ビッケブランカと緑黄色社会・長屋晴子(Vo./Gt.)が、エンタメ業界を目指す若者の悩みにアドバイスした。
ふたりが登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは1月25日(火)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
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まず、音楽学校に通い、現在バンドのボーカルをやっている若者から届いたこんな相談を紹介した。
「ステージに立つと、頭では緊張していないつもりでいても体が緊張してしまい、満足のいくパフォーマンスができなくて毎回反省を重ねてはネガティブ思考になってしまいます。そういったときの緊張の対処法はありますか?」
ビッケブランカ:いつまでもつきまとうテーマだと思いますけどね。この子が大きなステージに立っても緊張するんだと思うんですけど。
あっこゴリラ:そもそも緊張する?
ビッケブランカ:悪いふうに捉えてほしくないんですけど、僕はあんまりしなくなっちゃったので「どうせ、できることしかできないし」みたいに思ってるかも。「カッコつけてもかっこつかないし」って最初から諦めて、やれることだけやろうと思ってると緊張しなくなりますよ。
あっこゴリラ:いいですね。長屋さんは?
長屋:私はめちゃくちゃ緊張するタイプですけど、緊張をなくそうと思っても緊張をなくせたことってなくて。緊張をなくそうとするよりも、いかにその場を楽しめるかなという考えにシフトするほうがいいと思います。最近はステージに出る前にニコって笑うようにしています。
あっこゴリラ:口角を上げてみるみたいな。
長屋:「いくぞ、私!」みたいな感じで。
ビッケブランカ:その無理やり笑った顔を見て、メンバーは何て言ってるの?
長屋:私がいちばん最後にステージに出るから、誰にも見られない(笑)。
「映画が大好きなので、映画作りに携わりたいのですが、家族や親戚にエンタメ業界で働いている例がなく、両親は心配のほうが大きいみたいです。みなさんがエンタメ業界に行こうと決意したとき家族はどんな反応でしたか?」
ビッケブランカ:リスナーさんのご両親は何をされてる方なのかな?
リスナー:普通の会社員です。
ビッケブランカ:ご両親はめちゃくちゃ会社員になってくれって願っているのかな?
リスナー:そういうわけではないのですが、エンタメ業界っていいうわさではないことを耳にすることもあるので心配しているみたいで。
ビッケブランカ:それくらいなら、無理やり中央突破でいけると思いますけどね。エンタメ業界っていいですよ。危なくもなければ最近はどんどん健康的になってるし平和だし。なんならいちばん安定しているんじゃないのってご両親を論破してやればいいんじゃない。
あっこゴリラ:長屋さんはどうですか?
長屋:よく友だちから「こういう業界に入ってすごいね」って言われるけど、私からすると会社員のような毎日同じ時間に起きたりしている人のほうがすごいなと思うんです。だからないものねだりというか。両親からしたらエンタメ業界は特殊かもしれないけど、私からしたら会社員が特殊にも見えてるので、どんな世界も入ってみないとわからないと思います。
リスナーの「将来は人間的にいいなと思う映画とか、社会に問題提起する映画を撮ってみたい」という話を聞き、あっこゴリラは「映画が好きだったら、映画をたくさん作っちゃえ」とアドバイスする。
ビッケブランカ:僕、両親に音楽をするために上京したいって言ったら、最初は「そんな考えなしではダメ、ちゃんとプランがないと」って言われて。一曲作れとは言われてないけど、僕は学ばずともこれが作れますって両親に曲を聴かせて、「これだったら行っていいよ」っていう許可をもらったんですよ。
あっこゴリラ:ああ!
