chilldspot・比喩根、Doul、インナージャーニー・カモシタサラらZ世代アーティストが、自身のロックヒーローを語った。
三人が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは、「Z世代のロックヒーローは誰だ!」をテーマにお届けした、6月9日(水)のオンエア内容をテキストで紹介する。
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最初のゲストは、今年の3月に高校を卒業したばかりの4人組バンド「chilldspot」の比喩根(Vo.)。chilldspotは東京都出身、2019年12月に結成。そして昨年11月、結成からなんと1年足らずで1stEP『the yourth night』をリリースした。
あっこゴリラ:比喩根さんは、14歳ぐらいのころどうやって音楽を聴いてた?
比喩根:CDやウォークマンで聴いたり、YouTubeでディグったりでしたね。
あっこゴリラ:14歳でYouTubeあるってでかいよね~。だって、世代とか関係なく古い音楽も新鮮に聴けるしね。じゃあ、14歳のころに流行っていた曲は何だった?
比喩根:私、ボーカロイド大好きで、俗に言うボカロオタクだったんです。周りに同じような趣味の人が多かったんですけど、「HoneyWorks」っていうクリエイターユニットが流行ってましたね。
あっこゴリラ:比喩根さんくらいの世代の子は、やっぱりボカロ通っている子多いよね。
比喩根:そうですね。私もそのころはボカロを中心に聴いていました。
あっこゴリラ:今やってる音楽性はまた全然違うけど、どういう流れでそこにいったの?
比喩根:ボーカロイドって、ロックだったり、ジャズだったり、いろんなジャンルがあるから、聴いてるうちにいろんなジャンルを知れて。そして高校の軽音部に入ってから一気にジャンルが広がって、自分の好みがはっきりしていったって感じです。
あっこゴリラ:確かにジャンルって手法だけで構築されてるわけじゃないからね。そのころ聴いてたボカロの曲は、今の自分の音楽に影響してると思う?
比喩根:ボーカロイドっていう広い枠の中で音楽を聴いていたことによって、ジャンルを区別することなく聴けたのがやっぱり大きいですね。それによって、いろんなジャンルができるねって言ってもらえるので、“ボカロ聴いてて良かった~”って思いますね。
あっこゴリラ:おもしろ~い! だから自由に楽しんで作れるんだろうね。すごく素敵だなって思います。
そんな比喩根に、初めてロックを意識した曲を訊いてみた。
比喩根:さっきも話したようにジャンルを意識して聴いたことがほとんどなかったので、“ロックかっこいい! ”って意識した曲ってあまりなくて。
あっこゴリラ:そうなんだね。
比喩根:でも、あとから考るとn-bunaさんのギターロックを聴いたときに、“うわ! カッケー! ”って思ったのは今でもよく覚えてます。
あっこゴリラ:私が音楽から受け取ってきた感覚と違い過ぎてすごくおもしろい! そんな比喩根さんにとってのロックヒーローは?
比喩根:まだファンになって日は浅いですが、私にとってのヒーローはMr.Childrenです。
あっこゴリラ:おお~! なんでなんで?
比喩根:まず曲がとにかくカッコいいっていうのもそうだし、やっぱりいくつになってもしびれる曲を作るってロックヒーロー過ぎるだろって思います。
【Mr.Children『REM』を聴く】
福岡出身のDoulは、昨年9月に17歳でデビュー。作詞作曲だけでなくスタイリングや映像など、すべての表現を自身でプロデュース。歌詞は全編英語で、英語は独学で学んだという。
そんなDoulに、まずは「音楽の好みに大きく影響を与える」とされている14〜16歳ごろに聴いていた曲を訊いた。
Doul:邦楽を全く聴いてなかったので、邦楽の流行とか全然わからなくて。そのころの洋楽アーティストだと、 Maroon 5の『Girls Like You』、Tones and Iの『Dance Monkey』、Lil Nas Xの『Old Town Road』とかめちゃくちゃ流行ってましたね。でも個人的には昔の曲が好きだったので、16歳のころは、NIRVANA、Linkin Park、AC/DCとか、ロックバンドをめちゃくちゃ聴いてました。特にAC/DCやNIRVANAは、今やってる自分の音楽にもすごい影響受けてますし、Linkin Parkはジャンルにこだわらない音楽をするっていう面ではやっぱりすごく影響を受けてます。
そんなDoulのロックヒーローとは誰なのか。
Doul:私のロックヒーローは、生まれて初めて聴いたロックバンド「Linkin Park」です。私は2003年に生まれたんですけど、そのころに一番流行ってたのが、ロックバンドだとリンキンとかなので、生まれて一番最初にロックに触れたってなると、やっぱりLinkin Parkですね。普通のロックバンドではないサウンドだったり、ターンテーブルがあったり、ラッパーが入っていたり、そういうところが“すごくかっこいいな~、自分のやりたいことやってロックだな~”って感じました。なので、自分のロックヒーローはチェスターです。
【Linkin Park『In The End』を聴く】
