整理収納アドバイザーの米田まりなさんが、「捨てないお片付け」のポイントを語った。
米田さんが出演したのは、J-WAVEで放送中の番組『JUST A LITTLE LOVIN'』(ナビゲーター:長井優希乃)のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」。ここでは10月19日(水)のオンエアをテキストで紹介する。
今回、話を聞いた整理収納アドバイザーの米田さんは、著書に『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『集中できないのは、部屋のせい。 東大卒「収納コンサルタント」が開発! 科学的片づけメソッド37』(PHP研究所)などを持つ。「無理に捨てない」ことを1つのテーマにしているそうだ。
米田:モノへの愛着のある方も、時間がかかったとしても丁寧に向き合うことで、自分らしい環境を構築することができます。コロナ禍で在宅の時間が増える、家で仕事も運動もする、家で寝る、くつろぐ。全ての生活機能を家のなかで完結するという機会がすごく増えたと思うんですけど、仕事に集中するとか家で運動する、家事を効率的に、という意味だと、やはりモノが少なくて視界が広いほうが、効率がいいのは間違いないと思います。そこのメリハリの部分でいうと、大切なモノは奥のほうにしまっておきながら、自分の活動範囲はなるべく広いスペースを取っていくというのが、うまく活動の効率性と自分の趣味を両立するポイントなのかなと考えています。
「片付け」にはどうしても多くの時間を取ってしまうという長井。米田さんは、片付けのプロセスは「整理・収納・整頓」の3つに分かれていると話し、朝晩のちょっとした時間にも片付けに関してできることがあるという。
米田:「整理」は1つひとつのモノと向き合う時間で、これはすごく時間がかかるので、なるべく時間がたっぷりある週末などにまとめてやったほうがいいです。「収納」は整理と一緒にセットで行って、向き合ったモノの定位置、最善の場所を考えていく作業なので、この2つは30分1セットで、まとまった時間があるときにやったほうがいいでしょう。
一方で「整頓」はあまり頭を使わずに、使ったモノを元あった場所に戻すという作業。そのため朝の5分間や、夜寝る前の10分間などの短い時間には、あくまで整頓だけに集中するのがおすすめだと米田さんは語った。
米田:一度片付けに手を付け始めると、けっこう面白くてずっと片付けをやってしまう、という方も多いと思うんですけど、そうではなくて「朝の5分だけ食卓の上をゼロの状態にしてみよう」とか、「昨日出したモノを朝のうちに片付けよう」とか、元に戻すだけの作業に平日の朝晩は集中するのがいいかなと思います。
長井:使ったモノを元に戻す作業、整頓をするということが私はできていないから、それは散らかりますよね。いつもモノと向き合う整理ばかりしていて、実務的に整頓をするというのができていませんでした。朝の5分で整頓をして、身の回りがすっきりするだけでも、気分が変わりそうです。
米田:ディスプレイのモノの飾り方はすごくきれいなんですけど、ここが全てディスプレイで埋まっているということは、空間としてはデッドスペースになっていることになります。ですから、いちばん上と2段目と3段目、全部をインテリアにしてしまうのではなくて、いちばん上の段だけまずは我慢して、インテリアの邪魔にならないカゴを置いて、そのなかに細々したモノやティッシュといった、飾りだけではなく日常のためのモノを置くスペースが必要ではないかと思います。
日用品に定位置がなく、床やソファの上に置いてしまっていると、地層のように積み重なってしまい、何がどこにあるのかがわからない部屋になってしまうという。米田さんは、長井に「カゴや三段ボックスなどをもう少し増やしてみては?」とアドバイスを送った。
長井:この棚もお気に入りのモノだけ厳選して置きたい、ということで作ってそれがいいと思っていたんですけど、確かにティッシュとかどこにおいたらいいか分からない書類とかが端のほうにごちゃっと置いてあるんですよね。棚がかわいい、でも収納ができていない。それがすぐに部屋が散らかってしまう、実用的じゃない部屋になっている原因の1つでもあるのかなと思いました。
米田:長井さんが集めている雑貨やコレクションしているモノ、愛着のあるモノのように、人それぞれ自分が愛しているモノや集めているモノには個性があります。その個性が画一的になってしまうのは、すごくもったいないこと、危機感のあることだと思っています。
「親が持っていたからギターに興味を持った」「親のレコードを聴いて音楽が好きになった」などの経験から音楽の道を目指す人は少なからずいるが、画一的でミニマルな環境からはそうした出会いは生まれないと説明する米田さん。単に効率的にきれいな部屋にしたいというのなら、全員が持っているモノを捨ててしまえばいいだけの話だが、米田さんはそれに異を唱える。
米田:(モノを捨てないことで)人間らしい、自分らしい個性というものが、クリエイティビティだったり、よい子育てだったり、人とのご縁をつなぐものとして効いてくるかなと思います。個性を大事にするという思いを持ちながら、お部屋を片付けていただければと思っています。
『JUST A LITTLE LOVIN'』のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」では、番組&長井が気になる内容を日替わりテーマでお伝えする。放送は毎週月~木曜の5時40分頃から。
米田さんが出演したのは、J-WAVEで放送中の番組『JUST A LITTLE LOVIN'』(ナビゲーター:長井優希乃)のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」。ここでは10月19日(水)のオンエアをテキストで紹介する。
片付けのプロセスは「整理・収納・整頓」の3つ
