仕事や家事、学業など“やるべきこと”に追われ、“やりたいこと”をするために睡眠を削る──そんな生活を送る人も少なくないだろう。しかし睡眠不足が続くと、体と心の状態が悪くなり、パフォーマンスも下がってしまう。生活を充実させる睡眠の重要性を、睡眠研究家の西川ユカコが語った。
西川が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-』(ナビゲーター:志村季世恵/板井麻衣子)。この番組は、暗闇のソーシャルエンターテイメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を主催するバースセラピストの志村季世恵が、暗闇のバーに毎回ゲストを迎え、一切、光のない空間で語り合う。ここでは3月13日(日)のオンエア内容をテキストで紹介する。
志村:コロナ禍で眠れない人もちょっと多くなったなと思っていて。眠るときっていろんなことを気にしていると眠れなくなっちゃうじゃないですか。でも、「ありがたかったな」と思うと心がほんわかして眠りやすくなるかなと思って。
西川:間違いないですね。物を覚えたり記憶を定着させたりするのにすごく睡眠は力があるって言われていますけど、逆に忘れさせてくれるのも睡眠なんです。嫌なこととかストレスとかも消してくれるっていう効果もあって。幼い頃とか幼い子って、夜寝る前にお母さんとかに怒られて、ワーって泣いて、その後にすぐに寝ちゃって、朝ケロッとしてるじゃないですか。それってまさに寝ている間に全部ストレスを消してリセットしてるんですね。
志村:それって、ただ闇雲にリセットするというよりは、脳の中で整理整頓をしながらリセットしてくれているのかな?
西川:必要な記憶は定着させてくれて、必要じゃないものは消してくれるっていうことみたいです。「あ~気持ちいい!」とか「あ~幸せ!」と思える環境で寝られると幸せだし、寝るっていう行為自体もストレスを消したりしてくれる。
志村:なるほど。「嫌なことがあっても寝たらケロッと直っちゃうんです」っていうのは本当だったんですね。
西川:だから嫌なことがあったら、ちょっと長めに寝たほうがいいですね。むしゃくしゃするから酒を飲むとかでもいいですけれども、長く寝ることで嫌な記憶を消すこともできるので、睡眠を選択肢として知っておくといいかもしれません。
西川:睡眠は1日24時間しかない中で7、8時間くらい取られてしまうけれど、でもそれだけの効果があるんですよね。ちゃんと寝られると起きているときの体調がいいし、メンタルを安定させる効果もあるんです。今はコロナとか、ロシアとウクライナの問題とか、世の中では不安なことがたくさんありますけど、いい睡眠をきちっと取れているとイライラや不安感が少なくなって落ち着いて安定したメンタルでやるべきことを行えるようになります。
志村:考えもまとまったり、いい案も浮かぶかもしれない。
西川:そう。全然違うと思います。しかも免疫力も高まるから、体も心もいい状態を保ちやすくなるんです。昭和の時代は「寝る間も惜しんで働く」みたいな文化があったと思うんですけど、今は令和の時代ですよね。起きている時間に自分のやりたいことを実現して、なるべく幸せな気持ちで生きたいというのであれば、7、8時間の睡眠を大事にすることで、起きている時間をより充実させることができるかなって思います。
西川:当時は毎晩深酒をしていて睡眠時間が1日に3~5時間くらいの生活を1、2年ほど繰り返していたら体調を崩してしまって。仕事をしていても午後は体がだるくなってしまい、体が持たない状態になって「社会人として普通に働くのはもう無理かな」と思ったんですよね。私は寝具メーカーに勤めていて、睡眠の知識はいろいろあったので、自分のこの体調を自分の力でどうにか直せないかと思ったんです。それでいろんな快眠方法を片っ端から試していきました。
志村:そうだったんですね。
西川:効果的なものもあるんですけど意外にそうでないのも多かったりして、自分で効果が出るものだけを繰り返しやっているうちに、1、2年くらいかけてだんだん体調が戻って元気になりました。自分が知っている快眠法を全部試したので、効率的に快眠できる方法を周りの方にもお伝えしたいなと思って。
現在、西川は50種類ほどパジャマを購入して実際に試し、その体験から快眠できるパジャマを考案中だと言う。
志村:できたら、もうすぐにそれを予約します!
