人気ドラマ『サ道』プロデューサー・五箇公貴さんが、サウナの魅力やおすすめのサウナについて語った。
五箇が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS GROUP LIFE IS A GIFT」。オンエアは1月7日(土)。
五箇:2019年7月クールにドラマ『サ道』を放送したんですけど、原作のタナカカツキさんの『マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道』(講談社)を映像化するにあたって、水風呂の温度、外気浴、サウナ室、細分化された熱波師など面白い話がいっぱいあったんですね。「これだったらドラマにできる」って話をしながら、自分たちも日々の暮らしのなかでサウナに行っていたんです。いろんな人に出会い、施設に行っていろんな価値観を共有していくなかで、さらにハマっていったというか、意識してサウナに行くようになりましたね。サウナを中心に人生が輝きだして、そこが面白いところだと感じます。作品を作っている側としてもお客さんとしても、両方それは思いますね。
渡辺:本にはととのう側の体験だけではなく、ととのわせる側の人たちがどういうことを考えてどういう風に作り上げてきたのかが記されております。
山田:ととのわせる側は日々どんな思いでサウナに向き合っているのか。印象的な経営者のストーリーと、サウナファンたちから熱い支持を集める熱波師やアウフギーサーの活躍の背景についても伺いました。
五箇:僕が本当に好きなのは佐賀県の御船山楽園ホテル「らかんの湯」で、『サ道』のシーズン2にも登場しています。社長のこだわりや美意識がすごいんですよ。社長は20代後半までずっと東京でDJをやられていて、地元に帰って旅館を継いだんです。自分のいいなと思ったインテリア雑誌の切り抜きをとっておいて、それを施設に反映していくみたいなことをずっとやりながら、自分の理想郷を作り上げた。そういう美意識が詰まったところですね。
サウナには社長のこだわりが随所にこめられているそうだ。
五箇:男性側に真っ暗なサウナ室があって、そこでロウリュができて。サウナ室には一本のスリットがあるんですけど、そこから外の光が入ってきてすごく幻想的な場所です。そこから、たぶん日本で一番大きいと思うんですけども、男女が入れる巨大な薪ストーブのサウナを作り、男性側の浴室にガラス張りの休憩室があって、御船山の絶景を見られる。今も次に向けて新しいことを考えているみたいですよ。あくなき挑戦みたいな、常に進化しているなと感じますね。
続けて五箇は、熱波師やアウフギーサーが注目されるようになった背景について解説した。
五箇:熱波師やアウフギーサーは、サウナでロウリュをして風を送って、お客さんに心地よさを感じてもらう人です。風を送ることをパフォーマンスにしているのはアウフギーサーが近いんですけども、その世界大会に日本人が出場することになったりしているんですね。もともと温浴施設で働いている人たちって“縁の下の力持ち”じゃないですか。掃除をしたりバスタオルを畳んで並べたりする人たちにスポットライトを当てるところから始まったようなんですね。普段働きながらもお客さんから注目を集める、その精神はすごく大事だと思っています。温浴施設として、お客さんへのホスピタリティを大事にする人はちゃんと評価されているように感じますね。施設とはどうあるべきかをちゃんと理解してやられている熱波師やアウフギーサーの方はたくさんいらっしゃるので、そういう人たちはやっぱり地に足がついているなと感じます。
五箇:未来のサウナって感じがします。僕が一番度肝を抜かれたのは、SOUND(サウンド)サウナです。『サ道』の音楽をやってくださった、とくさしけんごさんがプロデュースをしているんですけども、サウナ室の天井がわりと斜めになっていて、音が一番うまくまわる天井で、サウナベンチの下にスピーカーが4つあって、ウーハーも2つあるんです。サウナのロウリュするところの上には見たことがないような円錐形みたいな円盤があって、それがあることでロウリュした音もきめ細かに聴こえるんですよ。かつ、温度もいい感じで、薄く鳴っているBGMがとくさしさんのアンビエントなんです。今までにない体験ができるサウナですね。そこをはじめとして、考えられる最先端のものがあって、めちゃくちゃ面白いサウナです。
山田:「渋谷SAUNAS」は都会の森林浴がテーマになっているそうです。
渡辺:9つのサウナと4つの水風呂があるんですね。
山田:サウナはすべてロウリュが可能とのことです。
進化を重ねるサウナだが、何が人をととのわせるのだろうか?
五箇:水風呂の温度がどうとかサウナのスペックがどうみたいなところにいきがちなんですけど、素晴らしいなと思う施設って超ベーシックなことができているところなんですね。掃除が行き届いている、巡回の方によってカランとか椅子がきれいに並んでいる、マットを定期的に交換しているなどといった、ベーシックなところができていると本当に気分がいいんです。お風呂屋さんとしての基本が大事ってところに最終的にはいくんだなって、いろんなところを取材してわかりました。あとは、女性客に対してもいかに心地よくいてもらうか、男性客と同様にきちんと考えていらっしゃる施設は意識が高いし、行っていて気持ちがいいなって思いますね。
『RADIO DONUTS』のワンコーナー「TOKYO GAS GROUP LIFE IS A GIFT」では、毎週さまざまなゲストの人生にフォーカス。誰もが知っている有名なワンシーンの裏にあったストーリーから、知る人ぞ知る隠された感動の出来事を音楽とともに綴る。オンエアは毎週土曜日の10時10分頃から。
五箇が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS GROUP LIFE IS A GIFT」。オンエアは1月7日(土)。
ドラマの撮影を通じてサウナに大ハマり
五箇さんは『サ道』の取材を通じて、サウナの奥深さを改めて実感したそう。五箇:2019年7月クールにドラマ『サ道』を放送したんですけど、原作のタナカカツキさんの『マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道』(講談社)を映像化するにあたって、水風呂の温度、外気浴、サウナ室、細分化された熱波師など面白い話がいっぱいあったんですね。「これだったらドラマにできる」って話をしながら、自分たちも日々の暮らしのなかでサウナに行っていたんです。いろんな人に出会い、施設に行っていろんな価値観を共有していくなかで、さらにハマっていったというか、意識してサウナに行くようになりましたね。サウナを中心に人生が輝きだして、そこが面白いところだと感じます。作品を作っている側としてもお客さんとしても、両方それは思いますね。
「常に進化している」と感じるサウナは?
