さらば青春の光の森田哲矢が、仕事に関するエピソードや仕事観について語った。
森田が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは9月9日(土)。
森田:XがまだTwitterだったころに、僕が「フジロックフェスティバルに行きたいな」と。音楽全然詳しくないんですけど、願望だけがあって。それこそ(漫画の)『モテキ』とか『BECK』が好きで読んでいたんです。『BECK』に出てくるグレイトフル・サウンドというフェスがあって、これがフジロックなんだろうな、みたいな。
SKY-HI:そうですね。
森田:主人公とヒロインが森のなかでキスする、みたいなのがあるじゃないですか。あれが憧れというか。それで4年前の2019年に初めてフジロックに行けることになって、たまたま3連休で行って。フジロックってサブカル女子みたいなイメージがあって、ちょっとサブカル女子と戯れたいという名目で行きました。
SKY-HI:なるほど。
森田:それをXでずっと実況しながら「ここに行ったらサブカル女子がいるのかな」とかをやっていたら、最初は「こんなやつが来るな」みたいな感じだったんですけど、どんどん「こいつがやっていることって真理ついてるよな」みたいな。
SKY-HI:(笑)。
森田:本当のフジロック好きとかは「いや、実際にそうなんだよな」みたいなのがあって。「いけいけ森田」みたいになって。
SKY-HI:フジロック保守派とフジロックリベラルで論争が起こっていたわけですね(笑)。
森田:本当にそうですね(笑)。そのなかでもフジロックならではのことを堪能しつつ、みたいな。レッドマーキーのクラブミュージックとかは全然詳しくないから、ずっと僕がポカーンとした動画とか上げたりして。そんなのがけっこうバズり出したりして。
SKY-HI:わかります。フジロック行くぐらい音楽が好きな人って「知らない」って言いづらいところもあったりして。「深いところまで楽しんでいるスタンスを出さなきゃいけない」という同調(圧力)があるので、それは確かにいいですね。フラットですからね。
森田:当時は確か、その実況が何十万いいねとかいってくれたんです。そうしたら翌年、「フジロックのことについて話してくれ」みたいな仕事が(笑)。
SKY-HI:(笑)。
森田:「いやいや、俺はサブカル女子を探しに行っただけだからなにも語れないですよ」みたいな仕事がきたりしました。そこからコロナ禍になったから行けずで、去年行ったときに「待ってました」感がちょっとあったんです。
SKY-HI:フジロックにいるお客さんたちが「森田さんと言えば」と。
森田:行けない人も「森田のポストでフジロックに行った気になれる」みたいに言ってくれて。
SKY-HI:その感じちょっとわかります。
森田:また軽バズりみたいなのをして、みたいな感じで。使い方的にはそういうナウ感があるところはXがいいかなと思いました。
SKY-HI:感動しちゃいました。「ここにアンテナ張っているのはさすが絵音だな」と。
森田:あの人の安請け合い、すごいんです(笑)。
SKY-HI:だって年間で70、80曲出している人ですからね。
森田:僕らの単独ライブのオープニング曲は全部絵音さんが作ってくれて。
SKY-HI:すごいね。
森田:もう4回目ぐらいやってくれて。
SKY-HI:あれ以来ずっとやってるんだ。
森田:5年ぐらい前からずっとやっていただいて。
SKY-HI:絵音くんとはどういう知り合い方をされたんですか?
森田:絵音さんも、もともとお笑いが好きで。
SKY-HI:メッチャ好きですよね。
森田:実は絵音さんって芸人になるかミュージシャンになるかで迷っていた人で。
SKY-HI:そうです、そうです。
森田:本当に売れてないころの「ヨシモト∞ホール」のニューヨークのMCとか観に行ってたりしてたんです。そのぐらいお笑いが好きだから、ある日、急にそれこそ『キングオブコント』(TBS系)とかがオンエア終わったあとにフォローしていただいて、DMでやりとりして「ごはん行きましょう」みたいな感じでした。
そこから川谷との交流が始まった森田。飲み会のメンバーには驚かされたという。
森田:普通に米津玄師さんとか野田洋次郎さんとか。
SKY-HI:そうですよね。
森田:俺らはただのミーハーみたいな感じで(笑)。
SKY-HI:米津と絵音は本当に仲がいいですからね。
森田:僕とバイク川崎バイク(BKB)も本当に仲がいいんです。僕がいるときは絶対にバイクさんがいる、バイクさんがいるときは絶対に僕がいるという。
SKY-HI:そんなに仲がいいんですか?
