美容師・SHOKIを支えた恩人、みやちのりよしと歩んだ道のり【SHUHARI × ALLZ 連載企画 vol.2 】

J-WAVEが共同プロデュースするオンラインマガジン「守破離 -SHUHARI-」。“守破離”とは剣道や茶道などの修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。(※1)そんな“守破離”と“音”を切り口に人物のスタイルをリアルに掘り下げ、オリジナルインタビューをInstagramとJ-WAVE NEWSで配信していく。
(※1)引用:デジタル大辞泉「守破離」より

【過去の「守破離 -SHUHARI-」インタビュー】

守破離 -SHUHARI- × ALLZ 連載企画 vol.2

2023年3月、美容師のSHOKIが手掛ける美容室「ALLZ」(オルズ)が渋谷にオープンする。新たなキャリアの幕開けとなる渋谷の店舗を舞台に、鍵を受け取った入居初日から開店までを追う、守破離 -SHUHARI- × ALLZのコラボレーション連載がスタート。インタビューや対談など様々な企画で、独占取材を全8回に渡ってお届けする。

【SHUHARI×ALLZ 連載企画vol.1】前回の記事はこちら

第2回は師匠編として、美容室・SHACHUのCEOでトータルプロデューサーのみやちのりよしとSHOKIの対談を敢行。6年間SHACHUで働き、独立前までは店長も務めたSHOKIと、その恩人だというみやちのりよしに語っていただいた。

SHOKIの美容師人生を支えた恩人、みやちのりよしとの対談インタビュー

──まずはお二人の出会いについて教えてください。

みやちのりよし: SHOKIがSHACHUに新規のお客さんとして来てくれたのが出会いです。でも短髪だったので切るところがほとんどなくて(笑)、少しだけバリカンで整えて、あとの時間は話をしました。SHACHUで働きたいと思ったからって切るところがないのにカットの予約をして来店するのはよく考えるとあざといですよね。でも気持ちよく話せたので「いいじゃん、中途採用受けなよ」と言って、それからすぐに面接をして内定を出しました。

SHOKI: もともとハイトーンがやりたくて、ハイトーンといえばみやちさんが業界の最高峰なので、まずはお客さんとしてやってもらいたかったんです。そのタイミングではみやちさんの予約がいっぱいだったので相方のモリさんに一度カラーをしてもらったのですが、やっぱりみやちさんと話したくて、改めてカットの予約をしました。会ってみると、みやちさんは最前線にいながらさらに上を目指しているオーナーさんなんだという印象で、みやちさんが一番美容師を楽しんでいるとも思いました。カットしてもらいに行ったときは緊張しなかったですけど、面接は緊張しましたね。

みやち: 面接のときも、質疑応答はすごく素直で印象がよかったんですよ。でも美容師は技術職なのでスキルはどうなのかと尋ねたら、SHOKIが「ちょっとやりたいことがあって」と。刈り上げが上手いとか、なにか得意技があるのかと思ったらいきなりトランプの手品をし始めました。本来あり得ないと思うんですけど、ついつい惹きつけられてしまいましたね。

──それから同じお店で働くことになって、印象深い出来事や思い出はありますか?

みやち: 思い出すことはたくさんあるんですけど、初期の頃は特によくぶつかっていたのが印象的です。SHOKIは努力家で成長するスピードもすごく早いけれど、とにかく一つひとつ「こうしたい」という意思が強くて。当時は僕も若手オーナーだったので、「俺が一番偉いんだけど?」などと返して喧嘩になることもありました。今思うともっと大人の対応をすればよかったと思うことも多いですね(笑)。当時の店長だったコウセイくんに相談して、少し離れた位置から見守るような時期もありました。

SHOKI: あの頃はだいぶ生意気だったと思います。

みやち: アシスタントからスタイリストになるまでは苦しい時期だよね。でも僕とのやり合いもあって、スタイリストデビューのときにはSHOKIが腹を括ったのがわかりました。スイッチを入れてセカンドステージに向かっていくような勢いがあったというか。

SHOKI: そうですね。一番下っ端のアシスタントがオーナーであるみやちさんに噛み付くって普通だったら許されないじゃないですか。でもみやちさんは同じ目線に立ってくれたので感謝しています。スタイリストになって、店長を任せてもらえるようになって、当時の自分が間違っていたことに気づくこともありました。でもアシスタントの頃に本気で思ったことを伝えていたのも事実なので、そこに向き合って育ててくれたみやちさんは恩人です。

みやち: 生意気だったけど頑張ってるのはわかってたし、才能もあると思っていたので。あと、卑怯なことはしないで真正面から「オーナーとしての在り方ってもっとこうなんじゃないですか」などと投げかけてくれたから、耳を傾けようと思ったというのもあります。

SHOKI: 前の職場でもいい人たちに囲まれていたけれど、コンセプトやデザインはSHACHUと全く違いました。そこで「なんで東京に来たんだろう」「どういう美容師になりたかったんだろう」と考えるようになったときに、みやちさんたちやSHACHUがやっていることがかっこよくて技術的にもすごかったので、自分も入りたいと思いました。入社した頃から業界的にもSHACHUがどんどん有名になって、その背中を見せてくれたのもみやちさん。美容師としての生き方やお客さんとの接し方などもすべて目の前で見せてくれたので、まさに美容師としての僕の人生を変えてくれた人ですね。

──SHOKIさんはいつ頃から独立についてみやちさんに伝えていたのですか?

