シンガーソングライターのSIRUPが、新作EPや環境保全活動について語った。
SIRUPが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」。ここでは5月27日(土)のオンエアをテキストで紹介する。
この日は、横浜赤レンガ地区野外特設会場にて開催された「GREENROOM FESTIVAL'23」の特設ブースから公開収録でお届けした。
SIRUP:僕個人的なステージ上のことを言いますと、風が気持ちいい。あったかくなってきはじめくらいの絶妙な季節に行われるフェスということで、気候がいいこと。フェスなんですけどイベントに来ているというか、エンタメ性が高くて、いるだけでも楽しめるというか。それを体験できるいいフェスだと思います。
続いて、最新作EP『BLUE BLUR』について話を聞いた。
甲斐:全6曲収録で、1曲1曲がシングルカットできるくらい強くて個性もありつつ、全体的に『BLUE BLUR』っていうタイトルに沿って、孤独なブルーだったり、自己嫌悪のブルーだったり、いろんなブルーのグラデーションを感じられます。今回はなぜブルーをテーマにされたんですか?
SIRUP:ブルーって気持ちが落ち込んでるときに使ったり、青春っていう言葉があったり、冷静な感じが自分の今の気持ちに合っているなって思ったりしてます。「BLUR」は「ぼかし」って意味なんですけど、どんな気持ちも肯定して、いろんな濃淡のある曲が集まって『BLUE BLUR』になるイメージです。僕は「ポジティブな絶望」っていう言葉を掲げてるんですけど、ネガティブになったり絶望を感じていたり、なんとかなるだろうっていうのが通用しない時代になってきていると思ってて、だからと言ってネガティブにならず、ちゃんと絶望とかネガティブな感情と向き合って解決するぞっていう気持ちをポジティブに持っていくのがいいなあと思っているので、こういうアルバムになりました。
甲斐:私も聴いていると、「落ち込んだら次は進むしかない」というメッセージを感じました。
SIRUP:こういうことを言うとあれなんですけど、もう一個のラインで言うと「もうだるいって」って言うテンションの作品でもあって、「だるいことはだるいって言おうぜ」「嫌なことは嫌って言おう」っていうメッセージでもあります。
続いて『BLUE BLUR』収録曲『もったいない』に話が移っていった。
甲斐:私、このEPで『もったいない』がすごく好きで。歌詞もメッセージ性がすごく強い曲で、セルフラブを歌った曲だと思うんです。SIRUPさんはこの「セルフラブ」についてSNSとかでも発信していらっしゃいますよね。改めてセルフラブについて意見をお聞かせください。
SIRUP:『もったいない』に関してはルッキズムが一番テーマにあって、「見た目のことでいろいろ言うなよ!」っていうやつです。自分の好きな服を着ればいいし、自分の好きな体型になればいい、好きなメイクをすればいい、誰も傷つけなければいいっていう曲で、「自分に優しくする」ってシンプルなんやけど、そういうことを言っている曲ってあんまりないなあと思って作りました。「前のほうがよかったのにもったいない」って言ってくるやつがいるから、逆に「誰かの言うことを聞かなくていいよ、自分の好きなことをやったほうがいいよ、もったいない」っていう意味で、逆説的に使っている曲です。
先日から、JeepとJ-WAVEがタッグを組み、声と音楽を通して自然と共生する未来を考えるプロジェクトが始動し、その一環として配信中のポッドキャスト番組『THINK.BLUE with Jeep & J-WAVE』にもSIRUPが出演している。
【関連記事】SIRUPが「自然の音」を楽曲に取り入れて気づいた“聴こえ方の違い”とは?
甲斐:SIRUPさんはShin Sakiuraさんと国際環境NGO「グリーンピース・ジャパン」とのコラボ曲『FOREVER』を2022年にリリースされていますよね。この曲の売り上げは全額「グリーンピース・ジャパン」に寄付されるということですが、環境保護活動に興味を持ったきっかけはなんですか?
