お笑いコンビ・ニューヨークの嶋佐和也とKEN THE 390が、KREVAの魅力を語り合った。
嶋佐とKEN THE 390が出演したのは、J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。オンエアは6月12日(土)。
KREVAは、J-WAVEが7月17日(土)と18日(日)の2日間に主催するライブイベント「J-WAVE LIVE2021」の17日に出演する。ライブの詳細、チケットの購入方法は公式ページ(https://www.j-wave.co.jp/special/live2021/?jw_ref=jwl21_jnw)をチェック。
【後編】KREVAのライブは、ヒップホップファン以外も熱狂させる。「怖い」と感じたほどの超絶ラップとは?
嶋佐:そうしたら、あれよあれよという間にKICK THE CAN CREW『クリスマス・イブRap』とかでランクインするようになって。同級生みんながKICKの出す曲を聴いていた感じですね。
グローバー:どのあたりにハマったんですか? KICKだとキャラがたった3人がいるじゃないですか。
嶋佐:やっぱりKREVAさんのリリックやリズムがかっこよかったですね、3人のバランスがすごくかっこいいんですけど、KREVAさんに目がいっちゃう。ソロの曲を出してもかっこいいし。
同じヒップホップMCであるKEN THE 390は、KREVAと一緒に飲んだときに自身の活動を褒めてもらったことがあるという。そんなKEN THE 390がKREVAの楽曲と出会ったのは、KREVAが小学校からの幼なじみだったCUEZEROと1995年に結成したBY PHAR THE DOPESTのレコードを、高校生の頃に買ったことだったそうだ。
KEN:男前でバトルも強い。なかなか両立しないところを最初に両立していたイメージがありますね。
グローバー:「華もスキルもある、こんな人いるんだ」と。
KEN THE 390は、KREVAのソロ第1弾シングル『希望の炎』をおすすめする。
KEN:サビで歌うのが今では当たり前なんですけど、当時のヒップホップシーンでは歌う人って本当にいなかったんですよ。歌うって勇気もいるから、KREVAさんは第一人者的なところもある。今はオートチューンをみんな使うんですけど、KREVAさんが使ったときはみんな「?」が浮かぶくらいのときで。「このケロケロボイスはなんですか?」みたいな。それくらい、先見の明がすごかったですね。
嶋佐:そういうのかっこいいですよね。初めてのことをやる。
KEN:そうですね。ソロデビューでこんなにチャレンジングな曲ってなかなかない。
嶋佐:合コンの2次会で歌うと盛り上がるんですよ。
KEN:カルチャーも出したいし、モテたいしっていうのは大事ですよね(笑)。
嶋佐:いい雰囲気になるんですよ。PVもドラマ仕立てでエモいじゃないですか。女の子も聴いてくれるし盛り上がるんです。俺、何回合コンで「Dr.K!」(KREVAの愛称のひとつ)ってやったか。みんなで「せーの!」とか言って(笑)。
KEN:たしかに合わせるところ多いですもんね(笑)。
グローバー:女の子も男の子も同じテンションになれるのってすごいですよね。KENさんはこの曲は日本の音楽史に残ると言っていますよね。
KEN:やっぱり男性が聴いても女性が聴いてもスムーズに受け入れられるし、ヒットした曲で、鬼カタいライムがたくさん入ってる。あと、夏の曲ってだいたい夏を楽しんでいるじゃないですか。「今、プールにいるぜ」とか。この曲って想像してソワソワしている曲じゃないですか。それが入ってきやすい。海でハジけていなくても想像でソワソワしているくらいのときに届く歌ってなかなかない。そこを描写するんだ、と思って。
グローバー:そのソワソワは全員がアガっている時期ですもんね。夏が始まっちゃったり終わっちゃったりすると人それぞれだけど、ソワソワは全員。
KEN:夏休み前日の夜が一番楽しいから。
KEN:KREVAさんって変化し続けるんですよ。自分でサウンドも作ってラップもするので、時代や機材の進化にともなって音もどんどん変わって。この新曲ってデビューした頃のKREVAさんのサウンドとは全然違うんですけど、進化の過程を一緒に見られますし、コロナ禍の今にKREVAさんが出すメッセージが刺さる。この新曲をこのタイミングで、リリースされたときにちゃんと聴くのが一番いいなと思います。
KEN THE 390は『Shock feat. SKY-HI, KREVA, Mummy-D』でKREVAと一緒に曲作りをした思い出も明かした。
KEN:これはシンプルなんですけど、レコーディングを見るとラップがめちゃめちゃうまいです。当たり前だと思うんですけど。
嶋佐:やっぱりライブとは違うんですか?
