1980年代後半、第二次バンドブームの中、89年に開業された日清POWER STATION。通称「パワステ」。「食事もできるおしゃれなライブハウス」として多くのミュージシャンがライブをしたあの思い出多き場所が昨年、日本初の配信型ライブハウスとして生まれ変わったのをご存知だろうか。
そんな日清食品 POWER STATION [REBOOT]で2021年5月12日(水)、バンド・Sing Like Talkingでも活躍する佐藤竹善がライブを行った。タイトルは「Acoustic Vibes @日清食品 POWER STATION [REBOOT] Powered by J-WAVE」。ここでは、その模様をお届けする。今回ならではのバンドの編成、選曲の数々を文面越しに少しでも楽しんでいただければ幸いだ。
配信ライブ開始前のカウントダウンのあと、心地の良いピアノ音色が耳元で鳴り響く。クリストファー・クロスの代表曲をアレンジした「トーキョー・シティ・セレナーデ (ARTHUR'S THEME) 」からライブはスタートした。先日、58歳を迎えた佐藤だが、デビュー当初からのクリアな歌声は健在。優しい光が照らされるステージの中心で語りかけるように名曲を歌い上げ、静かに楽譜を置く。心地の良いピアノサウンド、そして佐藤の歌声の余韻に浸っていると聴こえてくるのは、小田和正が作詞作曲をした名曲「私の願い」。大切な人を思った楽曲を静かに弾き語り、MCを挟まずにチャカ・カーンの「Through The Fire」へ。佐藤の美しいファルセットが堪能できる一曲だ。原曲の雰囲気を残しつつも佐藤竹善色に昇華されたこの楽曲は、女性シンガーの楽曲をここまで完璧に歌い上げる佐藤のパフォーマンスの高さ、そして音楽に対する造詣の深さを物語っていた。
佐藤の弾き語りライブ定番の3曲を歌い上げたところで、今回のバンドメンバーを紹介。「今日限りのセットリスト、編成でお送りします。画面の前で張り付いて観てください」と話したあとに紹介されたのは、Sing Like Talkingのサポートでもお馴染みの、ギター・金澤健太、ベース・スティング宮本。そしてSing Like Talkingのメインギターであり、佐藤の幼馴染である西村智彦だ。
3人が最初に披露したのは、ザ・ビートルズのカバー曲である「I FEEL FINE」。ピアノの弾き語りの雰囲気は一変、小気味の良いバンド・アンサンブルだ。佐藤の歌声に合わせ、宮本の抜群なコーラスがステージに鳴り響く。佐藤の「今日限りのセットリスト、編成」というのはこういうことかと納得する。曲の最後には、「Hey Jude」の一節も入れ込んで、まさに今日しか聴けないアレンジを施していた。
歌い終えた佐藤は、今は亡き偉大なギタリスト・松原正樹とのエピソードを明かす。次に歌ったAmericaの「VENTURA HIGHWAY」は、松原正樹とも演奏した、佐藤にとって思い出の楽曲だ。1972年発の楽曲にも関わらず耳に届くのは新鮮かつ洗練されたサウンド。佐藤、金澤、宮本の息のあったハーモニーが重なり、「本番がいちばんうまくいったね」と佐藤自身も納得の演奏だった。
次に披露されたのは、サザン・オールスターズの「Ya Ya (あの時代を忘れない)」。佐藤自身、デビュー当時から聴いていたというサザンの楽曲であり、自身のカバーアルバムにも収録している。ノスタルジックな雰囲気の中、西村のギター・ソロに優しい目を向ける佐藤の表情が印象的だった。
佐藤が「20代のときに演っていたこの場所でできてよかった。長生きしてよかったね」と西村に投げかけると、「まだ57だよ(笑)」と仲の良さを感じられるMCも。そのあとに披露されたのが、2人のバンド・Sing Like Talkingの「Restless ~君の許へ~」。同じくメンバーの藤田千章が作詞した楽曲は27年前に制作されたもの。ミニマムな編成ならではのアレンジを新鮮と感じたファンも多いはずだ。
「高校生のときに聴いて、大人の曲だなと思った」と懐古して紹介したのは、西村智彦に多大な影響を与えたギタリストである、松原正樹が所属していたバンド・パラシュートの「SYLVIA」。西村はコード進行が難しい曲だと解説し、「ちゃんと譜面が見えるかな」と冗談まじりに話しつつも、イントロから圧巻の音色を響かせる。演奏の途中、何度も西村の手元へカメラがフォーカスする様子はオンラインライブならでは光景と言えるだろう。佐藤も、敬愛する松原の楽曲をムーディーに歌い上げた。
