「オドループ」がYouTube再生回数1億回を突破し、海外のリスナーも増やしているフレデリック。昨年は和田アキ子に提供した「YONA YONA DANCE」も話題となり、バンドとして新たなステージへ向かっている印象だ。
そんな彼らに、音楽性のレンジを広げたタームベスト的な3rdフルアルバム『フレデリズム3』で感じた手応えや、印象的だったアリーナ公演について、さらに6月29日(水)に迫った初の国立代々木競技場第一体育館でのライブへの意気込みも訊いた。
三原健司:いろんな方の話を聞いて、自分たちが本当にいいと思っていた部分や、「ここが伝わってほしいな」という部分がちゃんと伝わったんだなっていう喜びを日々感じていますね。キャンペーンで多くのラジオ局を回ったとき、「僕は、私はこの曲が一番好き」と楽曲の話を紐解いてくれたんです。アーティストの1曲にかける思いを汲み取ってくれる。お客さんからも「今のこの状況で音楽を作ってくれたことが嬉しい」みたいなメッセージをもらったり。
三原康司:リリースできる喜びを体感してます。コロナ禍でバンドが活動していくことは、周囲を見ても「大変だよな」と感じることも多くて。瞬時に答えが変わっていく時代だから、その都度その都度、自分たちなりの答えを考えて作れた『フレデリズム3』だと思っています。人との繋がりという音楽の根本的な部分に向き合ったからこそ、制作にもそれが活きてきた。リリース後のライブでも、お客さんと一緒に音楽を楽しめるという新しい日常を再確認させられるというか……音楽を作って鳴らしているミュージシャンの特権というか。リリースって、ほんとに素晴らしいことなんだなと感じています。
高橋 武:新曲が届いているっていう実感は、今まで以上に僕は強いです。具体的には、「ジャンキー」はアレンジを練る段階で、「オドループ」や「YONA YONA DANCE」だけ知っているという方にどう届けるかとか、広い意味でのパブリックイメージに対してどう答えるかとか、考えながら作ったんですね。同時に、どんどん新しいことにも挑戦したい気持ちとか、楽曲によって自分たちの意思はいろいろあるんですけど、そこを汲み取った感想をファンの方がSNSでくれたり。自分たちの思いを今まで以上に言語化してくれていることが多い印象で、「ちゃんと伝わっているな」と感じました。今まではライブに来てもらった段階で、意思をより正確に伝えるっていう流れだったと思うんですけど、音源の段階でも同じぐらいの濃度で伝わっている気がしていますね。
赤頭隆児:『フレデリズム3』に入ってる曲は配信リリースしたり、タイアップのタイミングで出したりしていたんですけど、サブスクで聴かれている手応えが今までよりあるんです、ほとんどの曲が。聴いてくれる人が変わったり増えたりしてきている感じがして。『フレデリズム3』がこれまでで一番届いていることは、そこで感じています。
――5月には「VIVA LA ROCK」で和田アキ子さんと共演されましたね。
健司:1年前の「VIVA LA ROCK」は、楽曲制作のオファーをいただいた直後ぐらいだったのかな。世には情報が出ていなかったし、曲もできていなかった段階だったから、まさか1年後に「VIVA LA ROCK」でご一緒できるなんて思っていなかった。楽曲も「アッコさんと組んだら絶対いいものができる」とは当初から思っていたけど、その想像をはるかに超えて、世間の皆さんに楽しんでいただけて。ステージに立って一緒にやっているときにも、反響の熱量を体感できました。ステージを見たスタッフに「いつもフェスで見るフレデリックとまた別の感動を得ることができた」という言葉をもらえたこともデカかったですね。
康司:アッコさんは世間的にはエンタメの人という印象も強いですけど、僕的にはR&Bの方っていう印象の方が強かったです。そういうエネルギーが本当にすごいなと思いましたね。
