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香港はアートの中心地! 個展経験のある大宮エリーが魅力を語る

香港はアートの中心地! 個展経験のある大宮エリーが魅力を語る

大宮エリーが、香港の魅力を語った。大宮は作家、脚本家、映画監督、画家などマルチに活躍し、香港での個展経験もある。

大宮が登場したのは、J-WAVEで2月6日(日)に放送された東洋と西洋、さまざまな文化がミックスされた都市・香港にフォーカスする番組『J-WAVE SELECTION MY FAVORITE HONG KONG』。ナビゲーターはクリス智子。香港に注目する特番で、今回が3回目となる。

同番組では大宮のほか、2019年に香港にオープンしたアートセンター「CHAT(チャット)」のエグゼクティブディレクター兼チーフキュレーター・高橋瑞木さん、アジア最大級の現代ビジュアル・カルチャー美術館「M+」の主任キュレーター・横山いくこさんが香港のアートについて語った。ポッドキャストで配信中だ。

【外部リンク】ポッドキャストの公式ページ

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縁がつながって香港で個展を開催

2019年に香港で個展をした経験があるという大宮エリー。2015年ごろに世界最大級のアートフェア「アートバーゼル」を見に行ったことがきっかけだったという。

大宮:ギャラリーの人に出会って「あなたね、面白いからちょっとウォッチさせてよ!」なんて言われて。その方が日本に来たときに食事をしたり、「最近どんなものが流行っているの?」なんていう会話をしたり。その流れで「個展をやりましょう」という話になったんです。

クリス:もともと、絵は何年ぐらいから始められていたのですか。

大宮:きっかけは2012年。パーティーでたまたまライブペインティングをする機会があって、そこから画家のキャリアがスタートしちゃった。初めての展覧会は2015年だと思います。

クリス:香港の展示はどんなところで?

大宮:「TICOLAT TAMURA」というセカンダリーのギャラリーで。立地がよく、普段はマティスとかバスキアの展覧会などをやっているんです。「生きている人の展覧会は初めて」とか言われちゃって(笑)。

クリス:ご縁で個展を開催することになったのですね。

大宮:そう。だから私にとって、香港はビッグチャンスの街。香港ドリームよ。香港の人たちにはよくしてもらって、いろいろなお店に連れてってもらった。

大宮によると、「エネルギーがすごい」のだという。

大宮:ギャラリーの人に言わせると、セントラルはすごく狭い場所なのね。だから人に結構ばったり会うの。たまたま会って、お茶をして、また商談が決まったりする。エネルギーが集約されてる面白い街だと言ってて、チャンスが転がっている感じがしましたね。

クリス:実際の展示ではどんな作品を?

大宮:「A Wonderful Forest」というタイトルにして、森をいっぱい描いた。イメージは、森の中で生活してる女性のお話。ベンチがあったり、キッチンがあったりする絵を描きました。お客さんも、香港の人ばかりではなくて、イタリア人とかフランス人とかいろいろな人がいて。

クリス:香港には面白いアートがあると知っている人が来るんでしょうね。

香港には街の真ん中に大きな動植物園がある

香港の中心地には大きな動植物園があり、なんと無料で入場できるのだそう。

大宮:香港は人も交通量も多いけど、植物も多いんだよね。そういう意味では、自然が好きなんじゃないかな。ギャラリーの近くにも、大きな動植物園があるんです。無料で入れるんですけど、赤い鳥がいっぱいいたんですよ。

クリス:なんですか、この鳥は?

大宮:わからないです(笑)。あとね、ヒョウもいました。これ、セントラルにあるんですよ。ぶっちゃけ渋谷の真ん中に植物園と動物園があるようなもの。渋谷の真ん中にヒョウがいるような状況で、しかもタダなんです。

クリス:初めて聞いたかも。インスピレーションも受けたのでは。

大宮:そうそう。インスピレーションを受けて、私の絵が完成したという感じですね。

クリス:香港の人たちからの展示会の反応はいかがでしたか。

大宮:「これはどういう背景で出てきたものなんだ」とか「マティスにやっぱ影響受けてるのか」とか、いろんなことを聞かれました。

クリス:とても夢がある話。他にどういうところに行かれたのですか。

大宮:ギャラリーが密集している地域に行って、一つひとつギャラリーを回らせてもらったり、パーティーに参加したりしました。

クリス:すごいですね。エリー先生じゃないですか(笑)。

大宮:先生ではないけど、いろいろ紹介はしてくれるよね。誰々に会っておいた方がいいよと紹介して、すぐ会えるんです。とにかく活気があります。

グルメも街並みも、香港の魅力はたくさん

香港グルメなど、まだまだ香港の魅力はたくさんある。

大宮:食事は最高でした。おいしいし、安い。ワンタンメンがすごくおいしかった。細くて縮れている糸みたいな麺で、すぐ食べれちゃった。エビワンタンがまた美味しくて……。超人気店で、地元の方も観光客の方も来るお店に行ったんです。

クリス:見せていただいたお写真も麺の写真が多いです。これは何の麺ですか。

大宮:肉の麺なんですが、上にものすごい具材が乗っていて、食べきれないほどなんですよ。

クリス:どの辺にあるお店なのですか。

大宮:これはセントラルの近くだったと思います。

クリス:マーケットにも行かれましたか?

大宮:行きましたね。マンゴージュースをしょっちゅう飲んでました。

クリス:香港の景色にある華やかな色合いは、もともとエリーちゃんが絵に使うようなエネルギーを感じるけれど、どうですか。

大宮:思います。刺激にはなりましたね。どこの写真を撮っても映えるから。

クリス:今はなかなか自由に行き来しにくいことにはなってますけど、現地の人とはつながっていますか。

大宮:そうなんですよ。今日も連絡取りあっていたぐらいです。ロンドンで個展をやるんですけど、窓口が香港のギャラリーなんです。それは香港のギャラリーで個展をしたときに、ロンドンのギャラリーの人が「この絵面白いね。カラフルでいいね」と気に入ってくださったことがきっかけなんです。また香港でも展示会をやりたいですね。

クリス:お声がかかるのでは?

大宮:あるのかな。これもご縁だと思ってますからね。なんか立体作品をやってみたいですね。日本の伝統工芸と現代美術とのコラボを香港でやるとか。香港は街並みも面白い。パブリックアートみたいなのをやってみたいなとも思います。

クリス:もう案があるじゃないですか!

大宮:水力発電所の壁画とか、奄美大島の子ども向け図書館の壁画とか、国内ではやっているんだけど、海外でまだやっていないから。みんなの憩いの場みたいなところにオブジェを作ってみたいな。私のアートに座りながら、ラーメンを食べてもらうとかね(笑)。

<編集:ピース株式会社/構成:五月女菜穂>

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番組情報
J-WAVE SELECTION MY FAVORITE HONG KONG
2022年2月6日(日)
22:00-22:54