Tani Yuukiの人生を変えた「祖父の言葉」と「アコースティックギター」

シンガーソングライターのTani Yuukiが、初めて買ったCDや新作『多面態』などについて語った。 Taniが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは2月17日(金)。

Taniは3月29日(水)にセカンドアルバム『多面態』をリリース。また、J-WAVE主催のライブイベント「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2023 supported by 奥村組」への出演も決定。Taniは3月5日に出演する。

この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。Taniは地元・茅ヶ崎市のしらすせんべいと江ノ島タコせんべいのセットを持参し、ビールとともに楽しんだ。

初めて買ったCDはRADWIMPS

神奈川県茅ヶ崎市で生まれ育ったTani。小学校の卒業生には桑田佳祐と加山雄三がいたそうだ。

Tani:大きい背中だなって思ったりするんですけど、幼少期はそんなに音楽に夢中になった記憶はないですね。

クリス:音楽との出会いは?

Tani:おじいちゃんからアコースティックギターを中学2年生の頃にいただいて、そこから僕の音楽人生が始まりました。家にはアップライトピアノが置いてあったりとかお父さんが昔やっていたエレキギターがあったりとか。

クリス:ピアノはお母さんが弾いていたんですか。

Tani:はい。お母さんがおばあちゃんから受け継いできたピアノらしくて。

クリス:小さい頃は家でどんな音楽が流れてたんですか。

Tani:お母さんがすごくJ-POP好きで、絢香さんとかDREAMS COME TRUEとかゆずとかいろいろ流れていて、お父さんは洋楽がすごく好きで、車をよく運転するのがお父さんなので、車の中では洋楽が流れていました。家で流れるのはJ-POPでした。

そんなTaniが初めて買ったCDはRADWIMPSのアルバム『ANTI ANTI GENERATION』だった。

クリス:RADWIMPSはファンだったんですか。

Tani:そうですね。僕が作る曲だったり音楽の方向性にすごく影響を与えてくれたアーティストで。このアルバムを買った理由も、収録曲に『正解(18FES ver.)』っていう曲があって、この「18FES ver.」っていうものに僕も参加してたんですよ。1000人の18歳が一カ所に集まって1つの音楽を作り上げるっていう企画で。



クリス:そのときはアマチュアだったんですか?

Tani:はい。音楽の専門学校に通っていて、そのときに応募して参加させていただいた企画で、そのときの景色だったり思い出もこのときしか味わえないですし、それが収録されたアルバムだったので思い出としても買っておきたいなと思って、初めてフィジカルで買いました。

クリス:自分の作る音楽にはRADWIMPSの影響はありますか。

Tani:もろに影響していると思います。すごく自制しないと寄り過ぎちゃう部分があると思っていて。

クリス:野田(洋次郎)くんとは会ったことはありますか。

Tani:まだないですが、いつかお会いしてみたいなとは思っています。

気持ちを代弁できるような楽曲を届けていきたいと思った

中学時代はソフトテニス部だったTaniだが、非常にきつい体育会系な部活で怪我をしてしまい、そこから人とのコミュニケーションが難しくなり、学校に通えない時期があったと振り返る。

Tani:日常生活がままならなくなったときに、人と会わなくてコミュニケーションが下手になって、「自分の中で抱えているものを吐き出すのに音楽をやってみたらどうだ」っておじいちゃんが言ってアコースティックギターをくれて、最初は練習して人の曲をカバーして。

クリス:どんな曲を弾いてたんですか?

Tani:スピッツから入って、RADWIMPSとか好きな曲を歌うようになっていって、のちのち自分の曲を書きたいっていう意志が出てきて書くようになりました。勉強もたいしてやってこなくて、部活も途中で辞めてしまって、今自分に何が残っているかなって進学のときに考えるタイミングがあったんですね。そのときに今まで自分の気持ちを吐き出させてもらっていた曲とか歌詞とか、シンガーソングライターという職業ってすごいなって思って。今度はそういう風に受け取っていた分、自分が似たような状況というか、そういう人たちの気持ちを代弁できるような楽曲を届けていきたいと思って、音楽の専門学校に進ませてくれって親にお願いしました。

クリス:それを受けて親の反応はどうでした?

Tani:「本気なら」と理解してもらって、ありがたいことに応援してくれて無事進むことができました。そこで出会った人たちとずっと音楽を続けられています。

専門学校でいちばん良かったことは「人との繋がり」とTaniは話す。

Tani:いろんな人たちと出会えたのがいちばん良かったなと思っていて、その出会いが今の活動に繋がっている部分があるので。専門学校で受けたオーディションに受かって動いたプロジェクトの中で出会った人たちで今のかたちができていったってことがあったりしたので。

3億回を突破「実感はできていない」

Taniは3月29日(水)にセカンドアルバム『多面態』をリリース。『もう一度』や『夢喰』など全12曲を収録し、初回生産限定盤はCD2枚組で、ディスク2にはボーナス音源も収録予定。さらに2022年に東京・Spotify O-EASTで行われた「Tani Yuuki Live Tour 2022 “UNITE”」のライブ映像を収めたBlu-rayも付属する。

クリス:かなり盛り盛りのアルバムですね。

Tani:きっと喜んでもらえるのではないかと思っています。

クリス:Taniくんと言えば『W/X/Y』ですよね。

W/X/Y - Tani Yuuki (Official Lyric Video)

クリス:昨年は『W/X/Y』がものすごいことになって、ストリーミング総再生数が3億回を突破。この億という数字はどう感じますか。

Tani:億の実感はできていないですね。

クリス:何回再生で「おお!」ってうなります?

Tani:100万再生とかわかりやすいけど、ストリーミングってパッと画面に出るわけではないので、たとえばミュージックビデオだったりとか再生回数が100万再生を超えたときとか、1000万再生を超えたときはまだ実感がわくというか、1つの壁を越えたなって感じますね。

クリス:3億再生って100万再生の300倍ですからすごいですね。

Tani:途方もない数字だと思います。

Tani は3月4日(土)、5日(日)に両国国技館で開催される「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2023 supported by 奥村組」への出演も決定。Taniは5日に出演する。

クリス:このイベントは観たことがありますか?

Tani:1回だけ観させていただいたことがあります。ステージが回るじゃないですか。すごく特殊なステージだなと思っていて。あそこで回りながら演奏するって難しくないのかなって。観客も遠いようで意外と近いというか。客席から観ている側だったので、ステージ上からならもっとなのかなとか。すごく緊張する部分もあるんですけど、自分がどれだけできるのかっていう腕試し的な部分も強くて。とは言えみなさんと楽しめるように精一杯演奏したいと思っています。

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Taniは2月24日(金)の同番組にも出演した。トークは3月3日まで、radikoで楽しめる。

【radikoで聞く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230224230000

Tani Yuukiの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30

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