君島大空と音楽ライターのs.h.i.さんがブラジルの「ミナス音楽」の魅力を語った。
二人が登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは、「音楽世界旅行〜ブラジル・ミナス編」をテーマにお届けした4月13日(火)のオンエアをテキストで紹介する。
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【音楽世界旅行シリーズ・前回記事】
台湾のおしゃれな若者の間で人気なアーティストは? 「音楽世界旅行~台湾編」
https://news.j-wave.co.jp/2021/09/post-7494.html
ブラジル・ミナスジェライス州は、ブラジルの南東部に位置する人口およそ2000万人の都市。ポルトガル語で「あらゆる鉱山」という意味で、昔から金・銀・ダイアモンドなどが採掘される、歴史の長い街。ブラジルで最も大きな大学「ミナスジェライス連邦大学」があることでも有名。
あっこゴリラ:ミナス音楽が日本の若いミュージシャンに影響を与えているとありましたが、どういった方にそれを感じますか?
s.h.i.:長谷川白紙さんやこのあと登場する君島大空さんは、お二人とも雑誌のインタビューとかで、ミナス音楽から影響を受けていると言っていますし、崎山蒼志さんの音楽もミナス音楽に通ずるものがあるかなと思います。最近名前が出てきたシンガーソングライターの人たちは、かなり影響受けてるんじゃないかなって印象があります。
あっこゴリラ:そんなミナス音楽とはいったいどんなものなのか、まずは一曲聴いてみたいのですが。
s.h.i.:Joana Queirozの『Reza』です。Joana Queirozはリオ出身なんですけど、ミナスのミュージシャンたちと関わりが深いミュージシャン。このシーンは何人かのキーパーソンが集まって作品を作るということが多く、この曲もミナスのキーパーソンが集結して作った曲になります。
【Joana Queiroz『Reza』を聴く】
あっこゴリラ:ちょっとジャズみたいな感じですね。変拍子な感じもあったりしておもしろい。
s.h.i.:そうですね。アメリカのジャズシーンとすごく近いところにあるシーンでもあります。この曲はイントロから13拍子なんですけど、間に4拍子が挟まったりしていて、緊張感とリラックス感が両立されているような感じがしますよね。
あっこゴリラ:まさに!
s.h.i.:ミナス音楽は歌とインストの魅力を両立させるような音楽が多く、この曲はそのインスト寄りの曲かなって感じですね。
あっこゴリラ:ちなみに現在の日本の音楽シーンで、ミナスと近い動きを感じるアーティストはいますか?
s.h.i.:ミナスの特徴として、様々なミュージシャンがそれぞれの作品にサポートで入り、皆で音楽を作るコレクティブ的なシーンがありますが、その流れがいまの日本のメジャーなJ-POPシーンの中にもあると思います。そういうところがミナスとあり方が近いんじゃないかなと個人的に思っています。
あっこゴリラ:なるほど~。
s.h.i.:例えば、米津玄師さんの楽曲にドラマーとして石若駿さんが参加していたり、その石若駿さんが君島大空さんや長谷川白紙さん、崎山蒼志さんなどの音源に参加していたりと、そういう流れがミナスと近い動きを感じます。
あっこゴリラ:それで言うと、石若駿さん、かなりミナスっぽいですよね。
s.h.i.:そうですね。マルチプレイヤー的なミュージシャンたちが多いのも近いですよね。
そもそも、なぜミナスで音楽が盛んになったのだろうか。
s.h.i.:1960年代から活動する、ミルトン・ナシメントという「ブラジルの声」と言われた国民的アーティストがミナスを活動拠点にしていて、70年代にミナスの仲間たちと『街角クラブ』というアルバムを作りました。そこから皆で音楽を作る、コレクティブな発想が根付き、シーンが広がっていったんじゃないかと思います。
あっこゴリラ:素敵ですね。だから独自のカルチャーが発展していったんですね。ミナスは、いわゆるボサノバやサンバのようなブラジル音楽ではないんですよね?
s.h.i.:ブラジル音楽の良いところを取り込みつつ、ジャスなど海外のいろんな音楽を吸収して新しいものを作っていく感じですね。そのバックグラウンドとして、最近は音楽教育を受けたミュージシャンがたくさんいて、アカデミックな構築力を活かしつつ、そういうところにとらわれないっていうことをうまくやっている人たちが多いかなと思います。
あっこゴリラ:へえ~!
s.h.i.:ブラジルでも特に大きい大学、ミナスジェライス連邦大学で学んだアーティストがたくさん絡んでいます。
あっこゴリラ:そんな今のミナス音楽で、重要人物っているんですか?