森田:1回、「わけのわからない夜だな」と思ったのは、岡村靖幸さんと米津さんとBKBの3人と愛を語っているとき(笑)。
SKY-HI:なんだそれ(笑)。
森田:「愛と恋の違い」について語っているとき。
SKY-HI:浅いのか深いのか全然わからないですね。
森田:「なにこのバグってる夜」という。
SKY-HI:それは面白いですね。
森田:僕らはミーハーで芸能人が好きだから、そういうのは楽しいですけどね。
森田:仕事の分母が増えたというか。いまたぶんですけど、芸人がわりと食いっぱぐれない時代になったというか。
SKY-HI:わかります。音楽家もそういう方が本当に多いので。
森田:なにかしらの媒体があって。だってサブスクだけでNetflixがあってAmazonプライムがあって。超大手以外にもなんとなく聞いたことがあるサブスクもあると考えると、そこにみんな振り分けられたら、けっこうみんな潤ってはいるのかなと思います。
SKY-HI:インターネットがお金の仕組みを変えたところはあるので、それはすごく感じます。
森田:あと僕らは大阪時代からライブで入った人間なので、そのライブのお客さんを増やしていくことでけっこう潤いだしたかなという感じがあります。
SKY-HI:ちなみにご自身で所属タレントを増やすとおっしゃっていたということですが、ご予定はあるんですか?
森田:それをいつも訊かれて悩むんです。一番手っ取り早いのは即戦力を入れることなんです。昨日今日の若手から「事務所に入れてください」と言われても育てないとダメじゃないか。それって面倒くさいじゃないですか(笑)。
SKY-HI:(笑)。
森田:だから一番いいのは、たまにある「この人、事務所やめました」とか「独立しました」とか。
SKY-HI:それに合流してもらうというやつですね。
SKY-HIはストリーミングが一般的になったことで、誰にでもチャンスがある時代に変わってきていると分析した。
SKY-HI:いままではどのジャンルの人もみんな、ラジオでかけてもらったりテレビでかかったりフェスに呼ばれたり、そうしないと階段を登れないというのがどうしてもあったんです。だけどストリーミング時代になって、誰がいつボカンと売れるかもわからないし。
森田:本当にそうですよね。
SKY-HI:逆にいったらそこまで売れてはいなくても「けっこう聴いてくれる人いるな」となったら、毎月それなりにお金が入ってきたり。聴いてくれる人がいるなとなったらライブに呼ばれる数も増えて、とか。ラッパーをやりながらこういう仕事をしたい、となったときに自分がそれをやりたいんだったらやれるという時代でもあるので、いい時代だと本当に思います。
森田:エンタメに対してちょっと優しい時代というか、いい風向きになっていると思います。
SKY-HI:インターネットとエンターテインメントの相性がメチャクチャいいですからね。よすぎて危ないですけどね。
森田:よすぎるから炎上する可能性もあるしっていう。
SKY-HI:それもあります。よすぎて本質を見失う可能性があるじゃないですか。「いまインターネットを使ってこういうことをやったら1週間で500万円ぐらい入るぞ」となっちゃうと、どうしても天秤の傾きがおかしくなっちゃう、みたいなのもありがちだと思います。
森田:だからこそライブとかがいいなと思っちゃいます。
SKY-HI:ミュージシャンも「やっぱり自分のライブがいい」という人が多いです。
前事務所の退社など波乱万丈の人生を送ってきた森田だが、なんとかなるものだと語った。
森田:俺は今の生活はやめたくないですけど、もし芸能界で働けないとなっても、ここまでのキャリアがあるから、たぶんなんとかなるんです。
SKY-HI:なんとかなるでしょうね。
森田:食いっぱぐれないと思うんです。そういう心持ちでやれば、わりと気楽にできたりするのかなと思います。
SKY-HI:ひょっとしたら昔のほうがあったかもしれないですね。「飽きられたら終わっちゃう」とか「次の売れている人がきたら終わっちゃう」とか。だけどいまは安心しようと思えば、精神的安全性は高く保って活動できると思います。
さらば青春の光の最新情報は、公式サイトまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
森田が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは9月9日(土)。
2023年9月16日28時ごろまで
フジロックから舞い込んだ仕事
森田はインターネットやSNSの恩恵で増えたという仕事に関するエピソードを語った。森田:XがまだTwitterだったころに、僕が「フジロックフェスティバルに行きたいな」と。音楽全然詳しくないんですけど、願望だけがあって。それこそ(漫画の)『モテキ』とか『BECK』が好きで読んでいたんです。『BECK』に出てくるグレイトフル・サウンドというフェスがあって、これがフジロックなんだろうな、みたいな。