康司:「アリーナのステージに立ちたい」と思った大きなきっかけは、地元で一番大きなアリーナである神戸ワールド記念ホールの公演でした。やっぱり自分から曲が生まれるのは、人があってなんだなって感じたんです。目標をくれたというか、バンドがどんどんおもしろい方向に向かい、かつ音楽に真摯に向き合えるきっかけになった公演です。
健司:僕は横浜アリーナで行った「終わらないMUSIC」ですね。自分たちは音楽に対しての愛を歌っているバンドでもあって。僕の個人的なアリーナに対する思いとして、アリーナでワンマンライブをするときは、一つテーマを持ってしっかり臨むことを大事にしてるんですね。神戸のときは、“地元に帰ってくることができました、デビューしてから4年経ってアリーナにたどり着けたけど、まだここからが始まりだから全国でフレデリズムを楽しんでもらいに行くよ”っていう公演だったんです。横浜アリーナに関しては「終わらないMUSIC」で、自分たちが一番大事にしているものをみんなに見せて、フレデリックの音楽だけじゃなくて、もう音楽そのものの喜び――聴くことや踊ること、視覚的なの楽しみも含めて、この2時間を通して音楽をより好きになってもらいたいっていうことをテーマにした公演だったんですね。演出も「どうやったら好きになってもらえるんだろう? どうやったら自分たちの曲をより深く聴きたいっていう衝動に駆られるんだろう?」みたいなことを、ずっと考えながら決めてました。
――音楽好きの音楽愛を詰め込んだ、と。
健司:そうですね。自分が他のアーティストのライブを観てその音楽を好きになったきっかけを集めるようにして、自分たちの公演の演出に落とし込みました。それを横浜アリーナでやれた、音楽に対する喜びをそのまま出せたことが、すごくよかったです。その後、コロナ禍に突入したっていう状況もあって、あのタイミングで音楽愛をちゃんと出せたことで、忘れられない日になっているなと思います。
高橋:僕は当時メンバーになることを発表したのが神戸だったので、そういう思い入れもあるんですけど、3人がすごく楽しそうだったのを嬉しく感じていた記憶が神戸アリーナは強いですね。横アリのときは逆に僕の地元だったから、ドラムはパート的にみんなの背中を預かる立場だと思っているんですけど、横アリのときは自分が3人に背中を預けているような感覚で、それもそれで印象深いです。それぞれの地元のアリーナ公演を経験した上で、みんなの足並みがさらに揃った上での武道館だったので、それぞれに思い入れがあるし、それぞれにそのときしかできないライブだったなって思います。
赤頭:日本武道館で、「スキライズム」のギターソロを伸ばして、真ん中で弾くみたいなことやったんですね。最近はサブスクでギターソロを飛ばすみたいな話があるらしいから、「伸ばすって逆のことやなあ」と思いつつ。でも、ライブ会場やと楽しめると思うし、ライブならではの楽しみ方とか違う発見ができると思うので。そんな思い出が日本武道館にはあります。僕は「おもしろいギターソロ」を目指してて。おもしろいというのは「笑いをとる」って意味じゃなくて……関西人って何にでもおもろいって言うんですけど(笑)、ライブでソロパートが伸びていても楽しんでもらえるんじゃないかと。
――今回は『フレデリズム3』が出た後のアリーナということもありますが、今までと違う展望はありますか?
健司:今までとは別の形のワンマンライブになるんだろうなっていうのは考えてますね。僕たちのライブに初めて来る人もいるだろうし、もしかしたら『フレデリズム3』を聴いていない人も来るだろうし……その中で、やっぱりフレデリックとしての音楽のおもしろさっていうのを見せていきたいなと思うし、何よりどのアリーナでも大事にしてきた、ここからがまた新しいスタートなんだよっていう気持ちはちゃんと形にしていこうかなと考えています。
――代々木第一体育館って、特徴的な会場ですよね。あの場所を生かしたアイディアはありますか?
