三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの今市隆二とSKY-HIが、J-WAVEで対談。コロナ禍での活動や意識の変化、新作『GOOD OLD FUTURE』について語った。
今市が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは12月3日(土)。
今市は11月にオリジナル・アルバム『GOOD OLD FUTURE』をリリース。
まずはコロナ禍による活動や意識の変化の話題になった。
SKY-HI:コロナ禍はアーティストにとって、考え方とか生き方とかが変わるきっかけじゃないですか。心境の変化はありましたか?
今市:ありましたね。コロナ禍に入って、エンタメで言うと大きなところでライブができなくなったじゃないですか。
SKY-HI:しかもLDHは、事前にライブスケジュールが発表されていたものも多かったと思うので。
今市:かなり大打撃でしたね。LDHの興行はライブがメインで、できなくなるとは誰も想像していなかったです。それはエンタメ以外もそうでしたけど。
オンラインライブなどを経て、1年ぶりに生のライブをしたときは感慨深かったそうだ。
今市:何とも言えない感情というか、人と直接会うこと、ライブの空気感、パワーをすごく感じたので、「ライブは唯一無二だな」と思って。今年はソロでホール規模のコンセプトライブを全国回っているんですけど、そのコンセプトが自分から全国に直接出向いていくっていうことだったので、ふれあいやコミュニケーションをしっかり取るみたいな部分が大事だなって感じましたね。
今市の話を聞いてSKY-HIは「(この期間は)前向きな気付きも多かった」と話す。
SKY-HI:出来事としては疫病蔓延なのでネガティブなことなんですけど、それをきっかけに考え直すこと自体はポジティブなことも少なくなかったと思っていて、今市さんは前向きなバイブスで音楽をやっている気がしていました。
今市も「気付けることも大きかった」とSKY-HIの意見に同意した。
今市:SKY-HIくんはコロナ禍を経て変わりました?
SKY-HI:変わりました。しかもコロナ禍に起業したこともあるのでなおさらですね。
今市:コロナと関係あったんですか。
SKY-HI:もともと2020年予定だったので1回どうしようかなって思ったんですけど、大きな企業であればあるほど動きづらいタイミングだったので、これはもう突っ走ろうと思って。
今市:すごい。
SKY-HI:2021年にやっていたプロジェクトで、BE:FIRSTがデビューしました。
【2021年の記事】日本は「ボーイズグループ」の居場所が少ない…SKY-HI、1億円を出資したオーディションへの想いを語る
今市:前職は職人や現場作業員をしていたので、オーディションに合格してからはガラッと世界も運命も変わって、その環境についていくのに精一杯でしたね。やることなすこと全てが初体験だったので、目の前に出されたものを全力でやるっていうのが3年くらい続いたかもしれないですね。
【関連記事】三代目JSB・今市隆二、職人の仕事とレッスンを両立した日々を振り返る。守っていたルールは?
SKY-HI:しかも『R.Y.U.S.E.I.』の頃になるとダンスも結構されていくようになるじゃないですか。
今市:少しですけど、そうですね。
SKY-HI:ダンスは、もともとやられてました?
今市:全くやってなかったんですよ。だから結構なことでした。EXILEみたいなダンス&ボーカルグループのかたちが王道だったんですけど、それが時代と共に、ボーカルも踊ってもいいんじゃないかって。海外の流れもあるんですけど、ボーカルもダンスが構成に入って動くって感じだったので。『R.Y.U.S.E.I.』は、しっかりダンスというよりはみんなでステップをそろえる感じで。
SKY-HI:でもあれは練習した角度じゃないですか。なんとなくじゃなくて。
今市:あれはパフォーマーのELLYのセンスというか、ランニングマンという基本的なかたちと手をああいう角度でやったっていうのが世の中に刺さったんだと思います。それを見よう見まねでやってました。
SKY-HI:自分たちって、もう若手ではないじゃないですか。
今市:でも、俺らはベテランでもないですよね。中堅(笑)? 確かに今いちばん難しいかもしれないですね。
SKY-HI:先輩もいるし後輩もできたし。自分はわりと所属アーティストが増えて自分の幼児化が進みました。一緒になって遊んでしまうっていう(笑)。BMSGというクリエイティブ・コレクティブリーダーではあるんですけど、背中を見せてついてこいっていうよりは「みんなで遊ぼう」っていう方向にどんどん行ってますね。
今市:若い子たちの感覚って自分たちの世代にはないというか。どちらかというと自分たちの世代って体育会系が強かったけど、今の子たちはそういうのがあんまりない印象です。
SKY-HI:まさに体育会系の感じって苦手ではないけど得意でもなくて、いつも肩に力を入れて過ごしてたので。起業する前から仲の良かった元ぼくのりりっくのぼうよみ(※現在のアーティスト名は「たなか」)とか、ちゃんみなとか、わりと親友ポジションの人たちがひとまわり下だったので、今はやりやすい感じはありますね。
今市:へえ、それはいいですね。面白い話だな。
SKY-HI:(今市節みたいなものは)どれくらい意識します?
