀田:クリオネですかね。かわいいので(笑)。
田中:いいですね。でも“流氷の天使”のキャッチフレーズは、少しズルくないですか?(笑)
堀田:スキューバダイビングはいつ頃始めたんですか?
田中:「海中を泳ぐサメの姿を見たいな」と思って、28歳のときにダイビングの免許を取って、そこからは仕事でも色々な海に潜らせていただきました。
堀田:「サメを見たい」というところから始まっているんですね。これまで潜った中で、一番印象に残っている海はどこですか?
田中:一番感動したのは、ロケで行ったハワイの海ですね。そのときはゴンドウクジラの仲間にあたるコビレゴンドウの群れと、ヨゴレというサメが一緒に現れることがわかって。片言の日本語を話すガイドさんに「時間になったら必ず戻る」と約束して、海に潜ったんです。
堀田:ヨゴレはどんなサメなんですか?
田中:生きている人を襲うこともあるくらい凶暴なサメですが、僕にとってはまさに憧れの存在なんです。そのときも海中で、内心は興奮しながらその姿に見入っていたんですけど、しばらくすると別の方向からも2匹目のヨゴレが現れて…。
堀田:恐ろしい……。
田中:でもヨゴレの大ファンの僕にとっては、感動的な出会いになりました。
堀田:どのくらいの距離からご覧になられたんですか?
田中:だいたい10mくらいですかね。コビレゴンドウは止まることなく泳いでいくので、実際は数十秒くらいの対面でしたけど、透明度の高い海だったので、じっくりとその姿を見ることができました。
堀田:凄い迫力!
田中:そうなんです。でもヨゴレに夢中になり過ぎていて、戻る時間のことをすっかり忘れてしまっていて。結局、無理やり連れ戻されるような感じで船に戻ったんです。すると、さっきまで片言だったガイドさんが「おまえ、いい加減にしろよ! なぜ早く上がらないんだ!」と、信じられないくらいきれいな日本語で怒って。ガイドさんの言葉の変化に驚かされたことも含めて、思い出深いダイビングでした。
堀田:流暢に話せることを隠していたんですかね(笑)。その後もヨゴレを見たことはあるんですか?
田中:いえ、ヨゴレを見られたのは、後にも先にもその1度きりでした。憧れのヨゴレとはなかなか出会えないんですよ。
堀田:田中さんはお料理をされるときに、野菜の皮はどうされていますか?
田中:僕は人参や大根は皮を剥かずに使っていますが、ジャガイモとかは皮を剥いてしまっていることが多いかな。
堀田:なるほど。私も基本は皮を食べるようにしていて、ジャガイモも皮を剥かずにそのまま食べたりしています。あとは、大根やかぶの葉っぱをスープに入れたり、ごま油と塩コショウを加えて炒めて、ふりかけ作ってみたりもします。
田中:それはおいしそうだね。
堀田:そうなんです。むしろ、葉っぱを食べるために野菜を買うような感じになっています。少し苦味があっておつまみとしても最高なので、ぜひやってみてほしいなと思います。
田中:僕は冷蔵庫の余っている食材を全部カレーに入れちゃう。野菜や肉、豆腐とかも。
堀田:本当ですか? 豆腐も?
田中:そうそう。「カレーにすれば何とかなるかな」と思っていて。もし、それでも味がまとまらないなと思ったときにはチーズを入れる。そうすれば絶対にどうにかなるから。
堀田:確かに。いいですね。
田中:普段から残ったチーズを冷凍庫に保存していて、いつでも取り出せるようにしているんです。
堀田:なるほど。チーズは凍らせたほうが長持ちするんですね。今度やってみたいと思います。
『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』では、堀田茜が地球のより良い未来の実現に向けたSDGsについて学んでいく。放送は毎週土曜の14時から。
(構成=白鳥純一)
この対談は、堀田がSDGsを通して地球のより良い未来の実現に向けて識者と語り合うプログラム『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』の公開収録イベントの一環で実現したもの。ここでは番組初の公開収録となった田中とのトークの様子をテキストで紹介する。プログラムのオンエアは1月20日(土)、26日(土)。トークの一部はJ-WAVEの公式YouTubeチャンネルでも楽しめる。
“しゃくれている生き物”に興味がある
番組初の公開収録となった今回のテーマは、SDGsの開発目標14「海の豊かさを守ろう」。ゲストに芸能界でも指折りの生き物好きとして知られる田中直樹さんを招き海洋生物の魅力を語ってもらうことで、海洋環境保全に対する意識を高めていった。堀田にとって田中は、過去に共演歴もあり、安心して話せる先輩である。堀田:田中さんは海洋生物好きとしても知られていますが、いつ頃から海の生物を好きになったんですか?