KEN:レコーディングの音源ってテイクを重ねたり繋ぎ合わせたりできるので、レコーディングの「うまい」と、本当にラップが「うまい」はちょっと違うことがあるんです。
グローバー:別の芸術というかね。
KEN:KREVAさんと初めて一緒に曲をやるというときに、レコーディングを初めて見させていただく機会がありました。完成した曲は聴いていたんですけど、「実際に生で見たらどうなるんだろう」と思っていたら、ほとんど生でバチバチにテイクを決めていて、わかっていたけど「やっぱりマジでラップうまいんだ」とけっこう衝撃でしたね。同業者が見てもマジでうまいという感じでした。
グローバー:一緒にやってみて影響を受けましたか?
KEN:常にピシッとされていてかっこいいんで、いい意味で本当にちゃんとしているんです。レスポンスもすごく丁寧にやってくれるなど、ルーズな部分がなくて、職人的な感じでやってくれているのを見ると、当たり前ですけど真摯に向き合わなきゃいけないなと思いました。
グローバー:長いキャリアの中で、たるんでいた時期がない。
嶋佐:それがすごいですよね。人間はどこかで手を抜いてしまう。特にヒップホップの方だとルーズなところがかっこいいみたいなところもあるのかなと思っていましたけど、KREVAさんは普段からしっかりしているんですね。
KEN:やっぱりちゃんと積み重ねた結果が出ている人なんだなと思います。
KEN THE 390は影響を受けたKREVAの楽曲『スタート』について、「最初に思っていたテーマとは違う裏テーマを知ったときに、あえてミクロな自分のパーソナルな気持ちを歌うことでみんなに広く届くんだとすごく勉強になりました」と語った。
3位:『スタート』
嶋佐:KENさんとかぶってうれしい。感性が一緒。
KEN:あはは(笑)。本当にいい曲ですよ。
嶋佐:ちょっとメロディが切ないじゃないですか。僕、気分が下がったときに暗い曲を聴いてとことんダウンしたくなるんです。それがいいんですよね。
グローバー:自分のきゅっとした気持ちをそのまま絞り切ってくれる。
嶋佐:聴いたあとに「う~」ってなるんです。
2位:『Have a nice day!』
嶋佐:これは朝です。シンプルに1日の始まりで頭が回る。「よっしゃ、今日も行くか!」と。
グローバー:いま説明しながら体が動いていましたけど、そうやって体が動くのもKREVAさんの曲の魅力ですか?
嶋佐:そうですね。これは自然と体が動いちゃいます。朝出かけるときに聴いてテンションを上げたい曲ですね。こんなこと言わなくてもいいと思うんですけど、逆に夜は全然聴きたくならない曲です。1日の終わりには全然聴きたくならない。
KEN:いや、夜中のクラブで流れても盛り上がっていますよ(笑)。
嶋佐:クラブにいる人にとっては、夜中が朝だから。
1位:『アグレッシ部』
嶋佐:やっぱりこのメロディが「ザ・KREVA」じゃないですか。ゆったりしていて独特で、でもKREVA節というか。すごく気持ちいいんですよね。だからひとりで家飲みしているときに聴くと最高なんですよね。
KEN:じゃあ、これは夜ですね(笑)。
嶋佐:でもこれはオールタイムでいけます。特に夜は最高ですね。
【後編】KREVAのライブは、ヒップホップファン以外も熱狂させる。「怖い」と感じたほどの超絶ラップとは?