次の曲は、西村のギターが輝くエリック・クラプトンのカバー「Believe In Life」。巧みなテクニックと、宮本のグルーヴィーなベースに酔いしれ、最後の曲へ。「この曲はカップヌードルのCMの曲だったね」(佐藤)と披露されたのは、大沢誉志幸のカバー「そして僕は途方に暮れる」。小気味よいベースに、金澤もギターがアクセントとして光るバンドサウンドにアレンジされた同曲でライブを締めくくった。
アーティスト佐藤竹善の思い出に触れながら、音楽を楽しむ。さまざまな時代をトリップしているような気分させてくれるライブだった。
ライブ終演後には、佐藤と西村によるトークセッションも行われた。配信ライブの視聴者から続々と届く「すごかった」「全国でやってほしい!」といった感想にリアクションしながら、当時の「パワステ」の思い出を語り合う。チキンラーメンのキャラクターである「ひよこちゃん」が登場する一幕も。
ラストは「ライブをやる側、見る側が楽しめるために今後も頑張っていきたい、またお会いしましょう」と視聴者に呼びかけ、ライブは幕を閉じた。
今回、特別なライブを繰り広げた佐藤竹善率いる、Sing Like Talkingが主催する野外イベントが秩父ミューズパークで9月4日(土)、5日(日)の2日間、開催されることが決定している。30年以上に渡り、多彩な音楽を自由に取り入れ表現してきた自由さ。共に時代を歩んできた音楽仲間との出会いと、その温かさへの感謝。それらをコンセプトに開催される「Sing Like Talking presents Picnic Music ’21」には宮沢和史や渡辺美里などのアーティストが出演する。アーティストがリスナーと共に歩んできた時代を感じながら、進化した姿が楽しめるイベントになりそうだ。
(取材・文=笹谷淳介、撮影=上飯坂一)
■公演情報
「Acoustic Vibes @日清食品 POWER STATION [REBOOT] Powered by J-WAVE」
・セットリスト
トーキョー・シティ・セレナーデ (ARTHUR'S THEME) / 佐藤竹善
私の願い
Through The Fire / Chaka Khan
I FEEL FINE / The Beatles
VENTURA HIGHWAY / America
Ya Ya (あの時代を忘れない) / サザン・オールスターズ
Restless ~君の許へ~ / Sing Like Talking
SYLVIA / PARACHUTE
Believe In Life / Eric Clapton
そして僕は途方に暮れる / 大沢誉志幸
【ライブ情報】
Sing Like Talking presents Picnic Music ’21@秩父ミューズパーク
<開催日程>
2021年
09/04 (土) ゲストアーティスト/ Sing Like Talking のオムニバスライブ
09/05 (日) Sing Like Talking ライブ
2日間に渡り野外でのライブイベントを開催。
<会場>
秩父ミューズパーク 野外ステージ
https://www.muse-park.com
<04/09 (土) 出演アーティスト> *敬称略・五十音順
Sing Like Talking
エントリーパフォーマンス (開場時)
・Très Joyeux (金原千恵子*笠原あやの)
ゲスト
・TOKU
・宮沢和史
・森口博子
・渡辺美里
…他
<チケット料金>
1日券 (各日)
指定席:¥9,900- (税込)
芝生指定席:¥9,900- (税込)
<チケット販売中>
https://singliketalking.jp/picnicmusic
前売駐車券 (抽選)
・2日通し券:¥4,000- (税込)
・1日券:¥2,500- (税込)
※駐車台数には限りがございます。
宿泊パッケージ
https://kk-kanko.com/SLT2021/
<Sing Like Talking presents Picnic Music ’21@秩父ミューズパーク 特設サイト>
https://singliketalking.jp/picnicmusic
<開催にあたり>
いつもSing Like Talkingを応援いただき、誠にありがとうございます。
2023年にデビュー35周年を迎える彼らですが、
この節目に向けて、皆様がワクワクするようなことを実現したいと考え、
