Suchmos/賽(SAI)の鍵盤奏者・TAIHEIが、音楽のルーツについて語った。
TAIHEIが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは11月11日(金)。
この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介する。TAIHEIは、テング「ビーフステーキジャーキー」、まるか食品「イカ天瀬戸内れもん味」、ストライクイーグル「ハニーローストピーナッツ」を持参し、ビールとともに楽しんだ。
クリス:鍵盤はいつからやり始めたんですか。
TAIHEI:母が音楽教室の先生をやっていた影響もあって、2歳から通って、気が付いたらやってたって感じです。
クリス:そのときはエレクトーンですか。
TAIHEI:そうです。
クリス:2歳からできるものなの?
TAIHEI:最初はお父さんとお母さんと一緒にリズム遊びから始まったらしいんですけど。
クリス:文字を読めるのと譜面を読めるのが同じくらいの頃だったってこと?
TAIHEI:幼稚園の頃には譜面を書く、読むことをやってた気がします。
クリス:もの心がつく頃には音符が読めてたってことだ。
TAIHEI:そういう感覚に近いですね。
クリスは「鍵盤奏者でも譜面を読めないアーティストがたくさんいる」と続けるとTAIHEIは「結構いらっしゃいますね」とうなずき、「でもカッコよければ何でもいいと思っていて。譜面を読めたほうが便利なことがちょっと多いくらいですからね」と語った。
クリス:俺、びっくりしたんだけど、ベーシストのアドリアン・フェローって譜面が読めないんだって。
TAIHEI:ええ! マジで!? あんなにヤバいのに?
クリス:彼は耳コピなんだって。我流らしくて。前にアドリアン・フェローが上原ひろみバンドに入ったときがあって。ひろみちゃんがそのときの話をしてて、アドリアンに「じゃあ、これ」って譜面を渡したら「俺、読めないから」って言って。
TAIHEI:あはは(笑)。
クリス:でも、数日後に耳コピしてリハーサルやったら全部頭の中に入ってたんだって。彼女の複雑な旋律を頭に入れてきて。
TAIHEI:スゲえ!
TAIHEI:導きがあれば自然とあっさりと始めるでしょうし、おのおのが活動をしてますから、僕はいつでもやる準備が万端って感じです。
クリス:リリースはないけど続いてるってことだもんね。
TAIHEI:もちろん。あくまで休止中なので、おのおの修行中って感じですね。
クリス:最近はどんな修行をしています?
TAIHEI:僕は賽というバンドで、本当にすばらしいジャズマンの2人とやらせてもらって、ライブをやるたびにビシビシ刺激を受けたりしながら、鍵盤の練習を人生でいちばんしている時期かもしれないですね。
賽は2021年2月から活動をスタート。メンバーは櫻打泰平(TAIHEI/Pf, Rhodes, Key)、佐瀬悠輔(Tp, Flh)、岩見継吾(Wb)による3人編成で、ドラムレスバンドとなる。
クリス:アンサンブルでドラムがいないってどんな感じ?
TAIHEI:シビれますね(笑)。
クリス:みんな完璧だからドラムがいなくてもグルーヴとかリズムをキープするのは自然にできちゃうって感じなの?
TAIHEI:そうですね。ドラムレスだけど聴いているお客さんを踊らせにいきたいオリジナル曲を作っていて、それをライブでやるときは、常にメンバー3人がそれぞれ120パーセントくらいのエネルギーを出さないと体が動くようなグルーブをドラムがいない中でアンサンブルで作り出すのは難しくて。そこの意味とかも含め、2人が本当に素晴らしいガチのジャズマンなので、ロックバンドをずっとやってた僕からしたら本当に目から鱗というか勉強させてもらうことばかりですね。
TAIHEI:あとスクラッパー・ブラックウェルっていうアーティストも好きで。ボブ・ディランのインタビューで「僕の音楽はスクラッパー・ブラックウェルに全てつながっている」っていうような内容を知って、スクラッパー・ブラックウェルっていう人がいるんだと思って調べて。もともとギタリストの方なんですけど。
クリス:ブルースが好きなのはなぜなんですか。
TAIHEI:人間性がいちばんむき出しというか。鍵盤をやってたらハーモニーで面白い組み合わせとかいろいろまだ誰もやったことがないような組み合わせとか、オリジナルで好きな響きだったりとかをよく考えることが多い中で、ブルースっていう12小節のテンプレートの中で人間性だけでオリジナリティがここまで出る人なんだっていう。普段考えていることと逆というか、ブルースを聴いていると「音楽を好きなだけでいいんだ」って思います。
クリス:なるほどね。
クリス:同時リリースってどういうこと?
