作曲家・音楽家の坂東祐大が、大ヒットテレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ、フジテレビ系)にまつわる楽曲制作エピソードを語った。
坂東が出演したのは、J-WAVEで放送中の番組『SEASONS』(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」。オンエアは7月3日(土)。
マリエ:米津さんとは、いつ頃から一緒にお仕事されるようになったのですか?
坂東:もう2年ぐらい前かな? 米津さんの楽曲『海の幽霊』の制作の際にお声がけをいただいて、そこからいろいろと参加しています。2020年に一緒に大きなアルバムを作らせていただいたんですけど、ニューシングルでも参加させていだたけることになりました。
マリエ:米津さんと同世代なんですよね?
坂東:そうですね。学年も一緒で、誕生日も2カ月ぐらいしか変わりません。
マリエ:音楽的に似ているなと感じる部分や、セッションをしていて新しい何かが生まれることはありますか?
坂東:僕が勝手に思っているだけかもしれないですが、世代的に近いので「同じ方向を向いているな」と感じることはありますね。
マリエ:ドラマも観ていましたか?
坂東:僕は選曲も担当していたので、最終話である10話まで全部裏スタッフとして立ち会っていました。
マリエ:選曲もなさっていたんですね! じゃあドラマに関するすべての音楽を担当されていたということですか?
坂東:エンディングパート以外は僕のほうであーだこーだと試行錯誤させていただきました。
マリエ:今はドラマが終わって寂しいですか?
坂東:そうですね。毎週火曜日はテレビの前で『大豆田とわ子と三人の元夫』を観る習慣が3カ月ほど続いていたんですけど、それがなくなっちゃって、うーん、みたいな気持ちになっていますね(笑)。
マリエは「音楽を作る際、台本から想像していくんですか? それとも監督の指示があるのでしょうか?」と質問する。
坂東:ケースバイケースですね。台本を読んで「こういう音楽が必要だな」と僕のほうで読み取って作っていく場合もありますし、番組側から直接リクエストをいただくときもあります。
『大豆田とわ子と三人の元夫』の楽曲は、「日常をオシャレに彩る」ことを意識して制作を進めたそうだ。
坂東:日常でかかってもテンションが上がるような作品にしたいなとずっと思っていました。そういうところでいろいろと工夫をしましたね。
『大豆田とわ子と三人の元夫』のサウンドトラック『Towako's Diary - from "大豆田とわ子と三人の元夫"』には、劇中で使われた楽曲が28曲収録されている。
坂東:収録されているのは28曲なんですけど、今回はやたら作ったんですよ。勝手に作りました(笑)。数えたらたぶん60曲ぐらいあるんじゃないかな。
マリエ:すごい! サブスクリプションでも聴けるようになっておりますので、ぜひチェックしてみてください。
ドラマの挿入歌『All The Same feat. Gretchen Parlato、BIGYUKI』では、アメリカのジャズシンガーであるグレッチェン・パーラトが参加。グラミー賞ノミネート歌手が日本ドラマの挿入歌に採用されたのは、どういった経緯があったのだろうか?
坂東:グレッチェンさんのことはずっとファンなので、「いつか頼めないかな」と頭の片隅にずっと置いていたんですね。そんなときに『大豆田とわ子と三人の元夫』のお話をいただきまして。ドラマの話にスッと入ってこられて、かつ芝居と両立できるような方を考えたときに、グレッチェンさんにお願いしたくなりました。オファーをしたらご快諾いただけたのでラッキーでしたね。
マリエ:BIGYUKIさんも楽曲に参加されていますけども、もともとお友だちなのでしょうか?