SKY-HI:そうですね。
森田:主人公とヒロインが森のなかでキスする、みたいなのがあるじゃないですか。あれが憧れというか。それで4年前の2019年に初めてフジロックに行けることになって、たまたま3連休で行って。フジロックってサブカル女子みたいなイメージがあって、ちょっとサブカル女子と戯れたいという名目で行きました。
SKY-HI:なるほど。
森田:それをXでずっと実況しながら「ここに行ったらサブカル女子がいるのかな」とかをやっていたら、最初は「こんなやつが来るな」みたいな感じだったんですけど、どんどん「こいつがやっていることって真理ついてるよな」みたいな。
SKY-HI:(笑)。
森田:本当のフジロック好きとかは「いや、実際にそうなんだよな」みたいなのがあって。「いけいけ森田」みたいになって。
SKY-HI:フジロック保守派とフジロックリベラルで論争が起こっていたわけですね(笑)。
森田:本当にそうですね(笑)。そのなかでもフジロックならではのことを堪能しつつ、みたいな。レッドマーキーのクラブミュージックとかは全然詳しくないから、ずっと僕がポカーンとした動画とか上げたりして。そんなのがけっこうバズり出したりして。
SKY-HI:わかります。フジロック行くぐらい音楽が好きな人って「知らない」って言いづらいところもあったりして。「深いところまで楽しんでいるスタンスを出さなきゃいけない」という同調(圧力)があるので、それは確かにいいですね。フラットですからね。
森田:当時は確か、その実況が何十万いいねとかいってくれたんです。そうしたら翌年、「フジロックのことについて話してくれ」みたいな仕事が(笑)。
SKY-HI:(笑)。
森田:「いやいや、俺はサブカル女子を探しに行っただけだからなにも語れないですよ」みたいな仕事がきたりしました。そこからコロナ禍になったから行けずで、去年行ったときに「待ってました」感がちょっとあったんです。
SKY-HI:フジロックにいるお客さんたちが「森田さんと言えば」と。
森田:行けない人も「森田のポストでフジロックに行った気になれる」みたいに言ってくれて。
SKY-HI:その感じちょっとわかります。
森田:また軽バズりみたいなのをして、みたいな感じで。使い方的にはそういうナウ感があるところはXがいいかなと思いました。
ロケ終わってフジロック復帰!ここからの口説き文句は「おれ今日グリーンステージ出てんけどどう?」です。#フジロック2023 pic.twitter.com/UpLyekcTib
— さらば青春の光 森田哲矢 (@saraba_morita) July 30, 2023
川谷絵音との交流
SKY-HIは過去に、さらば青春の光から「単独ライブのジングルを作ってほしい」という依頼があったが実現はしなかったそうだ。その後しばらくして、川谷絵音が音楽を担当していることを知ったという。SKY-HI:感動しちゃいました。「ここにアンテナ張っているのはさすが絵音だな」と。
森田:あの人の安請け合い、すごいんです(笑)。
SKY-HI:だって年間で70、80曲出している人ですからね。
森田:僕らの単独ライブのオープニング曲は全部絵音さんが作ってくれて。
SKY-HI:すごいね。
森田:もう4回目ぐらいやってくれて。
SKY-HI:あれ以来ずっとやってるんだ。
森田:5年ぐらい前からずっとやっていただいて。
SKY-HI:絵音くんとはどういう知り合い方をされたんですか?
森田:絵音さんも、もともとお笑いが好きで。
SKY-HI:メッチャ好きですよね。
森田:実は絵音さんって芸人になるかミュージシャンになるかで迷っていた人で。
SKY-HI:そうです、そうです。
森田:本当に売れてないころの「ヨシモト∞ホール」のニューヨークのMCとか観に行ってたりしてたんです。そのぐらいお笑いが好きだから、ある日、急にそれこそ『キングオブコント』(TBS系)とかがオンエア終わったあとにフォローしていただいて、DMでやりとりして「ごはん行きましょう」みたいな感じでした。
そこから川谷との交流が始まった森田。飲み会のメンバーには驚かされたという。
森田:普通に米津玄師さんとか野田洋次郎さんとか。
SKY-HI:そうですよね。
森田:俺らはただのミーハーみたいな感じで(笑)。
SKY-HI:米津と絵音は本当に仲がいいですからね。
森田:僕とバイク川崎バイク(BKB)も本当に仲がいいんです。僕がいるときは絶対にバイクさんがいる、バイクさんがいるときは絶対に僕がいるという。
SKY-HI:そんなに仲がいいんですか?
