フレデリックの三原健司(Vo&Gt)、高橋 武(Dr)が、ライブの楽しみ方について語った。
2人が登場したのは、J-WAVEで放送された『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、中田花奈)のワンコーナー「MUSIC+1」。オンエアは2月27日(月)。フレデリックはミニアルバム『優游涵泳回遊録』を2月22日にリリースした。
中田:高橋さんが外国人アーティストのライブに行きまくっていると聞きました。
高橋:もともと行くのが好きなんですけど、やっぱりコロナ禍でなかなか来日のアーティストの方も減っていたので。最近はだいぶまた戻ってきて、いろいろな方が来てくれているので、行けるやつは行くようにしています。
サッシャ:最近行ったもので言うと?
高橋:どれもめちゃくちゃいいので、どの話をするかとなるとめちゃくちゃ悩んじゃうんです。だけど自分はドラムなので、スティーヴ・ガッドバンドは1月に観に行ったんですけど、本当に魔法使いのような演奏でした。誤差でしかないような音質の変化とか音量の変化とかタイミングの変化で、ものすごくその場の空気を変えるんです。
サッシャ:小さな変化が大きな変化を生むんですか?
高橋:そうなんです。たとえば僕と健司くんが2人で並んで写真を撮ったとして、僕が10センチ後ろに行ったとするじゃないですか。そこから5センチ前に出ても僕が健司くんの後ろであることには変わりないから、写真としての変化は「ちょっと変わったな」ぐらいだと思うんです。だけどそうじゃなくて健司くんの3センチうしろから5センチ前に出るみたいな。本当に変化でいったらちょっとしたことなんですけど。
サッシャ:全然違うという感じ?
高橋:はい。結果的に写真になったときに、僕が健司くんより前にいたら全然印象が変わるじゃないですか。みたいなほんのちょっとの音量の差で「あ、いまベースよりこうなったら全体の雰囲気がこう変わった」みたいな。
サッシャ:ちょっと次、高橋さんと一緒にライブ行っていいですか? 横でずっと解説してほしい。
高橋:行きましょう(笑)。
サッシャ:「いま、ドラムがちょっと音量上がりました」みたいなことを聞きながら。
中田:あまりバンドの実況解説みたいなものは聞かないですよね。
高橋:音楽だと解説しているあいだに次にいっちゃってますからね。
サッシャ:いやでも、聞きたい。
高橋:このクラスの人たちの感想を言うのは恐れ多いんですけど、本当にすばらしかったです。
サッシャ:いいな! 行けなかったんですよ。みんなよかったって言うんです。
高橋:めちゃくちゃ、本当によかったです。しかももちろん、音もすばらしかったんですけど個人的には音以上に「覇気」みたいなものが。
サッシャ:エネルギーが。
高橋:はい。4人とサポートの5人から出てくる覇気みたいなものがすごくて。あれもし仮にPAトラブルとかがあったとして、音が完全に出なくなっても多分伝わってくるものあるんだろうな、という感じのライブでした。
サッシャ:ぐらいの?
高橋:ぐらいのライブでした。ミュージシャンとしてすごく憧れるなと思いましたね。
サッシャ:三原さんも一緒に行ったんですか?
三原:僕は一緒に行ってないですね……。
サッシャ:すごくうなずいているから行ったのかなと。
三原:いや、すごいなと思いながら(笑)。
サッシャ:ははは(笑)。レッチリいいですよね。
高橋:これもめちゃくちゃかっこいいです。
サッシャ:ジャズの人なんですか?
高橋:このときはジャズで来ていました。いろいろなので来ているんですけど、このときはジャズとして来ていて。マーク・ジュリアナとブラッド・メルドーというピアニストがほぼ同時期に来日していて。マーク・ジュリアナもブラッド・メルドーも両方観に行ったんですけど、この2人がデュオでやっているやつもあるんです。で、ワンチャンスケジュールがかぶっているから、コラボとかないかなって。
サッシャ:なるほど、ちょうど同時に来日だからね。
高橋:はい。と、思ったんですけど……それはなかったですね(笑)。それも観たかったですけど。
サッシャ:高橋さん、ライブに行ってドラムを堪能するためにはどこを見ればいいですか? ドラマーならではのドラムの見どころというか「ここを見てよ!」というところはないんですか?
高橋:本当にすごい人たちって、さっきスティーヴ・ガッドの話をしたときもそうなんですけど「ここはコントロールしているんじゃなくて誤差だろう」みたいなところをコントロールしているんです。
サッシャ:誤差じゃないんだ。
高橋:本当にちょっとしたスティックのふり幅とか叩く位置とか。
サッシャ:やばい、マニアックすぎてこれはやっぱり高橋さんが横にいて観ないと(笑)。自分1人だとなかなか気づかないです。
高橋:(叩き方が)どう全体に対して影響を与えているのか、というのを想像しながら観ることも楽しいと思います。
中田:プレイヤーならではの視点なんですかね。
高橋:そうかもしれないです。
三原は最近ジンジャー・ルートのライブにも足を運んだことを明かし、この日はモノネオンのライブに行く予定だと語った。
サッシャ:モノネオンはアメリカのベーシストですね。
高橋:僕もそこまで詳しいわけではないんですけど、観に行ってみたいなと。
サッシャ:探求心がすごいね。こういうのがまたいい音楽を生むんです。いろいろないい音楽を浴びることによってね。
高橋:ちょっとでも吸収できればなと思っています。
サッシャ:最高です。
フレデリックの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
2人が登場したのは、J-WAVEで放送された『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、中田花奈)のワンコーナー「MUSIC+1」。オンエアは2月27日(月)。フレデリックはミニアルバム『優游涵泳回遊録』を2月22日にリリースした。
魔法使いのような演奏
この日の「MUSIC+1」では、高橋がライブの楽しみ方についてドラマーの視点も交えながら熱弁をふるった。中田:高橋さんが外国人アーティストのライブに行きまくっていると聞きました。
高橋:もともと行くのが好きなんですけど、やっぱりコロナ禍でなかなか来日のアーティストの方も減っていたので。最近はだいぶまた戻ってきて、いろいろな方が来てくれているので、行けるやつは行くようにしています。
サッシャ:最近行ったもので言うと?