『In The End』は、2001年発表の1stアルバム『ハイブリッド・セオリー』収録。2017年、チェスターが亡くなったニュースを受け、世界各国で全アルバムと人気シングル曲が再びチャートインする現象が起きた。アメリカでは37位、ドイツでは4位とチャート再登場を記録している。
最後に、Doulにとってのロック感を訊いた。
Doul:自分の中でロックっていろいろあるんですが、一番大事なことは本当に自分のスタイルをいつまでも貫いて、自分の好きなことを死ぬまでやるっていうことだと思っています。活動する上でも、自分の意見をちゃんと言わなかったりするとやっぱりあとあと後悔するし、自分の意見を貫いてそこにスタッフだったりいろんな人をついて来させるというその気持ちをずっと持ってると、そこにみんながついてくるし、それをみんなが聞いてくれるし、そういう“自分スタイル”っていうのを昔の自分の好きなロックバンドはみんなやっていて。やっぱりそういうところに憧れてきたんで、マイスタイルを忘れないことは自分の楽曲全てに生きてきてるかなと思います。
インナージャーニーは、2019年結成の4ピースバンド。メンバーは、20~21歳。今年3月に、4枚目の配信シングル『グッバイ来世でまた会おう』をリリース。
あっこゴリラ:14〜16歳のころに流行っていた曲は?
カモシタ:星野源さんの『SUN』や西野カナさんの『トリセツ』、RADWIMPSの『前前前世』、サカナクションの『新宝島』とかですね。
あっこゴリラ:そんな中、カモシタさんがそのころに聴いてたのは?
カモシタ:THE BAWDIESとかThe Strokesとか。
あっこゴリラ:やっぱりThe Strokesは、THE BAWDIES経由で知っていった感じ?
カモシタ:そうです(笑)。THE BAWDIESが、洋楽を知ったきっかけです。
あっこゴリラ:それでロックにどっぷりいったって感じなんだね。確かにTHE BAWDIES知ると、いろんな古の伝説の人をたどれるもんね。そのころ聴いてた曲は、いまのインナージャーニーの音楽に影響あると思いますか?
カモシタ:あると思います。インナージャーニーの曲って、わりと日本的なものが多いと思うんですけど、洋楽の歌詞の乗せ方をここで知らなかったら、逆に違うものになっていたかなっていう気がします。やっぱり知った上で日本語を書くのと、知らないで書くのとは違うかなとちょっと思っています(笑)。
そんなカモシタが、初めてロックを意識した曲、ロックに目覚めた曲を訊いてみた。
カモシタ:THE BAWDIESの『NO WAY』です。それまでは嵐とかを聴いてたから、初めて聴いたときは“考えるとかじゃなくて、先に感じた”みたいな感じでした。あの声とか“なんだこれは!?”と衝撃を受けましたね。
あっこゴリラ:確かにそうだよね(笑)。でも嵐からのTHE BAWDIESは、いい振り子だったかもしれないね。そんなカモシタさんにとってのロックヒーローは?
カモシタ:andymoriの小山田壮平さんです。
あっこゴリラ:出ました~! 私も大好きです。最高ですよね。
カモシタ:最高です。THE BAWDIESはまず衝撃だったけど、小山田さんはそれとは対照的に声と詞の力強さ、歌そのもので生きてることを実感できる部分が、ロックの在り方としてヒーローだなって思います。
あっこゴリラ:andymoriがカモシタさんに与えた影響って、どんなところだと思いますか?
カモシタ:音楽の中では素直でいていいってことを教えてくれました。私は人に甘えたり、素直に生きることができないなって思っていて、でも感情のまま生きられなくても曲を聴いてるときだけは、自分に正直になれるし、そういう曲を作れるようになりたいなって思います。そういう意味でandymoriには、すごく大きな影響を受けています。
【andymori『インナージャーニー』を聴く】
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
三人が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは、「Z世代のロックヒーローは誰だ!」をテーマにお届けした、6月9日(水)のオンエア内容をテキストで紹介する。
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chillspot・比喩根にとってのロックヒーローは、「Mr.Children」
2018年2月、『New York Times』に掲載された記事によると、「男性の場合は13~16歳、女性の場合は11~14歳の間に聴いた曲が、その後の人生の音楽の好みに最も色濃く影響を与える」そうだ。デジタルネイティブであり、SNSネイティブ、さらにスマホネイティブでもあるZ世代は、どんな音楽に影響を受けてきたのか。最初のゲストは、今年の3月に高校を卒業したばかりの4人組バンド「chilldspot」の比喩根(Vo.)。chilldspotは東京都出身、2019年12月に結成。そして昨年11月、結成からなんと1年足らずで1stEP『the yourth night』をリリースした。
あっこゴリラ:比喩根さんは、14歳ぐらいのころどうやって音楽を聴いてた?