森田:1回、「わけのわからない夜だな」と思ったのは、岡村靖幸さんと米津さんとBKBの3人と愛を語っているとき(笑)。
SKY-HI:なんだそれ(笑)。
森田:「愛と恋の違い」について語っているとき。
SKY-HI:浅いのか深いのか全然わからないですね。
森田:「なにこのバグってる夜」という。
SKY-HI:それは面白いですね。
森田:僕らはミーハーで芸能人が好きだから、そういうのは楽しいですけどね。
食いっぱぐれのない時代
独立芸人として、自身で事務所のトップとして活動している森田。時代の変化もあり、仕事のやり方も変わってきたという。森田:仕事の分母が増えたというか。いまたぶんですけど、芸人がわりと食いっぱぐれない時代になったというか。
SKY-HI:わかります。音楽家もそういう方が本当に多いので。
森田:なにかしらの媒体があって。だってサブスクだけでNetflixがあってAmazonプライムがあって。超大手以外にもなんとなく聞いたことがあるサブスクもあると考えると、そこにみんな振り分けられたら、けっこうみんな潤ってはいるのかなと思います。
SKY-HI:インターネットがお金の仕組みを変えたところはあるので、それはすごく感じます。
森田:あと僕らは大阪時代からライブで入った人間なので、そのライブのお客さんを増やしていくことでけっこう潤いだしたかなという感じがあります。
SKY-HI:ちなみにご自身で所属タレントを増やすとおっしゃっていたということですが、ご予定はあるんですか?
森田:それをいつも訊かれて悩むんです。一番手っ取り早いのは即戦力を入れることなんです。昨日今日の若手から「事務所に入れてください」と言われても育てないとダメじゃないか。それって面倒くさいじゃないですか(笑)。
SKY-HI:(笑)。
森田:だから一番いいのは、たまにある「この人、事務所やめました」とか「独立しました」とか。
SKY-HI:それに合流してもらうというやつですね。
SKY-HIはストリーミングが一般的になったことで、誰にでもチャンスがある時代に変わってきていると分析した。
SKY-HI:いままではどのジャンルの人もみんな、ラジオでかけてもらったりテレビでかかったりフェスに呼ばれたり、そうしないと階段を登れないというのがどうしてもあったんです。だけどストリーミング時代になって、誰がいつボカンと売れるかもわからないし。
森田:本当にそうですよね。
SKY-HI:逆にいったらそこまで売れてはいなくても「けっこう聴いてくれる人いるな」となったら、毎月それなりにお金が入ってきたり。聴いてくれる人がいるなとなったらライブに呼ばれる数も増えて、とか。ラッパーをやりながらこういう仕事をしたい、となったときに自分がそれをやりたいんだったらやれるという時代でもあるので、いい時代だと本当に思います。
森田:エンタメに対してちょっと優しい時代というか、いい風向きになっていると思います。
SKY-HI:インターネットとエンターテインメントの相性がメチャクチャいいですからね。よすぎて危ないですけどね。
森田:よすぎるから炎上する可能性もあるしっていう。
SKY-HI:それもあります。よすぎて本質を見失う可能性があるじゃないですか。「いまインターネットを使ってこういうことをやったら1週間で500万円ぐらい入るぞ」となっちゃうと、どうしても天秤の傾きがおかしくなっちゃう、みたいなのもありがちだと思います。
森田:だからこそライブとかがいいなと思っちゃいます。
SKY-HI:ミュージシャンも「やっぱり自分のライブがいい」という人が多いです。
前事務所の退社など波乱万丈の人生を送ってきた森田だが、なんとかなるものだと語った。
森田:俺は今の生活はやめたくないですけど、もし芸能界で働けないとなっても、ここまでのキャリアがあるから、たぶんなんとかなるんです。
SKY-HI:なんとかなるでしょうね。
森田:食いっぱぐれないと思うんです。そういう心持ちでやれば、わりと気楽にできたりするのかなと思います。
SKY-HI:ひょっとしたら昔のほうがあったかもしれないですね。「飽きられたら終わっちゃう」とか「次の売れている人がきたら終わっちゃう」とか。だけどいまは安心しようと思えば、精神的安全性は高く保って活動できると思います。
さらば青春の光の最新情報は、公式サイトまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
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- DIVE TO THE NEW WORLD
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毎週土曜23:00-23:54
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