TAIHEI:ドラムレスバンドとして3人でやってるバンドだけど、3人のメンバーだけで音楽を作っていくうちに曲として、種としてすごくいいものが生まれるんです。それは明らかにドラムとかビートがあったほうが絶対にカッコいいようなものが生まれてくることに気が付いて。だったらドラムレスサウンドのアルバムと、ドラマーとかビートメーカーとかラッパーとかいろんなアーティストをフィーチャリングして迎える、ビートもある僕ら3人の楽器だけじゃない音も制限なしに取り入れたアルバムの2つを分けて同時に出しちゃおうって考えました。
クリス:なるほど。
番組では、アルバム『The Bottle』の楽曲『Drawing Life feat.NAGAN SERVER』を初解禁、オンエアした。
賽は12月24日(土)に、東京青山にある能楽堂「銕仙会」でワンマンライブ「賽 THE LIVE SHOW 2022」を開催する。
TAIHEI:能楽堂の舞台の上でやります。
クリス:舞台の上でやらせてくれるの!? 最近はそこまで開けてるんだ。
TAIHEI:打ち合わせに行かせてもらったときに「ステージに上がる人が全員足袋を履いてくれれば問題ない」っていうことで。
クリス:へえ。
TAIHEI:本当にびっくりしました。今、それに合う衣装もオリジナルで作ったりいろいろやっています。
クリス:そういうことがいろんなインスピレーションにつながるかもしれないよね。
TAIHEI:そうなんです。それも合わせて楽しみですね。
TAIHEIの最新情報は、TAIHEIのオフィシャルInstagramまで。
番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
TAIHEIが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは11月11日(金)。
この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介する。TAIHEIは、テング「ビーフステーキジャーキー」、まるか食品「イカ天瀬戸内れもん味」、ストライクイーグル「ハニーローストピーナッツ」を持参し、ビールとともに楽しんだ。
幼稚園の頃には譜面を書く、読むことをやっていた
最初の話題は、TAIHEIが鍵盤を始めるきっかけから。クリス:鍵盤はいつからやり始めたんですか。
TAIHEI:母が音楽教室の先生をやっていた影響もあって、2歳から通って、気が付いたらやってたって感じです。
クリス:そのときはエレクトーンですか。
TAIHEI:そうです。
クリス:2歳からできるものなの?
TAIHEI:最初はお父さんとお母さんと一緒にリズム遊びから始まったらしいんですけど。
クリス:文字を読めるのと譜面を読めるのが同じくらいの頃だったってこと?
TAIHEI:幼稚園の頃には譜面を書く、読むことをやってた気がします。
クリス:もの心がつく頃には音符が読めてたってことだ。
TAIHEI:そういう感覚に近いですね。
クリスは「鍵盤奏者でも譜面を読めないアーティストがたくさんいる」と続けるとTAIHEIは「結構いらっしゃいますね」とうなずき、「でもカッコよければ何でもいいと思っていて。譜面を読めたほうが便利なことがちょっと多いくらいですからね」と語った。
クリス:俺、びっくりしたんだけど、ベーシストのアドリアン・フェローって譜面が読めないんだって。
TAIHEI:ええ! マジで!? あんなにヤバいのに?
クリス:彼は耳コピなんだって。我流らしくて。前にアドリアン・フェローが上原ひろみバンドに入ったときがあって。ひろみちゃんがそのときの話をしてて、アドリアンに「じゃあ、これ」って譜面を渡したら「俺、読めないから」って言って。
TAIHEI:あはは(笑)。
クリス:でも、数日後に耳コピしてリハーサルやったら全部頭の中に入ってたんだって。彼女の複雑な旋律を頭に入れてきて。
TAIHEI:スゲえ!
Suchmos、再始動はどうなる?
現在、活動休止中のSuchmos。クリスは「いつまで休むの?」「もうやらないの?」と質問する。TAIHEI:導きがあれば自然とあっさりと始めるでしょうし、おのおのが活動をしてますから、僕はいつでもやる準備が万端って感じです。
クリス:リリースはないけど続いてるってことだもんね。
TAIHEI:もちろん。あくまで休止中なので、おのおの修行中って感じですね。
クリス:最近はどんな修行をしています?