SIRUP:もともと興味はあったんですけど、2019年にアディダスさんの「“循環スニーカー”第2世代」に関わらせていただいたことでまず関心を持って、そのあとオーストラリアの森林火災などに何かアクションしたいなと思って、それからです。寄付したり、全部リサイクルした素材でできているボトルとかをグッズに採用したり、少しずつ自分にできることをやっている感じなんですけど。
甲斐:新しいツアーのグッズでもエコフレンズなTシャツが販売されるそうですね。
SIRUP:毎年ツアーグッズを作るので、売るほうも買うほうも自分たちのできることをやって気持ちよくクリエイティブを更新したりシェアしたりして楽しんでいきたいなと常々思ってます。
甲斐:ファンがそういうものを購入することで、コミュニティのようなものが生まれるのではないでしょうか。
SIRUP:誰でも何かしら影響力を持っていると思うので、興味を持ったことを行動に移して、それがコミュニティのようになっていって、持続させていくことが大事なのかなって思います。
「GREENROOM FESTIVAL」はサーフカルチャー系のフェスとして知られているため、それにちなんで最後にSIRUPに好きなビーチを訊いた。
SIRUP:沖縄の恩納村に5日間くらい一人で行ったことがあって、昼間から岩陰で6時間くらい本を読むだけの生活をして、それがまだ2年前くらいのことなので、よく覚えてますね。海に助けられてると感じた日々でした。
甲斐:私も恩納村に行ったことありますけど、空気感も違いますし、流れている時間も違いますよね。
SIRUP:本当に。地元の人が行くビーチに行ってたんですけど、中学生くらいの子が15時ごろに10人くらいで来て、2時間くらいただ石を投げているだけの遊びをしていて、「そんな時間の使い方もあるのか」って。それを見ているだけで「なんかもういいか」って気持ちになるんです。
甲斐:これからもそういう自然を残していくために、私たちができることはなんだと思いますか?
SIRUP:今はリサイクルとか環境に配慮したものが周囲にいっぱいあるから、そういうものを買うとか無理のない範囲でやっていってほしいですね。それから、国民の権利を使って、環境に対して何かアクションを起こそうとしている人に選挙で票を入れるとかも同時にやっていかなあかんと思ってます。
SIRUPの最新情報は、オフィシャルサイトまで。
『BLUE IN GREEN』のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」では、ゲストのライフスタイルにフォーカス。生活に欠かせないアイテムや、ライブ音源をご紹介。放送は毎週土曜日の12時55分ごろから。
SIRUPが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」。ここでは5月27日(土)のオンエアをテキストで紹介する。
この日は、横浜赤レンガ地区野外特設会場にて開催された「GREENROOM FESTIVAL'23」の特設ブースから公開収録でお届けした。
気候がよくて、風が気持ちいいフェス
まずはSIRUPに「GREENROOM FESTIVAL'23」の感想を聞いた。SIRUP:僕個人的なステージ上のことを言いますと、風が気持ちいい。あったかくなってきはじめくらいの絶妙な季節に行われるフェスということで、気候がいいこと。フェスなんですけどイベントに来ているというか、エンタメ性が高くて、いるだけでも楽しめるというか。それを体験できるいいフェスだと思います。
続いて、最新作EP『BLUE BLUR』について話を聞いた。
SIRUP - BLUE BLUR (Offcial Trailer)
SIRUP:ブルーって気持ちが落ち込んでるときに使ったり、青春っていう言葉があったり、冷静な感じが自分の今の気持ちに合っているなって思ったりしてます。「BLUR」は「ぼかし」って意味なんですけど、どんな気持ちも肯定して、いろんな濃淡のある曲が集まって『BLUE BLUR』になるイメージです。僕は「ポジティブな絶望」っていう言葉を掲げてるんですけど、ネガティブになったり絶望を感じていたり、なんとかなるだろうっていうのが通用しない時代になってきていると思ってて、だからと言ってネガティブにならず、ちゃんと絶望とかネガティブな感情と向き合って解決するぞっていう気持ちをポジティブに持っていくのがいいなあと思っているので、こういうアルバムになりました。
甲斐:私も聴いていると、「落ち込んだら次は進むしかない」というメッセージを感じました。
SIRUP:こういうことを言うとあれなんですけど、もう一個のラインで言うと「もうだるいって」って言うテンションの作品でもあって、「だるいことはだるいって言おうぜ」「嫌なことは嫌って言おう」っていうメッセージでもあります。
