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窪塚洋介「もう向き合いたくない」 でも役作りに活かせた、どん底から這い上がった経験

窪塚洋介「もう向き合いたくない」 でも役作りに活かせた、どん底から這い上がった経験

どん底のタクシードライバーたちが人生逆転をかけて絵画強奪計画に挑む映画『Sin Clock』が、2月10日(金)に公開!その公開直前イベントが1月24日に都内で行われ、主演の窪塚洋介と牧賢治監督が参加した。

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社会からも家族からも見放され、どん底の人生からの一発逆転を目指すタクシードライバー・高木シンジ役の窪塚。邦画長編映画単独主演は、映画『同じ月を見ている』(2005年)以来18年ぶりとなるが「18年ぶりの単独主演と言われるけれど、この物語はシンジを含めたズッコケ3人組の話。坂口涼太郎君と葵揚君という後輩俳優に助けられて作った映画です」と才能ある共演陣にリスペクトを伝えていた。

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主人公たちが思いもよらぬ〈偶然の連鎖〉に翻弄される内容にちなんで、最近経験した〈想定外の偶然〉を聞かれた窪塚は「まさに今日です」といい「実は長男・愛流が出演する映画『少女は卒業しない』のイベントが今日あって……。まさにシンクロニシティだと思う」と親子同日イベント実施という奇遇なスケジュールにビックリ。ちなみに牧監督は『少女は卒業しない』の監督である中川駿とは知らぬ仲ではなく、また牧監督は窪塚の知人とも偶然知り合いだそうで、窪塚は「広い世界、狭い世間。この映画の撮影中にも色々な偶然があって、それを語ろうとすると2時間くらいかかる。でも今日は寒波なのでやめておきますね」と笑わせつつも、運命的必然を噛みしめていた。

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また窪塚は、どん底から這い上がった経験を聞かれると「ご存知の方もいるかもしれませんが、僕はかつて某マンションから落っこちてしまったことがあって、その瞬間は絶望的でした」と告白しつつも「復活までの過程にあった感情や、それまでにまとっていた空気感や目の色などとはもう向き合いたくないし、体験もしたくなかった。でもそれら経験がこの作品でシンジを演じるにあたってとても役立った」と過去と向き合ったことで俳優としての新たなフェーズに突入したと自負していた。

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さらに2人にはサプライズで、絵画強奪計画の際に登場する3億円が入ったケースを彷彿とさせるアタッシェケースが登場。その中には3億円ならぬ大量のタクシークーポン券がぎっしり。蓋を開けて「これは……」と絶句する窪塚だったが「メルカリで転売してもいいですか?」とジョークを飛ばして「監督と二人で山分けして大阪までタクシーで帰りたい」と喜んでいた。

(取材=石井隼人)

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