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9mm・菅原卓郎の「かなり楽しい思い出」新宿での生活を振り返り楽曲をセレクト

9mm・菅原卓郎の「かなり楽しい思い出」新宿での生活を振り返り楽曲をセレクト

9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎(Vo/Gt)が新宿の街をテーマに曲をセレクトした。

菅原が登場したのは、8月24日(木)に放送されたJ-WAVE『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。東京のある街、ある商店街、ある路線……セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナーだ。

新宿の街を横断

菅原はまず新宿の街をテーマにした理由について語った。

菅原:今回僕がテーマにしたのは「新宿横断、西から東へ」。実は僕、新宿に住んでいたときがあって。正確には西新宿なんですけど、東京のある場所や場面で僕が話すなら、あの辺かなと。本当に短い期間しか住んでいなかったんですけど、すごく面白かったので新宿にしようと思いました。西新宿一丁目に住んでいました(笑)。ではそんな「新宿横断、西から東へ」をテーマにまずは1曲お送りしようと思います。

菅原はJake Buggの『Simple As This』をセレクトした。



菅原:Jake Buggはデビュー当時から好きなんです。『Simple As This』は歌詞からタイトルがついていて「こんな簡単なことがわからなかったのか」みたいに、考えてみればこんなにシンプルなことだったんだという歌詞なんです。新宿に住んでいて、フラッと予定がなくて起きて「西新宿から東のほうへちょっと歩いていこうかな」というときの、ちょっとモゾモゾと布団から起きてきて1日が始まる感じがあって。Jake Buggのファーストアルバムに収録されているんですけど、それを聴いているときにうだつが上がらない感じがピッタリ、しっくりくるなと思いました。2009年ぐらいなんですけど実際にこんな感じで、なんであんなにいろいろなことをこねくり回して生きていたんだろうね? ということをそのころ、新宿に住んでいたころによくやっていました(笑)。

菅原は2曲目にJUDEの『ARABIA』をセレクトした。JUDEは元BLANKEY JET CITYの浅井健一が結成したバンドだ。



菅原:牛丼屋さんに入ったらあるとき、この曲が流れてきたんです。僕はもともとBLANKEY JET CITYからずっと好きなので、JUDEのこの曲も知っていたんです。そのとき実際は夜だったんですが、僕とあと1人2人しかいない牛丼屋さんの店内で急にこの曲が流れてきて、ものすごく美しく聴こえて。こんな風に人の心に音楽が入ってくるんだなということを新宿のなんの変哲もない牛丼屋さんで感じたな、ということが思い出としてあって。そのことをずっとなんとなく覚えているんですよね。

新宿の思い出

菅原は新宿に住んでいたころの思い出を振り返りつつ、曲をセレクトしていった。

菅原:僕が住んでいたのは西新宿の「一歩出たら新宿じゃん」というぐらい、ちょっと歩いたら新宿になっちゃうぞ、というぐらいの場所だったんです。古い家と新しいマンションとちょっと古いマンションとかオフィスビルとか混在しているところで。僕はその当時兄弟と住んでいたんです。弟が部屋から声をかけてきて「兄ちゃんちょっとこっち来てくれ」つったら、「パン!って聞こえた」みたいな。うわ、なんだこれと思って。外のほうを見てみたら、近くの中学校で運動会の練習をしていたという(笑)。そういうこともありました。新宿のイメージからすると、どこも本当にデカい街、雑多な場所かなと思っていたんですけど、そんなこともない場所で。しかもちょっと足を向けたら歩いて行けるというところに暮らしていたのは、かなり楽しい思い出です。そんな新宿の街、駅のほうに向かって行こうということで。目的地は新宿御苑のほうにしようと思っているので、丸の内線に乗ります。電車が動き出すのと同時に、ミュージカルでも始まったんじゃないかという気持ちになりそうな曲を選んだので聴いてもらおうと思います。

菅原は菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールの『Meu Amigo Tom Jobim』とJacob Collier, Mahalia, Ty Dolla $ignの『All I Need』をセレクトした。





菅原:新宿のいろいろな人やもののなかをくぐり抜けていくと、すぐに「あれ? これなんだ?」という風に目を奪われたり耳を惹かれたりするじゃないですか。でもJacob Collierの音楽自体が、音を導くとか、音をどんな風に連れていくか、という風に語っているインタビューを読んだことがあって。新宿の街中を歩いているとJacob Collierの作っている音楽と似ているなと思うときがあるんです。いろいろな大都市の人ごみということでもいいのかもしれませんが。

雑多なところがいい

「新宿横断、西から東へ」をテーマにミュージックセレクトしてきた菅原は、総括をしつつ最後の曲を選んだ。

菅原:さてここまで「新宿横断、西から東へ」をテーマに菅原がミュージックセレクトしてきました。横断といっても歩いて行ったり地下鉄に乗ったりといろいろな方法があります。西から東で街の印象も変わるし、目的地を新宿御苑にしたので、「都会のなかに急にこんなに広大な森が」という感じになります。どこまでも雑多なところが新宿のいいところなのかなと思います。都市はずっと変わり続けるんですけど、そういう緑があふれている、許容しているところと、とにかく人がターミナルとして出ていって、また朝になったらまた集まっていく。でも寝ていない街もあってとか、そういうところが魅力的だなと思います。最後にこの時間にお送りするのはTravisの『Selfish Jean』です。この曲はすごくウキウキした曲で「新宿御苑着いたぞ」と(笑)。友だちとかガールフレンドと一緒にのんびりしたらいいんじゃないかな。そのときの天気もよくて緑も広がっていて、というウキウキ感をTravisの『Selfish Jean』に乗せて感じてもらえたらいいなと思います。

番組ではTravisの『Selfish Jean』をオンエアした。



東京のある街、ある商店街、ある路線。セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。

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2023年8月31日28時59分まで

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番組情報
GRAND MARQUEE
月・火・水・木曜
16:00-19:00