OKAMOTO'Sのオカモトレイジ(Dr.)が、J-WAVEでSKY-HIと対談。レイジがK-POPにハマったきっかけや、いまだにハマれない音楽ジャンルについて語った。
レイジが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは5月20日(土)。
SKY-HI:レイジくんは「THE FIRST」(「BMSG」主催のボーイズグループオーディション)を、この名前にするときにオンライン通話で繋いでるからね。
レイジ:そうなんですよ。実はむっちゃ前からこのプロジェクトに絡んでるっていうね。
SKY-HI:レイジくんはOKAMOTO'Sのドラマーなんですけど、同時に文化人というか、いろいろ深い。特にここ数年はK-POPカルチャーの話とかをしてるの知ってて、あんまりにも詳しいからオーディション番組の話を振ったら、とんでもなくいろいろ返ってきて、すげえなって思って。コロナ禍ど真ん中のときに「オーディション番組をやるつもりで、こういう感じでやるんだけどよかったら話聞いてくれない」ってレイジくんと繋いでもらって、「こうで、ああで」と言ったらいろいろ返してくれて。
レイジ:そういうのは楽しいですよね。
SKY-HI:だから、言ったら恩人ですよ。
SKY-HI:好きな男の子のアイドルはちょこちょこできるんだけど、女の子はあんまりなくて人生初ですね。そんなのもあって、(レイジくんが)K-POPの話をある日から急にSNSでよくするようになってるなって思ってたんだけど、話を振ったときは深さがすごい。
レイジ:自分なんか全然詳しくないなって日々思ってますけどね。
SKY-HI:(K-POPにハマる)きっかけって誰だったんだっけ?
レイジ:俺はSHINeeの『1 of 1』ってアルバムを聴いて、めちゃくちゃくらっちゃって。それまでって言い方悪いけど、USのメインストリームを上手にコピーしてすごいクオリティですごいスタイルのいい美男美女がすごく上手に歌うカルチャーだって思ってたんですよ。
SKY-HI:わかる。
レイジ:だから別に、だから「だったらそれのオリジナルを聴けばいいかな」って勘違いしてたんですけど、『1 of 1』を聴いたときに全然オリジナルでハイクオリティな音楽をやってる人たちなんだってことを初めて知って。もちろんアイドル以外のアンダーグラウンドな音楽シーンはチェックしてたんで、韓国は面白いなってもともと思ってたんですけど。アイドルもちゃんと面白いんだっていうことを、2015年末とかだったかな、そこでくらっちゃって、これはちゃんと聴こうと思って。聴き始めたら、やっぱり世界獲るだけあるんだなと痛感させられて、面白いなって。
レイジの話を聞いてSKY-HIは「もうK-POPがジャンルだもんね」と口にする。
SKY-HI:アティチュードって意味もそうだけど音楽ジャンルとして。いろんな文脈の流れの中で、K-POPってジャンルが出来上がってから。K-POPアイドルを聴いてて思うのは、レイジくんが話してた、いわゆるアンダーグラウンドみたいなところとけっこう密接じゃないですか。
レイジ:そこも面白いですよね。国土の狭さっていうか、みんな友だちみたいな、誰々が繋がってたら誰々が友だちだよみたいなのがあるじゃないですか。ちゃんと一致団結して世界行こうぜ、っていうバイブスがあって。
SKY-HI:韓国は人口が多いわけじゃないからね。だからすごいなって思いますよね。
SKY-HI:レイジくんはSNSで「今ディグってる音楽と自分がやる音楽は別」って話をしてましたけど、OKAMOTO'Sって10年以上ストイックにロックンロールじゃないですか。どういう風に作ってるんですか?
レイジ:基本的にはうちのボーカル(オカモトショウ)とギター(オカモトコウキ)がメインコンポーザーなんですけど、彼らから来るデモを聴いて「いいじゃん」みたいな。ちょっとアレンジをスタジオでしたりしますけど、基本はそうですね。俺もめっちゃロックが好きなので、ちゃんとテンション上げてやれてるっていうのがモチベーションを保つ秘訣ですかね。
SKY-HI:逆にレイジくんが嫌いっていうか受け付けづらい音楽ってあるの?