ビッケブランカ:だから映画が作りたいっていうぼんやりとした理由だと両親は心配すると思うから、「こんなものを作れるんだよ」って両親に証明して、「その業界に行ったらもっといいものが作れるようになるように思うでしょ?」ってワクワクさせれば応援してくれると思います。
「例えば面接のときや憧れの人と仕事をするときなど、気合いを入れて頑張るぞというときに、自分に自信が持てないんです。みなさんはそういうときにどうしていますか?」
ビッケブランカ:普段、僕は人に対して「同じ人間だ」と思えば誰ともフラットにしゃべれるようになるんですけど、昔から大好きだったナインティナインの矢部(浩之)さんとご一緒させてもらうときは本番前に心がグッと緊張したんです。矢部さんと話すときにちょっと怖じ気づいた自分に気付いたんですね。そのとき平常心になるように矢部さんのデビュー当時の宣材写真をネットで見た。
あっこゴリラ:あはは(笑)。
ビッケブランカ:今、矢部さんはスターになって僕も憧れるところがあるけど、ときを戻せば今の僕みたいに必死に頑張っている頃があるんだって思うことで、「同じ人間だし敬意を持てば話はできるはずだ」と思えたから、人に対して自信が持てない場合はそれをやってみるといいかなと思います。
あっこゴリラ:こいつも昔は赤ちゃんだったとかね(笑)。
ビッケブランカ:そう(笑)。みんな人間で自分と同じような頃があったと思うとすごくいいと思います。
一方、長屋は「自分に自信が持てない」とい気持ちは共感するという。
長屋:私は「今どう思われているんだろう」とかすごく気にするタイプなんですけど、自分に自信がないときって人と比べていることがすごく多いじゃないですか。人と比べるといいところしか見えないことが多いから落ち込んじゃうのは当たり前で、例えば昨日の自分とかちょっと前の自分と比べると自信になったりするんですよね。そういうときは人と比べるんじゃなくて、自分と比べるといいかもしれないですね。
あっこゴリラ:うんうん。
長屋:あと緊張するのはしかたないので、私の場合は目上の人と話すときは「緊張してます」って言っちゃいますね。そうすると自分もそうだったっていう人も多いと思うので、すごく優しくしてくれるんですよね。そうやって言っちゃうのも手かなと思います。
ビッケブランカ:そんなことはないから大丈夫だと思いますよ。だってそんなことは分からなくない? 中身のない人なんていないと思うから、まずその考え方をちょっと変えたらいいと思います。大丈夫。
あっこゴリラ:そんなことあるわけないんだからってことだよね。
ビッケブランカ:ほっといても自分から湧き出てくるものをしっかり自分で聞いて拾って、自分ってこういう人間かと把握する。日本人ってけっこう「私ってこういう人間だから」っていう言葉を聞くと我の強い人だと決めつけちゃうことがあるんですけど、自分を理解して、自分ってこういう人間なんだよねって話せることは、いっぱしの人間の大前提だと思うんです。「私ってこういう人間なんだよね」って言わずとも自分で理解することをやってみたらいいと思います。
一方、長屋はこの学生の気持ちがよく分かるそうで……。
長屋:私も同じようなことでよく悩むんです。本当に特徴ないなとか、自分って何もないなって思うんですけど、私の場合はそれすらも音楽のネタにしています。きっと自分が思っていることってみんな思ってることなんじゃないかなと思うので。今自分は何もないなっていう歌を書いたりすると、他の人にも響いたりするので、そんな自分を認めて生きていいのかなと思います。
ビッケブランカは3月23日(水)にメジャーデビュー5周年記念ベストアルバム『BEST ALBUM SUPERVILLAIN』をリリース。ビッケブランカの最新情報は、公式サイトまで。
また、緑黄色社会は1月26日にニューアルバム『Actor』をリリース。3月からは全国ツアー「Actor tour 2022」が開催される。緑黄色社会の最新情報は、公式サイトまで。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月曜~木曜の22:00-24:00にオンエア。
ふたりが登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは1月25日(火)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
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あがってしまい実力が出せない!
