ラジオDJ・ナレーターの秀島史香が、 著書『なぜか聴きたくなる人の話し方』(朝日新聞出版)を紹介し、ピストン西沢と会話術についてトークを展開した。
秀島が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」。オンエアは6月22日(水)。
秀島は5月に『なぜか聴きたくなる人の話し方』(朝日新聞出版)を上梓した。
西沢:ラジオDJって職業はしゃべり方が大事な要素じゃないですか。(秀島さんは)僕と違うところがたくさんある。この本を2ページくらい読んだんですけど。
秀島:ペロって読んでいただいて(笑)。
西沢:前にも本出してますよね。
秀島:1冊目(『いい空気を一瞬でつくる誰とでも会話がはずむ42の法則』〈朝日新聞出版〉)も「お話しすること」をテーマに書いた本なんですけど、今回はコロナ期という時期を挟んで会話や雑談のやり方をゼロから考え直す機会があったんですね。友だちからもいつも相談を受けて「どうやったらラジオでしゃべっているみたいに普通に会話ができるの?」とか「緊張してうまくしゃべれない」とか「初対面で距離を近づけたいけどどうしたらいいの?」とか。私もそんなに得意じゃないところから始めたことはピストンさんがいちばんご存じだと思いますけど。
西沢:僕と秀島さんは成り立ちが全然違うんですよ。僕は理論とかはなくて、自分の感性のなかでできてるものが最初からあったので、そこでずっとやってるだけなんですけど、秀島さんはすごく考えて組み立てたりとかしてると思うんですよね。
秀島:もともと人前が苦手ですし、人見知りだし、緊張するし。憧れでラジオ好きってことでこの世界に入ったけど、うまくいかないよってなったときに出会ったのがピストンさんとの『GROOVE LINE』でした。
『なぜか聴きたくなる人の話し方』にはその様子を書いているという。
西沢:すげえ少ないじゃん。もっと書いてもいいと思うんだけど。
秀島:もっと書いたほうがよかったですか(笑)。
西沢:頭の中にドーパミンが出て、この人としゃべっていて楽しいっていうのが相手に伝わるかどうかだと思うよ。
秀島:それって言い得て真実かもしれない。結局、相手といる瞬間を楽しめてるかどうかってすごく大きいと思うんですよ。自分のなかだけであれこれいろいろ組み立てようとしても結局ひとり相撲になるなっていうのはすごく教わりましたし。
西沢:マイクが一本あってひとりでしゃべるラジオのDJって、マイクにしゃべらなきゃいけないじゃん。そうしたら興奮のしようがないでしょ。そこで興奮できるかどうかが大事なんですよ。俺は朝起きたときからドーパミンが漏れちゃってるから。
秀島:あはは(笑)。
西沢:そういう人はこういう仕事ができるんだけど、そうじゃない人は自分をどうやって奮い立たせるかとか、そこからだと思いますよね。
秀島:そうなんですよ。だから小さくできる習慣、例えば緊張しているときに「緊張しないように」って自分に言い聞かせると逆に緊張しちゃうっていう悲しい現象もある。だからこそ落ち着いてゆっくりやれば大丈夫っていう言葉掛けひとつとか。
西沢:上からじゃなくて、そういうひとつずつの苦労や解決方法がこの本には丁寧に書いてあるんですよね。
秀島:小さく試せる、私でもできたっていうことしか書いてないですね。
西沢:だからいろんな人に役に立つ部分があると思いますよね。
秀島:初めて安室さんとお会いしたのってそれこそ『GROOVE LINE』ですよ。安室ちゃんかわいかったですよね。
西沢:会話の内容を覚えてない。でも俺が根掘り葉掘り変なことを訊いてたのは覚えてるけど。
秀島:それがすごくうれしかったみたいで、その後にインタビュアーとしてご指名をいただきました。この番組の体験がすごく楽しかったんだと思います。
西沢:(安室さんとの)会話で覚えているのは「髪の毛長いけど、寝返り打って髪の毛が痛いってならないの?」って訊いたことかな。
秀島:すごく笑ってましたよね。木村拓哉さんをお迎えしたときって覚えてます?
