シンガーソングライター・Anlyと、真心ブラザーズのYO-KINGと桜井秀俊がJ-WAVEで、Anlyの音楽遍歴やプロになったきっかけなどを語り合った。
3人が登場したのは、J-WAVE発の一大音楽祭「ギタージャンボリー」と連動した番組『TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA』。毎年、両国国技館にて開催している「ギタージャンボリー」の出演者がマンスリーでナビゲーターを務める番組で、2月は真心ブラザーズが担当。
【関連記事】真心ブラザーズ、デビュー前の「フォーク勝ち抜き合戦」の思い出を語る
YO-KING:どんな子ども時代だったの?
Anly:ひとりっ子で、友だちと遊んだり、家でギターを弾いたり。
YO-KING:何歳から弾いてたの?
Anly:5歳くらいから。
YO-KING:早い!
Anly:弾いている写真があって。CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)の『Down On The Corner』って曲を最初覚えて。
桜井:カッコいい!
Anly:父が好きで。夕暮れになると夕飯ができるまで縁側に父が座って弾き語りをする時間があるんですよ。エリック・クラプトンとか、ZZトップの曲とかも弾いてたかな。あとリチャード・マークスの曲も結構弾いていて、父が歌っていると向かいのアパートから「ユーミン歌って」とかリクエストがきたりしているのを私が横で見ていました。それで私もギターでマネしたりして。
YO-KING:最高の環境じゃん。
そんなAnlyが自分でギターを買ったのは高校2年のときだった。
Anly:海辺で行われる音楽コンテストがあって、それで優勝したんです。当時自分のギターを持っていなかったから賞金でギターを買いたくて。それで優勝して、コール・クラークというオーストラリアのメーカーで、ジャック・ジョンソンがよく弾いていたりするアコースティックギターを買いました。
桜井:高校時代はどんな歌を歌ってたんですか?
Anly:オリジナル曲を歌っていましたね。高校1年のときは吹奏楽部でトロンボーンをやっていて、自分の曲を発表する機会ってなかったんです。中学2年くらいから歌詞を書きためていて、高校1年のときにブラスバンドとかマーチングをやりながら、その合間で曲をどんどん完成させてためていました。吹奏楽部の(部室の)下に軽音学部がいて、毎日モンパチ(MONGOL 800)の曲の演奏が流れてくるんですね。それを聴いていると「私もギターを弾いて歌いたい」ってちょっとだけウズウズする自分に気付いて。高校2年のときに吹奏楽部を辞めて、自分のギターと歌でステージに立ちたいと思ったことがきっかけで、自分の曲をライブハウスでやるようになりました。
Anly:沖縄って飛び入りライブをやっているライブハウスが多いから、最初にあるライブハウスに行って。そこは昼間はカフェとかをやっているところだから、ごはんを食べながら下見をしようと母と向かったら、お店の中が真っ暗で。営業してないのかなって窓越しに店内をのぞいたら、中にいた店主ふたりが「おなか空いてるの?」って声を掛けてくれて、お店を開けてくれたんです。
YO-KING:優しいね。
Anly:それで店主が「チキンステーキを焼くから、音楽してるんだったら歌ってていいよ」って言われて。チキンが焼ける間、ずっとギターを弾いて、それまで作ってきたオリジナル曲を全部歌ったんですよ。そしたら「いい声ね」って言われて、「私、いい人を知ってるから」と紹介してくれたのが今の事務所の社長で。
YO-KING:へえ! すごい縁だね。
Anly:そうなんです。だから初めてライブハウスの下見に行った日に繋がり始めて、それからいろんな人たちのオープニングアクトをさせてもらいつつ、コンテストに出てみたりして、繋がりもできてデビューもできたって感じですね。あのときライブハウスをのぞいてよかったなって思います(笑)。
Anlyの特徴のひとつとして、アコースティックギターとループペダルを使ったライブパフォーマンスがある。
桜井:その演奏法はいつから?