西川:ぜひともご案内させてください。あとは「夜寝る前にはどんなストレッチはがいいんだろう」と思ったら、いろんなストレッチ法を寝る前に毎晩試してみたりもしてます(笑)。日常生活でどういうふうに快眠できるか、ということをいろいろ考えてはご提案しています。
志村:この本を拝読していて、どれだけ睡眠が大事で、自分にとってどれだけのギフトなのかってことが分かって、だからこそ気持ちいいお昼寝もできたらいいなと思って。
4月より「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」では「内なる美、ととのう暗闇。」シリーズの一環として「暗闇の中で体験する極上の睡眠」をテーマにした新しいプログラム「午睡」を東京・三井ガーデンホテル神宮外苑・杜プレミア内の会場で開催。西川が睡眠環境を監修している。
・詳細はこちら
https://djs.dialogue.or.jp/news/20220310news/
志村:午後の睡眠を「午睡」って言いますよね。それでその名前のプログラムを考えられないかなと思って、(西川)ユカコさん監修のもと昭和西川株式会社さんの寝具を使わせていただいて。自分のためにも欲しかったコンテンツでなんです。お昼寝って20分くらいがいちばん体にはよくて、それ以上の時間を寝てしまうと脳によくないと聞きました。
西川:そうなんです。(20分以上眠ると)深い睡眠に入ってしまい、目が覚めると体がだるくなったり頭が痛くなったりとかしてしまうので、浅い睡眠のうちに目を覚ます。そうすると体も頭もすっきりして、その後のパフォーマンスが上がり、また元気になるんですね。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の最新情報は、公式サイトまで。
J-WAVEで放送中の番組『DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-』は毎月第2日曜日25時から。
西川が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-』(ナビゲーター:志村季世恵/板井麻衣子)。この番組は、暗闇のソーシャルエンターテイメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を主催するバースセラピストの志村季世恵が、暗闇のバーに毎回ゲストを迎え、一切、光のない空間で語り合う。ここでは3月13日(日)のオンエア内容をテキストで紹介する。
睡眠は嫌なこととやストレスを消す効果もある
志村は、コロナ禍での環境の変化により外出の機会も減り自分の時間が増えた一方で、健康面を気にする声も多く耳にするようになり、「やっぱりいちばん大事なのは睡眠じゃないかな」と思うようになったという。志村:コロナ禍で眠れない人もちょっと多くなったなと思っていて。眠るときっていろんなことを気にしていると眠れなくなっちゃうじゃないですか。でも、「ありがたかったな」と思うと心がほんわかして眠りやすくなるかなと思って。
西川:間違いないですね。物を覚えたり記憶を定着させたりするのにすごく睡眠は力があるって言われていますけど、逆に忘れさせてくれるのも睡眠なんです。嫌なこととかストレスとかも消してくれるっていう効果もあって。幼い頃とか幼い子って、夜寝る前にお母さんとかに怒られて、ワーって泣いて、その後にすぐに寝ちゃって、朝ケロッとしてるじゃないですか。それってまさに寝ている間に全部ストレスを消してリセットしてるんですね。
志村:それって、ただ闇雲にリセットするというよりは、脳の中で整理整頓をしながらリセットしてくれているのかな?