比喩根:CDやウォークマンで聴いたり、YouTubeでディグったりでしたね。
あっこゴリラ:14歳でYouTubeあるってでかいよね~。だって、世代とか関係なく古い音楽も新鮮に聴けるしね。じゃあ、14歳のころに流行っていた曲は何だった?
比喩根:私、ボーカロイド大好きで、俗に言うボカロオタクだったんです。周りに同じような趣味の人が多かったんですけど、「HoneyWorks」っていうクリエイターユニットが流行ってましたね。
あっこゴリラ:比喩根さんくらいの世代の子は、やっぱりボカロ通っている子多いよね。
比喩根:そうですね。私もそのころはボカロを中心に聴いていました。
あっこゴリラ:今やってる音楽性はまた全然違うけど、どういう流れでそこにいったの?
比喩根:ボーカロイドって、ロックだったり、ジャズだったり、いろんなジャンルがあるから、聴いてるうちにいろんなジャンルを知れて。そして高校の軽音部に入ってから一気にジャンルが広がって、自分の好みがはっきりしていったって感じです。
あっこゴリラ:確かにジャンルって手法だけで構築されてるわけじゃないからね。そのころ聴いてたボカロの曲は、今の自分の音楽に影響してると思う?
比喩根:ボーカロイドっていう広い枠の中で音楽を聴いていたことによって、ジャンルを区別することなく聴けたのがやっぱり大きいですね。それによって、いろんなジャンルができるねって言ってもらえるので、“ボカロ聴いてて良かった~”って思いますね。
あっこゴリラ:おもしろ~い! だから自由に楽しんで作れるんだろうね。すごく素敵だなって思います。
そんな比喩根に、初めてロックを意識した曲を訊いてみた。
比喩根:さっきも話したようにジャンルを意識して聴いたことがほとんどなかったので、“ロックかっこいい! ”って意識した曲ってあまりなくて。
あっこゴリラ:そうなんだね。
比喩根:でも、あとから考るとn-bunaさんのギターロックを聴いたときに、“うわ! カッケー! ”って思ったのは今でもよく覚えてます。
あっこゴリラ:私が音楽から受け取ってきた感覚と違い過ぎてすごくおもしろい! そんな比喩根さんにとってのロックヒーローは?
比喩根:まだファンになって日は浅いですが、私にとってのヒーローはMr.Childrenです。
あっこゴリラ:おお~! なんでなんで?
比喩根:まず曲がとにかくカッコいいっていうのもそうだし、やっぱりいくつになってもしびれる曲を作るってロックヒーロー過ぎるだろって思います。
【Mr.Children『REM』を聴く】
Doul にとってのロックヒーローは、Linkin Parkのチェスター
続いて登場したのは、18歳のアーティスト「Doul(ダウル)」。福岡出身のDoulは、昨年9月に17歳でデビュー。作詞作曲だけでなくスタイリングや映像など、すべての表現を自身でプロデュース。歌詞は全編英語で、英語は独学で学んだという。
そんなDoulに、まずは「音楽の好みに大きく影響を与える」とされている14〜16歳ごろに聴いていた曲を訊いた。
Doul:邦楽を全く聴いてなかったので、邦楽の流行とか全然わからなくて。そのころの洋楽アーティストだと、 Maroon 5の『Girls Like You』、Tones and Iの『Dance Monkey』、Lil Nas Xの『Old Town Road』とかめちゃくちゃ流行ってましたね。でも個人的には昔の曲が好きだったので、16歳のころは、NIRVANA、Linkin Park、AC/DCとか、ロックバンドをめちゃくちゃ聴いてました。特にAC/DCやNIRVANAは、今やってる自分の音楽にもすごい影響受けてますし、Linkin Parkはジャンルにこだわらない音楽をするっていう面ではやっぱりすごく影響を受けてます。
そんなDoulのロックヒーローとは誰なのか。
Doul:私のロックヒーローは、生まれて初めて聴いたロックバンド「Linkin Park」です。私は2003年に生まれたんですけど、そのころに一番流行ってたのが、ロックバンドだとリンキンとかなので、生まれて一番最初にロックに触れたってなると、やっぱりLinkin Parkですね。普通のロックバンドではないサウンドだったり、ターンテーブルがあったり、ラッパーが入っていたり、そういうところが“すごくかっこいいな~、自分のやりたいことやってロックだな~”って感じました。なので、自分のロックヒーローはチェスターです。
