シンガーソングライターのeillが、3月におこなったビルボードライブを振り返り、新曲の制作エピソードを語った。
eillが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『START LINE』(ナビゲーター:長谷川ミラ)のワンコーナー「AWESOME COLORS」。ここでは、4月7日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
eillは3月3日、3都市のビルボードライブで開催された日本初となる「Billboard JAPAN Women In Music vol.0 Supported by CASIO」に出演した。「ビルボードライブ横浜」にeill、「ビルボードライブ東京」にちゃんみな、「ビルボードライブ大阪」にUAが出演した。
米ビルボードが2007年から主催する「ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック」は、音楽業界に多大に貢献し、その活動を通して女性たちをエンパワーメントしたアーティストを毎年「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」として表彰。2022年はオリヴィア・ロドリゴ、過去にはビヨンセ、マドンナなど錚々たるメンバーが受賞している。
長谷川:ライブの感想を教えていただけますか?
eill:ビルボードでライブをしたことがなかったんですけど、ディナーショーみたいな感じで。ショーを自分がするのが初めてだったし、今回は生のストリングスさんとやったので、それもすごく楽しかったです。いつもと違う大人の自分というか、違う形のライブスタイルができてよかったなと感じました。
長谷川:いつもとはどんなところが違いましたか?
eill:普段のライブハウスのライブって「イエーイ!」って感じだし、スタンディングなんですけど、歌を聴かせるって部分がより濃くなっているというか、歌に集中されているから緊張しました。
長谷川:音もいつもよりちょっとスローになったり?
eill:そうですね。生っぽくやったりもしました。
長谷川:出演が決まったときはどんなお気持ちでしたか?
eill:私は歌で自分の人生を歌ってきたので、セルフラブを大事にしていこうぜっていうバイブスで曲を出し続けてきたんですね。だから出演が決まったときは、やっていることは間違いじゃないんだな、もっと伝えていきたいなと思いました。
長谷川:ライブでは3月15日にリリースの新曲『WE ARE』を初披露されました。反応はいかがでしたか? 初パフォーマンスがビルボードライブということで特別だったのではないですか?
eill:そうですね。楽曲自体も鼓舞ソングなので、イベントとの相性がバッチリだなと思いました。
【関連記事】eillが“ラジオリスナーの一人ひとりのキモチ”を歌詞に! 完成したのは“ネガティブが踊るような楽曲”
長谷川:制作の仕方がとってもユニークだと思ったのですが、どういったメッセージがあったのでしょうか?
eill:Z世代って、高校生ぐらいの子から私と同じぐらいの社会人4年目ぐらいの人まで幅広いんですよね。だから同じ悩みがなくて。10代は友だちとの関係にすごく悩んでいる子がいたり、社会に出ている人は上司とのコミュニケーションで悩んでいたり、お仕事もあれば恋愛の悩みもあるって感じでした。
長谷川:そういった悩みをeillさんはどうやって1つにまとめて曲に組み込んだのでしょうか?
eill:誰にも言えなくて話せない、友だちといても孤独を感じるといった、自分の心のなかに閉じ込めている思いを感じたんですね。だけど、悩みの中身はすごくエネルギッシュだったから、それをパワーに変えてしまえばいいんじゃないかと思ったんですよ。悩んでいる人たち全員が孤独を一緒に持ち寄って明日に向かって歩いていく、みたいな感じで『WE ARE』というタイトルを付けました。
長谷川:なるほど。ネガティブではなかった?
eill:私から見たら、明日を救う何かに変わる、原動力になる言葉だなと思ったんです。悩みを送っていない方が聴いて、その曲に救われたとしたら、それって悩みを送ってくれた人たちのおかげじゃないですか。
長谷川:間違いないですね。
eill:誰かのネガティブがポジティブに変わる瞬間をこの曲で見てみたいなと思いました。
『WE ARE』は、レコーディング直前まで作詞に悩んだそうだ。
eill:たくさんの人の言葉を背負っている感覚だったので、そのなかに自分の言葉や思いをどれぐらい入れるか、どこに共感性を持たせるかを考えるのが一番難しかったです。
長谷川:いろんな悩みが寄せられて、「世代って関係ないんだな」と思いました? それとも「やっぱり私たちZ世代ってこうなんだな」と感じましたか?
