大黒摩季「パワフルに生きねば、という突破口になる」 アレサ・フランクリン『Respect』熱唱

“ソウルの女王”と称されるアレサ・フランクリンの半生を、オスカー女優のジェニファー・ハドソン主演で描く伝記映画『リスペクト』(11月5日公開)が11月4日、「10万分の1秒の音響映画祭」特別作品として上映。主演のジェニファー・ハドソン(!?)と来年デビュー30周年を迎える歌手の大黒摩季が参加した。



名前を読み上げられてステージに登場した緊急来日のジェニファー・ハドソン……と思いきや、実際にステージに現れたのはジェニファー演じるアレサ・フランクリンに成り切ったお笑いコンビ・ガンバレルーヤ(まひる、よしこ)だった。それでもあくまで本人に成り切る二人は「さっきクランクアップしてやって来た。日本で言うところの撮って出し」「日本は寒暖差がある」などと謎のハリウッドスター気取りで、ニセモノと疑う客席に対してよしこは「クソが! 帰り覚えていろよ!」とお決まりのネタで笑いを取っていた。





そんな二人がカラオケ状態で『Respect』の一節を熱唱するネタ終了後、本物のディーバとして大黒がソウルフルな煌びやかドレスで颯爽と登場。「ジェニファー・ハドソンさんの前座の大黒摩季です!」とユーモア交じりに自己紹介しながら『Respect』のフルコーラスを大熱唱した。

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この圧巻のパフォーマンスによしこは「本物! 鳥肌モノ! 私たち実はニセモノです!」と感動し、「子どもの頃から大黒摩季さんのファンで親友と一緒にカラオケでカバーしていた」と伝えると、大黒は「一回歌っていただけると4円入るので食べさせていただいている。これからもぜひ歌ってください!」と印税ジョーク。さらに大黒は「ソウルは誰にも負けない」というよしこの歌声に「歌はハート。気持ちが声に出るのは歌手の第一歩。よしこちゃんのハスキーボイスはいい感じ。アメリカやヨーロッパではハスキーボイスは宝物とも言われている」と絶賛していた。自身の声については「酒焼けじゃなくて、生まれたときからのハスキーボイス。声帯にボコボコがあるの」と解説すると、まひるは「椿鬼奴さんも同じことを言っていましたよ」とボケていた。



アレサ・フランクリンの大ファンという大黒。ジェニファー・ハドソンについて「アレサとは種類の違う歌い手だけれど、最後はアレサを超えてくる」と驚き、本作につては「アレサは女の人生を生き抜いた人。パワフルに生きねばという突破口になるような映画。コロナ明けにはもってこい」と太鼓判。よしこは「サクセス・ストーリで見ていて熱くなれて、自分の生き方を見直せた。上映が終わった瞬間走り出した」、まひるも「私たちのコンビ名にピッタリの映画! 頑張ろうという強い気持ちになれる」と感動していた。



また恋多き女性でもあったアレサにちなんで、自身の恋愛について聞かれた大黒は「離婚したことが一大インパクト!」とぶっちゃけつつ「自分のハートから流した血が音楽になってファンの方が笑顔になるのならば、シンガーソングライター冥利に尽きる。私の苦しみも捨てたものじゃないと思えるので、たくさん恋愛していただいた過去の男たちに感謝よ!」と歯切れのよいコメント。小学校時代に好きな担任を駐車場で待ち伏せしていたというまひるには「恋って自分から入っていくものではなくて、気づいたら落ちているものなの」、学生時代に鉄パイプを持って登校してきたヤンキーに惚れたというよしこには「いい恋をしてほしい。恋は女性を育ててくれるからね」と歌詞並みの名言を繰り出し、ガンバレルーヤを大興奮させていた。

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(文・写真=石井隼人)

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