今市:意識してないですね。声質でここは俺っぽいなって感覚はあるんですけど、「これが今市節だ」みたいなのはないですね。
SKY-HI:Chaki Zuluさんとか一緒にやられるじゃないですか。楽曲の作り方は、スタジオに入って歌いながら「こういうラインがいいんじゃない?」って話し合う感じですか。
今市:ChakiさんとあとJAY'EDさんと3人でスタジオに行って、Chakiさんがゼロからトラックを作って、3人でトップラインをのせて歌詞も同時進行で作る感じですね。
SKY-HI:最近、個性って出そうと思って出すというよりは勝手に出るものが個性とか才能なんだろうなってすごく思うんですけど。
今市:すごくいいこと言いますね。確かに。
SKY-HI:我々、中堅勢としてはどのやり方もいけるじゃないですか。今、今市さんがEDMをやってもジャージークラブみたいなことをやっても、ヒップホップマナーのものをやっても違和感を抱く人っていないと思うんですけど、その中で今市さんが結構ソウルに振っているのは、シンガーとしての覚悟もだいぶいることだと思いますし、力量一発勝負みたいなこともありますよね。
今市:そうですね。
SKY-HIは「5年後、10年後立ち返ったときに、その時代の聴き方ができるタイプのアルバムだから、40、50代でどういう進み方をされても愛聴できそう」と伝える。
SKY-HI:35、36歳くらいの俺はこんなの作ってたなってことがいい感じでよみがえりそうですね。
今市:今回のアルバム『GOOD OLD FUTURE』は造語で「古き良き未来」ってことで、さっき言ったコロナ禍でのこともあったりして。自分がヴィンテージものとかオールドスクールが好きだってこともあるんですけど、すごく今の自分にハマってるタイトルというか。さっき言ったホールライブも、直接会いに行くって前は当たり前だったけど、(今では)アナログなことじゃないですか。今だとZoomで会えたりテレビ電話でも会えたりして、SNSとかも発展して便利になるのはいいけど、大切なものが失われた感じもあって。
SKY-HI:フィジカルがなくなってますよね。デジタル体験とフィジカル体験はもう別物ではありますからね。
今市:それを音楽以外のところでも感じていて、音楽もその流れで自分の好きなもの、本当に感動するものをしっかり届けたいと思います。『GOOD OLD FUTURE』は過去に立ち返ることで素晴らしい未来につながるんじゃないかなって思いを込めてこのタイトルにしました。
SKY-HI:その前向き感がありますよね、未来に向かってる感が。楽曲自体は90'sのフレーバーだけど、バイブスは前を向いてるのがすごく気持ちよかったです。
今市:ありがとうございます。
近未来の目標を訊かれた今市は、来年再始動する三代目 J SOUL BROTHERSでの活動をあげつつ、ソロ活動についてこう話した。
今市:歌えるまで歌っていきたいですね。現役はずっと続けたいタイプなので、ライブはもちろんツアーもしっかりやるんですけど、それプラス毎年恒例イベントみたいな、ライブとアクティビティとかいろんなことを混ぜたイベントをソロで定着させて、よりファンの方が来やすい環境というか、1年に1回「〇〇イベント絶対に行きたい」みたいなことをソロでもやっていきたいなって思います。
今市隆二の最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
今市が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは12月3日(土)。
今市は11月にオリジナル・アルバム『GOOD OLD FUTURE』をリリース。
久しぶりの生ライブで何とも言えない感情になった
同世代の今市とSKY-HI。いろいろな現場で顔を合わせるが、意外にもしっかりと話すのは今回が初めてだという。まずはコロナ禍による活動や意識の変化の話題になった。
SKY-HI:コロナ禍はアーティストにとって、考え方とか生き方とかが変わるきっかけじゃないですか。心境の変化はありましたか?