ドラマ『サ道』の取材を通してサウナの魅力に気づいた五箇は、文春オンラインで「サウナ人生、波乱万蒸。」を連載。連載内容に書き下ろしを加えた書籍『サイコーサウナ』(文藝春秋)を1月11日(水)に発売。書籍『サイコーサウナ』(文藝春秋)
山田:ととのわせる側は日々どんな思いでサウナに向き合っているのか。印象的な経営者のストーリーと、サウナファンたちから熱い支持を集める熱波師やアウフギーサーの活躍の背景についても伺いました。
五箇:僕が本当に好きなのは佐賀県の御船山楽園ホテル「らかんの湯」で、『サ道』のシーズン2にも登場しています。社長のこだわりや美意識がすごいんですよ。社長は20代後半までずっと東京でDJをやられていて、地元に帰って旅館を継いだんです。自分のいいなと思ったインテリア雑誌の切り抜きをとっておいて、それを施設に反映していくみたいなことをずっとやりながら、自分の理想郷を作り上げた。そういう美意識が詰まったところですね。
サウナには社長のこだわりが随所にこめられているそうだ。
五箇:男性側に真っ暗なサウナ室があって、そこでロウリュができて。サウナ室には一本のスリットがあるんですけど、そこから外の光が入ってきてすごく幻想的な場所です。そこから、たぶん日本で一番大きいと思うんですけども、男女が入れる巨大な薪ストーブのサウナを作り、男性側の浴室にガラス張りの休憩室があって、御船山の絶景を見られる。今も次に向けて新しいことを考えているみたいですよ。あくなき挑戦みたいな、常に進化しているなと感じますね。
続けて五箇は、熱波師やアウフギーサーが注目されるようになった背景について解説した。
五箇:熱波師やアウフギーサーは、サウナでロウリュをして風を送って、お客さんに心地よさを感じてもらう人です。風を送ることをパフォーマンスにしているのはアウフギーサーが近いんですけども、その世界大会に日本人が出場することになったりしているんですね。もともと温浴施設で働いている人たちって“縁の下の力持ち”じゃないですか。掃除をしたりバスタオルを畳んで並べたりする人たちにスポットライトを当てるところから始まったようなんですね。普段働きながらもお客さんから注目を集める、その精神はすごく大事だと思っています。温浴施設として、お客さんへのホスピタリティを大事にする人はちゃんと評価されているように感じますね。施設とはどうあるべきかをちゃんと理解してやられている熱波師やアウフギーサーの方はたくさんいらっしゃるので、そういう人たちはやっぱり地に足がついているなと感じます。
今までにない体験ができるサウナが誕生
2022年12月、渋谷にオープンした「渋谷SAUNAS(サウナス)」は、タナカカツキが総合プロデュースを担当。サウナを知り尽くしたタナカカツキの“夢”が詰まった施設だという。<タナカカツキ総合プロデュースの「渋谷SAUNAS」。 2022年12月23日(金)にオープンを控える。施設情報はコチラ>
山田:「渋谷SAUNAS」は都会の森林浴がテーマになっているそうです。
渡辺:9つのサウナと4つの水風呂があるんですね。
山田:サウナはすべてロウリュが可能とのことです。
進化を重ねるサウナだが、何が人をととのわせるのだろうか?
五箇:水風呂の温度がどうとかサウナのスペックがどうみたいなところにいきがちなんですけど、素晴らしいなと思う施設って超ベーシックなことができているところなんですね。掃除が行き届いている、巡回の方によってカランとか椅子がきれいに並んでいる、マットを定期的に交換しているなどといった、ベーシックなところができていると本当に気分がいいんです。お風呂屋さんとしての基本が大事ってところに最終的にはいくんだなって、いろんなところを取材してわかりました。あとは、女性客に対してもいかに心地よくいてもらうか、男性客と同様にきちんと考えていらっしゃる施設は意識が高いし、行っていて気持ちがいいなって思いますね。
『RADIO DONUTS』のワンコーナー「TOKYO GAS GROUP LIFE IS A GIFT」では、毎週さまざまなゲストの人生にフォーカス。誰もが知っている有名なワンシーンの裏にあったストーリーから、知る人ぞ知る隠された感動の出来事を音楽とともに綴る。オンエアは毎週土曜日の10時10分頃から。
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2023年1月14日28時59分まで
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- RADIO DONUTS
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毎週土曜8:00-12:00
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渡辺 祐・山田玲奈