サカナクションの山口一郎(Vo/GT)が自身の楽曲制作へのこだわりについて語った。
山口が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」。オンエアは3月22日(火)。サカナクションは3月30日(水)にコンセプト・アルバム『アダプト』をリリースする。
西沢:えー! そうなの?
山口:市議会議員でしたよ。北海道の小樽の市議会議員で。
西沢:その話、いま初めてラジオとかでしたとかそういうこと?
山口:ウィキペディアに載ってるんじゃないですか。
西沢:なんだよ。
山口:(笑)。
西沢:もっとせっかく来てくれたんだからさあ、「こんな話してくれてありがとう」みたいなのをお願いしますよ。
山口:聞いてくれれば。僕はクリーンなので基本的に答えられないことはないです。
そんなトークがありつつ、釣りが趣味だという山口に、西沢は「僕、釣りをやってみたいんです」とコメントする。
西沢:いままでモータースポーツとかスクラッチとかクラブとか、もううるさいことしかやってこなかったので。
山口:(笑)。
西沢:もうオッサンになったので、ずっと海の上でボーッとしているとか。
山口:釣りするなら、海、川どっちかをまず決めないといけないんです。海であればサーフでのフィッシングが面白いです、砂浜で。
西沢:砂浜から遠くに投げるの? それ自体難しいでしょ。
山口:ウェーディングといって、腰ぐらいまで履ける長靴みたいのがあるんです。それを履いて明け方はサーファーとかいるとキツいので、暗くなりかけたころぐらいに行って、夕まずめ(日没前後の1時間程度の時間帯)か朝一か。それでヒラメとか釣ると面白いですよ。
西沢:スタジオに行くとのめり込み方はすごいの?
山口:どちらかというとサカナクションって職人なんですよ。だから仕事をするというか作るときには、職人は頑固で集中力高めにやるじゃないですか。
西沢:はいはい。
山口:そういう風にしっかり作り込むんですけど、やっぱりこういうところに出てくると、僕はどちらかというとサカナクションの広報担当なので。ここはやっぱり元気よくいかないといけない。そういうメリハリみたいなのがプロモーション期間になると激しくなるわけです。
西沢:なるほど。
山口:そうするよくわからなくなってくる、自分という存在が。
西沢:興奮してくると、頭のなかに勝手にドーパミンが漏れちゃうタイプですか?
山口:みんなそうなんじゃないですか?
西沢:いやいや、そうでもないですよ。コントロールしている人やなかなか出てこない人や、出てこなくてもそれなりにできる人、いろいろいます。山口さんの場合はわりと漏れっぱなしな感じが(笑)。
山口:なんか「求められてる」って気がしちゃうんですよ、テンション高いことを。
西沢:だってこういう作り方だってさ、明らかにお客さんが喜ぶような作り方。「ライブでお客さんが喜ぶなあ」っていうのを入れてあるでしょ?
山口:でも自分たちが過去に好きだった音楽ってあるじゃないですか。それをじゃあどうポップに落とし込むかみたいなのをみんなでガチャガチャやっていくと、こうなっていくんですよね。これもだからトーキング・ヘッズとアフロビートとラテン・ジャズだよねみたいな。それを混ぜ合わせるとこんな感じかな? みたいな。
西沢:へー! トーキング・ヘッズのヘナチョコかつ骨太感? あれは難しいんですけど、サカナクションは出してる。
山口:あります?
西沢:本当に悪い言い方で言わせていただくと、歌がヘナチョコっぽくて(笑)。
山口:(笑)。
西沢:なんだけど、すごく筋が通ってて。やっぱりああいうブリティッシュな、たとえば当時のヴィサージとかさ、ああいう世界観というのは機械に頼っているんだけれども、人間がそれを上回っているみたいな。難しいんだけどそういう感じがする。
山口:僕らは「よい違和感」を狙ってるんですよ。基本的に「まじめにふざける」ということを徹底してやるんですよね。そこに違和感が生まれるじゃないですか。それを嫌な違和感じゃなくて、よい違和感にしていくというのが、僕らにとってのセンスになっているんですよね。
山口は「オマージュをやったとしても、今の人がそれを聴くと『新しい』と思うのか『ダサい』と思うのか、その加減みたいなものを考える」とも話す。
西沢:俺がやるとダサくなっちゃうと思うんだけど、(サカナクションは)ダサくならないもんな。オシャレがわかってるんだよね。そこが売れるか、飯が食えるか食えないかの違いだと思うんだけど、確かにサカナクションはできているんですよ。昔っぽいのにいまっぽいっていう。
山口:そこはまじめにふざけている感じなんです。まじめさがないとふざけたときに、よりふざけたって感じちゃうんです。だからピストンさんはふざけすぎているんじゃないですか。
西沢:そうかもしれない(笑)。
山口:あはは(笑)。
サカナクションの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の18時10分ごろから。
山口が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」。オンエアは3月22日(火)。サカナクションは3月30日(水)にコンセプト・アルバム『アダプト』をリリースする。
釣りのススメ
山口が登場するやいなや、西沢が「山口一郎って名前、政治家っぽくね?」とイジると、山口は「父親は政治家でしたけどね」と答えた。西沢:えー! そうなの?