西川:必要な記憶は定着させてくれて、必要じゃないものは消してくれるっていうことみたいです。「あ~気持ちいい!」とか「あ~幸せ!」と思える環境で寝られると幸せだし、寝るっていう行為自体もストレスを消したりしてくれる。
志村:なるほど。「嫌なことがあっても寝たらケロッと直っちゃうんです」っていうのは本当だったんですね。
西川:だから嫌なことがあったら、ちょっと長めに寝たほうがいいですね。むしゃくしゃするから酒を飲むとかでもいいですけれども、長く寝ることで嫌な記憶を消すこともできるので、睡眠を選択肢として知っておくといいかもしれません。
いい睡眠がイライラや不安感を少なくさせる
人間は一晩や二晩くらい寝不足だとテンション高い状態で乗り切れると言われているが、睡眠不足が長く続くと抑うつ状態になってしまうので、睡眠とうまく付き合い、味方にすることが大切だと西川は言う。西川:睡眠は1日24時間しかない中で7、8時間くらい取られてしまうけれど、でもそれだけの効果があるんですよね。ちゃんと寝られると起きているときの体調がいいし、メンタルを安定させる効果もあるんです。今はコロナとか、ロシアとウクライナの問題とか、世の中では不安なことがたくさんありますけど、いい睡眠をきちっと取れているとイライラや不安感が少なくなって落ち着いて安定したメンタルでやるべきことを行えるようになります。
志村:考えもまとまったり、いい案も浮かぶかもしれない。
西川:そう。全然違うと思います。しかも免疫力も高まるから、体も心もいい状態を保ちやすくなるんです。昭和の時代は「寝る間も惜しんで働く」みたいな文化があったと思うんですけど、今は令和の時代ですよね。起きている時間に自分のやりたいことを実現して、なるべく幸せな気持ちで生きたいというのであれば、7、8時間の睡眠を大事にすることで、起きている時間をより充実させることができるかなって思います。
いろんな快眠方法を片っ端から試して、元気に
西川が睡眠に興味を持つようになったきっかけは、過去に仕事のストレスで体を壊してしまった経験からだと明かす。西川:当時は毎晩深酒をしていて睡眠時間が1日に3~5時間くらいの生活を1、2年ほど繰り返していたら体調を崩してしまって。仕事をしていても午後は体がだるくなってしまい、体が持たない状態になって「社会人として普通に働くのはもう無理かな」と思ったんですよね。私は寝具メーカーに勤めていて、睡眠の知識はいろいろあったので、自分のこの体調を自分の力でどうにか直せないかと思ったんです。それでいろんな快眠方法を片っ端から試していきました。
志村:そうだったんですね。
西川:効果的なものもあるんですけど意外にそうでないのも多かったりして、自分で効果が出るものだけを繰り返しやっているうちに、1、2年くらいかけてだんだん体調が戻って元気になりました。自分が知っている快眠法を全部試したので、効率的に快眠できる方法を周りの方にもお伝えしたいなと思って。
現在、西川は50種類ほどパジャマを購入して実際に試し、その体験から快眠できるパジャマを考案中だと言う。
志村:できたら、もうすぐにそれを予約します!
西川:ぜひともご案内させてください。あとは「夜寝る前にはどんなストレッチはがいいんだろう」と思ったら、いろんなストレッチ法を寝る前に毎晩試してみたりもしてます(笑)。日常生活でどういうふうに快眠できるか、ということをいろいろ考えてはご提案しています。
昼寝の適切な時間は?
西川は2020年に『最強の睡眠』(SBクリエイティブ)を上梓した。ここには自分本来の体調を取り戻し、パフォーマンスをアップさせる究極のメソッドが掲載されている。志村:この本を拝読していて、どれだけ睡眠が大事で、自分にとってどれだけのギフトなのかってことが分かって、だからこそ気持ちいいお昼寝もできたらいいなと思って。
4月より「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」では「内なる美、ととのう暗闇。」シリーズの一環として「暗闇の中で体験する極上の睡眠」をテーマにした新しいプログラム「午睡」を東京・三井ガーデンホテル神宮外苑・杜プレミア内の会場で開催。西川が睡眠環境を監修している。
・詳細はこちら
https://djs.dialogue.or.jp/news/20220310news/
志村:午後の睡眠を「午睡」って言いますよね。それでその名前のプログラムを考えられないかなと思って、(西川)ユカコさん監修のもと昭和西川株式会社さんの寝具を使わせていただいて。自分のためにも欲しかったコンテンツでなんです。お昼寝って20分くらいがいちばん体にはよくて、それ以上の時間を寝てしまうと脳によくないと聞きました。
西川:そうなんです。(20分以上眠ると)深い睡眠に入ってしまい、目が覚めると体がだるくなったり頭が痛くなったりとかしてしまうので、浅い睡眠のうちに目を覚ます。そうすると体も頭もすっきりして、その後のパフォーマンスが上がり、また元気になるんですね。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の最新情報は、公式サイトまで。
J-WAVEで放送中の番組『DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-』は毎月第2日曜日25時から。
radikoで聴く
2022年3月20日28時59分まで
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番組情報
- DIALOGUE RADIO -IN THE DARK-
-
毎月第2日曜25:00-26:00