フリーアナウンサーの五戸美樹が、オンライン会議での聞き方、話し方のポイントを語った。
五戸が出演したのはJ-WAVEで放送中の番組『JUST A LITTLE LOVIN'』(ナビゲーター:長井優希乃)のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」。ここでは10月12日(水)のオンエアをテキストで紹介する。
オンライン会議やオンライン上の会話では、自分の思いや相手の気持ちが伝わりづらく、頑張りすぎて、疲れを感じるという長井。改善するよい方法はあるのだろうか。
五戸:これは長井さんに限らず、オンライン会議でうまくコミュニケーションがとれない、空回りをしてしまうというご相談はよくいただきます。普段のコミュニケーションでは、相手からのフィードバックを元に、次の言葉を考えたり内容を考えたりしているわけですよね。相手からのフィードバックがあるのが通常な状態なんですけど、オンラインだとそれができないということが起こります。いつもだったら「ん? 何?」と言われたらもう1回その話をしたり、興味を持ってくれているなと思ったらその話を繰り返したり、さらに詳しくしたりということをしているけれども、オンライン上でみんなが無表情で自分を見ていて話が伝わっているかどうかがまったくわからないというときは、「もっと面白い話をしてリアクションを引き出さなきゃ」とか、「もっとオーバーに話してみんなに面白いと思ってもらわなきゃ」みたいな心情になりやすいです。
五戸:みんなが無表情で見ている状態でその人に話しかけるというのは、通常な状態ではないとまず思っていただきたいですね。なので、いちばん簡単な対策方法としては、1人リアクションがいい人がいたらその人を見る、その人をピン付けする、その人に話しかけることです。あとはもしリアクションをしてくれる方が全然いないのであれば、「ちょっと皆さんうなずいてもらってもいいですか」と自分から言ってしまうのもいいですし、あとは手を挙げてもらうとか、「ちなみにこういう考えなんですけれどもどうでしょうか、賛成していただける方、手を挙げていただけますか」といって参加してもらうのもいいですね。
全員がカメラをオフにして話すような会議では、留守番電話の録音をしているようなイメージで話すのがおすすめだという。「相手からの反応が返ってこないと最初から思っておいて、話しかけ続けるのがおすすめです」とアドバイスした。
長井:同じ悩みを抱えている方の相談が多いんだなと思いました。オンライン会議だと伝わらないかなと思って、常にオーバーリアクションでやっちゃうんですよね。だからリアルより疲れる。五戸さんがおっしゃるように、そもそもリアクションは返ってこないと思っておく、究極の心構えですね。
五戸:オンライン会議で聞き手になるときの対策は、やっぱりリアクションです。自分が大きくうなずいたり笑顔を見せたりすると、話し手の方はものすごく話しやすくなります。自分がタレントになって、テレビ画面のワイプで抜かれているようなイメージで、大きくうなずいてください。そして時折、笑顔を見せて細かく首を動かすのもいいと思います。わかります、聞いていますというのを顔で表現するんですね。
リアクションを大きくするのはいいことだが、オンライン会議では「相づち」の仕方に注意が必要だという。
五戸:(音声として)相づちを細かく入れてしまうと、話し手の方の話を遮ってしまいます。オンラインだと機械がボリューム調整するので、自分の「そうなんですか」という声がオンライン会議のなかでクローズアップされてしまうこともあります。そうすると話し手の方のボリュームが小さくなってしまって、そこをもう一度話さなければいけない、ということが起こりますので、相づちは極力減らすのがいいと思います。ただし、1対1の2人で話しているオンライン会議であれば、相づちはやっぱり打ったほうがいいと思います。そのときは「そうなんですね~」と長く相づちしてしまうとやっぱり自分のボリュームが大きくなってしまうので、「はい」「ええ」「そうなんですね」のような形で相づちを短くするのもおすすめです。
スピーチトレーニングサロンを開きトークのレッスンを行っている五戸のもとには、「コミュニケーション自体あまり興味がなかったけれど、話すことも聞くことも楽しくなって、これからの人生楽しめそう」という声も届いているそうだ。声に出して伝えるだけではなく、相手のことを聞くと言うことも、コミュニケーションの1つとして大切にしよう。
『JUST A LITTLE LOVIN'』のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」では、番組&長井が気になる内容を日替わりテーマでお伝えする。放送は毎週月~木曜の5時40分頃から。
五戸が出演したのはJ-WAVEで放送中の番組『JUST A LITTLE LOVIN'』(ナビゲーター:長井優希乃)のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」。ここでは10月12日(水)のオンエアをテキストで紹介する。
フィードバックがない状態が「疲れる」オンライン会議