坂東:存じ上げてはおりました。ライブにも何回か行かせていただいて、すごくカッコよかったです。BIGYUKIさんともお仕事をご一緒できたらなという思いはありましたので、いろんな縁をドラマが繋いでくれましたね。
坂東:音楽監督の岩崎太整さんとLudvig Forssellさんの3人で手掛けています。Ludvig Forssellさんはゲーム『デス・ストランディング』の曲を作っている方です。
マリエ:私、そのゲーム大好きなんですよ! それだけで興奮しちゃう(笑)。
坂東:太整さんが「作曲村」というのを作って、3人がシームレスに劇伴を作っていきました。今回はすごく珍しいスタイルで楽曲制作をしましたね。
マリエ:音楽にも注目して映画を観てみようと思います!
坂東:作曲をしているとなかなか時間が取れないのですが、「なるべく本を読もう」と意識していますね。何かを作っているときって、ひとつの焦点に絞っちゃって入り込んでしまうんですよ。なので、視野を広くするために極力音楽とは関係のない本を読むようにしています。
マリエ:小説とかですか?
坂東:そうですね。最近だと美術の本や詩も読みます。
マリエ:読んでいるときに(頭のなかで)音楽が流れるものなんですか?
坂東:物語の場合はちょっと考えちゃうことがありますね。美術作品を見ていても音楽が思い浮かぶこともあります。
マリエ:かっこいい! 頭のなかの音楽を聴いてみたいです。
坂東が主宰を務める新進気鋭の次世代型アンサンブル「Ensemble FOVE」は、9月12日(土)に「Ensemble FOVE『ZINGARO!!!』」を開催する。会場は彩の国さいたま芸術劇場。公演の詳細やチケットの購入方法は劇場のページをチェック。
『SEASONS』のワンコーナー「MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」では、「明日を美しくする」そのヒントやきっかけを探る。オンエアは毎週土曜13時30分頃から。
坂東が出演したのは、J-WAVEで放送中の番組『SEASONS』(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」。オンエアは7月3日(土)。
同世代である米津玄師と共同制作
坂東は宇多田ヒカルや米津玄師の編曲を手がけ、テレビドラマやアニメ作品の音楽制作に携わるなど幅広く活動。6月16日にリリースされた米津の11thシングル『Pale Blue』に収録された『Pale Blue』『ゆめうつつ』『死神』には共同アレンジと演奏で参加した。米津玄師 - Pale Blue
坂東:もう2年ぐらい前かな? 米津さんの楽曲『海の幽霊』の制作の際にお声がけをいただいて、そこからいろいろと参加しています。2020年に一緒に大きなアルバムを作らせていただいたんですけど、ニューシングルでも参加させていだたけることになりました。
マリエ:米津さんと同世代なんですよね?
坂東:そうですね。学年も一緒で、誕生日も2カ月ぐらいしか変わりません。
マリエ:音楽的に似ているなと感じる部分や、セッションをしていて新しい何かが生まれることはありますか?
坂東:僕が勝手に思っているだけかもしれないですが、世代的に近いので「同じ方向を向いているな」と感じることはありますね。
『大豆田とわ子と三人の元夫』音楽は「日常をオシャレに彩る」を意識
坂東は2021年4月から6月まで放送されていたテレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の楽曲制作に携わっていた。マリエ:ドラマも観ていましたか?
坂東:僕は選曲も担当していたので、最終話である10話まで全部裏スタッフとして立ち会っていました。
マリエ:選曲もなさっていたんですね! じゃあドラマに関するすべての音楽を担当されていたということですか?
坂東:エンディングパート以外は僕のほうであーだこーだと試行錯誤させていただきました。
マリエ:今はドラマが終わって寂しいですか?
