俳優の磯村勇斗が、俳優を志したルーツや愛するサウナについて語った。
磯村が登場したのは、3月18日(土)放送のJ-WAVEの番組『ORIENT STAR TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)だ。
市川:今月から放送と配信がスタートしました『サウナーーーズ4 磯村勇斗とサウナを愛する男たち』(WOWOW)。これはどんな番組なんでしょう?
磯村:これはシーズン4になるんですが、シーズン1のときは本場のフィンランドに行かせてもらいました。サウナが好きなメンバーとスタッフさんたちで作っているコンテンツです。フィンランドから始まり、現在は自分の好きなサウナを建てるという方向にシフトしまして、シーズン4は「サウナエレメント」という……(笑)。
市川:ご自身で笑わないでください(笑)。
磯村:サウナエレメントという、いわゆるサウナを建てるにあたってヒントをたくさん集めようということで旅をしてシーズン4を迎えました。
市川:「エレメント」は「要素」ということですか?
磯村:そうです。わかりやすく言うと「サウナ室の温度はどのくらいがいいのか」とか「サウナ室のこだわり、木はなんの素材を使えばいいのか」とか、そういったいろいろなサウナの要素を集めているんです。
市川:理想のものをやがて建てるということなんですね。いまのところ「いいな」と思ったエレメントはなんですか?
磯村:水です。北海道に行ったときに摩周湖の水がとてもよかったんですよ。
市川:そんなに違うんですか?
磯村:全然違います。伏流水があって飲めたんですけど、全然水が違いました。
市川:サウナ室から水風呂代わりに摩周湖に入るんですか?
磯村:摩周湖にスッと。その水に入ると体が元気になるんですよね。そういうサウナエレメントを見つけました。
市川:湖に入っていく快感は体験してみたいです。
磯村:めちゃくちゃ開放感があって気持ちいいです。
市川:そもそもサウナにハマったのはドラマがきっかけだったんですよね?
磯村:サウナのドラマ『サ道』(テレビ東京)でサウナをちゃんと知ったんです。それまではサウナに入っていなかったんです。温泉は大好きでスーパー銭湯とかにも行っていたんですけど、サウナはスルーしていたんですね。『サ道』が決まってからサウナを知らないと作品に参加できないなと思って、自分でクランクイン前にサウナに入って、そこで出会いました。
市川:これはどんなイベントだったんですか?
磯村:TikTokと東宝がタッグを組んだ映画祭です。従来だと映画は横長で観るじゃないですか。でも縦型で映画を作るという映画祭です。2021年から始まって、北村匠海くんが1回目のアンバサダーを務めて、そこから僕がバトンをもらって、2回目のアンバサダーとして参加しました。
市川:縦型の映画というジャンルはたぶん新しいですが、実際に今後の映像作品はどんな進化や変化を遂げると感じていますか。こうなってほしいなという願望はありますか?
磯村:縦型映画みたいに、時代のニーズに合わせて変化していくところもありつつ、ちゃんと昔から歴史のある横長の映画や映像は絶対にこの先も作られていく。けれどもテクノロジーもすごく進化していると思うので、ホログラムとかバーチャル世界で映画を体感できるような、そんな映像が増えてくるんじゃないかなと思ったりはしています。
磯村:(子どもの頃は)落ち着きがなかったなという印象です。母親に「ここでちょっと待ってて」と言われてもどっか勝手に走って行っちゃうし。なんかずっと動いていたかったんです。遊ぶのも1人で「なになにごっこ」をしたりするのが好きで。その当時はやったアニメだったらアニメのキャラクターを演じてみるとか。
市川:じゃあ今につながるんですね。
磯村:そうなんですよ。そういうことをしていました。
市川:具体的には?
磯村:『ポケモン』のキャラクターになってみたりとか。あと映画を観て、海賊だったら海賊になって家のソファーを船に見立ててキャプテンになるということをしていました。
市川:かわいい。じゃあ気づいたら役者業に興味があったんですね。
磯村:自然とそっちの方向に進んでいたのかもしれないです。
市川:「目指そう」と思ったのは、どのぐらいのタイミングでどういうきっかけだったんでしょうか。
磯村:中学生のときですかね。すごく目立ちたがり屋だったので、なにか表に立ってやりたいという想いがあったんですよ。そんななか、友だち同士で短編映画を作って。そこからですね、自分の熱い想いがふつふつと出てきたのが。
市川:それはどんな内容だったんですか?
