J-WAVEで毎週月曜から木曜に放送中の番組『THE KINGS PLACE』。注目のアーティストが曜日ごとにナビゲーターを務める番組だ。5月からの水曜は、クリープハイプのボーカル、ギターの尾崎世界観がナビゲーターとなった。
5月5日(水)のオンエアでは、コロナ禍の音楽活動で気づいたことを語った。
コロナ以降、観客はライブ中に声援を送ることができなくなった。表情もマスクで隠れてしまうため、拍手で気持ちを伝えようと熱を込めるファンは多いだろう。尾崎の弾き語りライブでは、こんなことがあったそうだ。
尾崎:弾き語りは間を使って引き算で伝えていく作業なので、タイミングがすごく大事です。バンドだとテンポを下げたり途中で変えたりするとネガティブな印象を持たれることがありますけど、弾き語りはそれがない。好きなようにその場の空気感で変えられるのもあって、曲の終わりで「ありがとう」と言うまでの間もすごく測りながらやっています。あるときに、まだ「ありがとう」と言っていないのに拍手が起きるということが何回か続いてしまいました。
尾崎は「やっぱり人と対峙するときって間が空くのが怖い」「僕は電話していても空白を作らないためにどうでもいいことを喋ってしまう」と観客の心境に理解を示しつつ、アーティストとしての願いをMCで伝えたそうだ。
尾崎:弾き語りライブは、自分の歌を聴きに来てくれた人だけが集まっている場だから「空白や無音が不安にならないような場所にしたいので、『ありがとう』と言った後に拍手をしてもらえませんか」とMCで言いました。そうしたら次の「ありがとう」のあとの拍手がすごく探り探りで、すごく愛おしかった。そういう、うれしいようなありがたいような、もどかしい気持ちになりました。
弾き語りという削ぎ落した表現方法だからこそ、拍手の大切さや、拍手一つでやれることの多さに気づいたという。
尾崎:フェスで、手を挙げたり飛び跳ねたりしますよね。クリープハイプだと「セックスしよう」と叫ぶ箇所がありますけど、そういうことが浸透しきっているのも気持ち悪い世界だなと思いました。自分もそこに乗っかって享受していたけど、それは先人が作ったもの。ロックフェスというシステムを作ってくれた人がいて、そのシステムの中で「今年の夏はフェス10本出たな」と調子乗っていただけなんだと気づきましたね。ミュージシャンとして今までおかしかっただけだと気付けたので、今、改めて拍手一つから始めている気がします。
誰かに決められて沸き起こる拍手ではなく、「自分たちで一から作っていきたい」とライブへの考えを述べた尾崎だった。
J-WAVEは『THE KINGS PLACE』のライブイベントを7月16日(金)、横浜アリーナで開催する。クリープハイプのほか、04 Limited Sazabys、KEYTALK、XIIXなど、同番組でナビゲーターを経験したバンドが集結。チケットの詳細は公式ページ(https://www.j-wave.co.jp/topics/entry_kings20/)まで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。尾崎世界観の担当は水曜。
5月5日(水)のオンエアでは、コロナ禍の音楽活動で気づいたことを語った。
久々のナビゲートは「しっくりきますね」
尾崎はこれまで、『THE KINGS PLACE』や『SPARK』などJ-WAVEの番組に出演してきた。久々のナビゲートとなるが、「しっくりきますね」と軽快にトークをスタート。冒頭では、石崎ひゅーいとともに人間ドックを受けたことを明かした。胃カメラ検査を受け、「こんなキレイな胃してたんだね(笑)」と笑いを交えながら、結果が良好であったことを伝えた。弾き語りライブだからこそ気付けた拍手の大切さ
「KINGS MEETING」のコーナーでは、コロナ禍で音楽活動をして気づいたことを語った。コロナ以降、観客はライブ中に声援を送ることができなくなった。表情もマスクで隠れてしまうため、拍手で気持ちを伝えようと熱を込めるファンは多いだろう。尾崎の弾き語りライブでは、こんなことがあったそうだ。
尾崎:弾き語りは間を使って引き算で伝えていく作業なので、タイミングがすごく大事です。バンドだとテンポを下げたり途中で変えたりするとネガティブな印象を持たれることがありますけど、弾き語りはそれがない。好きなようにその場の空気感で変えられるのもあって、曲の終わりで「ありがとう」と言うまでの間もすごく測りながらやっています。あるときに、まだ「ありがとう」と言っていないのに拍手が起きるということが何回か続いてしまいました。
尾崎は「やっぱり人と対峙するときって間が空くのが怖い」「僕は電話していても空白を作らないためにどうでもいいことを喋ってしまう」と観客の心境に理解を示しつつ、アーティストとしての願いをMCで伝えたそうだ。
尾崎:弾き語りライブは、自分の歌を聴きに来てくれた人だけが集まっている場だから「空白や無音が不安にならないような場所にしたいので、『ありがとう』と言った後に拍手をしてもらえませんか」とMCで言いました。そうしたら次の「ありがとう」のあとの拍手がすごく探り探りで、すごく愛おしかった。そういう、うれしいようなありがたいような、もどかしい気持ちになりました。
弾き語りという削ぎ落した表現方法だからこそ、拍手の大切さや、拍手一つでやれることの多さに気づいたという。
尾崎:フェスで、手を挙げたり飛び跳ねたりしますよね。クリープハイプだと「セックスしよう」と叫ぶ箇所がありますけど、そういうことが浸透しきっているのも気持ち悪い世界だなと思いました。自分もそこに乗っかって享受していたけど、それは先人が作ったもの。ロックフェスというシステムを作ってくれた人がいて、そのシステムの中で「今年の夏はフェス10本出たな」と調子乗っていただけなんだと気づきましたね。ミュージシャンとして今までおかしかっただけだと気付けたので、今、改めて拍手一つから始めている気がします。
誰かに決められて沸き起こる拍手ではなく、「自分たちで一から作っていきたい」とライブへの考えを述べた尾崎だった。
J-WAVEは『THE KINGS PLACE』のライブイベントを7月16日(金)、横浜アリーナで開催する。クリープハイプのほか、04 Limited Sazabys、KEYTALK、XIIXなど、同番組でナビゲーターを経験したバンドが集結。チケットの詳細は公式ページ(https://www.j-wave.co.jp/topics/entry_kings20/)まで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。尾崎世界観の担当は水曜。
radikoで聴く
2021年5月12日28時59分まで
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番組情報
- THE KINGS PLACE
-
月・火・水・木曜25:00-26:00