田中:本当の意味で海の生き物が好きになったのは、大人になってからなんです。
堀田:大人になって生き物が好きになるというのは、少し珍しいかもしれませんね。何かきっかけがあったんですか?
田中:まだあまり仕事がなかった若手の頃に、先々の不安や人間関係など、色々と思い悩んでしまうことがあったんです。そんなときに個性を大切にしながら生きる生き物たちの姿を見ていると、元気で前向きな気持ちになれることに気付かされて。 それからだんだん生き物の世界に魅了されていきました。
堀田:わかります! 私も疲れたときに、海の生き物の映像を観ることがあるんですけど、そのきっかけは人間と違う姿で生きている彼らを見ていたら、不思議な気持ちになったからで。そこから生き物のことが好きになりました。
田中:生き物の形としては、僕は“しゃくれている生き物”に興味があるんです。代表的なところだと面長のピラルクやカマス、下顎が発達しているサケ、カレイの仲間のウケグチザラガレイという魚がそれにあたるんですけど、自分のコンプレックスと同じ特徴を持つ生き物を見ると、グッと親近感が湧いてくるんですよ。
サメへの興味は「怖さ」がきっかけだった
田中がとくに好きな海の生き物はサメだという。堀田は「怖くないですか?」と、好きになったきっかけを訊ねた。田中:子どもの頃に映画『ジョーズ』を観て、そこで感じた凄まじい怖さをきっかけに、サメに興味を持つようになりました。当時の僕は、さほど動物に興味があったわけではありませんでしたけど、それでもサメのように強さや怖さを感じる動物や、恐ろしい毒を持つ生き物たちに魅力を感じていましたね。
堀田:そういえば、私も映画の『ディープ・ブルー』を観たときに、サメに襲われるのが怖くて、海に入れなかった時期がありました。
田中:わかる、確かにそうなるよね(笑)。僕の場合は、大人になってからサメのことを色々と調べるようになったんです。一言でサメと言っても、全部で500種類以上も存在することを知ってから、サメへの興味がどんどん深まっていきました。
堀田:そんなにたくさんの種類がいるんですか?
田中:小さなサイズのサメから10mを超えるようなサメまでを含めると、そのくらいの数になるみたいなんですよ。
堀田:確かに色々な種類のサメがいることを知ると、さらに興味が湧いてきますよね。
サメに残された数々の謎
サメは私たちにとって身近な魚ではあるが、田中は、まだまだ明らかにされていないたくさんの謎があることこそが魅力だと続ける。田中:僕がサメ好きだと知っている方から、たまに「もし生まれ変わったらどのサメになりたいですか?」と聞かれることがあるんです。
堀田:どう答えるんですか?
田中:ジンベエザメと答えるんですけど、それは僕が「ジンベエザメを好きだ」という単純な理由だけではないんです。ジンベエザメは誰もが知っていて、水族館に行けば見られるような身近なサメですが、実は多くの謎が残されていて……例えば、その出産シーンをまだ誰も見たことがなかったりもするんです。
堀田:そうなんですか? 不思議ですね。
田中:だから今も、世界中のクルーがジンベエザメが出産する姿を必死に追い求めているんですよ。でも、もし僕がジンベエザメに生まれ変われたとしたら、僕が持つすべての情報をオープンにしようと思っていて。相手となるメスの許可は必要ですけど、ぜひ茜ちゃんにも出産の様子を初披露したいなと……。
堀田:ははは。いいんですか?(笑)
田中:はい。仲間の許可が得られれば、ですけど。
堀田:メジャーな存在なのに謎めいていて、どんなふうに出産しているかもまだわからないなんて、ロマンがありますね。
田中:そうなんです。実は数年前に「ジンベエザメの白目には鱗があるらしい」ということがわかって。これまでは「白目の中に鱗を持つ脊椎動物はいない」とされてきたので、それからまた新たな発見がありそうですし。
堀田:不思議ですね。しかも、それがわかったのがたった数年前だなんて……。
田中:これまでは「ジンベエザメの小さな目はあまり機能していない」と考えられてきたんです。でも最近になって、目をギュッと閉じるような動きを見せることがわかってきて、今も色々な研究が進められているんです。
堀田:まだまだ海には神秘的な謎が秘められているんですね。
田中:そうですね。ところで、茜ちゃんは生まれ変わったらどんな生き物になってみたい?