eill:一貫して、「すごく相手のことを考えている人たちが多いな」と思った。私自身、「言えばいいじゃん」ってすごく思うんですよ。でも、そこを言わない、言えないのも“優しさ”だって感じたし、どこかで変えられるといいなと思いました。
長谷川:「言えばいいじゃん」という思いをどうやって歌詞に落とし込みましたか?
eill:私は毎回そうなんですけど、悩んでいることとか周りに大きな声で言えないことを言える場所が音楽なんですね。なので、歌詞は素直にいつもスルスル書けているというか、自分の心が1個強くなれる感覚がすごくあります。
長谷川: eillさんに言葉を届けたらポジティブに変えてくれて「また前を向こう」と思える曲を発信してくれるなと感じました。これからもどんどんメッセージが増えそうだなと思いましたし、実際にファンの方からの応援の言葉はあるのでしょうか?
eill:そうですね。孤独をテーマにしているんですけど「WE ARE」と言っている。矛盾はしているけど、誰しもが心に持っていることなのかなと思ったんですよ。人ってともに生きているからこそ今があるじゃないですか。「自分も感じていることです」といったメッセージをたくさんいただきました。
長谷川:みんな孤独だけど、どうにか手を取り合いながら社会で生きている。ただ、そのやり方が苦手なだけ。そんな人を後押ししてくれるような楽曲ですね。どんな人に聴いてほしいですか?
eill:今を生きているすべての人に聴いてほしいなって思います。悩みを抱えることは絶対に悪いことではないと思っていて。自分だからこそ感じられることだと思うんです。すべてを肯定してあげたいなって思うし、今日悩んで生きている人たちに聴いてほしいなって思います。
6月にアーティストデビュー5周年を迎えるeillは、6月22日(木)にEX THEATER ROPPONGIでワンマンライブ「MAKUAKE」を開催予定。詳細は公式ホームページをチェック。
eillの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『START LINE』のワンコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くあの人のストーリーをお届け。放送は毎週金曜日の18時10分から。
eillが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『START LINE』(ナビゲーター:長谷川ミラ)のワンコーナー「AWESOME COLORS」。ここでは、4月7日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
初めてのビルボードライブに挑戦
15歳から歌い始めたeillは、同時に PC での作曲も開始。2021年にテレビアニメ『東京リベンジャーズ』のエンディング主題歌『ここで息をして』でメジャーデビューを果たした。少女時代・テヨンやEXIDなどに楽曲を提供しているほか、国内外アーティストの客演もおこなうなど、新世代を代表するアーティストとして注目を集めている。eill | ここで息をして 【TVアニメ『東京リベンジャーズ』 エンディング主題歌】
米ビルボードが2007年から主催する「ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック」は、音楽業界に多大に貢献し、その活動を通して女性たちをエンパワーメントしたアーティストを毎年「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」として表彰。2022年はオリヴィア・ロドリゴ、過去にはビヨンセ、マドンナなど錚々たるメンバーが受賞している。
長谷川:ライブの感想を教えていただけますか?
eill:ビルボードでライブをしたことがなかったんですけど、ディナーショーみたいな感じで。ショーを自分がするのが初めてだったし、今回は生のストリングスさんとやったので、それもすごく楽しかったです。いつもと違う大人の自分というか、違う形のライブスタイルができてよかったなと感じました。
長谷川:いつもとはどんなところが違いましたか?
eill:普段のライブハウスのライブって「イエーイ!」って感じだし、スタンディングなんですけど、歌を聴かせるって部分がより濃くなっているというか、歌に集中されているから緊張しました。
長谷川:音もいつもよりちょっとスローになったり?
eill:そうですね。生っぽくやったりもしました。
長谷川:出演が決まったときはどんなお気持ちでしたか?
eill:私は歌で自分の人生を歌ってきたので、セルフラブを大事にしていこうぜっていうバイブスで曲を出し続けてきたんですね。だから出演が決まったときは、やっていることは間違いじゃないんだな、もっと伝えていきたいなと思いました。
長谷川:ライブでは3月15日にリリースの新曲『WE ARE』を初披露されました。反応はいかがでしたか? 初パフォーマンスがビルボードライブということで特別だったのではないですか?