山口:市議会議員でしたよ。北海道の小樽の市議会議員で。
西沢:その話、いま初めてラジオとかでしたとかそういうこと?
山口:ウィキペディアに載ってるんじゃないですか。
西沢:なんだよ。
山口:(笑)。
西沢:もっとせっかく来てくれたんだからさあ、「こんな話してくれてありがとう」みたいなのをお願いしますよ。
山口:聞いてくれれば。僕はクリーンなので基本的に答えられないことはないです。
そんなトークがありつつ、釣りが趣味だという山口に、西沢は「僕、釣りをやってみたいんです」とコメントする。
西沢:いままでモータースポーツとかスクラッチとかクラブとか、もううるさいことしかやってこなかったので。
山口:(笑)。
西沢:もうオッサンになったので、ずっと海の上でボーッとしているとか。
山口:釣りするなら、海、川どっちかをまず決めないといけないんです。海であればサーフでのフィッシングが面白いです、砂浜で。
西沢:砂浜から遠くに投げるの? それ自体難しいでしょ。
山口:ウェーディングといって、腰ぐらいまで履ける長靴みたいのがあるんです。それを履いて明け方はサーファーとかいるとキツいので、暗くなりかけたころぐらいに行って、夕まずめ(日没前後の1時間程度の時間帯)か朝一か。それでヒラメとか釣ると面白いですよ。
サカナクションは職人気質、しかしプロモーション期間は
『アダプト』の動画を観たという西沢は「失礼な言い方すると、ビジュアルとかバラバラですね」と、率直な感想をコメント。山口は楽曲制作時とプロモーション活動時の違いについて語った。西沢:スタジオに行くとのめり込み方はすごいの?
山口:どちらかというとサカナクションって職人なんですよ。だから仕事をするというか作るときには、職人は頑固で集中力高めにやるじゃないですか。
西沢:はいはい。
山口:そういう風にしっかり作り込むんですけど、やっぱりこういうところに出てくると、僕はどちらかというとサカナクションの広報担当なので。ここはやっぱり元気よくいかないといけない。そういうメリハリみたいなのがプロモーション期間になると激しくなるわけです。
西沢:なるほど。
山口:そうするよくわからなくなってくる、自分という存在が。
西沢:興奮してくると、頭のなかに勝手にドーパミンが漏れちゃうタイプですか?
山口:みんなそうなんじゃないですか?
西沢:いやいや、そうでもないですよ。コントロールしている人やなかなか出てこない人や、出てこなくてもそれなりにできる人、いろいろいます。山口さんの場合はわりと漏れっぱなしな感じが(笑)。
山口:なんか「求められてる」って気がしちゃうんですよ、テンション高いことを。
「よい違和感」を狙う
山口はものづくりへのこだわりについて語った。「まじめにふざける」ということをテーマに掲げているのだという。西沢:だってこういう作り方だってさ、明らかにお客さんが喜ぶような作り方。「ライブでお客さんが喜ぶなあ」っていうのを入れてあるでしょ?
山口:でも自分たちが過去に好きだった音楽ってあるじゃないですか。それをじゃあどうポップに落とし込むかみたいなのをみんなでガチャガチャやっていくと、こうなっていくんですよね。これもだからトーキング・ヘッズとアフロビートとラテン・ジャズだよねみたいな。それを混ぜ合わせるとこんな感じかな? みたいな。
西沢:へー! トーキング・ヘッズのヘナチョコかつ骨太感? あれは難しいんですけど、サカナクションは出してる。
山口:あります?
西沢:本当に悪い言い方で言わせていただくと、歌がヘナチョコっぽくて(笑)。
山口:(笑)。
西沢:なんだけど、すごく筋が通ってて。やっぱりああいうブリティッシュな、たとえば当時のヴィサージとかさ、ああいう世界観というのは機械に頼っているんだけれども、人間がそれを上回っているみたいな。難しいんだけどそういう感じがする。
山口:僕らは「よい違和感」を狙ってるんですよ。基本的に「まじめにふざける」ということを徹底してやるんですよね。そこに違和感が生まれるじゃないですか。それを嫌な違和感じゃなくて、よい違和感にしていくというのが、僕らにとってのセンスになっているんですよね。
山口は「オマージュをやったとしても、今の人がそれを聴くと『新しい』と思うのか『ダサい』と思うのか、その加減みたいなものを考える」とも話す。
西沢:俺がやるとダサくなっちゃうと思うんだけど、(サカナクションは)ダサくならないもんな。オシャレがわかってるんだよね。そこが売れるか、飯が食えるか食えないかの違いだと思うんだけど、確かにサカナクションはできているんですよ。昔っぽいのにいまっぽいっていう。
山口:そこはまじめにふざけている感じなんです。まじめさがないとふざけたときに、よりふざけたって感じちゃうんです。だからピストンさんはふざけすぎているんじゃないですか。
西沢:そうかもしれない(笑)。
山口:あはは(笑)。
サカナクションの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の18時10分ごろから。
radikoで聴く
2022年3月29日28時59分まで
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番組情報
- GROOVE LINE
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月・火・水・木曜16:30-19:00