磯村:コメディに近いんですけど、いじめをテーマにしていて。
市川:いじめをテーマにしたコメディ?
磯村:いじめを重たくするというよりは笑えるものでちゃんと届けたいなと思って、それをテーマにしていました。
市川:そのときの役割はなんだったんですか?
磯村:主演と監督、カメラも回して編集もやってみたいな。ほかのやつらは俺の誘いに乗ってくれた友だちです。
市川:助手がいっぱいいたみたいな。思い入れがすごく強くなりそうですね。
磯村:いまでもすごく思い出に残っています。
市川:それを観返したりしました?
磯村:怖くて観られてないです。さすがに恥ずかしいじゃないですか。
市川:でもいつかなにかで公開したらすごくみんな盛り上がる気がします。
【関連記事】磯村勇斗、俳優になるまでの道のり。中学時代にもらった“拍手”がきっかけに
上京して小劇場を中心に活動していた磯村は、ある主演舞台がきっかけで事務所に入ることになり、『仮面ライダー』への出演がターニングポイントになったという。
市川:『仮面ライダー』って役者をやりたい方々が目指すところなんですね。
磯村:目指す方は多いですね。特に20代前後の俳優さんはみんな特撮に行きたいって。子どものころに観て憧れたヒーローたちがいるので、やっぱりやりたいと思いますよね。
市川:そこからいろいろな作品をやって、昔から変わらないことや変化していることはありますか?
磯村:「根っから芝居が好き」というところはいまも変わらずずっとやり続けています。この先もずっと芝居を好きでいたいなと思いますし、芝居が嫌いになったらたぶんもう役者を終わりにするときだと思っています。
磯村:2022年に渋谷にできた「渋谷SAUNAS(サウナス)」というサウナ施設がありまして。ここはサウナしかないんですけど、その分サウナが9つあるんです。
市川:なにが違うんですか?
磯村:木の素材だったり温度だったり。そこで一番僕がいいなと思ったのは「サウンドサウナ」。サウナ室全体がスピーカーのなかにいるような感覚を味わえるんです。
市川:面白そう。どういう音が流れるんですか?
磯村:スピリチュアルな音が流れています。ヒーリングミュージックみたいな感じですね。
市川:アンビエントな感じで。
磯村:そうです。それを重低音のスピーカーとかウーハーとかが隠されていて、部屋全体に振動がいきわたるような作りにしていて。
市川:面白いですね。
磯村:そういうのもサウナエレメントですよね。サウナを好きになったきっかけの『サ道』の音楽を担当している、とくさしけんごという方がプロデュースをしていて。サウナス自体は『サ道』の原作で生みの親のタナカカツキさんがプロデュースしているんです。だから本当にサウナ好きの人が作った施設です。
【関連記事】「今までにない体験ができるサウナ」誕生! ドラマ『サ道』プロデューサーも絶賛
磯村:もちろん俳優業も突き詰めていきたいんですけど、それとは別でプロデュース業やディレクション、クリエイターとしてもなにか面白いことをどんどん発信していけたらいいなと思っていて、力を入れていきたいと思っています。
市川:作り手側にも。どんな作品を作りたいとかありますか?
磯村:あるんですけど、はい……温めておこうかなと(笑)。
市川:これは本気ということですね。アンテナを張って期待して待っています。
ゲストの過去・現在・未来に市川紗椰が迫る、J-WAVE『ORIENT STAR TIME AND TIDE』の放送は毎週土曜日の21時から。
磯村が登場したのは、3月18日(土)放送のJ-WAVEの番組『ORIENT STAR TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)だ。
「サウナエレメント」探し
磯村の出身は静岡県沼津市。役者を目指し、地元の劇団で舞台に立ち、上京後は小劇場を中心に俳優としての活動を本格的にスタート。そして2014年にテレビドラマデビューを果たし、2015年には特撮ドラマ『仮面ライダーゴースト』で仮面ライダーネクロム/アラン役を演じて注目される。さらにNHK連続テレビ小説『ひよっこ』への出演で人気を確立させ、その後はさまざまな映画やドラマで活躍。第45回日本アカデミー賞では新人俳優賞に輝いた。また、芸能界きってのサウナ好きとしても知られ、サウナ関連の番組にも多数出演している。市川:今月から放送と配信がスタートしました『サウナーーーズ4 磯村勇斗とサウナを愛する男たち』(WOWOW)。これはどんな番組なんでしょう?