Sing Like Talking 主催の野外イベントを開催することにいたしました。
30年以上に渡り、多彩な音楽を自由に取り入れ表現してきた自由さ。
共に時代を歩んできた音楽仲間との出会いと、その温かさへの感謝。
これらを基本コンセプトに、このイベントを開催しようと思います。
今回の会場である秩父ミューズパークは、豊かな自然環境に恵まれた野外会場です。
夏の終わりのひと時を、上質でハッピーな音楽体験と共にお過ごしいただけますと幸いです。
また、今回のイベントに関連し、現在様々な企画を検討中ですので、どうぞご期待ください。
ユニバーサル ミュージック アーティスツ合同会社
<Sing Like Talking コメント>
気付くと、あと二年ちょっとで還暦。
まったくもって実感ゼロの永遠の少年、、、といえば聞こえはいいが、なんとか走り続けた、ただの音楽バカの三十年余りです。
好きな事ばかりやってきたぼくらですが、ここでファンのみなさん、音楽仲間たちに心よりの感謝を込めて、お祭りイベントでもやれたなら、
そして、素敵な音楽とともに空を眺めながら、共に歩んできた日々を笑顔で噛みしめられたなら、きっととても幸せに違いないと思った次第です。
昨年からの未曾有の出来事を乗り越え、喜びにあふれたひとときとなりますように。
Sing Like Talking 一同
【最新シングル「春雷feat. 露崎春女」Music Video公開中】
【リリース情報】
New Single「春雷 feat. 露崎春女」発売中
CD 収録曲(各形態共通)
1. 春雷 feat. 露崎春女
2. No Reason
3. 春雷 feat. 露崎春女 -Thunderbolt Dub Mix-
Remixed by Cunimondo Takiguchi
初回限定盤A/Bは、2020年に配信のみの無観客公演として実施された、
「SING LIKE TALKING AP2020 Deliver You」(8/29 Day 1[会場:中野サンプラザ]、9/5 Day 2[会場:羽田スタジオ])の ライブ映像全曲を収録したブルーレイディスク/DVD付きのスペシャルパッケージ。
<初回限定盤 A> シングル CD + ブルーレイディスク (全3枚組)
8,200円 (税抜) / 9,020円(税込)・POCE-92116
<初回限定盤 B> シングルCD + 2 DVD (全3枚組み)
7,200円 (税抜) / 7,920円( 税込)・POCE-92117
<通常盤>シングルCDのみ
1,200円 (税抜) / 1,320円(税込)・POCE-12163
<配信>
https://umj.lnk.to/syunrai_slt
【Sing Like Talkingプロフィール】
佐藤竹善 (Vocal, Guitar & Keyboard)
藤田千章 (Keyboard & Synthesizer)
西村智彦 (Guitar)
1986年、シングライクトーキングとして“サウンド・コンテスト'86”に出場し、グランプリを獲得。それをきっかけに1988年シングル「Dancin' With Your Lies」でデビュー。直後にはファースト・アルバム『Try And Try Again』を発表し、故ジェフ・ポーカロ(TOTOドラマー)や、ネイザン・イースト (ベーシスト) らを迎え、渋谷クラブクアトロで伝説的なデビュー・ライヴを行う。1993年『ENCOUNTER』、1994年『togetherness』の両アルバムは発売と同時にオリコン初登場1位となる。
1992年『HUMANITY』(オリコン3位)、1995年『Discovery』(オリコン3位)、1997年『Welcome To Another World』(オリコン3位)、1998年『SECOND REUNION』(オリコン4位)、2001年『ROUND ABOUT』(オリコン9位)、2001年『METABOLISM』(オリコン10位)を記録しているなど、2018年の最新作『Heart Of Gold』まで、14枚のオリジナル・アルバムを発表。
1998年9月30日にはデビュー10周年を迎え、初のベスト・アルバム『SECOUND REUNION』を発表。(オリコン4位) また2001年『METABOLISM』は、音楽誌『ADLIB』の評論家選定による“ADLIB AWARD 2001”において、国内最優秀作品賞を受賞。