西沢:あのときはキツかった。前の日にレースでぶつかってあばら5本にヒビが入って口から血が出ながら、でもそれを局に言うと怒られるから。
秀島:そうだ(笑)。すごくピストンさんは具合悪そうな気がしていて、でも木村拓哉さんがやってくるからそわそわしてて。イベントスペースにお客さまを呼び込んで、女性がたくさん詰めかける、木村さんはギリギリで入られる、サングラスをかけて登場、みんな色めき立つ。
西沢:それ覚えてる。
秀島:間に曲がかかる、サングラス取る、その日いちばんの歓声。その横でピストンさんがお腹抱えてる(笑)。
昔話に花が咲き、ふたりはジャネット・ジャクソンや偽物のデビッド・ベッカムとのエピソードなどで笑い合う。
会話は再び『なぜか聴きたくなる人の話し方』に。西沢は社会で生きづらさを感じている人に対して、コミュニケーションを円滑にする糸口になり得る一冊だと言う。
西沢:自分がどういうふうに人とコミュニケーションをしていくかって社会で生きていくなかではベースになることだから。
秀島:会話って死ぬまでずっと続くわけですし、好きとか嫌いとかじゃなく人と関わり合うってことは続いていくわけですからね。生まれてすぐの保育園とか小学校の友だち付き合いとか。
西沢:俺は保育園のときから問題ばっかりだったから。
秀島:そうなの(笑)。
西沢:だからここに毎日来てるだけでも大変なことなんですよ。秀島さんまた来てください。
秀島:いつでも呼んでください。飲み物とか買ってくるから言ってくださいね。
西沢:なんだそれ(笑)。でもゆるいからこそ相手が喜んでツッコんでくれる部分があって、このゆるさが人に好かれる大事な要素ですよね。
秀島:そうなんです。それも本に書きました。
西沢:でも帯には書いてないじゃん。
秀島:帯には書いてないですけど(笑)。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の18時10分ごろから。
秀島が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」。オンエアは6月22日(水)。
あらためて会話について考えるようになった
秀島は2000年4月から2010年3月まで西沢とともに同番組のツイン・ナビゲーターを務め、ラジオ業界の名物コンビとして番組を盛り上げてきた。今回はゴールデンコンビの復活ということで、西沢も秀島の登場を歓迎。賑やかにトークが進んだ。秀島は5月に『なぜか聴きたくなる人の話し方』(朝日新聞出版)を上梓した。
西沢:ラジオDJって職業はしゃべり方が大事な要素じゃないですか。(秀島さんは)僕と違うところがたくさんある。この本を2ページくらい読んだんですけど。
秀島:ペロって読んでいただいて(笑)。
西沢:前にも本出してますよね。
秀島:1冊目(『いい空気を一瞬でつくる誰とでも会話がはずむ42の法則』〈朝日新聞出版〉)も「お話しすること」をテーマに書いた本なんですけど、今回はコロナ期という時期を挟んで会話や雑談のやり方をゼロから考え直す機会があったんですね。友だちからもいつも相談を受けて「どうやったらラジオでしゃべっているみたいに普通に会話ができるの?」とか「緊張してうまくしゃべれない」とか「初対面で距離を近づけたいけどどうしたらいいの?」とか。私もそんなに得意じゃないところから始めたことはピストンさんがいちばんご存じだと思いますけど。
西沢:僕と秀島さんは成り立ちが全然違うんですよ。僕は理論とかはなくて、自分の感性のなかでできてるものが最初からあったので、そこでずっとやってるだけなんですけど、秀島さんはすごく考えて組み立てたりとかしてると思うんですよね。
秀島:もともと人前が苦手ですし、人見知りだし、緊張するし。憧れでラジオ好きってことでこの世界に入ったけど、うまくいかないよってなったときに出会ったのがピストンさんとの『GROOVE LINE』でした。
『なぜか聴きたくなる人の話し方』にはその様子を書いているという。
西沢:すげえ少ないじゃん。もっと書いてもいいと思うんだけど。
秀島:もっと書いたほうがよかったですか(笑)。
小さく試せる話し方を掲載
西沢は、聞きたくなる人の話し方や会話がうまくなる方法は、「テクニックはもちろんあるけど、興奮してるかどうかだ」と持論を展開する。西沢:頭の中にドーパミンが出て、この人としゃべっていて楽しいっていうのが相手に伝わるかどうかだと思うよ。