s.h.i.:重要人物の一人として、アントニオ・ロウレイロという、君島大空さんや長谷川白紙さんもフェイバリットに挙げる、「ミナス新世代」と呼ばれるマルチプレイヤーがいます。実は、先ほどの楽曲『Reza』を作ったのもロウレイロで、ドラマーで参加しています。自分のアルバムではピアノやボカロとかもやっています。
【Antonio Loureirok『Meu Filho Nasceu』を聴く】
君島:最初はブラジルでもその土地の音楽の分布がわかりませんでしたが、感覚的に自分で選んで聴いていたのがミナスの音楽でした。まず、惹かれたのは和声感、ハーモニー。予想を裏切るハーモニーにいつもうっとりしてしまいます。歌詞に、「saudade」という言葉がよく出てきますが、非常に翻訳しづらい感覚をもった言葉で、日本の万葉集に出てくるような「郷愁」という感覚に近いような言葉だと思ったときに、よりミナスの音楽が好きになりました。
続いて、アントニオ・ロウレイロのすごさはどこにあるのか、そして現在のミナスを代表する音楽家についても訊いた。
君島:アントニオ・ロウレイロは打楽器奏者で、マルチ演奏家としての能力が尋常じゃないくらい高いと思います。音楽大学時代に彼は打楽器を専攻していたとあとから知って、びっくりしたのをよく覚えています。そして、コンポーザー、アレンジャー、作家としての才能もとてつもなく、精巧さ、きめ細やかさなど本当にすごい。現在のミナスの音楽を世界に引き上げてる存在だと思います。そして、もう一人、ピアニストのアンドレ・メマーリもマルチ演奏家ですが、様々なアーティストとコラボしていてそこから新しいミナスのミュージシャンを知ることも多いですね。彼も自分で録音やミックスをするんですが、どこまで自分でやるんだとロウレイロも含め、いい意味でショックを受ける二人です(笑)。特にメマーリが、2015年にリリースしたアルバム『As Estações na Cantareira』が素晴らしいです。
最後に、ミナス音楽が君島に与えた影響について訊いた。
君島:主に話声感覚と曲構成です。音楽一曲の捉え方に幅を与えてもらったなと思います。僕は感覚的にやってしまい過ぎるのがコンプレックスでしたが、それも個性だと見直せるきっかけをくれた音楽だと思っています。
【André Mehmari『Lagoa da Conceição』を聴く】
あっこゴリラ:まず1組目は?
s.h.i.:Deangelo Silvaです。
あっこゴリラ:どんなアーティストなんですか?
s.h.i.:昨年リリースの新作がブラジル音楽ファンの間で大きな話題になった、ミナス新世代のさらに下の世代とされるジャズ・ピアニストです。
あっこゴリラ:へえ~!
s.h.i.:今まではサウンド的には穏やか目の曲が多かったんですけど、今回流していただく曲はわりとメタルとかに近い感じかなと思います。実は、君島さんもメタルからかなり影響を受けていて、昨年ディスクユニオンの対談記事でもベストに挙げていた人です。
【Deangelo Silva『Jack Herer』を聴く】
s.h.i.:ちなみにこの曲もドラムがアントニオ・ロウレイロなんです。ベースは、前半でのロウレイロの曲に参加していたフレデリコ・エリオドロで、今のミナスの豊かさが詰まった楽曲となっています。
あっこゴリラ:もうロウレイロは何でもできるんだな~(笑)。やっぱりジャズ要素が大きい感じがするんですけど、現代のジャズシーンにおいてもミナスは重要な場所なんですか?
s.h.i.:ミナスが重要というのもありますが、なんでこの曲を選んだかというと、最近のジャズにメタルがすごく影響を与えているというのもあって、互いに影響を与え合っていると思います。
あっこゴリラ:ええ~! おもしろいな~。続いて、2組目のアーティストは?
s.h.i.:Coletivo A.N.A.です。ミナス新世代を代表する8人の女性アーティストが集まったコラボレーションの名称で、まだ1枚しかアルバムを出してないんですけどミナス音楽の重要作と言えます。声楽を基調としたアンサンブル、そして複雑ながら耳あたりよく親しみやすいアレンジで、音楽的に何でもありな豊かさを感じます。
【Coletivo A.N.A.『Parto』を聴く】
最後に、改めてミナス音楽の魅力はどんなところにあるか訊いた。
s.h.i.:本当に何でもありなんだけど、すごく親しみやすいところですかね。日本の今の若いシンガーソングライターのシーンと同じで、メインストリームのアーティストの作品に様々な同時代のキーパーソンが絡んでいるので、ちょっと深く掘れば、より豊かな音楽と出会えたり、音楽の楽しみ方を教えてくれると思います。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
二人が登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは、「音楽世界旅行〜ブラジル・ミナス編」をテーマにお届けした4月13日(火)のオンエアをテキストで紹介する。
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ミナス新世代! マルチプレイヤー「アントニオ・ロウレイロ」
世界各地の面白い音楽のいまに迫る、音楽世界旅行シリーズ。今回は、ブラジルの中でも「ミナス音楽」と呼ばれる、ミナスジェライス州を特集。実は、いま活躍する10代〜20代の日本のミュージシャンにもファンが多く、共通する部分も多いという。【音楽世界旅行シリーズ・前回記事】
台湾のおしゃれな若者の間で人気なアーティストは? 「音楽世界旅行~台湾編」
https://news.j-wave.co.jp/2021/09/post-7494.html
ブラジル・ミナスジェライス州は、ブラジルの南東部に位置する人口およそ2000万人の都市。ポルトガル語で「あらゆる鉱山」という意味で、昔から金・銀・ダイアモンドなどが採掘される、歴史の長い街。ブラジルで最も大きな大学「ミナスジェライス連邦大学」があることでも有名。
あっこゴリラ:ミナス音楽が日本の若いミュージシャンに影響を与えているとありましたが、どういった方にそれを感じますか?