1995年からは、佐藤竹善のソロ活動やピアニスト塩谷哲とのユニット『SALT&SUGAR』をはじめ、藤田千章、西村智彦とも、それぞれ他アーティストへの楽曲提供やプロデュース、ライブサポートなども活発に行い、それぞれ活動の場を広げている。
デビュー以来、ライブ活動を精力的に行っているが、1992年からは大規模な全国ツアーを行い、1996年、1997年には日本武道館での公演を大成功に終わらせた。
2011年東日本大震災の直後、東北関東大震災被災者支援コンサート『心の復興まで』を東京・大阪で開催。
デビュー25周年となる2013年、東京・大阪で約10年振りとなるフルバンドでの25周年記念ライブを開催。
2015年には、オールタイム・セレクションアルバム『Anthology』をリリースし、フルバンドでの全国ツアー、“The Sonic Boom Tour 2015”を行い大盛況のうちに幕を閉じた。
そして、デビュー30周年に向けたカウントアップ・スペシャルライブを2015年よりスタート。 第1弾 Premium Live 27/30 ~シング・ライク・ストリングス~
第2弾 Premium Live 28/30 ~Under The Sky~ シング・ライク・ホーンズ~
第3弾 Premium Live 29/30 ~SING LIKE POPN’ ROCK & MELLOW~
デビュー30周年記念ベストアルバム「3rd REUNION」を2018年8月にリリース、30周年記念ライブ「SING LIKE TALKING 30th Anniversary Live Amusement Pocket “Festive”」は、2018年秋、大阪フェスティバルホール・東京国際フォーラム ホール A・大宮ソニックシティ・リンクステーションホール青森で行い、デビュー30周年イヤーを飾った。
2020年 8月には初の試みである配信ライブを行い2021年3月、44枚目となるシングル「春雷 feat. 露崎春女」をリリース、ますます精力的に活動を続けている。
Sing Like Talking オフィシャル HP
https://singliketalking.jp
佐藤竹善 レギュラーラジオ番組
https://singliketalking.jp/chikuzenradio
そんな日清食品 POWER STATION [REBOOT]で2021年5月12日(水)、バンド・Sing Like Talkingでも活躍する佐藤竹善がライブを行った。タイトルは「Acoustic Vibes @日清食品 POWER STATION [REBOOT] Powered by J-WAVE」。ここでは、その模様をお届けする。今回ならではのバンドの編成、選曲の数々を文面越しに少しでも楽しんでいただければ幸いだ。
配信ライブ開始前のカウントダウンのあと、心地の良いピアノ音色が耳元で鳴り響く。クリストファー・クロスの代表曲をアレンジした「トーキョー・シティ・セレナーデ (ARTHUR'S THEME) 」からライブはスタートした。先日、58歳を迎えた佐藤だが、デビュー当初からのクリアな歌声は健在。優しい光が照らされるステージの中心で語りかけるように名曲を歌い上げ、静かに楽譜を置く。心地の良いピアノサウンド、そして佐藤の歌声の余韻に浸っていると聴こえてくるのは、小田和正が作詞作曲をした名曲「私の願い」。大切な人を思った楽曲を静かに弾き語り、MCを挟まずにチャカ・カーンの「Through The Fire」へ。佐藤の美しいファルセットが堪能できる一曲だ。原曲の雰囲気を残しつつも佐藤竹善色に昇華されたこの楽曲は、女性シンガーの楽曲をここまで完璧に歌い上げる佐藤のパフォーマンスの高さ、そして音楽に対する造詣の深さを物語っていた。
佐藤の弾き語りライブ定番の3曲を歌い上げたところで、今回のバンドメンバーを紹介。「今日限りのセットリスト、編成でお送りします。画面の前で張り付いて観てください」と話したあとに紹介されたのは、Sing Like Talkingのサポートでもお馴染みの、ギター・金澤健太、ベース・スティング宮本。そしてSing Like Talkingのメインギターであり、佐藤の幼馴染である西村智彦だ。