秀島:それって言い得て真実かもしれない。結局、相手といる瞬間を楽しめてるかどうかってすごく大きいと思うんですよ。自分のなかだけであれこれいろいろ組み立てようとしても結局ひとり相撲になるなっていうのはすごく教わりましたし。
西沢:マイクが一本あってひとりでしゃべるラジオのDJって、マイクにしゃべらなきゃいけないじゃん。そうしたら興奮のしようがないでしょ。そこで興奮できるかどうかが大事なんですよ。俺は朝起きたときからドーパミンが漏れちゃってるから。
秀島:あはは(笑)。
西沢:そういう人はこういう仕事ができるんだけど、そうじゃない人は自分をどうやって奮い立たせるかとか、そこからだと思いますよね。
秀島:そうなんですよ。だから小さくできる習慣、例えば緊張しているときに「緊張しないように」って自分に言い聞かせると逆に緊張しちゃうっていう悲しい現象もある。だからこそ落ち着いてゆっくりやれば大丈夫っていう言葉掛けひとつとか。
西沢:上からじゃなくて、そういうひとつずつの苦労や解決方法がこの本には丁寧に書いてあるんですよね。
秀島:小さく試せる、私でもできたっていうことしか書いてないですね。
西沢:だからいろんな人に役に立つ部分があると思いますよね。
木村拓哉との収録 そのときピストン西沢は…
『なぜか聴きたくなる人の話し方』では、これまで秀島が話してきて「この人の話し方は素敵だな」と思ったエピソードも綴られているという。そのひとりが安室奈美恵だ。秀島:初めて安室さんとお会いしたのってそれこそ『GROOVE LINE』ですよ。安室ちゃんかわいかったですよね。
西沢:会話の内容を覚えてない。でも俺が根掘り葉掘り変なことを訊いてたのは覚えてるけど。
秀島:それがすごくうれしかったみたいで、その後にインタビュアーとしてご指名をいただきました。この番組の体験がすごく楽しかったんだと思います。
西沢:(安室さんとの)会話で覚えているのは「髪の毛長いけど、寝返り打って髪の毛が痛いってならないの?」って訊いたことかな。
秀島:すごく笑ってましたよね。木村拓哉さんをお迎えしたときって覚えてます?
西沢:あのときはキツかった。前の日にレースでぶつかってあばら5本にヒビが入って口から血が出ながら、でもそれを局に言うと怒られるから。
秀島:そうだ(笑)。すごくピストンさんは具合悪そうな気がしていて、でも木村拓哉さんがやってくるからそわそわしてて。イベントスペースにお客さまを呼び込んで、女性がたくさん詰めかける、木村さんはギリギリで入られる、サングラスをかけて登場、みんな色めき立つ。
西沢:それ覚えてる。
秀島:間に曲がかかる、サングラス取る、その日いちばんの歓声。その横でピストンさんがお腹抱えてる(笑)。
昔話に花が咲き、ふたりはジャネット・ジャクソンや偽物のデビッド・ベッカムとのエピソードなどで笑い合う。
会話は再び『なぜか聴きたくなる人の話し方』に。西沢は社会で生きづらさを感じている人に対して、コミュニケーションを円滑にする糸口になり得る一冊だと言う。
西沢:自分がどういうふうに人とコミュニケーションをしていくかって社会で生きていくなかではベースになることだから。
秀島:会話って死ぬまでずっと続くわけですし、好きとか嫌いとかじゃなく人と関わり合うってことは続いていくわけですからね。生まれてすぐの保育園とか小学校の友だち付き合いとか。
西沢:俺は保育園のときから問題ばっかりだったから。
秀島:そうなの(笑)。
西沢:だからここに毎日来てるだけでも大変なことなんですよ。秀島さんまた来てください。
秀島:いつでも呼んでください。飲み物とか買ってくるから言ってくださいね。
西沢:なんだそれ(笑)。でもゆるいからこそ相手が喜んでツッコんでくれる部分があって、このゆるさが人に好かれる大事な要素ですよね。
秀島:そうなんです。それも本に書きました。
西沢:でも帯には書いてないじゃん。
秀島:帯には書いてないですけど(笑)。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の18時10分ごろから。
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2022年6月29日28時59分まで
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番組情報
- GROOVE LINE
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