レイジ:いまだに一度もハマってないのがジャズですね。
SKY-HI:意外っていうか、ジャズってドラムやってると好きになっちゃうじゃないですか。
レイジ:ジャズはいまだに熱中してディグりまくったっていうのがなくて。
SKY-HI:カッコいいとか好き以上のハマるっていうのがないってことだよね。
レイジ:そうそう。夢中になってそれ以外考えられなくなるのが今のところまだ到来してなくて。この前、映画『BLUE GIANT』を観てむちゃよかったんですよ。むちゃ号泣して「今ならジャズにハマれるかもしれない」と思って『BRUTUS』とかデアゴスティーニのやつとかめちゃくちゃ買い込んだけど。
SKY-HI:あはは(笑)。きっとハマり方の礼儀が正しいんだろうね。
レイジは自身を「フィジカルで体験しないと残らないタイプ」と分析する。
レイジ:ネットでデータを収集するより、部屋に置いてあるほうがハマりやすいタイプなので。
SKY-HI:お金を先に使うもんね。
レイジ:そうですね。めっちゃ買いますね。そういうタイプなんですけど、ジャズはその瞬間だけは盛り上がりましたけど熱中には届かなかったな。
SKY-HI:本能が察知してるのかもしれないですね。ジャズは沼の深さが歴史の長さと相まって。それこそ俺が19歳のときにやってたラジオ番組のディレクターがめっちゃ面白がってくれて、異常な数のCDとアナログレコードを与えてくれたときにけっこう広がったのもあって。その人のさらに先生が「死ぬときに助言はありますか?」と訊かれたときに、「ジャズだけは聴くな」って答えたという。
レイジ:へえ。
SKY-HI:この歳まで掘って掘って掘り続けたけど、死ぬ間際に思うのは「ああ、堀り切れなかった……」って。
レイジ:うわ。それやだな(笑)。悔いしか残らないですよね。
SKY-HI:レイジくんはカッコいいなとか最高だなだけで済むタイプじゃなくて、もっと知りたいってなるから、本能が察知してるのかもしれないですね。
レイジ:確かに、まだタイミングじゃないぞって。
レイジ:メンバーのアイリーンって子がいて、その子がつたない日本語で「私たちにしかお見せすることのできない世界へ一緒に行きましょう」って言って曲に入ったんですよ。その言葉にめちゃくちゃくらっちゃって。なんか作ったりなんかやってるときに「私たちにしかお見せすることのできない世界」くらいは考えるし、それをどうやってやるかとか、俺が何をやればいいんだってみんな誰しもが考えるんだけど、それを構築した上で「一緒に行きましょう」って言うところまでって、あんまり考えたことがなくて。
SKY-HI:ないかも。その組み合わせって面白いね。
レイジ:その組み合わせが独特っていうか。韓国語を日本語に直訳した感じっていうか。
SKY-HI:たぶんそうなんだろうね。
レイジ:それ今まで聞いたことなかったかもって。それって何にでも置き換えられるなって。
SKY-HI:確かに。
レイジ:だからお店をやるにしても、音楽を作るにしてもブランドをやるにも服でも何でも、自分でしか見せることのできない世界を作った上で、そこにみんなを連れて行こうとする気持ちが究極のエンターテインメントじゃないかって思って。
SKY-HI:そうね。年々思うけど、エンターテインメントの段のなさというか、同じ生物として演者がこういう持ち物を持ってるんでこういう特性でステージに立ちます、演者は同時にお客さんにはなれないから、同じステージの中でお客さんにどう呼びかけるかっていう勝負になってるなって思います。
レイジ:そっちに寄りすぎるとみんな一緒みたいになっちゃうじゃないですか。個性がなくなるみたいな。そこのバランスの言い方っていうのがすごく短いけど全部入ってると思って。
SKY-HI:なるほど。
レイジ:俺、6年くらいずっとRed Velvetを好きなんですけど、もう男だからとか女だからとか超越してきますね。普通にガチで人間として憧れるみたいな。この間もライブを観てて、なんでこんなに遠いのに繊細な動きをしてるのがこの距離でも伝わるんだろうって。めちゃきめ細やかだっていうのが1万人規模の座席の距離感でも伝わってるってすごいことをやってるんだなって。
OKAMOTO'Sは6月からTHE BAWDIESとのスプリットツアー「THE BAWDIES × OKAMOTO'S SPLIT TOUR 2023『ON STAGE』」を開催する。