続いて『BLUE BLUR』収録曲『もったいない』に話が移っていった。
甲斐:私、このEPで『もったいない』がすごく好きで。歌詞もメッセージ性がすごく強い曲で、セルフラブを歌った曲だと思うんです。SIRUPさんはこの「セルフラブ」についてSNSとかでも発信していらっしゃいますよね。改めてセルフラブについて意見をお聞かせください。
SIRUP:『もったいない』に関してはルッキズムが一番テーマにあって、「見た目のことでいろいろ言うなよ!」っていうやつです。自分の好きな服を着ればいいし、自分の好きな体型になればいい、好きなメイクをすればいい、誰も傷つけなければいいっていう曲で、「自分に優しくする」ってシンプルなんやけど、そういうことを言っている曲ってあんまりないなあと思って作りました。「前のほうがよかったのにもったいない」って言ってくるやつがいるから、逆に「誰かの言うことを聞かなくていいよ、自分の好きなことをやったほうがいいよ、もったいない」っていう意味で、逆説的に使っている曲です。
海に助けられた「沖縄・恩納のビーチ」での日々
話は変わり、環境活動も積極的におこなっているSIRUPに、活動する意味を訊いた。先日から、JeepとJ-WAVEがタッグを組み、声と音楽を通して自然と共生する未来を考えるプロジェクトが始動し、その一環として配信中のポッドキャスト番組『THINK.BLUE with Jeep & J-WAVE』にもSIRUPが出演している。
【関連記事】SIRUPが「自然の音」を楽曲に取り入れて気づいた“聴こえ方の違い”とは?
甲斐:SIRUPさんはShin Sakiuraさんと国際環境NGO「グリーンピース・ジャパン」とのコラボ曲『FOREVER』を2022年にリリースされていますよね。この曲の売り上げは全額「グリーンピース・ジャパン」に寄付されるということですが、環境保護活動に興味を持ったきっかけはなんですか?
SIRUP & Shin Sakiura - FOREVER (Official Music Video)
甲斐:新しいツアーのグッズでもエコフレンズなTシャツが販売されるそうですね。
SIRUP:毎年ツアーグッズを作るので、売るほうも買うほうも自分たちのできることをやって気持ちよくクリエイティブを更新したりシェアしたりして楽しんでいきたいなと常々思ってます。
甲斐:ファンがそういうものを購入することで、コミュニティのようなものが生まれるのではないでしょうか。
SIRUP:誰でも何かしら影響力を持っていると思うので、興味を持ったことを行動に移して、それがコミュニティのようになっていって、持続させていくことが大事なのかなって思います。
「GREENROOM FESTIVAL」はサーフカルチャー系のフェスとして知られているため、それにちなんで最後にSIRUPに好きなビーチを訊いた。
SIRUP:沖縄の恩納村に5日間くらい一人で行ったことがあって、昼間から岩陰で6時間くらい本を読むだけの生活をして、それがまだ2年前くらいのことなので、よく覚えてますね。海に助けられてると感じた日々でした。
甲斐:私も恩納村に行ったことありますけど、空気感も違いますし、流れている時間も違いますよね。
SIRUP:本当に。地元の人が行くビーチに行ってたんですけど、中学生くらいの子が15時ごろに10人くらいで来て、2時間くらいただ石を投げているだけの遊びをしていて、「そんな時間の使い方もあるのか」って。それを見ているだけで「なんかもういいか」って気持ちになるんです。
甲斐:これからもそういう自然を残していくために、私たちができることはなんだと思いますか?
SIRUP:今はリサイクルとか環境に配慮したものが周囲にいっぱいあるから、そういうものを買うとか無理のない範囲でやっていってほしいですね。それから、国民の権利を使って、環境に対して何かアクションを起こそうとしている人に選挙で票を入れるとかも同時にやっていかなあかんと思ってます。
SIRUPの最新情報は、オフィシャルサイトまで。
『BLUE IN GREEN』のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」では、ゲストのライフスタイルにフォーカス。生活に欠かせないアイテムや、ライブ音源をご紹介。放送は毎週土曜日の12時55分ごろから。
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- BLUE IN GREEN
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毎週土曜12:00-16:00
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甲斐まりか