この放送週は「SONAR MUSIC エンタメ進路相談フェスティバル!」と題して、将来、音楽やエンタメ業界で働きたい若者やリスナーからのエンタメに関する素朴な疑問に、現役アーティストが日替わりでアドバイスを行っている。まず、音楽学校に通い、現在バンドのボーカルをやっている若者から届いたこんな相談を紹介した。
「ステージに立つと、頭では緊張していないつもりでいても体が緊張してしまい、満足のいくパフォーマンスができなくて毎回反省を重ねてはネガティブ思考になってしまいます。そういったときの緊張の対処法はありますか?」
ビッケブランカ:いつまでもつきまとうテーマだと思いますけどね。この子が大きなステージに立っても緊張するんだと思うんですけど。
あっこゴリラ:そもそも緊張する?
ビッケブランカ:悪いふうに捉えてほしくないんですけど、僕はあんまりしなくなっちゃったので「どうせ、できることしかできないし」みたいに思ってるかも。「カッコつけてもかっこつかないし」って最初から諦めて、やれることだけやろうと思ってると緊張しなくなりますよ。
あっこゴリラ:いいですね。長屋さんは?
長屋:私はめちゃくちゃ緊張するタイプですけど、緊張をなくそうと思っても緊張をなくせたことってなくて。緊張をなくそうとするよりも、いかにその場を楽しめるかなという考えにシフトするほうがいいと思います。最近はステージに出る前にニコって笑うようにしています。
あっこゴリラ:口角を上げてみるみたいな。
長屋:「いくぞ、私!」みたいな感じで。
ビッケブランカ:その無理やり笑った顔を見て、メンバーは何て言ってるの?
長屋:私がいちばん最後にステージに出るから、誰にも見られない(笑)。
希望の進路、両親を説得するには…
次は「将来エンタメ業界で働きたい」と語るリスナーから、電話で質問が届いた。「映画が大好きなので、映画作りに携わりたいのですが、家族や親戚にエンタメ業界で働いている例がなく、両親は心配のほうが大きいみたいです。みなさんがエンタメ業界に行こうと決意したとき家族はどんな反応でしたか?」
ビッケブランカ:リスナーさんのご両親は何をされてる方なのかな?
リスナー:普通の会社員です。
ビッケブランカ:ご両親はめちゃくちゃ会社員になってくれって願っているのかな?
リスナー:そういうわけではないのですが、エンタメ業界っていいうわさではないことを耳にすることもあるので心配しているみたいで。
ビッケブランカ:それくらいなら、無理やり中央突破でいけると思いますけどね。エンタメ業界っていいですよ。危なくもなければ最近はどんどん健康的になってるし平和だし。なんならいちばん安定しているんじゃないのってご両親を論破してやればいいんじゃない。
あっこゴリラ:長屋さんはどうですか?
長屋:よく友だちから「こういう業界に入ってすごいね」って言われるけど、私からすると会社員のような毎日同じ時間に起きたりしている人のほうがすごいなと思うんです。だからないものねだりというか。両親からしたらエンタメ業界は特殊かもしれないけど、私からしたら会社員が特殊にも見えてるので、どんな世界も入ってみないとわからないと思います。
リスナーの「将来は人間的にいいなと思う映画とか、社会に問題提起する映画を撮ってみたい」という話を聞き、あっこゴリラは「映画が好きだったら、映画をたくさん作っちゃえ」とアドバイスする。
ビッケブランカ:僕、両親に音楽をするために上京したいって言ったら、最初は「そんな考えなしではダメ、ちゃんとプランがないと」って言われて。一曲作れとは言われてないけど、僕は学ばずともこれが作れますって両親に曲を聴かせて、「これだったら行っていいよ」っていう許可をもらったんですよ。
あっこゴリラ:ああ!
ビッケブランカ:だから映画が作りたいっていうぼんやりとした理由だと両親は心配すると思うから、「こんなものを作れるんだよ」って両親に証明して、「その業界に行ったらもっといいものが作れるようになるように思うでしょ?」ってワクワクさせれば応援してくれると思います。
憧れの人の前で緊張する…対処法は?