SHOKI: 2年ほど前からです。業界的に独立するときに揉めてしまう場合も多いなかで、みやちさんはすごく快く受け入れて、応援してくれました。開店のための相談にも乗ってもらって、あらためてみやちさんのすごさを感じましたね。

みやち: もともと心の準備はしてたんですよ。SHOKIは自分でやっていくべきだと思っていたので、独立の話になったら動揺するのではなくお祝いしたいというスタンスでした。SHACHUの店長として後進教育やお店づくりもしてもらっていたけれど、SHOKIに頼りきりもよくないし、その後のことは追々考えるよ、と。寂しい気持ちもありますけれど、彼の人生を大事にしたいじゃないですか。

──独立のことを伝えた後、現在に至るまではどのようなことを意識していましたか?

SHOKI: 自分がスタイリストになってからついてくれていたアシスタントの子たちを、全員スタイリストデビューさせてあげたい気持ちはありました。それがみやちさんにできる最初の恩返しだと思ったんです。結局スタイリストデビューが決まったのは1人だけだったけれど、後輩のスキルアップや人間力アップを意識した2年間でしたね。あとは、みやちさん含め、お店で働く人たちみんなが楽しく働けるような環境づくりも心掛けていましたね。

みやち: そのあたりもトライアンドエラーを繰り返して、僕とSHOKIで話し合いながらできたのがよかったと思います。SHOKIは独立すると決めてからもスタッフとの距離感などがすごく丁寧でした。お店ファーストで考えてくれていたのが嬉しかったです。

──SHOKIさんがみやちさんから学んだこととは?

SHOKI: みやちさんはトレンドをつくる人、つくったものを流行らせることができる人なので、その部分で学んだことが多かったです。自分で生み出した技術を愛して、信じて、広めようとしたり、考えをセミナーやメディアを通して惜しみなく美容業界に発信したり、業界を思っている人なんだと思います。それってすごいことだと思うので、僕も自分が社長になったら近づけたらいいなと思っています。あとは、出会ったときから変わらず、みやちさんは常に進化しようとしているので、その部分からも学ぶことは多いですね。

「音」

My Life / ZORN

アシスタント時代にずっと聴いてました。歌詞がめっちゃ刺さるんですよね、明日も頑張ろうと力をくれる曲です。

Interview / Photo:Gaku Jungnickel
Text / Edit:Rana Hibi

PROFILE

SHOKI
美容師。28歳で独立、ALLZを立ち上げる。
26歳にしてSHACHU店長を任されたSHACHUの若き旗手。得意とする「ホワイトグレー」、「インナーカラー」や「裾カラー」などデザイン性の高いカラーリングがInstagramで話題になり、デビューから半年で売り上げを倍増させた 実績を持つ実力派。デザイン性の高さや、お客様に寄り添う接客技術から芸能人やアーティストからの指名が急増中。昨今ではカラーだけでは無く、メンズのフェードカットなどの 技術でも人気を博し、SHACHUでのメンズ指名率1位になるなど、常に進化し続ける次世代のオピニオンリーダーとして注目を集めている。
Instagram


みやちのりよし
都内有名サロンから独立し、わずか3席のプライベートサロン『SHACHU』を立ち上げる。独自のセンスと確かな技術力を武器に、グラデーション、ハイライト、デザインカラーを取り入れたヘアスタイルが認知され、特に「ユニコーンカラー」や「SHACHU巻き」などは高い技術力と斬新な発想力を美容業界に広く知らしめた代表的なヘアスタイルになっている。ヘアメイクだけに留まらず、衣装のスタイリングを含めたトータル的なファッション提案の強さはTVや雑誌など各メディアで取り上げられ、日本を代表する美容師としてKAMI CHARISMAを3年連続受賞など評価を得ている。国内外からセミナー、ヘアメイク、ヘアショー、ヘアコンテストの審査員など、サロンワークだけに収まらず、2021年春SHACHUのカラー技術をベースにしたカラー専門サロンの全国展開に着手、今もなお活動の幅は現在進行形で広がり続けている。
Instagram

「守破離 -SHUHARI-」
ー師から学び、型を破り、確立するー
“守破離”を切り口に「人」のスタイルをリアルに掘り下げるオンラインマガジン
https://www.instagram.com/shuhari_official/

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