磯村:これはシーズン4になるんですが、シーズン1のときは本場のフィンランドに行かせてもらいました。サウナが好きなメンバーとスタッフさんたちで作っているコンテンツです。フィンランドから始まり、現在は自分の好きなサウナを建てるという方向にシフトしまして、シーズン4は「サウナエレメント」という……(笑)。
市川:ご自身で笑わないでください(笑)。
磯村:サウナエレメントという、いわゆるサウナを建てるにあたってヒントをたくさん集めようということで旅をしてシーズン4を迎えました。
市川:「エレメント」は「要素」ということですか?
磯村:そうです。わかりやすく言うと「サウナ室の温度はどのくらいがいいのか」とか「サウナ室のこだわり、木はなんの素材を使えばいいのか」とか、そういったいろいろなサウナの要素を集めているんです。
市川:理想のものをやがて建てるということなんですね。いまのところ「いいな」と思ったエレメントはなんですか?
磯村:水です。北海道に行ったときに摩周湖の水がとてもよかったんですよ。
市川:そんなに違うんですか?
磯村:全然違います。伏流水があって飲めたんですけど、全然水が違いました。
市川:サウナ室から水風呂代わりに摩周湖に入るんですか?
磯村:摩周湖にスッと。その水に入ると体が元気になるんですよね。そういうサウナエレメントを見つけました。
市川:湖に入っていく快感は体験してみたいです。
磯村:めちゃくちゃ開放感があって気持ちいいです。
市川:そもそもサウナにハマったのはドラマがきっかけだったんですよね?
磯村:サウナのドラマ『サ道』(テレビ東京)でサウナをちゃんと知ったんです。それまではサウナに入っていなかったんです。温泉は大好きでスーパー銭湯とかにも行っていたんですけど、サウナはスルーしていたんですね。『サ道』が決まってからサウナを知らないと作品に参加できないなと思って、自分でクランクイン前にサウナに入って、そこで出会いました。
「縦型」の映画祭
続いて磯村は、自身が公式アンバサダーを務める「TikTok TOHO Film Festival 2022」について語った。市川:これはどんなイベントだったんですか?
磯村:TikTokと東宝がタッグを組んだ映画祭です。従来だと映画は横長で観るじゃないですか。でも縦型で映画を作るという映画祭です。2021年から始まって、北村匠海くんが1回目のアンバサダーを務めて、そこから僕がバトンをもらって、2回目のアンバサダーとして参加しました。
市川:縦型の映画というジャンルはたぶん新しいですが、実際に今後の映像作品はどんな進化や変化を遂げると感じていますか。こうなってほしいなという願望はありますか?
磯村:縦型映画みたいに、時代のニーズに合わせて変化していくところもありつつ、ちゃんと昔から歴史のある横長の映画や映像は絶対にこの先も作られていく。けれどもテクノロジーもすごく進化していると思うので、ホログラムとかバーチャル世界で映画を体感できるような、そんな映像が増えてくるんじゃないかなと思ったりはしています。
演技の原点となった「ごっこ遊び」
ここでは時をさかのぼり磯村の過去、少年時代について話を聞く。磯村:(子どもの頃は)落ち着きがなかったなという印象です。母親に「ここでちょっと待ってて」と言われてもどっか勝手に走って行っちゃうし。なんかずっと動いていたかったんです。遊ぶのも1人で「なになにごっこ」をしたりするのが好きで。その当時はやったアニメだったらアニメのキャラクターを演じてみるとか。
市川:じゃあ今につながるんですね。
磯村:そうなんですよ。そういうことをしていました。
市川:具体的には?
磯村:『ポケモン』のキャラクターになってみたりとか。あと映画を観て、海賊だったら海賊になって家のソファーを船に見立ててキャプテンになるということをしていました。
市川:かわいい。じゃあ気づいたら役者業に興味があったんですね。
磯村:自然とそっちの方向に進んでいたのかもしれないです。
市川:「目指そう」と思ったのは、どのぐらいのタイミングでどういうきっかけだったんでしょうか。
磯村:中学生のときですかね。すごく目立ちたがり屋だったので、なにか表に立ってやりたいという想いがあったんですよ。そんななか、友だち同士で短編映画を作って。そこからですね、自分の熱い想いがふつふつと出てきたのが。
市川:それはどんな内容だったんですか?