s.h.i.:長谷川白紙さんやこのあと登場する君島大空さんは、お二人とも雑誌のインタビューとかで、ミナス音楽から影響を受けていると言っていますし、崎山蒼志さんの音楽もミナス音楽に通ずるものがあるかなと思います。最近名前が出てきたシンガーソングライターの人たちは、かなり影響受けてるんじゃないかなって印象があります。
あっこゴリラ:そんなミナス音楽とはいったいどんなものなのか、まずは一曲聴いてみたいのですが。
s.h.i.:Joana Queirozの『Reza』です。Joana Queirozはリオ出身なんですけど、ミナスのミュージシャンたちと関わりが深いミュージシャン。このシーンは何人かのキーパーソンが集まって作品を作るということが多く、この曲もミナスのキーパーソンが集結して作った曲になります。
【Joana Queiroz『Reza』を聴く】
あっこゴリラ:ちょっとジャズみたいな感じですね。変拍子な感じもあったりしておもしろい。
s.h.i.:そうですね。アメリカのジャズシーンとすごく近いところにあるシーンでもあります。この曲はイントロから13拍子なんですけど、間に4拍子が挟まったりしていて、緊張感とリラックス感が両立されているような感じがしますよね。
あっこゴリラ:まさに!
s.h.i.:ミナス音楽は歌とインストの魅力を両立させるような音楽が多く、この曲はそのインスト寄りの曲かなって感じですね。
あっこゴリラ:ちなみに現在の日本の音楽シーンで、ミナスと近い動きを感じるアーティストはいますか?
s.h.i.:ミナスの特徴として、様々なミュージシャンがそれぞれの作品にサポートで入り、皆で音楽を作るコレクティブ的なシーンがありますが、その流れがいまの日本のメジャーなJ-POPシーンの中にもあると思います。そういうところがミナスとあり方が近いんじゃないかなと個人的に思っています。
あっこゴリラ:なるほど~。
s.h.i.:例えば、米津玄師さんの楽曲にドラマーとして石若駿さんが参加していたり、その石若駿さんが君島大空さんや長谷川白紙さん、崎山蒼志さんなどの音源に参加していたりと、そういう流れがミナスと近い動きを感じます。
あっこゴリラ:それで言うと、石若駿さん、かなりミナスっぽいですよね。
s.h.i.:そうですね。マルチプレイヤー的なミュージシャンたちが多いのも近いですよね。
そもそも、なぜミナスで音楽が盛んになったのだろうか。
s.h.i.:1960年代から活動する、ミルトン・ナシメントという「ブラジルの声」と言われた国民的アーティストがミナスを活動拠点にしていて、70年代にミナスの仲間たちと『街角クラブ』というアルバムを作りました。そこから皆で音楽を作る、コレクティブな発想が根付き、シーンが広がっていったんじゃないかと思います。
あっこゴリラ:素敵ですね。だから独自のカルチャーが発展していったんですね。ミナスは、いわゆるボサノバやサンバのようなブラジル音楽ではないんですよね?
s.h.i.:ブラジル音楽の良いところを取り込みつつ、ジャスなど海外のいろんな音楽を吸収して新しいものを作っていく感じですね。そのバックグラウンドとして、最近は音楽教育を受けたミュージシャンがたくさんいて、アカデミックな構築力を活かしつつ、そういうところにとらわれないっていうことをうまくやっている人たちが多いかなと思います。
あっこゴリラ:へえ~!
s.h.i.:ブラジルでも特に大きい大学、ミナスジェライス連邦大学で学んだアーティストがたくさん絡んでいます。
あっこゴリラ:そんな今のミナス音楽で、重要人物っているんですか?