高橋:どれもめちゃくちゃいいので、どの話をするかとなるとめちゃくちゃ悩んじゃうんです。だけど自分はドラムなので、スティーヴ・ガッドバンドは1月に観に行ったんですけど、本当に魔法使いのような演奏でした。誤差でしかないような音質の変化とか音量の変化とかタイミングの変化で、ものすごくその場の空気を変えるんです。
サッシャ:小さな変化が大きな変化を生むんですか?
高橋:そうなんです。たとえば僕と健司くんが2人で並んで写真を撮ったとして、僕が10センチ後ろに行ったとするじゃないですか。そこから5センチ前に出ても僕が健司くんの後ろであることには変わりないから、写真としての変化は「ちょっと変わったな」ぐらいだと思うんです。だけどそうじゃなくて健司くんの3センチうしろから5センチ前に出るみたいな。本当に変化でいったらちょっとしたことなんですけど。
サッシャ:全然違うという感じ?
高橋:はい。結果的に写真になったときに、僕が健司くんより前にいたら全然印象が変わるじゃないですか。みたいなほんのちょっとの音量の差で「あ、いまベースよりこうなったら全体の雰囲気がこう変わった」みたいな。
サッシャ:ちょっと次、高橋さんと一緒にライブ行っていいですか? 横でずっと解説してほしい。
高橋:行きましょう(笑)。
サッシャ:「いま、ドラムがちょっと音量上がりました」みたいなことを聞きながら。
中田:あまりバンドの実況解説みたいなものは聞かないですよね。
高橋:音楽だと解説しているあいだに次にいっちゃってますからね。
サッシャ:いやでも、聞きたい。
高橋:このクラスの人たちの感想を言うのは恐れ多いんですけど、本当にすばらしかったです。
“覇気”を感じたバンド
さらに高橋は、先日東京ドームでライブを観たというレッド・ホット・チリ・ペッパーズのすごさについて語った。サッシャ:いいな! 行けなかったんですよ。みんなよかったって言うんです。
高橋:めちゃくちゃ、本当によかったです。しかももちろん、音もすばらしかったんですけど個人的には音以上に「覇気」みたいなものが。
サッシャ:エネルギーが。
高橋:はい。4人とサポートの5人から出てくる覇気みたいなものがすごくて。あれもし仮にPAトラブルとかがあったとして、音が完全に出なくなっても多分伝わってくるものあるんだろうな、という感じのライブでした。
サッシャ:ぐらいの?
高橋:ぐらいのライブでした。ミュージシャンとしてすごく憧れるなと思いましたね。
サッシャ:三原さんも一緒に行ったんですか?
三原:僕は一緒に行ってないですね……。
サッシャ:すごくうなずいているから行ったのかなと。
三原:いや、すごいなと思いながら(笑)。
サッシャ:ははは(笑)。レッチリいいですよね。
コラボに期待しつつ…
高橋は最後にドラマーのマーク・ジュリアナの名前を挙げ、あるアーティストとのコラボレーションをひそかに期待していたことを明かした。高橋:これもめちゃくちゃかっこいいです。
サッシャ:ジャズの人なんですか?
高橋:このときはジャズで来ていました。いろいろなので来ているんですけど、このときはジャズとして来ていて。マーク・ジュリアナとブラッド・メルドーというピアニストがほぼ同時期に来日していて。マーク・ジュリアナもブラッド・メルドーも両方観に行ったんですけど、この2人がデュオでやっているやつもあるんです。で、ワンチャンスケジュールがかぶっているから、コラボとかないかなって。
サッシャ:なるほど、ちょうど同時に来日だからね。
高橋:はい。と、思ったんですけど……それはなかったですね(笑)。それも観たかったですけど。
サッシャ:高橋さん、ライブに行ってドラムを堪能するためにはどこを見ればいいですか? ドラマーならではのドラムの見どころというか「ここを見てよ!」というところはないんですか?
高橋:本当にすごい人たちって、さっきスティーヴ・ガッドの話をしたときもそうなんですけど「ここはコントロールしているんじゃなくて誤差だろう」みたいなところをコントロールしているんです。
サッシャ:誤差じゃないんだ。
高橋:本当にちょっとしたスティックのふり幅とか叩く位置とか。
サッシャ:やばい、マニアックすぎてこれはやっぱり高橋さんが横にいて観ないと(笑)。自分1人だとなかなか気づかないです。
高橋:(叩き方が)どう全体に対して影響を与えているのか、というのを想像しながら観ることも楽しいと思います。
中田:プレイヤーならではの視点なんですかね。
高橋:そうかもしれないです。
三原は最近ジンジャー・ルートのライブにも足を運んだことを明かし、この日はモノネオンのライブに行く予定だと語った。
サッシャ:モノネオンはアメリカのベーシストですね。
高橋:僕もそこまで詳しいわけではないんですけど、観に行ってみたいなと。
サッシャ:探求心がすごいね。こういうのがまたいい音楽を生むんです。いろいろないい音楽を浴びることによってね。
高橋:ちょっとでも吸収できればなと思っています。
サッシャ:最高です。
フレデリックの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
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2023年3月6日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
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月・火・水・木曜9:00-13:00