磯村:コメディに近いんですけど、いじめをテーマにしていて。
市川:いじめをテーマにしたコメディ?
磯村:いじめを重たくするというよりは笑えるものでちゃんと届けたいなと思って、それをテーマにしていました。
市川:そのときの役割はなんだったんですか?
磯村:主演と監督、カメラも回して編集もやってみたいな。ほかのやつらは俺の誘いに乗ってくれた友だちです。
市川:助手がいっぱいいたみたいな。思い入れがすごく強くなりそうですね。
磯村:いまでもすごく思い出に残っています。
市川:それを観返したりしました?
磯村:怖くて観られてないです。さすがに恥ずかしいじゃないですか。
市川:でもいつかなにかで公開したらすごくみんな盛り上がる気がします。
【関連記事】磯村勇斗、俳優になるまでの道のり。中学時代にもらった“拍手”がきっかけに
上京して小劇場を中心に活動していた磯村は、ある主演舞台がきっかけで事務所に入ることになり、『仮面ライダー』への出演がターニングポイントになったという。
市川:『仮面ライダー』って役者をやりたい方々が目指すところなんですね。
磯村:目指す方は多いですね。特に20代前後の俳優さんはみんな特撮に行きたいって。子どものころに観て憧れたヒーローたちがいるので、やっぱりやりたいと思いますよね。
市川:そこからいろいろな作品をやって、昔から変わらないことや変化していることはありますか?
磯村:「根っから芝居が好き」というところはいまも変わらずずっとやり続けています。この先もずっと芝居を好きでいたいなと思いますし、芝居が嫌いになったらたぶんもう役者を終わりにするときだと思っています。
サウナ専用施設「サウナス」
続いてプライベートの時間について話を聞くことに。磯村は『サ道』にもゆかりのある、最近おすすめのサウナ施設を紹介した。磯村:2022年に渋谷にできた「渋谷SAUNAS(サウナス)」というサウナ施設がありまして。ここはサウナしかないんですけど、その分サウナが9つあるんです。
市川:なにが違うんですか?
磯村:木の素材だったり温度だったり。そこで一番僕がいいなと思ったのは「サウンドサウナ」。サウナ室全体がスピーカーのなかにいるような感覚を味わえるんです。
市川:面白そう。どういう音が流れるんですか?
磯村:スピリチュアルな音が流れています。ヒーリングミュージックみたいな感じですね。
市川:アンビエントな感じで。
磯村:そうです。それを重低音のスピーカーとかウーハーとかが隠されていて、部屋全体に振動がいきわたるような作りにしていて。
市川:面白いですね。
磯村:そういうのもサウナエレメントですよね。サウナを好きになったきっかけの『サ道』の音楽を担当している、とくさしけんごという方がプロデュースをしていて。サウナス自体は『サ道』の原作で生みの親のタナカカツキさんがプロデュースしているんです。だから本当にサウナ好きの人が作った施設です。
【関連記事】「今までにない体験ができるサウナ」誕生! ドラマ『サ道』プロデューサーも絶賛
今後は作り手側にも
最後に「未来」について話を聞いた。磯村は今年も、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』や『最後まで行く』、『渇水』、『波紋』など多数の映画作品に出演する。いろいろな役を演じるなか、今後チャレンジしてみたいこととは。磯村:もちろん俳優業も突き詰めていきたいんですけど、それとは別でプロデュース業やディレクション、クリエイターとしてもなにか面白いことをどんどん発信していけたらいいなと思っていて、力を入れていきたいと思っています。
市川:作り手側にも。どんな作品を作りたいとかありますか?
磯村:あるんですけど、はい……温めておこうかなと(笑)。
市川:これは本気ということですね。アンテナを張って期待して待っています。
ゲストの過去・現在・未来に市川紗椰が迫る、J-WAVE『ORIENT STAR TIME AND TIDE』の放送は毎週土曜日の21時から。
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2023年3月25日28時59分まで
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番組情報
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