「片付けが苦手」という話はよく聞かれる。番組ナビゲーターの長井も苦手で、旅先で集めたお気に入りのモノなどが多く、友人から指摘されることもあるそう。一度完璧に片付けができても、その状態が保てず、すぐに部屋がごちゃごちゃとしてしまうという。今回、話を聞いた整理収納アドバイザーの米田さんは、著書に『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『集中できないのは、部屋のせい。 東大卒「収納コンサルタント」が開発! 科学的片づけメソッド37』(PHP研究所)などを持つ。「無理に捨てない」ことを1つのテーマにしているそうだ。
整理収納アドバイザーの米田まりなさん
「片付け」にはどうしても多くの時間を取ってしまうという長井。米田さんは、片付けのプロセスは「整理・収納・整頓」の3つに分かれていると話し、朝晩のちょっとした時間にも片付けに関してできることがあるという。
米田:「整理」は1つひとつのモノと向き合う時間で、これはすごく時間がかかるので、なるべく時間がたっぷりある週末などにまとめてやったほうがいいです。「収納」は整理と一緒にセットで行って、向き合ったモノの定位置、最善の場所を考えていく作業なので、この2つは30分1セットで、まとまった時間があるときにやったほうがいいでしょう。
一方で「整頓」はあまり頭を使わずに、使ったモノを元あった場所に戻すという作業。そのため朝の5分間や、夜寝る前の10分間などの短い時間には、あくまで整頓だけに集中するのがおすすめだと米田さんは語った。
米田:一度片付けに手を付け始めると、けっこう面白くてずっと片付けをやってしまう、という方も多いと思うんですけど、そうではなくて「朝の5分だけ食卓の上をゼロの状態にしてみよう」とか、「昨日出したモノを朝のうちに片付けよう」とか、元に戻すだけの作業に平日の朝晩は集中するのがいいかなと思います。
長井:使ったモノを元に戻す作業、整頓をするということが私はできていないから、それは散らかりますよね。いつもモノと向き合う整理ばかりしていて、実務的に整頓をするというのができていませんでした。朝の5分で整頓をして、身の回りがすっきりするだけでも、気分が変わりそうです。
「かご」や「ボックス」を使い、実用的なスペースを確保
最近引っ越しをし、自室を片付けられつつあるという長井。部屋に設置した新しい棚は、「自分的にはいろいろなモノを置いてきれいになった」と満足な様子だ。写真を見た米田さんは「自分らしさやユニークさが伝わってくる」とコメントしつつも、気になる点があったという。本日の≪PANG'ONO PANG'ONO≫
— JUST A LITTLE LOVIN' (@JLL813_) October 18, 2022
『CHUM‘S STUDY』のコーナーでは #米田まりな (@komedamarina )さんをお招きし「片付け術」をお伺いします。
放送では #長井優希乃 のお部屋を見ていただき、アドバイスを貰いました!
ぜひ写真をみながら、お楽しみください♪#JLL813 #jwave #片付け pic.twitter.com/rXBFWqormT
米田:ディスプレイのモノの飾り方はすごくきれいなんですけど、ここが全てディスプレイで埋まっているということは、空間としてはデッドスペースになっていることになります。ですから、いちばん上と2段目と3段目、全部をインテリアにしてしまうのではなくて、いちばん上の段だけまずは我慢して、インテリアの邪魔にならないカゴを置いて、そのなかに細々したモノやティッシュといった、飾りだけではなく日常のためのモノを置くスペースが必要ではないかと思います。
日用品に定位置がなく、床やソファの上に置いてしまっていると、地層のように積み重なってしまい、何がどこにあるのかがわからない部屋になってしまうという。米田さんは、長井に「カゴや三段ボックスなどをもう少し増やしてみては?」とアドバイスを送った。
長井:この棚もお気に入りのモノだけ厳選して置きたい、ということで作ってそれがいいと思っていたんですけど、確かにティッシュとかどこにおいたらいいか分からない書類とかが端のほうにごちゃっと置いてあるんですよね。棚がかわいい、でも収納ができていない。それがすぐに部屋が散らかってしまう、実用的じゃない部屋になっている原因の1つでもあるのかなと思いました。
「捨てない片付け」の実現で、人間らしさや個性を大切に
最後に米田さんが片付けをする上で、大切にしているという思いを語った。米田さんは「全員が全員、ミニマルでホテルのような部屋を目指すべきだとは思わない」と切り出す。米田:長井さんが集めている雑貨やコレクションしているモノ、愛着のあるモノのように、人それぞれ自分が愛しているモノや集めているモノには個性があります。その個性が画一的になってしまうのは、すごくもったいないこと、危機感のあることだと思っています。
「親が持っていたからギターに興味を持った」「親のレコードを聴いて音楽が好きになった」などの経験から音楽の道を目指す人は少なからずいるが、画一的でミニマルな環境からはそうした出会いは生まれないと説明する米田さん。単に効率的にきれいな部屋にしたいというのなら、全員が持っているモノを捨ててしまえばいいだけの話だが、米田さんはそれに異を唱える。
米田:(モノを捨てないことで)人間らしい、自分らしい個性というものが、クリエイティビティだったり、よい子育てだったり、人とのご縁をつなぐものとして効いてくるかなと思います。個性を大事にするという思いを持ちながら、お部屋を片付けていただければと思っています。
『JUST A LITTLE LOVIN'』のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」では、番組&長井が気になる内容を日替わりテーマでお伝えする。放送は毎週月~木曜の5時40分頃から。
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2022年10月26日28時59分まで
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番組情報
- JUST A LITTLE LOVIN'
-
月・火・水・木曜5:00-6:00