坂東:そうですね。毎週火曜日はテレビの前で『大豆田とわ子と三人の元夫』を観る習慣が3カ月ほど続いていたんですけど、それがなくなっちゃって、うーん、みたいな気持ちになっていますね(笑)。
マリエは「音楽を作る際、台本から想像していくんですか? それとも監督の指示があるのでしょうか?」と質問する。
坂東:ケースバイケースですね。台本を読んで「こういう音楽が必要だな」と僕のほうで読み取って作っていく場合もありますし、番組側から直接リクエストをいただくときもあります。
『大豆田とわ子と三人の元夫』の楽曲は、「日常をオシャレに彩る」ことを意識して制作を進めたそうだ。
坂東:日常でかかってもテンションが上がるような作品にしたいなとずっと思っていました。そういうところでいろいろと工夫をしましたね。
『大豆田とわ子と三人の元夫』のサウンドトラック『Towako's Diary - from "大豆田とわ子と三人の元夫"』には、劇中で使われた楽曲が28曲収録されている。
坂東:収録されているのは28曲なんですけど、今回はやたら作ったんですよ。勝手に作りました(笑)。数えたらたぶん60曲ぐらいあるんじゃないかな。
マリエ:すごい! サブスクリプションでも聴けるようになっておりますので、ぜひチェックしてみてください。
ドラマの挿入歌『All The Same feat. Gretchen Parlato、BIGYUKI』では、アメリカのジャズシンガーであるグレッチェン・パーラトが参加。グラミー賞ノミネート歌手が日本ドラマの挿入歌に採用されたのは、どういった経緯があったのだろうか?
坂東:グレッチェンさんのことはずっとファンなので、「いつか頼めないかな」と頭の片隅にずっと置いていたんですね。そんなときに『大豆田とわ子と三人の元夫』のお話をいただきまして。ドラマの話にスッと入ってこられて、かつ芝居と両立できるような方を考えたときに、グレッチェンさんにお願いしたくなりました。オファーをしたらご快諾いただけたのでラッキーでしたね。
マリエ:BIGYUKIさんも楽曲に参加されていますけども、もともとお友だちなのでしょうか?
坂東:存じ上げてはおりました。ライブにも何回か行かせていただいて、すごくカッコよかったです。BIGYUKIさんともお仕事をご一緒できたらなという思いはありましたので、いろんな縁をドラマが繋いでくれましたね。
新作アニメ映画の劇伴に参加
坂東は、7月16日(金)から公開となる細田 守監督の新作映画『竜とそばかすの姫』の劇伴に携わっている。坂東:音楽監督の岩崎太整さんとLudvig Forssellさんの3人で手掛けています。Ludvig Forssellさんはゲーム『デス・ストランディング』の曲を作っている方です。
マリエ:私、そのゲーム大好きなんですよ! それだけで興奮しちゃう(笑)。
坂東:太整さんが「作曲村」というのを作って、3人がシームレスに劇伴を作っていきました。今回はすごく珍しいスタイルで楽曲制作をしましたね。
マリエ:音楽にも注目して映画を観てみようと思います!
音楽とは関係のない本を読む理由
坂東に「明日を美しくするために心がけていること」を訊いた。坂東:作曲をしているとなかなか時間が取れないのですが、「なるべく本を読もう」と意識していますね。何かを作っているときって、ひとつの焦点に絞っちゃって入り込んでしまうんですよ。なので、視野を広くするために極力音楽とは関係のない本を読むようにしています。
マリエ:小説とかですか?
坂東:そうですね。最近だと美術の本や詩も読みます。
マリエ:読んでいるときに(頭のなかで)音楽が流れるものなんですか?
坂東:物語の場合はちょっと考えちゃうことがありますね。美術作品を見ていても音楽が思い浮かぶこともあります。
マリエ:かっこいい! 頭のなかの音楽を聴いてみたいです。
坂東が主宰を務める新進気鋭の次世代型アンサンブル「Ensemble FOVE」は、9月12日(土)に「Ensemble FOVE『ZINGARO!!!』」を開催する。会場は彩の国さいたま芸術劇場。公演の詳細やチケットの購入方法は劇場のページをチェック。
『SEASONS』のワンコーナー「MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」では、「明日を美しくする」そのヒントやきっかけを探る。オンエアは毎週土曜13時30分頃から。
番組情報
- SEASONS
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毎週土曜12:00-15:00