今市:ありましたね。コロナ禍に入って、エンタメで言うと大きなところでライブができなくなったじゃないですか。
SKY-HI:しかもLDHは、事前にライブスケジュールが発表されていたものも多かったと思うので。
今市:かなり大打撃でしたね。LDHの興行はライブがメインで、できなくなるとは誰も想像していなかったです。それはエンタメ以外もそうでしたけど。
オンラインライブなどを経て、1年ぶりに生のライブをしたときは感慨深かったそうだ。
今市:何とも言えない感情というか、人と直接会うこと、ライブの空気感、パワーをすごく感じたので、「ライブは唯一無二だな」と思って。今年はソロでホール規模のコンセプトライブを全国回っているんですけど、そのコンセプトが自分から全国に直接出向いていくっていうことだったので、ふれあいやコミュニケーションをしっかり取るみたいな部分が大事だなって感じましたね。
今市の話を聞いてSKY-HIは「(この期間は)前向きな気付きも多かった」と話す。
SKY-HI:出来事としては疫病蔓延なのでネガティブなことなんですけど、それをきっかけに考え直すこと自体はポジティブなことも少なくなかったと思っていて、今市さんは前向きなバイブスで音楽をやっている気がしていました。
今市も「気付けることも大きかった」とSKY-HIの意見に同意した。
今市:SKY-HIくんはコロナ禍を経て変わりました?
SKY-HI:変わりました。しかもコロナ禍に起業したこともあるのでなおさらですね。
今市:コロナと関係あったんですか。
SKY-HI:もともと2020年予定だったので1回どうしようかなって思ったんですけど、大きな企業であればあるほど動きづらいタイミングだったので、これはもう突っ走ろうと思って。
今市:すごい。
SKY-HI:2021年にやっていたプロジェクトで、BE:FIRSTがデビューしました。
【2021年の記事】日本は「ボーイズグループ」の居場所が少ない…SKY-HI、1億円を出資したオーディションへの想いを語る
『R.Y.U.S.E.I.』が大ヒット…ダンスは未経験だった
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEは2010年に結成。SKY-HIが当時の環境の変化について訊いた。今市:前職は職人や現場作業員をしていたので、オーディションに合格してからはガラッと世界も運命も変わって、その環境についていくのに精一杯でしたね。やることなすこと全てが初体験だったので、目の前に出されたものを全力でやるっていうのが3年くらい続いたかもしれないですね。
【関連記事】三代目JSB・今市隆二、職人の仕事とレッスンを両立した日々を振り返る。守っていたルールは?
SKY-HI:しかも『R.Y.U.S.E.I.』の頃になるとダンスも結構されていくようになるじゃないですか。
今市:少しですけど、そうですね。
SKY-HI:ダンスは、もともとやられてました?
今市:全くやってなかったんですよ。だから結構なことでした。EXILEみたいなダンス&ボーカルグループのかたちが王道だったんですけど、それが時代と共に、ボーカルも踊ってもいいんじゃないかって。海外の流れもあるんですけど、ボーカルもダンスが構成に入って動くって感じだったので。『R.Y.U.S.E.I.』は、しっかりダンスというよりはみんなでステップをそろえる感じで。
SKY-HI:でもあれは練習した角度じゃないですか。なんとなくじゃなくて。
今市:あれはパフォーマーのELLYのセンスというか、ランニングマンという基本的なかたちと手をああいう角度でやったっていうのが世の中に刺さったんだと思います。それを見よう見まねでやってました。
「中堅」なふたり…心境は?