【Linkin Park『In The End』を聴く】
『In The End』は、2001年発表の1stアルバム『ハイブリッド・セオリー』収録。2017年、チェスターが亡くなったニュースを受け、世界各国で全アルバムと人気シングル曲が再びチャートインする現象が起きた。アメリカでは37位、ドイツでは4位とチャート再登場を記録している。
最後に、Doulにとってのロック感を訊いた。
Doul:自分の中でロックっていろいろあるんですが、一番大事なことは本当に自分のスタイルをいつまでも貫いて、自分の好きなことを死ぬまでやるっていうことだと思っています。活動する上でも、自分の意見をちゃんと言わなかったりするとやっぱりあとあと後悔するし、自分の意見を貫いてそこにスタッフだったりいろんな人をついて来させるというその気持ちをずっと持ってると、そこにみんながついてくるし、それをみんなが聞いてくれるし、そういう“自分スタイル”っていうのを昔の自分の好きなロックバンドはみんなやっていて。やっぱりそういうところに憧れてきたんで、マイスタイルを忘れないことは自分の楽曲全てに生きてきてるかなと思います。
カモシタサラにとってのロックヒーローは、andymoriの小山田壮平
最後に登場したのは、インナージャーニーのカモシタサラ(Gt./Vo.)。インナージャーニーは、2019年結成の4ピースバンド。メンバーは、20~21歳。今年3月に、4枚目の配信シングル『グッバイ来世でまた会おう』をリリース。
あっこゴリラ:14〜16歳のころに流行っていた曲は?
カモシタ:星野源さんの『SUN』や西野カナさんの『トリセツ』、RADWIMPSの『前前前世』、サカナクションの『新宝島』とかですね。
あっこゴリラ:そんな中、カモシタさんがそのころに聴いてたのは?
カモシタ:THE BAWDIESとかThe Strokesとか。
あっこゴリラ:やっぱりThe Strokesは、THE BAWDIES経由で知っていった感じ?
カモシタ:そうです(笑)。THE BAWDIESが、洋楽を知ったきっかけです。
あっこゴリラ:それでロックにどっぷりいったって感じなんだね。確かにTHE BAWDIES知ると、いろんな古の伝説の人をたどれるもんね。そのころ聴いてた曲は、いまのインナージャーニーの音楽に影響あると思いますか?
カモシタ:あると思います。インナージャーニーの曲って、わりと日本的なものが多いと思うんですけど、洋楽の歌詞の乗せ方をここで知らなかったら、逆に違うものになっていたかなっていう気がします。やっぱり知った上で日本語を書くのと、知らないで書くのとは違うかなとちょっと思っています(笑)。
そんなカモシタが、初めてロックを意識した曲、ロックに目覚めた曲を訊いてみた。
カモシタ:THE BAWDIESの『NO WAY』です。それまでは嵐とかを聴いてたから、初めて聴いたときは“考えるとかじゃなくて、先に感じた”みたいな感じでした。あの声とか“なんだこれは!?”と衝撃を受けましたね。
あっこゴリラ:確かにそうだよね(笑)。でも嵐からのTHE BAWDIESは、いい振り子だったかもしれないね。そんなカモシタさんにとってのロックヒーローは?
カモシタ:andymoriの小山田壮平さんです。
あっこゴリラ:出ました~! 私も大好きです。最高ですよね。
カモシタ:最高です。THE BAWDIESはまず衝撃だったけど、小山田さんはそれとは対照的に声と詞の力強さ、歌そのもので生きてることを実感できる部分が、ロックの在り方としてヒーローだなって思います。
あっこゴリラ:andymoriがカモシタさんに与えた影響って、どんなところだと思いますか?
カモシタ:音楽の中では素直でいていいってことを教えてくれました。私は人に甘えたり、素直に生きることができないなって思っていて、でも感情のまま生きられなくても曲を聴いてるときだけは、自分に正直になれるし、そういう曲を作れるようになりたいなって思います。そういう意味でandymoriには、すごく大きな影響を受けています。
【andymori『インナージャーニー』を聴く】
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
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