Anly:高校2年くらいだったと思うんですけど、エド・シーランがループペダルを使って演奏している映像を見て、それまではアコギを持ってたらその音しか鳴らないイメージでずっとやっていたので「どこから何が鳴ってどうなってるの?」って衝撃を受けて。その頃には事務所の社長に会って曲を録ってもらったりしていたので「こんな人がいるんですよ」「ループペダルをやってみたいです」って相談して、「じゃあやってみるか」って買ってもらいました。
YO-KING:アニメの原作マンガ読んでるよ。
Anly:すごい、うれしい!
YO-KING:『NARUTO -ナルト-』の続きの話で、ナルトの息子がボルトっていうんだよね。
桜井:なるほど。
Anly:今回の『VOLTAGE』はボルトにもちょっと似たようなタイトルなんですけど、世界中のボルテージを上げたいっていうテーマで作りました。アコギの音もシャキシャキと入っています。
『VOLTAGE』のカップリングにはアニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』(テレビ東京系)オープニングテーマ『カラノココロ』をリミックスした『カラノココロ - Matt Cab & MATZ Remix』も収録する。
Anly:『VOLTAGE』はボルトのアニメの曲で、『カラノココロ』はナルトのアニメの曲だったので、今回同じCDの中に前作の『カラノココロ』のリミックスを入れたいなと思って。Matt Cabさんとは、以前『関ジャム∞完全燃Show』(テレビ朝日系)で共演したときに初めてお会いして、「一緒に何かやりませんか?」って話から今回のリミックスをお願いして、いい感じになりました。
Anlyは2019年、2020年の「ギタージャンボリー」に出演しており、2019年には真心ブラザーズと共演している。
【2020年の写真】Anlyは進化を続ける。芯の強さを感じさせる魅力全開のステージ
桜井:2019年の思い出はありますか?
Anly:土俵ステージが人力でまわるじゃないですか。その日は最初に当時映画も盛り上がっていたクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』を歌ったんですよ。私は曲の終わりに土俵ステージがまわるって思ってたんですけど、曲がいちばん盛り上がるところを歌おうとしたらまわったんです(笑)。「えっ、今!?」って(笑)。
YO-KING:あはは!
Anly:でもナイスタイミングかもと思って。あとから放送された映像を観たらすごくうれしそうに歌ってて(笑)。だから偶然いいステージになった感じがありました。あと、出演者のみなさんと一緒に歌った『カントリー・ロード』もすごく楽しかったですね。
YO-KING:楽しかったね。
Anly:ライブも楽しかったんですけど、リハが楽しくて。みんなが支度部屋で輪になって。部活の先輩と後輩みたいな感じがすごく楽しかったですね(笑)。
YO-KING:プロになるとそういうのがないからね。アマチュアのときを思い出すよね。
Anly:「ジャンボリー」って感じだなって思いましたね(笑)。
番組では2019年にAnlyが披露したクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』の音源をオンエアした。
【radikoで聴く】BOHEMIAN RHAPSODY(J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2019ver) / Anly
(再生は2022年2月19日28時59分まで)
Anlyは3月から全国47都道府県をアコースティックギター1本の弾き語りで回るツアー「Anly”いめんしょり" -Imensholy Tour 47-」を開催する。そのほかの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA』はさまざまなゲストを迎えて、お互いの音楽人生の系譜を辿りながら、時には生演奏を交えつつ展開する貴重なトーク&ライブセッションを放送。ラジオの中の追加公演=エクストラを発信していく。放送はJ-WAVEで土曜16時から。
3人が登場したのは、J-WAVE発の一大音楽祭「ギタージャンボリー」と連動した番組『TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA』。毎年、両国国技館にて開催している「ギタージャンボリー」の出演者がマンスリーでナビゲーターを務める番組で、2月は真心ブラザーズが担当。
【関連記事】真心ブラザーズ、デビュー前の「フォーク勝ち抜き合戦」の思い出を語る
父が夕暮れどきにギターを弾いていた
Anly は1997年1月、沖縄・伊江島生まれ。沖縄本島からフェリーで約30分、北西に浮かぶ人口約4000人の島だ。英語詞や日本語詞、さまざまなジャンルの音を楽曲の随所に感じさせるミックス感覚や、ループペダルを駆使したソロライブ、バンド編成ライブ、アコースティックのギター弾き語りなど、イベントや会場にあわせパフォーマンスやスタイルを変え、日本国内、香港、台湾、ドイツなど海外でも精力的にライブを行う。YO-KING:どんな子ども時代だったの?
