Penthouse・浪岡真太郎、「休符の格好よさ」に惹かれるハードロックを紹介

6人組バンドPenthouseの浪岡真太郎(Vo/Gt)が、“ほとんど会社員”なバンドの成り立ちを説明。また、オススメの70年代のハードロック曲を紹介した。

浪岡が登場したのは、2月15日(火)放送の『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。Penthouseは2月9日にメジャー初となる配信シングル『単焦点』をリリースした。

メンバーのほとんどが会社員

Penthouseは東京大学内のバンドサークル「東大POMP」のOBであるメンバーによって、2019年6月に結成。2021年にリリースした『...恋に落ちたら』で注目を集め、その後メジャーデビュー作品『Living Room』を発表した。

サッシャ:普段、メンバーのほとんどが会社員なんですって?
浪岡:そうなんですよ。ピアノのかてぃん(角野隼斗)以外はみんな企業で働きながら。
ノイハウス:ビックリです。
サッシャ:え? 浪岡さんも?
浪岡:僕もですよ。
サッシャ:いま大丈夫?
浪岡:昼休みで(笑)。
ノイハウス:えー!
サッシャ:だからこの時間がゲストコーナーでよかった。
浪岡:ここじゃないと出られなかったですね(笑)。
サッシャ:えー! ランチ食べながらでもいいですよ。
浪岡:いやいや、そうはいかないです(笑)。
サッシャ:貴重なお時間をありがとうございます。
ノイハウス:結成はどういう流れなんですか?
浪岡:大学のサークル、東大POMPはフリーバンド制といって、イベント毎にバンドを組み替えるようなシステムだったので、固定のバンドではなかったんです。そのなかで仲のいいメンバーとバンドをやっていきたいな、というところがあって、こういった形でバンドを組ませてもらっている感じですね。
ノイハウス:全然違うジャンルとかもやられていたんですか。
浪岡:サークル自体オールジャンルサークルといって、本当にどのジャンルの音楽をやってもいいんです。メタルやる人がいればJ-POPやる人もいるしみたいな。そんななかでいろいろなバンドに呼ばれてやることがあったので。みんなそれぞれにいろいろな曲をカバーした経験があって、幅広いプレイができるのがいいところかな? と思います。

70年代のハードロック曲を紹介

この日の「MUSIC+1」では、かつてはハードロックバンドのボーカルも務めていたという浪岡がオススメ曲を紹介することに。

浪岡: 70年代のハードロックがずっと好きで。まさにそのままリバイバルしたみたいなバンドをやってました。
サッシャ:え、ボーカル?
浪岡:そうです。
サッシャ:シャウトも入りつつ。
浪岡:はい。
サッシャ:すごいね、それからのシティポップが。
ノイハウス:喉が鍛えられたんじゃないですか。
浪岡:それは間違いなくそうですね、どれだけギターがうるさくても歌えるようになりました(笑)。
サッシャ:根本的にハードロックをやっている人たちは演奏がうまいからね、歌も含めて。そんななかでせっかくなので、70年代ハードロックが大好きな浪岡さんがオススメしたい70年代ハードロックナンバー。まだ浪岡さん20代ですよね。
浪岡:そうですね、はい。
サッシャ:でも70年代ロックが好きと。そもそも魅力はなんですか?
浪岡:もともと父親が聴いていたんです。当時の土臭さとかがそのままあるっていうのと、ルーツなだけあってシンプルかつ力強い音楽というのが僕的には魅力かなと思ってます。
サッシャ:オススメを紹介してください。
浪岡:かなり定番ですが、僕のルーツでもあるエアロ・スミスから『Walk This Way』をお願いします。

番組ではエアロ・スミスの『Walk This Way』をオンエアした。
サッシャ:格好いいな。この曲のオススメ理由はどこ?
浪岡:僕がエアロにハマったきっかけでもあるんですけど、リフの強烈なインパクトと、リズムがけっこうファンキーで16ビートな感じが出ているのがよくて。ちょっとファンクが入った70年代ロックってこういうのが走りなのかな? というのがああって。当時はすごくずっと聴いてましたね。
サッシャ:ちょっとハネる感じというかね。あとはわかりやすいギターリフのギターを重ねてみたいな。
ノイハウス:歌いたくなっちゃいますよね。ギターって口で歌うわけじゃないのに歌いたくなっちゃうような。
サッシャ:これはハードロック入門としてもいいですか?
浪岡:いいんじゃないですかね。僕もまさにここが入門だったので。

ハードロックは「休符の格好よさ」がある

オススメ曲として浪岡が2曲目に紹介したのはフリーの『Mr. Big』。セレクトした理由について解説した。
浪岡:休符の格好よさというか、「鳴ってないところ」が格好いいというのはハードロックのよさのもう1個でもあって。あとはポール・ロジャースのボーカルが単純に好きで、こういうブルージーな歌いまわしのハードロックボーカルがすごく好きだったので、彼の魅力がかなり出ている曲として挙げさせていただきました。
サッシャ:演奏で間を作るってけっこう怖いですもんね。
浪岡:こういうのもいいなって思いながら聴いてます。
ノイハウス:オススメいただいた2曲はフュージョンというか、ハードロックではあるけどちょっと別の要素が入っているというのが、Penthouseのサウンドにもつながっている感じがします。
浪岡:確かにそうですね。普通のハードロック、みなさんがイメージするAC/DC的なというよりは、ちょっとなにかしら要素があるような。
サッシャ:確かに。
ノイハウス:ファンキーな感じがありますよね。
サッシャ:しかも70年代から80年代に盛り上がっている入口みたいなところもあったりするから。ハードロックのいろいろな成長途中の味付けみたいなところがまた、いま聴くと格好いいです。
ノイハウス:私も20代ですけど70年代が好きって言いたい! 好きなんですけどオープンに言ってないから。「昔のものが好き」って格好いいですね。
サッシャ:70年代生まれとしては言ってほしい。僕は70年代好きですよ、70年代に生まれたので(笑)。いい時代だったんですよねえ。あんまり記憶にないけど(笑)。
浪岡:うらやましいですね、その時代を生で生きていて。
サッシャ:国際電話高かったですよ、1分300円ぐらいしていましたからね。ドイツに住んでて日本に電話して、親によく怒られてました「早く切りなさい!」って。
浪岡:(笑)。
サッシャ:でも不便がよかった時代でもあるからね。そういう時代に共感してもらえるのはうれしいなと思います。
ノイハウス:ルーツの曲が聴けてよかったです。
サッシャ:声フェチだというのもわかりました。
浪岡:確かに(笑)。声がいいボーカルが好きですから。

Penthouseの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
radikoで聴く
2022年2月22日28時59分まで

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番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00

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