堀田:クリオネですかね。かわいいので(笑)。
田中:いいですね。でも“流氷の天使”のキャッチフレーズは、少しズルくないですか?(笑)
ハワイの海で出会った「憧れの存在」
ダイビングの免許を取得するほどの溢れんばかりのサメへの思いが実り、田中はついに“憧れの存在”との邂逅が実現することに。しかしそのお相手は、“最も危険なサメ”として知られる存在だった。堀田:スキューバダイビングはいつ頃始めたんですか?
田中:「海中を泳ぐサメの姿を見たいな」と思って、28歳のときにダイビングの免許を取って、そこからは仕事でも色々な海に潜らせていただきました。
堀田:「サメを見たい」というところから始まっているんですね。これまで潜った中で、一番印象に残っている海はどこですか?
田中:一番感動したのは、ロケで行ったハワイの海ですね。そのときはゴンドウクジラの仲間にあたるコビレゴンドウの群れと、ヨゴレというサメが一緒に現れることがわかって。片言の日本語を話すガイドさんに「時間になったら必ず戻る」と約束して、海に潜ったんです。
堀田:ヨゴレはどんなサメなんですか?
田中:生きている人を襲うこともあるくらい凶暴なサメですが、僕にとってはまさに憧れの存在なんです。そのときも海中で、内心は興奮しながらその姿に見入っていたんですけど、しばらくすると別の方向からも2匹目のヨゴレが現れて…。
堀田:恐ろしい……。
田中:でもヨゴレの大ファンの僕にとっては、感動的な出会いになりました。
堀田:どのくらいの距離からご覧になられたんですか?
田中:だいたい10mくらいですかね。コビレゴンドウは止まることなく泳いでいくので、実際は数十秒くらいの対面でしたけど、透明度の高い海だったので、じっくりとその姿を見ることができました。
堀田:凄い迫力!
田中:そうなんです。でもヨゴレに夢中になり過ぎていて、戻る時間のことをすっかり忘れてしまっていて。結局、無理やり連れ戻されるような感じで船に戻ったんです。すると、さっきまで片言だったガイドさんが「おまえ、いい加減にしろよ! なぜ早く上がらないんだ!」と、信じられないくらいきれいな日本語で怒って。ガイドさんの言葉の変化に驚かされたことも含めて、思い出深いダイビングでした。
堀田:流暢に話せることを隠していたんですかね(笑)。その後もヨゴレを見たことはあるんですか?
田中:いえ、ヨゴレを見られたのは、後にも先にもその1度きりでした。憧れのヨゴレとはなかなか出会えないんですよ。
野菜の葉はふりかけに。食品ロスを防ぐおすすめレシピ
それから2人のトークは一転して、食品ロスを防ぐための情報交換に。堀田:田中さんはお料理をされるときに、野菜の皮はどうされていますか?
田中:僕は人参や大根は皮を剥かずに使っていますが、ジャガイモとかは皮を剥いてしまっていることが多いかな。
堀田:なるほど。私も基本は皮を食べるようにしていて、ジャガイモも皮を剥かずにそのまま食べたりしています。あとは、大根やかぶの葉っぱをスープに入れたり、ごま油と塩コショウを加えて炒めて、ふりかけ作ってみたりもします。
田中:それはおいしそうだね。
堀田:そうなんです。むしろ、葉っぱを食べるために野菜を買うような感じになっています。少し苦味があっておつまみとしても最高なので、ぜひやってみてほしいなと思います。
田中:僕は冷蔵庫の余っている食材を全部カレーに入れちゃう。野菜や肉、豆腐とかも。
堀田:本当ですか? 豆腐も?
田中:そうそう。「カレーにすれば何とかなるかな」と思っていて。もし、それでも味がまとまらないなと思ったときにはチーズを入れる。そうすれば絶対にどうにかなるから。
堀田:確かに。いいですね。
田中:普段から残ったチーズを冷凍庫に保存していて、いつでも取り出せるようにしているんです。
堀田:なるほど。チーズは凍らせたほうが長持ちするんですね。今度やってみたいと思います。
(構成=白鳥純一)