康司:会場の作りとしても、照明や映像演出で変わったことができるんじゃないかなとは思ってますね。フレデリックは音楽的にリズムと向き合ってきたバンドだけど、演出的なリズムという意味でも、新しいことができるんじゃないかなと思っています。
――今回はWOWOWプラスで生中継もされます。テレビで視聴する人にも、メッセージをお願いします。
健司:2020年にコロナ禍に突入して、配信に対する意識がすごく高まりました。オンラインライブが広まったことで、これまでライブを知らなかった人も見てみるきっかけになったと思うんです。映像でフレデリックを楽しんでもらえることを、すごくポジティブに捉えています。今回の公演でも、映像でフレデリックを見る喜びを、しっかり出していきたい。会場にいる方も映像で観る方も、それぞれ楽しみ方があることを意識しながら全員を巻き込んで、「フレデリックっておもしろいバンドなんだな」と思ってもらえるように、今はセットリストなど、いろいろ考えてます。
赤頭:観ていただくときは、部屋を暗くするのもいいかもしれないですね。いろんなものが見えなくなると集中できるから。カーテン閉めた部屋で、電気消して。
健司:顔が見えないからこそ、「あ、これめちゃくちゃ今楽しいやろうな」って、聴き手が想像できる楽しさがあると思う。小説とかもそうですよね。頭の中でストーリーを描くおもしろさがある。ラジオにも、似た魅力をすごく感じます。僕らは『THE KINGS PLACE』も4人で他愛のない話をしていて、実際どう感じてもらえるかわかんないんですけど、とりあえず楽しそうっていうのは伝わっているんじゃないかと。映像だと印象が変わってくるけど、音声だと聴いた人が頭の中で楽しく料理してくれるというか、その人の想像でおもしろくできる魅力があるから、僕はめちゃくちゃ好きです。
赤頭:僕は声が小さいんで、マイクに向かってみんなで喋ると僕の声だけ小さくなっちゃうんですけど、ラジオは揃えてくれるじゃないですか。だからめっちゃ好きなんですよ。
一同:ははは!(笑)
赤頭:普段通りで話せるメディアはラジオだけなんで。
――じゃあ隆児さんの素はラジオで伺えるってことですね。
赤頭:インタビューはちょっと無理してます(笑)。
(取材・文=石角友香、撮影=夛留見彩)
6月29日(水) 東京・国立代々木競技場第一体育館 開催
「FREDERHYTHM ARENA 2022 〜ミュージックジャンキー〜」
WOWOWプラス独占生中継!
https://www.wowowplus.jp/feature/frederick-special/
3rd Full Album『フレデリズム3』
Out Now
初回限定盤:CD+DVD/¥4,800(tax in)
通常盤:CD/¥3,333(tax in)
https://a-sketch-inc.lnk.to/frederic_Frederhythm3
そんな彼らに、音楽性のレンジを広げたタームベスト的な3rdフルアルバム『フレデリズム3』で感じた手応えや、印象的だったアリーナ公演について、さらに6月29日(水)に迫った初の国立代々木競技場第一体育館でのライブへの意気込みも訊いた。
今までで最も「思いが伝わった」と感じるアルバム
──春フェス以降、イベント出演が続いていますね。『フレデリズム3』の反応はいかがですか?三原健司:いろんな方の話を聞いて、自分たちが本当にいいと思っていた部分や、「ここが伝わってほしいな」という部分がちゃんと伝わったんだなっていう喜びを日々感じていますね。キャンペーンで多くのラジオ局を回ったとき、「僕は、私はこの曲が一番好き」と楽曲の話を紐解いてくれたんです。アーティストの1曲にかける思いを汲み取ってくれる。お客さんからも「今のこの状況で音楽を作ってくれたことが嬉しい」みたいなメッセージをもらったり。
三原康司:リリースできる喜びを体感してます。コロナ禍でバンドが活動していくことは、周囲を見ても「大変だよな」と感じることも多くて。瞬時に答えが変わっていく時代だから、その都度その都度、自分たちなりの答えを考えて作れた『フレデリズム3』だと思っています。人との繋がりという音楽の根本的な部分に向き合ったからこそ、制作にもそれが活きてきた。リリース後のライブでも、お客さんと一緒に音楽を楽しめるという新しい日常を再確認させられるというか……音楽を作って鳴らしているミュージシャンの特権というか。リリースって、ほんとに素晴らしいことなんだなと感じています。
高橋 武:新曲が届いているっていう実感は、今まで以上に僕は強いです。具体的には、「ジャンキー」はアレンジを練る段階で、「オドループ」や「YONA YONA DANCE」だけ知っているという方にどう届けるかとか、広い意味でのパブリックイメージに対してどう答えるかとか、考えながら作ったんですね。同時に、どんどん新しいことにも挑戦したい気持ちとか、楽曲によって自分たちの意思はいろいろあるんですけど、そこを汲み取った感想をファンの方がSNSでくれたり。自分たちの思いを今まで以上に言語化してくれていることが多い印象で、「ちゃんと伝わっているな」と感じました。今まではライブに来てもらった段階で、意思をより正確に伝えるっていう流れだったと思うんですけど、音源の段階でも同じぐらいの濃度で伝わっている気がしていますね。
フレデリック「ジャンキー」
――5月には「VIVA LA ROCK」で和田アキ子さんと共演されましたね。
健司:1年前の「VIVA LA ROCK」は、楽曲制作のオファーをいただいた直後ぐらいだったのかな。世には情報が出ていなかったし、曲もできていなかった段階だったから、まさか1年後に「VIVA LA ROCK」でご一緒できるなんて思っていなかった。楽曲も「アッコさんと組んだら絶対いいものができる」とは当初から思っていたけど、その想像をはるかに超えて、世間の皆さんに楽しんでいただけて。ステージに立って一緒にやっているときにも、反響の熱量を体感できました。ステージを見たスタッフに「いつもフェスで見るフレデリックとまた別の感動を得ることができた」という言葉をもらえたこともデカかったですね。
康司:アッコさんは世間的にはエンタメの人という印象も強いですけど、僕的にはR&Bの方っていう印象の方が強かったです。そういうエネルギーが本当にすごいなと思いましたね。
アリーナ公演で印象的だったことは?