フリーアナウンサーであり、トーク講師も務める五戸。著書に『人前で輝く話し方』『就活のリアル』がある。話し方のプロである五戸に、長井が「オンライン会議」に関する悩みをぶつけた。オンライン会議やオンライン上の会話では、自分の思いや相手の気持ちが伝わりづらく、頑張りすぎて、疲れを感じるという長井。改善するよい方法はあるのだろうか。
五戸:これは長井さんに限らず、オンライン会議でうまくコミュニケーションがとれない、空回りをしてしまうというご相談はよくいただきます。普段のコミュニケーションでは、相手からのフィードバックを元に、次の言葉を考えたり内容を考えたりしているわけですよね。相手からのフィードバックがあるのが通常な状態なんですけど、オンラインだとそれができないということが起こります。いつもだったら「ん? 何?」と言われたらもう1回その話をしたり、興味を持ってくれているなと思ったらその話を繰り返したり、さらに詳しくしたりということをしているけれども、オンライン上でみんなが無表情で自分を見ていて話が伝わっているかどうかがまったくわからないというときは、「もっと面白い話をしてリアクションを引き出さなきゃ」とか、「もっとオーバーに話してみんなに面白いと思ってもらわなきゃ」みたいな心情になりやすいです。
リアクションのよい人に「ピン付け」をする
オンライン上で相手のリアクションが分かりづらいと「どんどんテンションを上げて空回りして疲れてしまう」という五戸。しかし、そもそも「オンラインで話すことは異常な状態」だという。五戸:みんなが無表情で見ている状態でその人に話しかけるというのは、通常な状態ではないとまず思っていただきたいですね。なので、いちばん簡単な対策方法としては、1人リアクションがいい人がいたらその人を見る、その人をピン付けする、その人に話しかけることです。あとはもしリアクションをしてくれる方が全然いないのであれば、「ちょっと皆さんうなずいてもらってもいいですか」と自分から言ってしまうのもいいですし、あとは手を挙げてもらうとか、「ちなみにこういう考えなんですけれどもどうでしょうか、賛成していただける方、手を挙げていただけますか」といって参加してもらうのもいいですね。
全員がカメラをオフにして話すような会議では、留守番電話の録音をしているようなイメージで話すのがおすすめだという。「相手からの反応が返ってこないと最初から思っておいて、話しかけ続けるのがおすすめです」とアドバイスした。
長井:同じ悩みを抱えている方の相談が多いんだなと思いました。オンライン会議だと伝わらないかなと思って、常にオーバーリアクションでやっちゃうんですよね。だからリアルより疲れる。五戸さんがおっしゃるように、そもそもリアクションは返ってこないと思っておく、究極の心構えですね。
聞き手は表現力豊かに反応を
オンライン会議で話し手が抑えておきたいポイントを語った五戸。最後に、聞いている側が気を付けたいポイントについても教えてくれた。五戸:オンライン会議で聞き手になるときの対策は、やっぱりリアクションです。自分が大きくうなずいたり笑顔を見せたりすると、話し手の方はものすごく話しやすくなります。自分がタレントになって、テレビ画面のワイプで抜かれているようなイメージで、大きくうなずいてください。そして時折、笑顔を見せて細かく首を動かすのもいいと思います。わかります、聞いていますというのを顔で表現するんですね。
リアクションを大きくするのはいいことだが、オンライン会議では「相づち」の仕方に注意が必要だという。
五戸:(音声として)相づちを細かく入れてしまうと、話し手の方の話を遮ってしまいます。オンラインだと機械がボリューム調整するので、自分の「そうなんですか」という声がオンライン会議のなかでクローズアップされてしまうこともあります。そうすると話し手の方のボリュームが小さくなってしまって、そこをもう一度話さなければいけない、ということが起こりますので、相づちは極力減らすのがいいと思います。ただし、1対1の2人で話しているオンライン会議であれば、相づちはやっぱり打ったほうがいいと思います。そのときは「そうなんですね~」と長く相づちしてしまうとやっぱり自分のボリュームが大きくなってしまうので、「はい」「ええ」「そうなんですね」のような形で相づちを短くするのもおすすめです。
スピーチトレーニングサロンを開きトークのレッスンを行っている五戸のもとには、「コミュニケーション自体あまり興味がなかったけれど、話すことも聞くことも楽しくなって、これからの人生楽しめそう」という声も届いているそうだ。声に出して伝えるだけではなく、相手のことを聞くと言うことも、コミュニケーションの1つとして大切にしよう。
『JUST A LITTLE LOVIN'』のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」では、番組&長井が気になる内容を日替わりテーマでお伝えする。放送は毎週月~木曜の5時40分頃から。
radikoで聴く
2022年10月19日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- JUST A LITTLE LOVIN'
-
月・火・水・木曜5:00-6:00