番組では現役大学生・専門学生がオンラインで参加し、ビッケブランカと長屋に相談を投げかける場面もあった。ある学生はこんな相談をする。「例えば面接のときや憧れの人と仕事をするときなど、気合いを入れて頑張るぞというときに、自分に自信が持てないんです。みなさんはそういうときにどうしていますか?」
ビッケブランカ:普段、僕は人に対して「同じ人間だ」と思えば誰ともフラットにしゃべれるようになるんですけど、昔から大好きだったナインティナインの矢部(浩之)さんとご一緒させてもらうときは本番前に心がグッと緊張したんです。矢部さんと話すときにちょっと怖じ気づいた自分に気付いたんですね。そのとき平常心になるように矢部さんのデビュー当時の宣材写真をネットで見た。
あっこゴリラ:あはは(笑)。
ビッケブランカ:今、矢部さんはスターになって僕も憧れるところがあるけど、ときを戻せば今の僕みたいに必死に頑張っている頃があるんだって思うことで、「同じ人間だし敬意を持てば話はできるはずだ」と思えたから、人に対して自信が持てない場合はそれをやってみるといいかなと思います。
あっこゴリラ:こいつも昔は赤ちゃんだったとかね(笑)。
ビッケブランカ:そう(笑)。みんな人間で自分と同じような頃があったと思うとすごくいいと思います。
一方、長屋は「自分に自信が持てない」とい気持ちは共感するという。
長屋:私は「今どう思われているんだろう」とかすごく気にするタイプなんですけど、自分に自信がないときって人と比べていることがすごく多いじゃないですか。人と比べるといいところしか見えないことが多いから落ち込んじゃうのは当たり前で、例えば昨日の自分とかちょっと前の自分と比べると自信になったりするんですよね。そういうときは人と比べるんじゃなくて、自分と比べるといいかもしれないですね。
あっこゴリラ:うんうん。
長屋:あと緊張するのはしかたないので、私の場合は目上の人と話すときは「緊張してます」って言っちゃいますね。そうすると自分もそうだったっていう人も多いと思うので、すごく優しくしてくれるんですよね。そうやって言っちゃうのも手かなと思います。
「自分は中身がない」悩むリスナーにかける言葉
続けて、「自分に中身がないと思って落ち込む」という学生からの相談を受け、ビッケブランカはこう答えた。ビッケブランカ:そんなことはないから大丈夫だと思いますよ。だってそんなことは分からなくない? 中身のない人なんていないと思うから、まずその考え方をちょっと変えたらいいと思います。大丈夫。
あっこゴリラ:そんなことあるわけないんだからってことだよね。
ビッケブランカ:ほっといても自分から湧き出てくるものをしっかり自分で聞いて拾って、自分ってこういう人間かと把握する。日本人ってけっこう「私ってこういう人間だから」っていう言葉を聞くと我の強い人だと決めつけちゃうことがあるんですけど、自分を理解して、自分ってこういう人間なんだよねって話せることは、いっぱしの人間の大前提だと思うんです。「私ってこういう人間なんだよね」って言わずとも自分で理解することをやってみたらいいと思います。
一方、長屋はこの学生の気持ちがよく分かるそうで……。
長屋:私も同じようなことでよく悩むんです。本当に特徴ないなとか、自分って何もないなって思うんですけど、私の場合はそれすらも音楽のネタにしています。きっと自分が思っていることってみんな思ってることなんじゃないかなと思うので。今自分は何もないなっていう歌を書いたりすると、他の人にも響いたりするので、そんな自分を認めて生きていいのかなと思います。
ビッケブランカは3月23日(水)にメジャーデビュー5周年記念ベストアルバム『BEST ALBUM SUPERVILLAIN』をリリース。ビッケブランカの最新情報は、公式サイトまで。
また、緑黄色社会は1月26日にニューアルバム『Actor』をリリース。3月からは全国ツアー「Actor tour 2022」が開催される。緑黄色社会の最新情報は、公式サイトまで。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月曜~木曜の22:00-24:00にオンエア。
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2022年2月1日28時59分まで
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番組情報
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月・火・水・木曜22:00-24:00