OKAMOTO'Sの最新情報は、公式サイトまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
レイジが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは5月20日(土)。
SKY-HIがレイジを「恩人」と語るワケ
実は親交の深い2人。レイジは「よく2人でしゃべったり、電話したり、家に遊びに行ったり」とSKY-HIとの仲のよさを語る。SKY-HI:レイジくんは「THE FIRST」(「BMSG」主催のボーイズグループオーディション)を、この名前にするときにオンライン通話で繋いでるからね。
レイジ:そうなんですよ。実はむっちゃ前からこのプロジェクトに絡んでるっていうね。
SKY-HI:レイジくんはOKAMOTO'Sのドラマーなんですけど、同時に文化人というか、いろいろ深い。特にここ数年はK-POPカルチャーの話とかをしてるの知ってて、あんまりにも詳しいからオーディション番組の話を振ったら、とんでもなくいろいろ返ってきて、すげえなって思って。コロナ禍ど真ん中のときに「オーディション番組をやるつもりで、こういう感じでやるんだけどよかったら話聞いてくれない」ってレイジくんと繋いでもらって、「こうで、ああで」と言ったらいろいろ返してくれて。
レイジ:そういうのは楽しいですよね。
SKY-HI:だから、言ったら恩人ですよ。
SHINeeのアルバムで“くらっちゃった”
続いて2人はK-POPの話題を展開。SKY-HIは「人生で初めて好きな女の子のアイドルができた」と明かし、韓国の5人組ガールズグループ・LE SSERAFIMのキム・チェウォンの名前を挙げた。SKY-HI:好きな男の子のアイドルはちょこちょこできるんだけど、女の子はあんまりなくて人生初ですね。そんなのもあって、(レイジくんが)K-POPの話をある日から急にSNSでよくするようになってるなって思ってたんだけど、話を振ったときは深さがすごい。
レイジ:自分なんか全然詳しくないなって日々思ってますけどね。
SKY-HI:(K-POPにハマる)きっかけって誰だったんだっけ?
レイジ:俺はSHINeeの『1 of 1』ってアルバムを聴いて、めちゃくちゃくらっちゃって。それまでって言い方悪いけど、USのメインストリームを上手にコピーしてすごいクオリティですごいスタイルのいい美男美女がすごく上手に歌うカルチャーだって思ってたんですよ。
SKY-HI:わかる。
レイジ:だから別に、だから「だったらそれのオリジナルを聴けばいいかな」って勘違いしてたんですけど、『1 of 1』を聴いたときに全然オリジナルでハイクオリティな音楽をやってる人たちなんだってことを初めて知って。もちろんアイドル以外のアンダーグラウンドな音楽シーンはチェックしてたんで、韓国は面白いなってもともと思ってたんですけど。アイドルもちゃんと面白いんだっていうことを、2015年末とかだったかな、そこでくらっちゃって、これはちゃんと聴こうと思って。聴き始めたら、やっぱり世界獲るだけあるんだなと痛感させられて、面白いなって。
レイジの話を聞いてSKY-HIは「もうK-POPがジャンルだもんね」と口にする。
SKY-HI:アティチュードって意味もそうだけど音楽ジャンルとして。いろんな文脈の流れの中で、K-POPってジャンルが出来上がってから。K-POPアイドルを聴いてて思うのは、レイジくんが話してた、いわゆるアンダーグラウンドみたいなところとけっこう密接じゃないですか。
レイジ:そこも面白いですよね。国土の狭さっていうか、みんな友だちみたいな、誰々が繋がってたら誰々が友だちだよみたいなのがあるじゃないですか。ちゃんと一致団結して世界行こうぜ、っていうバイブスがあって。
SKY-HI:韓国は人口が多いわけじゃないからね。だからすごいなって思いますよね。
映画『BLUE GIANT』で号泣したけど…
OKAMOTO'Sは5月24日(水)にニューシングル『Where Do We Go?』をリリース。レイジ:基本的にはうちのボーカル(オカモトショウ)とギター(オカモトコウキ)がメインコンポーザーなんですけど、彼らから来るデモを聴いて「いいじゃん」みたいな。ちょっとアレンジをスタジオでしたりしますけど、基本はそうですね。俺もめっちゃロックが好きなので、ちゃんとテンション上げてやれてるっていうのがモチベーションを保つ秘訣ですかね。
SKY-HI:逆にレイジくんが嫌いっていうか受け付けづらい音楽ってあるの?