――ツアーに続いて6月29日(水)には、初の代々木第一体育館でのライブがあります。これまでのアリーナ公演で印象的だったことと言えば?康司:「アリーナのステージに立ちたい」と思った大きなきっかけは、地元で一番大きなアリーナである神戸ワールド記念ホールの公演でした。やっぱり自分から曲が生まれるのは、人があってなんだなって感じたんです。目標をくれたというか、バンドがどんどんおもしろい方向に向かい、かつ音楽に真摯に向き合えるきっかけになった公演です。
健司:僕は横浜アリーナで行った「終わらないMUSIC」ですね。自分たちは音楽に対しての愛を歌っているバンドでもあって。僕の個人的なアリーナに対する思いとして、アリーナでワンマンライブをするときは、一つテーマを持ってしっかり臨むことを大事にしてるんですね。神戸のときは、“地元に帰ってくることができました、デビューしてから4年経ってアリーナにたどり着けたけど、まだここからが始まりだから全国でフレデリズムを楽しんでもらいに行くよ”っていう公演だったんです。横浜アリーナに関しては「終わらないMUSIC」で、自分たちが一番大事にしているものをみんなに見せて、フレデリックの音楽だけじゃなくて、もう音楽そのものの喜び――聴くことや踊ること、視覚的なの楽しみも含めて、この2時間を通して音楽をより好きになってもらいたいっていうことをテーマにした公演だったんですね。演出も「どうやったら好きになってもらえるんだろう? どうやったら自分たちの曲をより深く聴きたいっていう衝動に駆られるんだろう?」みたいなことを、ずっと考えながら決めてました。
――音楽好きの音楽愛を詰め込んだ、と。
健司:そうですね。自分が他のアーティストのライブを観てその音楽を好きになったきっかけを集めるようにして、自分たちの公演の演出に落とし込みました。それを横浜アリーナでやれた、音楽に対する喜びをそのまま出せたことが、すごくよかったです。その後、コロナ禍に突入したっていう状況もあって、あのタイミングで音楽愛をちゃんと出せたことで、忘れられない日になっているなと思います。
高橋:僕は当時メンバーになることを発表したのが神戸だったので、そういう思い入れもあるんですけど、3人がすごく楽しそうだったのを嬉しく感じていた記憶が神戸アリーナは強いですね。横アリのときは逆に僕の地元だったから、ドラムはパート的にみんなの背中を預かる立場だと思っているんですけど、横アリのときは自分が3人に背中を預けているような感覚で、それもそれで印象深いです。それぞれの地元のアリーナ公演を経験した上で、みんなの足並みがさらに揃った上での武道館だったので、それぞれに思い入れがあるし、それぞれにそのときしかできないライブだったなって思います。
赤頭:日本武道館で、「スキライズム」のギターソロを伸ばして、真ん中で弾くみたいなことやったんですね。最近はサブスクでギターソロを飛ばすみたいな話があるらしいから、「伸ばすって逆のことやなあ」と思いつつ。でも、ライブ会場やと楽しめると思うし、ライブならではの楽しみ方とか違う発見ができると思うので。そんな思い出が日本武道館にはあります。僕は「おもしろいギターソロ」を目指してて。おもしろいというのは「笑いをとる」って意味じゃなくて……関西人って何にでもおもろいって言うんですけど(笑)、ライブでソロパートが伸びていても楽しんでもらえるんじゃないかと。
――今回は『フレデリズム3』が出た後のアリーナということもありますが、今までと違う展望はありますか?