Anly:ひとりっ子で、友だちと遊んだり、家でギターを弾いたり。
YO-KING:何歳から弾いてたの?
Anly:5歳くらいから。
YO-KING:早い!
Anly:弾いている写真があって。CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)の『Down On The Corner』って曲を最初覚えて。
桜井:カッコいい!
Anly:父が好きで。夕暮れになると夕飯ができるまで縁側に父が座って弾き語りをする時間があるんですよ。エリック・クラプトンとか、ZZトップの曲とかも弾いてたかな。あとリチャード・マークスの曲も結構弾いていて、父が歌っていると向かいのアパートから「ユーミン歌って」とかリクエストがきたりしているのを私が横で見ていました。それで私もギターでマネしたりして。
YO-KING:最高の環境じゃん。
そんなAnlyが自分でギターを買ったのは高校2年のときだった。
Anly:海辺で行われる音楽コンテストがあって、それで優勝したんです。当時自分のギターを持っていなかったから賞金でギターを買いたくて。それで優勝して、コール・クラークというオーストラリアのメーカーで、ジャック・ジョンソンがよく弾いていたりするアコースティックギターを買いました。
桜井:高校時代はどんな歌を歌ってたんですか?
Anly:オリジナル曲を歌っていましたね。高校1年のときは吹奏楽部でトロンボーンをやっていて、自分の曲を発表する機会ってなかったんです。中学2年くらいから歌詞を書きためていて、高校1年のときにブラスバンドとかマーチングをやりながら、その合間で曲をどんどん完成させてためていました。吹奏楽部の(部室の)下に軽音学部がいて、毎日モンパチ(MONGOL 800)の曲の演奏が流れてくるんですね。それを聴いていると「私もギターを弾いて歌いたい」ってちょっとだけウズウズする自分に気付いて。高校2年のときに吹奏楽部を辞めて、自分のギターと歌でステージに立ちたいと思ったことがきっかけで、自分の曲をライブハウスでやるようになりました。
ライブハウスの下見がデビューのきっかけに
高校2年からミュージシャン活動を始めたAnly。プロになったきっかけは、ある出来事が大きく影響したという。Anly:沖縄って飛び入りライブをやっているライブハウスが多いから、最初にあるライブハウスに行って。そこは昼間はカフェとかをやっているところだから、ごはんを食べながら下見をしようと母と向かったら、お店の中が真っ暗で。営業してないのかなって窓越しに店内をのぞいたら、中にいた店主ふたりが「おなか空いてるの?」って声を掛けてくれて、お店を開けてくれたんです。
YO-KING:優しいね。
Anly:それで店主が「チキンステーキを焼くから、音楽してるんだったら歌ってていいよ」って言われて。チキンが焼ける間、ずっとギターを弾いて、それまで作ってきたオリジナル曲を全部歌ったんですよ。そしたら「いい声ね」って言われて、「私、いい人を知ってるから」と紹介してくれたのが今の事務所の社長で。
YO-KING:へえ! すごい縁だね。
Anly:そうなんです。だから初めてライブハウスの下見に行った日に繋がり始めて、それからいろんな人たちのオープニングアクトをさせてもらいつつ、コンテストに出てみたりして、繋がりもできてデビューもできたって感じですね。あのときライブハウスをのぞいてよかったなって思います(笑)。
Anlyの特徴のひとつとして、アコースティックギターとループペダルを使ったライブパフォーマンスがある。
桜井:その演奏法はいつから?