レイジ:いまだに一度もハマってないのがジャズですね。
SKY-HI:意外っていうか、ジャズってドラムやってると好きになっちゃうじゃないですか。
レイジ:ジャズはいまだに熱中してディグりまくったっていうのがなくて。
SKY-HI:カッコいいとか好き以上のハマるっていうのがないってことだよね。
レイジ:そうそう。夢中になってそれ以外考えられなくなるのが今のところまだ到来してなくて。この前、映画『BLUE GIANT』を観てむちゃよかったんですよ。むちゃ号泣して「今ならジャズにハマれるかもしれない」と思って『BRUTUS』とかデアゴスティーニのやつとかめちゃくちゃ買い込んだけど。
SKY-HI:あはは(笑)。きっとハマり方の礼儀が正しいんだろうね。
レイジは自身を「フィジカルで体験しないと残らないタイプ」と分析する。
レイジ:ネットでデータを収集するより、部屋に置いてあるほうがハマりやすいタイプなので。
SKY-HI:お金を先に使うもんね。
レイジ:そうですね。めっちゃ買いますね。そういうタイプなんですけど、ジャズはその瞬間だけは盛り上がりましたけど熱中には届かなかったな。
SKY-HI:本能が察知してるのかもしれないですね。ジャズは沼の深さが歴史の長さと相まって。それこそ俺が19歳のときにやってたラジオ番組のディレクターがめっちゃ面白がってくれて、異常な数のCDとアナログレコードを与えてくれたときにけっこう広がったのもあって。その人のさらに先生が「死ぬときに助言はありますか?」と訊かれたときに、「ジャズだけは聴くな」って答えたという。
レイジ:へえ。
SKY-HI:この歳まで掘って掘って掘り続けたけど、死ぬ間際に思うのは「ああ、堀り切れなかった……」って。
レイジ:うわ。それやだな(笑)。悔いしか残らないですよね。
SKY-HI:レイジくんはカッコいいなとか最高だなだけで済むタイプじゃなくて、もっと知りたいってなるから、本能が察知してるのかもしれないですね。
レイジ:確かに、まだタイミングじゃないぞって。
Red Velvetは人間として憧れる存在
2人は再びK-POPの話題に。レイジは最近、Red Velvetのライブを観てきたそうで……。レイジ:メンバーのアイリーンって子がいて、その子がつたない日本語で「私たちにしかお見せすることのできない世界へ一緒に行きましょう」って言って曲に入ったんですよ。その言葉にめちゃくちゃくらっちゃって。なんか作ったりなんかやってるときに「私たちにしかお見せすることのできない世界」くらいは考えるし、それをどうやってやるかとか、俺が何をやればいいんだってみんな誰しもが考えるんだけど、それを構築した上で「一緒に行きましょう」って言うところまでって、あんまり考えたことがなくて。
SKY-HI:ないかも。その組み合わせって面白いね。
レイジ:その組み合わせが独特っていうか。韓国語を日本語に直訳した感じっていうか。
SKY-HI:たぶんそうなんだろうね。
レイジ:それ今まで聞いたことなかったかもって。それって何にでも置き換えられるなって。
SKY-HI:確かに。
レイジ:だからお店をやるにしても、音楽を作るにしてもブランドをやるにも服でも何でも、自分でしか見せることのできない世界を作った上で、そこにみんなを連れて行こうとする気持ちが究極のエンターテインメントじゃないかって思って。
SKY-HI:そうね。年々思うけど、エンターテインメントの段のなさというか、同じ生物として演者がこういう持ち物を持ってるんでこういう特性でステージに立ちます、演者は同時にお客さんにはなれないから、同じステージの中でお客さんにどう呼びかけるかっていう勝負になってるなって思います。
レイジ:そっちに寄りすぎるとみんな一緒みたいになっちゃうじゃないですか。個性がなくなるみたいな。そこのバランスの言い方っていうのがすごく短いけど全部入ってると思って。
SKY-HI:なるほど。
レイジ:俺、6年くらいずっとRed Velvetを好きなんですけど、もう男だからとか女だからとか超越してきますね。普通にガチで人間として憧れるみたいな。この間もライブを観てて、なんでこんなに遠いのに繊細な動きをしてるのがこの距離でも伝わるんだろうって。めちゃきめ細やかだっていうのが1万人規模の座席の距離感でも伝わってるってすごいことをやってるんだなって。
OKAMOTO'Sは6月からTHE BAWDIESとのスプリットツアー「THE BAWDIES × OKAMOTO'S SPLIT TOUR 2023『ON STAGE』」を開催する。
OKAMOTO'Sの最新情報は、公式サイトまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
番組情報
- DIVE TO THE NEW WORLD
-
毎週土曜23:00-23:54