s.h.i.:重要人物の一人として、アントニオ・ロウレイロという、君島大空さんや長谷川白紙さんもフェイバリットに挙げる、「ミナス新世代」と呼ばれるマルチプレイヤーがいます。実は、先ほどの楽曲『Reza』を作ったのもロウレイロで、ドラマーで参加しています。自分のアルバムではピアノやボカロとかもやっています。
【Antonio Loureirok『Meu Filho Nasceu』を聴く】
予想を裏切るハーモニーにいつもうっとりする
ブラジルの中でも特に音楽が豊かなミナス。ここからは、ミナス音楽ファンだという君島大空からのコメントを紹介した。君島:最初はブラジルでもその土地の音楽の分布がわかりませんでしたが、感覚的に自分で選んで聴いていたのがミナスの音楽でした。まず、惹かれたのは和声感、ハーモニー。予想を裏切るハーモニーにいつもうっとりしてしまいます。歌詞に、「saudade」という言葉がよく出てきますが、非常に翻訳しづらい感覚をもった言葉で、日本の万葉集に出てくるような「郷愁」という感覚に近いような言葉だと思ったときに、よりミナスの音楽が好きになりました。
続いて、アントニオ・ロウレイロのすごさはどこにあるのか、そして現在のミナスを代表する音楽家についても訊いた。
君島:アントニオ・ロウレイロは打楽器奏者で、マルチ演奏家としての能力が尋常じゃないくらい高いと思います。音楽大学時代に彼は打楽器を専攻していたとあとから知って、びっくりしたのをよく覚えています。そして、コンポーザー、アレンジャー、作家としての才能もとてつもなく、精巧さ、きめ細やかさなど本当にすごい。現在のミナスの音楽を世界に引き上げてる存在だと思います。そして、もう一人、ピアニストのアンドレ・メマーリもマルチ演奏家ですが、様々なアーティストとコラボしていてそこから新しいミナスのミュージシャンを知ることも多いですね。彼も自分で録音やミックスをするんですが、どこまで自分でやるんだとロウレイロも含め、いい意味でショックを受ける二人です(笑)。特にメマーリが、2015年にリリースしたアルバム『As Estações na Cantareira』が素晴らしいです。
最後に、ミナス音楽が君島に与えた影響について訊いた。
君島:主に話声感覚と曲構成です。音楽一曲の捉え方に幅を与えてもらったなと思います。僕は感覚的にやってしまい過ぎるのがコンプレックスでしたが、それも個性だと見直せるきっかけをくれた音楽だと思っています。
【André Mehmari『Lagoa da Conceição』を聴く】
注目のミナス新世代アーティスト
ここからは、s.h.i.さんが「注目のミナス新世代アーティスト」を教えてくれた。あっこゴリラ:まず1組目は?
s.h.i.:Deangelo Silvaです。
あっこゴリラ:どんなアーティストなんですか?
s.h.i.:昨年リリースの新作がブラジル音楽ファンの間で大きな話題になった、ミナス新世代のさらに下の世代とされるジャズ・ピアニストです。
あっこゴリラ:へえ~!
s.h.i.:今まではサウンド的には穏やか目の曲が多かったんですけど、今回流していただく曲はわりとメタルとかに近い感じかなと思います。実は、君島さんもメタルからかなり影響を受けていて、昨年ディスクユニオンの対談記事でもベストに挙げていた人です。
【Deangelo Silva『Jack Herer』を聴く】
s.h.i.:ちなみにこの曲もドラムがアントニオ・ロウレイロなんです。ベースは、前半でのロウレイロの曲に参加していたフレデリコ・エリオドロで、今のミナスの豊かさが詰まった楽曲となっています。
あっこゴリラ:もうロウレイロは何でもできるんだな~(笑)。やっぱりジャズ要素が大きい感じがするんですけど、現代のジャズシーンにおいてもミナスは重要な場所なんですか?
s.h.i.:ミナスが重要というのもありますが、なんでこの曲を選んだかというと、最近のジャズにメタルがすごく影響を与えているというのもあって、互いに影響を与え合っていると思います。
あっこゴリラ:ええ~! おもしろいな~。続いて、2組目のアーティストは?
s.h.i.:Coletivo A.N.A.です。ミナス新世代を代表する8人の女性アーティストが集まったコラボレーションの名称で、まだ1枚しかアルバムを出してないんですけどミナス音楽の重要作と言えます。声楽を基調としたアンサンブル、そして複雑ながら耳あたりよく親しみやすいアレンジで、音楽的に何でもありな豊かさを感じます。
【Coletivo A.N.A.『Parto』を聴く】
最後に、改めてミナス音楽の魅力はどんなところにあるか訊いた。
s.h.i.:本当に何でもありなんだけど、すごく親しみやすいところですかね。日本の今の若いシンガーソングライターのシーンと同じで、メインストリームのアーティストの作品に様々な同時代のキーパーソンが絡んでいるので、ちょっと深く掘れば、より豊かな音楽と出会えたり、音楽の楽しみ方を教えてくれると思います。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
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