嶋佐とKEN THE 390が出演したのは、J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。オンエアは6月12日(土)。
KREVAは、J-WAVEが7月17日(土)と18日(日)の2日間に主催するライブイベント「J-WAVE LIVE2021」の17日に出演する。ライブの詳細、チケットの購入方法は公式ページ(https://www.j-wave.co.jp/special/live2021/?jw_ref=jwl21_jnw)をチェック。
【後編】KREVAのライブは、ヒップホップファン以外も熱狂させる。「怖い」と感じたほどの超絶ラップとは?
KREVAは「男前でバトルも強い」稀有な存在だった
嶋佐とKREVAの出会いは、KICK THE CAN CREW『イツナロウバ』を聴いたことだという。嶋佐:そうしたら、あれよあれよという間にKICK THE CAN CREW『クリスマス・イブRap』とかでランクインするようになって。同級生みんながKICKの出す曲を聴いていた感じですね。
グローバー:どのあたりにハマったんですか? KICKだとキャラがたった3人がいるじゃないですか。
嶋佐:やっぱりKREVAさんのリリックやリズムがかっこよかったですね、3人のバランスがすごくかっこいいんですけど、KREVAさんに目がいっちゃう。ソロの曲を出してもかっこいいし。
同じヒップホップMCであるKEN THE 390は、KREVAと一緒に飲んだときに自身の活動を褒めてもらったことがあるという。そんなKEN THE 390がKREVAの楽曲と出会ったのは、KREVAが小学校からの幼なじみだったCUEZEROと1995年に結成したBY PHAR THE DOPESTのレコードを、高校生の頃に買ったことだったそうだ。
KEN:男前でバトルも強い。なかなか両立しないところを最初に両立していたイメージがありますね。
グローバー:「華もスキルもある、こんな人いるんだ」と。
KEN THE 390は、KREVAのソロ第1弾シングル『希望の炎』をおすすめする。
希望の炎
嶋佐:そういうのかっこいいですよね。初めてのことをやる。
KEN:そうですね。ソロデビューでこんなにチャレンジングな曲ってなかなかない。
女性にも受け入れられるから合コンでも歌ってしまう
嶋佐は漫才でKREVAの楽曲『イッサイガッサイ』を取り入れている。この曲は女性ファンも多いため、嶋佐は学生時代の合コンで必ず歌っていたと明かす。【公式】 ニューヨーク 漫才「KREVA」
イッサイガッサイ
KEN:カルチャーも出したいし、モテたいしっていうのは大事ですよね(笑)。
嶋佐:いい雰囲気になるんですよ。PVもドラマ仕立てでエモいじゃないですか。女の子も聴いてくれるし盛り上がるんです。俺、何回合コンで「Dr.K!」(KREVAの愛称のひとつ)ってやったか。みんなで「せーの!」とか言って(笑)。
KEN:たしかに合わせるところ多いですもんね(笑)。
グローバー:女の子も男の子も同じテンションになれるのってすごいですよね。KENさんはこの曲は日本の音楽史に残ると言っていますよね。
KEN:やっぱり男性が聴いても女性が聴いてもスムーズに受け入れられるし、ヒットした曲で、鬼カタいライムがたくさん入ってる。あと、夏の曲ってだいたい夏を楽しんでいるじゃないですか。「今、プールにいるぜ」とか。この曲って想像してソワソワしている曲じゃないですか。それが入ってきやすい。海でハジけていなくても想像でソワソワしているくらいのときに届く歌ってなかなかない。そこを描写するんだ、と思って。
グローバー:そのソワソワは全員がアガっている時期ですもんね。夏が始まっちゃったり終わっちゃったりすると人それぞれだけど、ソワソワは全員。
KEN:夏休み前日の夜が一番楽しいから。
「コロナ禍の今にKREVAさんが出すメッセージが刺さる」
KREVAは6月2日に最新曲『変えられるのは未来だけ』を配信リリースした。Kaerareru Noha Mirai Dake
KEN THE 390は『Shock feat. SKY-HI, KREVA, Mummy-D』でKREVAと一緒に曲作りをした思い出も明かした。
【Lyric Video】KEN THE 390 / Shock feat.SKY-HI,KREVA,Mummy-D
嶋佐:やっぱりライブとは違うんですか?