TAIHEI:僕は賽というバンドで、本当にすばらしいジャズマンの2人とやらせてもらって、ライブをやるたびにビシビシ刺激を受けたりしながら、鍵盤の練習を人生でいちばんしている時期かもしれないですね。
賽は2021年2月から活動をスタート。メンバーは櫻打泰平(TAIHEI/Pf, Rhodes, Key)、佐瀬悠輔(Tp, Flh)、岩見継吾(Wb)による3人編成で、ドラムレスバンドとなる。
クリス:アンサンブルでドラムがいないってどんな感じ?
TAIHEI:シビれますね(笑)。
クリス:みんな完璧だからドラムがいなくてもグルーヴとかリズムをキープするのは自然にできちゃうって感じなの?
TAIHEI:そうですね。ドラムレスだけど聴いているお客さんを踊らせにいきたいオリジナル曲を作っていて、それをライブでやるときは、常にメンバー3人がそれぞれ120パーセントくらいのエネルギーを出さないと体が動くようなグルーブをドラムがいない中でアンサンブルで作り出すのは難しくて。そこの意味とかも含め、2人が本当に素晴らしいガチのジャズマンなので、ロックバンドをずっとやってた僕からしたら本当に目から鱗というか勉強させてもらうことばかりですね。
影響されたブルースのアーティスト
大のブルース好きと語るTAIHEI。好きなアーティストとして、ロバート・ジョンソンや、リロイ・カーの名をあげた。TAIHEI:あとスクラッパー・ブラックウェルっていうアーティストも好きで。ボブ・ディランのインタビューで「僕の音楽はスクラッパー・ブラックウェルに全てつながっている」っていうような内容を知って、スクラッパー・ブラックウェルっていう人がいるんだと思って調べて。もともとギタリストの方なんですけど。
Leroy Carr & Scrapper Blackwell『When the Sun Goes Down』
TAIHEI:人間性がいちばんむき出しというか。鍵盤をやってたらハーモニーで面白い組み合わせとかいろいろまだ誰もやったことがないような組み合わせとか、オリジナルで好きな響きだったりとかをよく考えることが多い中で、ブルースっていう12小節のテンプレートの中で人間性だけでオリジナリティがここまで出る人なんだっていう。普段考えていることと逆というか、ブルースを聴いていると「音楽を好きなだけでいいんだ」って思います。
クリス:なるほどね。
ミニアルバムを2枚同時にリリース
賽は、11月16日(水)にミニアルバム『Family』と『The Bottle』を2枚同時にリリースする。クリス:同時リリースってどういうこと?
TAIHEI:ドラムレスバンドとして3人でやってるバンドだけど、3人のメンバーだけで音楽を作っていくうちに曲として、種としてすごくいいものが生まれるんです。それは明らかにドラムとかビートがあったほうが絶対にカッコいいようなものが生まれてくることに気が付いて。だったらドラムレスサウンドのアルバムと、ドラマーとかビートメーカーとかラッパーとかいろんなアーティストをフィーチャリングして迎える、ビートもある僕ら3人の楽器だけじゃない音も制限なしに取り入れたアルバムの2つを分けて同時に出しちゃおうって考えました。
クリス:なるほど。
番組では、アルバム『The Bottle』の楽曲『Drawing Life feat.NAGAN SERVER』を初解禁、オンエアした。
賽は12月24日(土)に、東京青山にある能楽堂「銕仙会」でワンマンライブ「賽 THE LIVE SHOW 2022」を開催する。
TAIHEI:能楽堂の舞台の上でやります。
クリス:舞台の上でやらせてくれるの!? 最近はそこまで開けてるんだ。
TAIHEI:打ち合わせに行かせてもらったときに「ステージに上がる人が全員足袋を履いてくれれば問題ない」っていうことで。
クリス:へえ。
TAIHEI:本当にびっくりしました。今、それに合う衣装もオリジナルで作ったりいろいろやっています。
クリス:そういうことがいろんなインスピレーションにつながるかもしれないよね。
TAIHEI:そうなんです。それも合わせて楽しみですね。
TAIHEIの最新情報は、TAIHEIのオフィシャルInstagramまで。
番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
-
毎週金曜23:00-23:30