ワン・ダイレクションのルイ・トムリンソン、光も影も映し出すドキュメンタリー完成。8年ぶり来日の感想は

ワン・ダイレクションのメンバー、ルイ・トムリンソンが3月13日、映画『ALL OF THOSE VOICES』（3月22日より全世界同日期間限定公開）の完成披露ワールドプレミア上映セレモニーのために、監督のチャーリー・ライトニングと来日した。

都内劇場で行われた舞台挨拶で日本の印象について聞かれたルイは「さっきちょっと雨が降ったけれど相変わらず日本は美しい国だよ。僕は色々な国に行くけれど、日本はその中でもトップ3に入るくらい大好きな国。僕にとってもバンドにとっても特別な場所さ」と親日アピール。

同作は、1D（ワン・ダイレクション）からソロ・アーティストとして成長・成功していくルイの遍歴を捉えている。昨年行われたワールドツアーの様子も描かれているが、ルイは「世界ツアーに行き着くまでにソロ・アーティストとしての基盤を作り、ようやく去年念願のツアーに出ることが出来たので、僕自身とても強い思い入れがある。そしてどこに行ってもお客さんが素晴らしかったので、きっと日本でのツアーの際は日本のファンも盛り上がってくれるだろうとワクワクしているよ」と期待した。

作品の見どころについては「ありのままの姿を見てもらえる映画だよ。僕のことを昔から知っているファンもいるだろうけれど、みんなが見たことのない僕の姿が見られると思う。アーティストの実像を追ったドキュメンタリーは大体において、良いところや輝いているところしか見せないけれど、この映画はそうじゃない。光もあれば影もあって、まさに正直な映画だね。その両方を楽しんで観てほしいよ」とファンに呼び掛けていた。

ツアーにも同行したチャーリー監督は「今まで色々なアーティストのドキュメンタリーに関わってきたけれど、これほどまでにアーティストとオーディエンスの絆を感じたことはなくて、とにかくライブの熱気が凄まじい。ファンの熱い想いや応援の熱心さに情熱を感じたよ」と驚き「この映画はルイの軌跡でもあると同時に、みなさんファンの軌跡でもあるんだ」と解説して日本のファンをしみじみしていた。

そしてルイは今後の抱負について聞かれると「ありきたりな答えかもしれないけれど、今後さらにアーティストとしてソングライターとして、そしてパフォーマーとして成長していきたい。今も成長を実感しているけれど、今以上に成長していければと思うよ」と飛躍を約束。

熱心にソロ活動も支えてくれる日本のファンに向けては「まずアーティストとしてこれだけありのままの自分を受け入れてくれる事実が本当に嬉しくて贅沢だと感じる。みんなの応援があるからこそ、自分のやりたい音楽を表現できていると思う」と感謝し「日本に戻ってくるのに8年という時間がかかってしまったけれど、今日は本当に来てくれてありがとう。そして本作を心から楽しんでほしいね」と呼び掛けていた。

（取材＝石井隼人）