Anly:高校2年くらいだったと思うんですけど、エド・シーランがループペダルを使って演奏している映像を見て、それまではアコギを持ってたらその音しか鳴らないイメージでずっとやっていたので「どこから何が鳴ってどうなってるの?」って衝撃を受けて。その頃には事務所の社長に会って曲を録ってもらったりしていたので「こんな人がいるんですよ」「ループペダルをやってみたいです」って相談して、「じゃあやってみるか」って買ってもらいました。
新曲のテーマは「世界中のボルテージを上げる」
Anlyは2月16日(水)にニューシングル『VOLTAGE』をリリース。この曲はアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(テレビ東京系)のエンディングテーマにもなっている。Anly - VOLTAGE official video
Anly:すごい、うれしい!
YO-KING:『NARUTO -ナルト-』の続きの話で、ナルトの息子がボルトっていうんだよね。
桜井:なるほど。
Anly:今回の『VOLTAGE』はボルトにもちょっと似たようなタイトルなんですけど、世界中のボルテージを上げたいっていうテーマで作りました。アコギの音もシャキシャキと入っています。
『VOLTAGE』のカップリングにはアニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』(テレビ東京系)オープニングテーマ『カラノココロ』をリミックスした『カラノココロ - Matt Cab & MATZ Remix』も収録する。
Anly:『VOLTAGE』はボルトのアニメの曲で、『カラノココロ』はナルトのアニメの曲だったので、今回同じCDの中に前作の『カラノココロ』のリミックスを入れたいなと思って。Matt Cabさんとは、以前『関ジャム∞完全燃Show』(テレビ朝日系)で共演したときに初めてお会いして、「一緒に何かやりませんか?」って話から今回のリミックスをお願いして、いい感じになりました。
いちばん盛り上がるところを歌おうとしたら…
Anlyと真心ブラザーズは、2022年3月5日(土)、6日(日)に東京・両国国技館にて豪華アーティストがギター弾き語りで共演するライブイベント「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2022 supported by 奥村組」に出演する。真心ブラザーズの出演は5日(土)、Anlyの出演は6日(日)。Anlyは2019年、2020年の「ギタージャンボリー」に出演しており、2019年には真心ブラザーズと共演している。
【2020年の写真】Anlyは進化を続ける。芯の強さを感じさせる魅力全開のステージ
桜井:2019年の思い出はありますか?
Anly:土俵ステージが人力でまわるじゃないですか。その日は最初に当時映画も盛り上がっていたクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』を歌ったんですよ。私は曲の終わりに土俵ステージがまわるって思ってたんですけど、曲がいちばん盛り上がるところを歌おうとしたらまわったんです(笑)。「えっ、今!?」って(笑)。
YO-KING:あはは!
Anly:でもナイスタイミングかもと思って。あとから放送された映像を観たらすごくうれしそうに歌ってて(笑)。だから偶然いいステージになった感じがありました。あと、出演者のみなさんと一緒に歌った『カントリー・ロード』もすごく楽しかったですね。
YO-KING:楽しかったね。
Anly:ライブも楽しかったんですけど、リハが楽しくて。みんなが支度部屋で輪になって。部活の先輩と後輩みたいな感じがすごく楽しかったですね(笑)。
YO-KING:プロになるとそういうのがないからね。アマチュアのときを思い出すよね。
Anly:「ジャンボリー」って感じだなって思いましたね(笑)。
番組では2019年にAnlyが披露したクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』の音源をオンエアした。
【radikoで聴く】BOHEMIAN RHAPSODY(J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2019ver) / Anly
(再生は2022年2月19日28時59分まで)
Anlyは3月から全国47都道府県をアコースティックギター1本の弾き語りで回るツアー「Anly”いめんしょり" -Imensholy Tour 47-」を開催する。そのほかの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA』はさまざまなゲストを迎えて、お互いの音楽人生の系譜を辿りながら、時には生演奏を交えつつ展開する貴重なトーク&ライブセッションを放送。ラジオの中の追加公演=エクストラを発信していく。放送はJ-WAVEで土曜16時から。
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番組情報
- TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA
-
毎週土曜16:00-16:54
-
真心ブラザーズ(2月マンスリーナビゲーター)