3人が最初に披露したのは、ザ・ビートルズのカバー曲である「I FEEL FINE」。ピアノの弾き語りの雰囲気は一変、小気味の良いバンド・アンサンブルだ。佐藤の歌声に合わせ、宮本の抜群なコーラスがステージに鳴り響く。佐藤の「今日限りのセットリスト、編成」というのはこういうことかと納得する。曲の最後には、「Hey Jude」の一節も入れ込んで、まさに今日しか聴けないアレンジを施していた。
歌い終えた佐藤は、今は亡き偉大なギタリスト・松原正樹とのエピソードを明かす。次に歌ったAmericaの「VENTURA HIGHWAY」は、松原正樹とも演奏した、佐藤にとって思い出の楽曲だ。1972年発の楽曲にも関わらず耳に届くのは新鮮かつ洗練されたサウンド。佐藤、金澤、宮本の息のあったハーモニーが重なり、「本番がいちばんうまくいったね」と佐藤自身も納得の演奏だった。
次に披露されたのは、サザン・オールスターズの「Ya Ya (あの時代を忘れない)」。佐藤自身、デビュー当時から聴いていたというサザンの楽曲であり、自身のカバーアルバムにも収録している。ノスタルジックな雰囲気の中、西村のギター・ソロに優しい目を向ける佐藤の表情が印象的だった。
佐藤が「20代のときに演っていたこの場所でできてよかった。長生きしてよかったね」と西村に投げかけると、「まだ57だよ(笑)」と仲の良さを感じられるMCも。そのあとに披露されたのが、2人のバンド・Sing Like Talkingの「Restless ~君の許へ~」。同じくメンバーの藤田千章が作詞した楽曲は27年前に制作されたもの。ミニマムな編成ならではのアレンジを新鮮と感じたファンも多いはずだ。
「高校生のときに聴いて、大人の曲だなと思った」と懐古して紹介したのは、西村智彦に多大な影響を与えたギタリストである、松原正樹が所属していたバンド・パラシュートの「SYLVIA」。西村はコード進行が難しい曲だと解説し、「ちゃんと譜面が見えるかな」と冗談まじりに話しつつも、イントロから圧巻の音色を響かせる。演奏の途中、何度も西村の手元へカメラがフォーカスする様子はオンラインライブならでは光景と言えるだろう。佐藤も、敬愛する松原の楽曲をムーディーに歌い上げた。
次の曲は、西村のギターが輝くエリック・クラプトンのカバー「Believe In Life」。巧みなテクニックと、宮本のグルーヴィーなベースに酔いしれ、最後の曲へ。「この曲はカップヌードルのCMの曲だったね」(佐藤)と披露されたのは、大沢誉志幸のカバー「そして僕は途方に暮れる」。小気味よいベースに、金澤もギターがアクセントとして光るバンドサウンドにアレンジされた同曲でライブを締めくくった。
アーティスト佐藤竹善の思い出に触れながら、音楽を楽しむ。さまざまな時代をトリップしているような気分させてくれるライブだった。
ライブ終演後には、佐藤と西村によるトークセッションも行われた。配信ライブの視聴者から続々と届く「すごかった」「全国でやってほしい!」といった感想にリアクションしながら、当時の「パワステ」の思い出を語り合う。チキンラーメンのキャラクターである「ひよこちゃん」が登場する一幕も。
ラストは「ライブをやる側、見る側が楽しめるために今後も頑張っていきたい、またお会いしましょう」と視聴者に呼びかけ、ライブは幕を閉じた。
今回、特別なライブを繰り広げた佐藤竹善率いる、Sing Like Talkingが主催する野外イベントが秩父ミューズパークで9月4日(土)、5日(日)の2日間、開催されることが決定している。30年以上に渡り、多彩な音楽を自由に取り入れ表現してきた自由さ。共に時代を歩んできた音楽仲間との出会いと、その温かさへの感謝。それらをコンセプトに開催される「Sing Like Talking presents Picnic Music ’21」には宮沢和史や渡辺美里などのアーティストが出演する。アーティストがリスナーと共に歩んできた時代を感じながら、進化した姿が楽しめるイベントになりそうだ。
(取材・文=笹谷淳介、撮影=上飯坂一)
■公演情報
「Acoustic Vibes @日清食品 POWER STATION [REBOOT] Powered by J-WAVE」
・セットリスト
トーキョー・シティ・セレナーデ (ARTHUR'S THEME) / 佐藤竹善
私の願い
Through The Fire / Chaka Khan
I FEEL FINE / The Beatles
VENTURA HIGHWAY / America
Ya Ya (あの時代を忘れない) / サザン・オールスターズ