eill:そうですね。楽曲自体も鼓舞ソングなので、イベントとの相性がバッチリだなと思いました。
eill | WE ARE (Official Music Video)
Z世代からのメッセージを楽曲に
リクルート企画「まだ、ここにない、出会い。ここにない、音楽。Presented by RECRUIT」のキャンペーンソングである『WE ARE』。「最近、人生うまくいかないなと思ったこと」をテーマにメッセージを募集し、寄せられた一人ひとりの“キモチ”をもとに制作された。【関連記事】eillが“ラジオリスナーの一人ひとりのキモチ”を歌詞に! 完成したのは“ネガティブが踊るような楽曲”
長谷川:制作の仕方がとってもユニークだと思ったのですが、どういったメッセージがあったのでしょうか?
eill:Z世代って、高校生ぐらいの子から私と同じぐらいの社会人4年目ぐらいの人まで幅広いんですよね。だから同じ悩みがなくて。10代は友だちとの関係にすごく悩んでいる子がいたり、社会に出ている人は上司とのコミュニケーションで悩んでいたり、お仕事もあれば恋愛の悩みもあるって感じでした。
長谷川:そういった悩みをeillさんはどうやって1つにまとめて曲に組み込んだのでしょうか?
eill:誰にも言えなくて話せない、友だちといても孤独を感じるといった、自分の心のなかに閉じ込めている思いを感じたんですね。だけど、悩みの中身はすごくエネルギッシュだったから、それをパワーに変えてしまえばいいんじゃないかと思ったんですよ。悩んでいる人たち全員が孤独を一緒に持ち寄って明日に向かって歩いていく、みたいな感じで『WE ARE』というタイトルを付けました。
長谷川:なるほど。ネガティブではなかった?
eill:私から見たら、明日を救う何かに変わる、原動力になる言葉だなと思ったんです。悩みを送っていない方が聴いて、その曲に救われたとしたら、それって悩みを送ってくれた人たちのおかげじゃないですか。
長谷川:間違いないですね。
eill:誰かのネガティブがポジティブに変わる瞬間をこの曲で見てみたいなと思いました。
『WE ARE』は、レコーディング直前まで作詞に悩んだそうだ。
eill:たくさんの人の言葉を背負っている感覚だったので、そのなかに自分の言葉や思いをどれぐらい入れるか、どこに共感性を持たせるかを考えるのが一番難しかったです。
長谷川:いろんな悩みが寄せられて、「世代って関係ないんだな」と思いました? それとも「やっぱり私たちZ世代ってこうなんだな」と感じましたか?
eill:一貫して、「すごく相手のことを考えている人たちが多いな」と思った。私自身、「言えばいいじゃん」ってすごく思うんですよ。でも、そこを言わない、言えないのも“優しさ”だって感じたし、どこかで変えられるといいなと思いました。
長谷川:「言えばいいじゃん」という思いをどうやって歌詞に落とし込みましたか?
eill:私は毎回そうなんですけど、悩んでいることとか周りに大きな声で言えないことを言える場所が音楽なんですね。なので、歌詞は素直にいつもスルスル書けているというか、自分の心が1個強くなれる感覚がすごくあります。
長谷川: eillさんに言葉を届けたらポジティブに変えてくれて「また前を向こう」と思える曲を発信してくれるなと感じました。これからもどんどんメッセージが増えそうだなと思いましたし、実際にファンの方からの応援の言葉はあるのでしょうか?
eill:そうですね。孤独をテーマにしているんですけど「WE ARE」と言っている。矛盾はしているけど、誰しもが心に持っていることなのかなと思ったんですよ。人ってともに生きているからこそ今があるじゃないですか。「自分も感じていることです」といったメッセージをたくさんいただきました。
長谷川:みんな孤独だけど、どうにか手を取り合いながら社会で生きている。ただ、そのやり方が苦手なだけ。そんな人を後押ししてくれるような楽曲ですね。どんな人に聴いてほしいですか?
eill:今を生きているすべての人に聴いてほしいなって思います。悩みを抱えることは絶対に悪いことではないと思っていて。自分だからこそ感じられることだと思うんです。すべてを肯定してあげたいなって思うし、今日悩んで生きている人たちに聴いてほしいなって思います。
6月にアーティストデビュー5周年を迎えるeillは、6月22日(木)にEX THEATER ROPPONGIでワンマンライブ「MAKUAKE」を開催予定。詳細は公式ホームページをチェック。
eillの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『START LINE』のワンコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くあの人のストーリーをお届け。放送は毎週金曜日の18時10分から。
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2023年4月14日28時59分まで
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番組情報
- START LINE
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毎週金曜16:30-20:00