KEN:レコーディングの音源ってテイクを重ねたり繋ぎ合わせたりできるので、レコーディングの「うまい」と、本当にラップが「うまい」はちょっと違うことがあるんです。
グローバー:別の芸術というかね。
KEN:KREVAさんと初めて一緒に曲をやるというときに、レコーディングを初めて見させていただく機会がありました。完成した曲は聴いていたんですけど、「実際に生で見たらどうなるんだろう」と思っていたら、ほとんど生でバチバチにテイクを決めていて、わかっていたけど「やっぱりマジでラップうまいんだ」とけっこう衝撃でしたね。同業者が見てもマジでうまいという感じでした。
グローバー:一緒にやってみて影響を受けましたか?
KEN:常にピシッとされていてかっこいいんで、いい意味で本当にちゃんとしているんです。レスポンスもすごく丁寧にやってくれるなど、ルーズな部分がなくて、職人的な感じでやってくれているのを見ると、当たり前ですけど真摯に向き合わなきゃいけないなと思いました。
グローバー:長いキャリアの中で、たるんでいた時期がない。
嶋佐:それがすごいですよね。人間はどこかで手を抜いてしまう。特にヒップホップの方だとルーズなところがかっこいいみたいなところもあるのかなと思っていましたけど、KREVAさんは普段からしっかりしているんですね。
KEN:やっぱりちゃんと積み重ねた結果が出ている人なんだなと思います。
KEN THE 390は影響を受けたKREVAの楽曲『スタート』について、「最初に思っていたテーマとは違う裏テーマを知ったときに、あえてミクロな自分のパーソナルな気持ちを歌うことでみんなに広く届くんだとすごく勉強になりました」と語った。
スタート
「ザ・KREVA」という気持ちのいい音に酔いしれる
番組後半では、嶋佐が「奮い立たせてくれるKREVAナンバーTOP3」をセレクトした。3位:『スタート』
嶋佐:KENさんとかぶってうれしい。感性が一緒。
KEN:あはは(笑)。本当にいい曲ですよ。
嶋佐:ちょっとメロディが切ないじゃないですか。僕、気分が下がったときに暗い曲を聴いてとことんダウンしたくなるんです。それがいいんですよね。
グローバー:自分のきゅっとした気持ちをそのまま絞り切ってくれる。
嶋佐:聴いたあとに「う~」ってなるんです。
2位:『Have a nice day!』
Have a nice day !
グローバー:いま説明しながら体が動いていましたけど、そうやって体が動くのもKREVAさんの曲の魅力ですか?
嶋佐:そうですね。これは自然と体が動いちゃいます。朝出かけるときに聴いてテンションを上げたい曲ですね。こんなこと言わなくてもいいと思うんですけど、逆に夜は全然聴きたくならない曲です。1日の終わりには全然聴きたくならない。
KEN:いや、夜中のクラブで流れても盛り上がっていますよ(笑)。
嶋佐:クラブにいる人にとっては、夜中が朝だから。
1位:『アグレッシ部』
アグレッシ部
KEN:じゃあ、これは夜ですね(笑)。
嶋佐:でもこれはオールタイムでいけます。特に夜は最高ですね。
【後編】KREVAのライブは、ヒップホップファン以外も熱狂させる。「怖い」と感じたほどの超絶ラップとは?
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2021年6月19日28時59分まで
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番組情報
- MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY
-
毎週土曜17:00-17:54