健司:今までとは別の形のワンマンライブになるんだろうなっていうのは考えてますね。僕たちのライブに初めて来る人もいるだろうし、もしかしたら『フレデリズム3』を聴いていない人も来るだろうし……その中で、やっぱりフレデリックとしての音楽のおもしろさっていうのを見せていきたいなと思うし、何よりどのアリーナでも大事にしてきた、ここからがまた新しいスタートなんだよっていう気持ちはちゃんと形にしていこうかなと考えています。
――代々木第一体育館って、特徴的な会場ですよね。あの場所を生かしたアイディアはありますか?
康司:会場の作りとしても、照明や映像演出で変わったことができるんじゃないかなとは思ってますね。フレデリックは音楽的にリズムと向き合ってきたバンドだけど、演出的なリズムという意味でも、新しいことができるんじゃないかなと思っています。
――今回はWOWOWプラスで生中継もされます。テレビで視聴する人にも、メッセージをお願いします。
健司:2020年にコロナ禍に突入して、配信に対する意識がすごく高まりました。オンラインライブが広まったことで、これまでライブを知らなかった人も見てみるきっかけになったと思うんです。映像でフレデリックを楽しんでもらえることを、すごくポジティブに捉えています。今回の公演でも、映像でフレデリックを見る喜びを、しっかり出していきたい。会場にいる方も映像で観る方も、それぞれ楽しみ方があることを意識しながら全員を巻き込んで、「フレデリックっておもしろいバンドなんだな」と思ってもらえるように、今はセットリストなど、いろいろ考えてます。
赤頭:観ていただくときは、部屋を暗くするのもいいかもしれないですね。いろんなものが見えなくなると集中できるから。カーテン閉めた部屋で、電気消して。
ラジオやポッドキャスト…音声メディアの良さは?
──フレデリックのみなさんはこれまで、J-WAVE「THE KINGS PLACE」のナビゲーターを担当されたり、三原兄弟はポッドキャストをやっていたりと、声でファンとコミュニケーションを取ってらっしゃいますね。ラジオや音声メディアの良さを、どんなところに感じますか。健司:顔が見えないからこそ、「あ、これめちゃくちゃ今楽しいやろうな」って、聴き手が想像できる楽しさがあると思う。小説とかもそうですよね。頭の中でストーリーを描くおもしろさがある。ラジオにも、似た魅力をすごく感じます。僕らは『THE KINGS PLACE』も4人で他愛のない話をしていて、実際どう感じてもらえるかわかんないんですけど、とりあえず楽しそうっていうのは伝わっているんじゃないかと。映像だと印象が変わってくるけど、音声だと聴いた人が頭の中で楽しく料理してくれるというか、その人の想像でおもしろくできる魅力があるから、僕はめちゃくちゃ好きです。
赤頭:僕は声が小さいんで、マイクに向かってみんなで喋ると僕の声だけ小さくなっちゃうんですけど、ラジオは揃えてくれるじゃないですか。だからめっちゃ好きなんですよ。
一同:ははは!(笑)
赤頭:普段通りで話せるメディアはラジオだけなんで。
――じゃあ隆児さんの素はラジオで伺えるってことですね。
赤頭:インタビューはちょっと無理してます(笑)。
(取材・文=石角友香、撮影=夛留見彩)
6月29日(水) 東京・国立代々木競技場第一体育館 開催
「FREDERHYTHM ARENA 2022 〜ミュージックジャンキー〜」
WOWOWプラス独占生中継!
https://www.wowowplus.jp/feature/frederick-special/
3rd Full Album『フレデリズム3』
Out Now
初回限定盤:CD+DVD/¥4,800(tax in)
通常盤:CD/¥3,333(tax in)
https://a-sketch-inc.lnk.to/frederic_Frederhythm3
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