グループ結成から12年たった今市に、自分の立ち位置についてSKY-HIが質問を投げかける。SKY-HI:自分たちって、もう若手ではないじゃないですか。
今市:でも、俺らはベテランでもないですよね。中堅(笑)? 確かに今いちばん難しいかもしれないですね。
SKY-HI:先輩もいるし後輩もできたし。自分はわりと所属アーティストが増えて自分の幼児化が進みました。一緒になって遊んでしまうっていう(笑)。BMSGというクリエイティブ・コレクティブリーダーではあるんですけど、背中を見せてついてこいっていうよりは「みんなで遊ぼう」っていう方向にどんどん行ってますね。
今市:若い子たちの感覚って自分たちの世代にはないというか。どちらかというと自分たちの世代って体育会系が強かったけど、今の子たちはそういうのがあんまりない印象です。
SKY-HI:まさに体育会系の感じって苦手ではないけど得意でもなくて、いつも肩に力を入れて過ごしてたので。起業する前から仲の良かった元ぼくのりりっくのぼうよみ(※現在のアーティスト名は「たなか」)とか、ちゃんみなとか、わりと親友ポジションの人たちがひとまわり下だったので、今はやりやすい感じはありますね。
今市:へえ、それはいいですね。面白い話だな。
自分の好きなもの、本当に感動するものをしっかり届けたい
今市は11月にオリジナル・アルバム『GOOD OLD FUTURE』をリリース。SKY-HIは「今市節を感じる部分がすごくあった」と表現し、今市は喜んだ。SKY-HI:(今市節みたいなものは)どれくらい意識します?
今市:意識してないですね。声質でここは俺っぽいなって感覚はあるんですけど、「これが今市節だ」みたいなのはないですね。
SKY-HI:Chaki Zuluさんとか一緒にやられるじゃないですか。楽曲の作り方は、スタジオに入って歌いながら「こういうラインがいいんじゃない?」って話し合う感じですか。
今市:ChakiさんとあとJAY'EDさんと3人でスタジオに行って、Chakiさんがゼロからトラックを作って、3人でトップラインをのせて歌詞も同時進行で作る感じですね。
SKY-HI:最近、個性って出そうと思って出すというよりは勝手に出るものが個性とか才能なんだろうなってすごく思うんですけど。
今市:すごくいいこと言いますね。確かに。
SKY-HI:我々、中堅勢としてはどのやり方もいけるじゃないですか。今、今市さんがEDMをやってもジャージークラブみたいなことをやっても、ヒップホップマナーのものをやっても違和感を抱く人っていないと思うんですけど、その中で今市さんが結構ソウルに振っているのは、シンガーとしての覚悟もだいぶいることだと思いますし、力量一発勝負みたいなこともありますよね。
今市:そうですね。
SKY-HIは「5年後、10年後立ち返ったときに、その時代の聴き方ができるタイプのアルバムだから、40、50代でどういう進み方をされても愛聴できそう」と伝える。
SKY-HI:35、36歳くらいの俺はこんなの作ってたなってことがいい感じでよみがえりそうですね。
今市:今回のアルバム『GOOD OLD FUTURE』は造語で「古き良き未来」ってことで、さっき言ったコロナ禍でのこともあったりして。自分がヴィンテージものとかオールドスクールが好きだってこともあるんですけど、すごく今の自分にハマってるタイトルというか。さっき言ったホールライブも、直接会いに行くって前は当たり前だったけど、(今では)アナログなことじゃないですか。今だとZoomで会えたりテレビ電話でも会えたりして、SNSとかも発展して便利になるのはいいけど、大切なものが失われた感じもあって。
SKY-HI:フィジカルがなくなってますよね。デジタル体験とフィジカル体験はもう別物ではありますからね。
今市:それを音楽以外のところでも感じていて、音楽もその流れで自分の好きなもの、本当に感動するものをしっかり届けたいと思います。『GOOD OLD FUTURE』は過去に立ち返ることで素晴らしい未来につながるんじゃないかなって思いを込めてこのタイトルにしました。
SKY-HI:その前向き感がありますよね、未来に向かってる感が。楽曲自体は90'sのフレーバーだけど、バイブスは前を向いてるのがすごく気持ちよかったです。
今市:ありがとうございます。
近未来の目標を訊かれた今市は、来年再始動する三代目 J SOUL BROTHERSでの活動をあげつつ、ソロ活動についてこう話した。
今市:歌えるまで歌っていきたいですね。現役はずっと続けたいタイプなので、ライブはもちろんツアーもしっかりやるんですけど、それプラス毎年恒例イベントみたいな、ライブとアクティビティとかいろんなことを混ぜたイベントをソロで定着させて、よりファンの方が来やすい環境というか、1年に1回「〇〇イベント絶対に行きたい」みたいなことをソロでもやっていきたいなって思います。
今市隆二の最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
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2022年12月10日28時59分まで
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番組情報
- DIVE TO THE NEW WORLD
-
毎週土曜23:00-23:54