J-WAVEの番組『STEP ONE』には、ナビゲーターのサッシャとノイハウス萌菜が気になった海外ニュースをお伝えする「CHINTAI GLOBAL BEATS」というコーナーがある。ここでは9月にオンエアされた同コーナーから、イチオシトピックを紹介する。
【オンエア:2022年9月6日(火)】
ノイハウス:Quiet Quitting……「静かにやめる」という動きがSNSをはじめ、多くの雑誌やニュースなどで取り上げられています。言葉だけ聞くと、「誰にも告げずに退職しちゃうこと?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。サービス残業や、週末における会社からのメール・電話対応などをせず、やるべきことだけをすると。要するに、今までのがむしゃらに働いていた姿勢、それを、Quit=やめるという意味なんです。
サッシャ:なるほど。
ノイハウス:今回ピックアップした記事では、アメリカのワーキングカルチャーについて言及していますが、私もイギリスで働いていた頃や来日してから外資系企業に勤務していたときは、必要以上の仕事をすることを美徳とする空気がありました。そういったカルチャーはどこへ行ってもあるものですよね。
サッシャ:「頑張ってるところを見せろ!」みたいな?
ノイハウス:はい、無償で残業をするとか。でも、このQuiet Quittingは、給与が支払われていないのに、プライベートの時間やメンタルヘルスを削っていくのは嫌だ!……という考え方なんです。
ノイハウス:Quiet Quittingは悪いことではないですよね。本来、勤務時間内における仕事ぶりのみ評価されるべきですし。
サッシャ:これはスマホの時代の弊害かもね。昔の日本人はすごい残業をしていたけど、逆に家に帰っちゃったり、土日に入っちゃえば、もう連絡のしようがほぼなかった。
ノイハウス:今だとメールやLINEやMessengerなどのアプリでどこにいても連絡が付いちゃうから、自分のON/OFFを決めるのが難しくなってますからね。
サッシャ:そうそう。こっちとしては「別に月曜日までに返信をくれればいいよ」と思いつつも、思い立ったら忘れないうちに土曜日とかに仕事のメールを送っちゃったりするじゃない?
ノイハウス:あります(笑)。
サッシャ:そうすると、メールをもらったほうは「すぐ返さなきゃいけないのかな……?」と思っちゃうわけで。
ノイハウス:特に上司からだとプレッシャーですよね~。
サッシャ:だから、もともとはあったはずの仕事とプライベートのメリハリが、段々と曖昧になってきちゃったということもあるのかもしれないね。
ノイハウス:そういった意味でも、Z世代の方々が声をあげることは大事なのかもしれませんね。とはいえ、Quiet quittingというと、労働者が悪いことをしているかのような印象を与えてしまうかもしれませんが。
サッシャ:“Quiet ”というワードが強いからね。
ノイハウス:はい。本当は「やるべきことだけをやり、自分のことを考える」という働き方なんですけど。ということで今回は、「ポストコロナの時代、Z世代が支持する新しい働き方とは?」という話題に注目しました。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「CHINTAI GLOBAL BEATS」では、番組独自の視点で世界を見渡し、国内ではまだ知られていない話題やニュース、ニューミュージックをお届け。放送は月曜~木曜の12時5分ごろから。
(構成=小島浩平)
【オンエア:2022年9月6日(火)】
直訳すると「静かにやめる」という意味だが…
ポストコロナ時代に向けて、”Quiet Quitting”という新たなワークスタイルが今、欧米のZ世代の間で注目を集めていることをご存じだろうか?ノイハウスは、CNBCの「ECONOMY How ‘quiet quitting’ became the next phase of the Great Resignation」と題したニュース記事をもとに、この耳慣れない働き方について紹介する。ノイハウス:Quiet Quitting……「静かにやめる」という動きがSNSをはじめ、多くの雑誌やニュースなどで取り上げられています。言葉だけ聞くと、「誰にも告げずに退職しちゃうこと?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。サービス残業や、週末における会社からのメール・電話対応などをせず、やるべきことだけをすると。要するに、今までのがむしゃらに働いていた姿勢、それを、Quit=やめるという意味なんです。
サッシャ:なるほど。
ノイハウス:今回ピックアップした記事では、アメリカのワーキングカルチャーについて言及していますが、私もイギリスで働いていた頃や来日してから外資系企業に勤務していたときは、必要以上の仕事をすることを美徳とする空気がありました。そういったカルチャーはどこへ行ってもあるものですよね。
サッシャ:「頑張ってるところを見せろ!」みたいな?
ノイハウス:はい、無償で残業をするとか。でも、このQuiet Quittingは、給与が支払われていないのに、プライベートの時間やメンタルヘルスを削っていくのは嫌だ!……という考え方なんです。
支持される理由は「燃え尽き症候群」?
こうした価値観が生まれた背景の一つとして、パンデミック中に人材不足解消のためにオーバーワークをした人や、リモートワークでメリハリがつけられずオンオフの境なく働いていた人が燃え尽き症候群となり、自分の働き方を見つめ直すようになったことが挙げられるという。またアメリカにおいては、コロナ禍が落ち着いて経済活動が正常化する中、様々な業界が労働者を求めるようになったことで、働く側が仕事を選べる立場になってきたという事情もあるとのことだ。ノイハウス:Quiet Quittingは悪いことではないですよね。本来、勤務時間内における仕事ぶりのみ評価されるべきですし。
サッシャ:これはスマホの時代の弊害かもね。昔の日本人はすごい残業をしていたけど、逆に家に帰っちゃったり、土日に入っちゃえば、もう連絡のしようがほぼなかった。
ノイハウス:今だとメールやLINEやMessengerなどのアプリでどこにいても連絡が付いちゃうから、自分のON/OFFを決めるのが難しくなってますからね。
サッシャ:そうそう。こっちとしては「別に月曜日までに返信をくれればいいよ」と思いつつも、思い立ったら忘れないうちに土曜日とかに仕事のメールを送っちゃったりするじゃない?
ノイハウス:あります(笑)。
サッシャ:そうすると、メールをもらったほうは「すぐ返さなきゃいけないのかな……?」と思っちゃうわけで。
ノイハウス:特に上司からだとプレッシャーですよね~。
サッシャ:だから、もともとはあったはずの仕事とプライベートのメリハリが、段々と曖昧になってきちゃったということもあるのかもしれないね。
ノイハウス:そういった意味でも、Z世代の方々が声をあげることは大事なのかもしれませんね。とはいえ、Quiet quittingというと、労働者が悪いことをしているかのような印象を与えてしまうかもしれませんが。
サッシャ:“Quiet ”というワードが強いからね。
ノイハウス:はい。本当は「やるべきことだけをやり、自分のことを考える」という働き方なんですけど。ということで今回は、「ポストコロナの時代、Z世代が支持する新しい働き方とは?」という話題に注目しました。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「CHINTAI GLOBAL BEATS」では、番組独自の視点で世界を見渡し、国内ではまだ知られていない話題やニュース、ニューミュージックをお届け。放送は月曜~木曜の12時5分ごろから。
(構成=小島浩平)
番組情報
- STEP ONE
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月・火・水・木曜9:00-13:00