Restless ~君の許へ~ / Sing Like Talking
SYLVIA / PARACHUTE
Believe In Life / Eric Clapton
そして僕は途方に暮れる / 大沢誉志幸
【ライブ情報】
Sing Like Talking presents Picnic Music ’21@秩父ミューズパーク
<開催日程>
2021年
09/04 (土) ゲストアーティスト/ Sing Like Talking のオムニバスライブ
09/05 (日) Sing Like Talking ライブ
2日間に渡り野外でのライブイベントを開催。
<会場>
秩父ミューズパーク 野外ステージ
https://www.muse-park.com
<04/09 (土) 出演アーティスト> *敬称略・五十音順
Sing Like Talking
エントリーパフォーマンス (開場時)
・Très Joyeux (金原千恵子*笠原あやの)
ゲスト
・TOKU
・宮沢和史
・森口博子
・渡辺美里
…他
<チケット料金>
1日券 (各日)
指定席:¥9,900- (税込)
芝生指定席:¥9,900- (税込)
<チケット販売中>
https://singliketalking.jp/picnicmusic
前売駐車券 (抽選)
・2日通し券:¥4,000- (税込)
・1日券:¥2,500- (税込)
※駐車台数には限りがございます。
宿泊パッケージ
https://kk-kanko.com/SLT2021/
<Sing Like Talking presents Picnic Music ’21@秩父ミューズパーク 特設サイト>
https://singliketalking.jp/picnicmusic
<開催にあたり>
いつもSing Like Talkingを応援いただき、誠にありがとうございます。
2023年にデビュー35周年を迎える彼らですが、
この節目に向けて、皆様がワクワクするようなことを実現したいと考え、
Sing Like Talking 主催の野外イベントを開催することにいたしました。
30年以上に渡り、多彩な音楽を自由に取り入れ表現してきた自由さ。
共に時代を歩んできた音楽仲間との出会いと、その温かさへの感謝。
これらを基本コンセプトに、このイベントを開催しようと思います。
今回の会場である秩父ミューズパークは、豊かな自然環境に恵まれた野外会場です。
夏の終わりのひと時を、上質でハッピーな音楽体験と共にお過ごしいただけますと幸いです。
また、今回のイベントに関連し、現在様々な企画を検討中ですので、どうぞご期待ください。
ユニバーサル ミュージック アーティスツ合同会社
<Sing Like Talking コメント>
気付くと、あと二年ちょっとで還暦。
まったくもって実感ゼロの永遠の少年、、、といえば聞こえはいいが、なんとか走り続けた、ただの音楽バカの三十年余りです。
好きな事ばかりやってきたぼくらですが、ここでファンのみなさん、音楽仲間たちに心よりの感謝を込めて、お祭りイベントでもやれたなら、
そして、素敵な音楽とともに空を眺めながら、共に歩んできた日々を笑顔で噛みしめられたなら、きっととても幸せに違いないと思った次第です。
昨年からの未曾有の出来事を乗り越え、喜びにあふれたひとときとなりますように。
Sing Like Talking 一同
【最新シングル「春雷feat. 露崎春女」Music Video公開中】
【リリース情報】
New Single「春雷 feat. 露崎春女」発売中
CD 収録曲(各形態共通)
1. 春雷 feat. 露崎春女
2. No Reason
3. 春雷 feat. 露崎春女 -Thunderbolt Dub Mix-
Remixed by Cunimondo Takiguchi
初回限定盤A/Bは、2020年に配信のみの無観客公演として実施された、
「SING LIKE TALKING AP2020 Deliver You」(8/29 Day 1[会場:中野サンプラザ]、9/5 Day 2[会場:羽田スタジオ])の ライブ映像全曲を収録したブルーレイディスク/DVD付きのスペシャルパッケージ。
<初回限定盤 A> シングル CD + ブルーレイディスク (全3枚組)
8,200円 (税抜) / 9,020円(税込)・POCE-92116
<初回限定盤 B> シングルCD + 2 DVD (全3枚組み)
7,200円 (税抜) / 7,920円( 税込)・POCE-92117
<通常盤>シングルCDのみ
1,200円 (税抜) / 1,320円(税込)・POCE-12163
<配信>
https://umj.lnk.to/syunrai_slt
【Sing Like Talkingプロフィール】
佐藤竹善 (Vocal, Guitar & Keyboard)
藤田千章 (Keyboard & Synthesizer)
西村智彦 (Guitar)
1986年、シングライクトーキングとして“サウンド・コンテスト'86”に出場し、グランプリを獲得。それをきっかけに1988年シングル「Dancin' With Your Lies」でデビュー。直後にはファースト・アルバム『Try And Try Again』を発表し、故ジェフ・ポーカロ(TOTOドラマー)や、ネイザン・イースト (ベーシスト) らを迎え、渋谷クラブクアトロで伝説的なデビュー・ライヴを行う。1993年『ENCOUNTER』、1994年『togetherness』の両アルバムは発売と同時にオリコン初登場1位となる。
1992年『HUMANITY』(オリコン3位)、1995年『Discovery』(オリコン3位)、1997年『Welcome To Another World』(オリコン3位)、1998年『SECOND REUNION』(オリコン4位)、2001年『ROUND ABOUT』(オリコン9位)、2001年『METABOLISM』(オリコン10位)を記録しているなど、2018年の最新作『Heart Of Gold』まで、14枚のオリジナル・アルバムを発表。
1998年9月30日にはデビュー10周年を迎え、初のベスト・アルバム『SECOUND REUNION』を発表。(オリコン4位) また2001年『METABOLISM』は、音楽誌『ADLIB』の評論家選定による“ADLIB AWARD 2001”において、国内最優秀作品賞を受賞。
1995年からは、佐藤竹善のソロ活動やピアニスト塩谷哲とのユニット『SALT&SUGAR』をはじめ、藤田千章、西村智彦とも、それぞれ他アーティストへの楽曲提供やプロデュース、ライブサポートなども活発に行い、それぞれ活動の場を広げている。
デビュー以来、ライブ活動を精力的に行っているが、1992年からは大規模な全国ツアーを行い、1996年、1997年には日本武道館での公演を大成功に終わらせた。
2011年東日本大震災の直後、東北関東大震災被災者支援コンサート『心の復興まで』を東京・大阪で開催。
デビュー25周年となる2013年、東京・大阪で約10年振りとなるフルバンドでの25周年記念ライブを開催。
2015年には、オールタイム・セレクションアルバム『Anthology』をリリースし、フルバンドでの全国ツアー、“The Sonic Boom Tour 2015”を行い大盛況のうちに幕を閉じた。
そして、デビュー30周年に向けたカウントアップ・スペシャルライブを2015年よりスタート。 第1弾 Premium Live 27/30 ~シング・ライク・ストリングス~
第2弾 Premium Live 28/30 ~Under The Sky~ シング・ライク・ホーンズ~
第3弾 Premium Live 29/30 ~SING LIKE POPN’ ROCK & MELLOW~
デビュー30周年記念ベストアルバム「3rd REUNION」を2018年8月にリリース、30周年記念ライブ「SING LIKE TALKING 30th Anniversary Live Amusement Pocket “Festive”」は、2018年秋、大阪フェスティバルホール・東京国際フォーラム ホール A・大宮ソニックシティ・リンクステーションホール青森で行い、デビュー30周年イヤーを飾った。
2020年 8月には初の試みである配信ライブを行い2021年3月、44枚目となるシングル「春雷 feat. 露崎春女」をリリース、ますます精力的に活動を続けている。
Sing Like Talking オフィシャル HP
https://singliketalking.jp
佐藤竹善 レギュラーラジオ番組
https://singliketalking.jp/chikuzenradio