
J-WAVEは毎年ゴールデンウィークに、六本木ヒルズと共にフリーライブイベント「J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S」を開催してきた。2021年は例年とはスタイルを変更し、新たな試みとして、J-WAVEのオンエアと六本木ヒルズ内での音声ARによる企画を実施する(緊急事態宣言解除後に開催予定。詳細は公式サイトまで)。
4月29日(木・祝)にはラジオ上で『TOKYO M.A.P.S』を再現した『TOKYO M.A.P.S SPIN-OFF ~TOMITA LAB EDITION~』(ナビゲーター:冨田ラボ、藤田琢己)をオンエア。ここではリモートでゲスト出演した坂本真綾とのトークの様子をお届けする。
坂本はこの春にCDデビュー25周年を迎え、3月17日にはデュエットアルバム『Duets』をリリースした
その後、同年にリリースされた冨田のベストアルバム『冨田恵一 WORKS BEST ~beautiful songs to remember~』に収録された楽曲『エイプリルフール feat. 坂本真綾』に坂本が参加し、現在までの関係が続いている。
冨田:何回もいろいろとお仕事をしたり、冨田ラボにも参加してもらったり、『MAP for LOVE』の前にも『荒川小景』という曲でやってもらったりとか、わりとたくさんご一緒させていただいていますね。ありがとうございます。
坂本:こちらこそ本当にうれしいです、ありがとうございます。
藤田:坂本さんはこの『MAP for LOVE』に至るまで、いろいろな楽曲のコラボレーションを手がけてもらい、プロデュースをしてもらったことがあると思いますが、特に印象に残っている曲やエピソードはありますか?
坂本:初めて私のアルバムでご一緒したときに、勇気を出して冨田さんに「アレンジしてほしい」というお願いをしたのがきっかけだったので、勇気をふりしぼった自分を褒めたいと思います(笑)。
冨田・藤田:(笑)。
坂本:全然面識もないのに急にお願いしちゃったんですけど「いつかご一緒したい」と思っていた方で。そのときは、どんなに厳しい怖い人が来るんだろうと思って緊張していたんです(笑)。
冨田:その真綾さんのエピソードが僕は好きで。
坂本:えー! 本当ですか?
冨田:「どんな嫌な人かな」みたいに思っていたみたいな。
坂本:いやいや(笑)。
冨田:ちょっといま誇張して言っちゃったけど(笑)。「どんなに嫌な人が来ても、一緒にお仕事をしてみたいな」とおっしゃってくださって。
冨田に対して「巨匠のイメージがあった」と話す坂本だが、「ラジオを聴いている方はお分かりだと思いますが、(実際は)すごく穏やかな優しい方で」と第一印象を振り返った。
坂本:でも仕事については、歌のテイクをすごくたくさん録ってもらったり、冨田さんのいいと思うところが出てくるまで、何度も何度もトライしていくスタイルから、やっぱりストイックな面も知ることができました。その1曲(『ムーンライト』)ができたときにすごくよかったと思ったんですけど、あまり間を開けずにまた冨田さんのほうで誘っていただいたというのが、なによりものご褒美になりました。
冨田:『ムーンライト』という曲で真綾さんと作業をしたときに、なんか僕、目からウロコが落ちるような、「こんなシンガーが僕の目の前に」みたいな気持ちになったんです。僕は『エイプリルフール』を歌ってもらう人は全然考えていなかったんだけど、「これは真綾さんだ」と思ったという経緯があります。
坂本:ありがたいです。
坂本:家にいる時間が長くなって、いろいろ不安も大きい時期に誘っていただいたことで、私自身も目標ができたというか。「いま、やることができた」ということが救いでしたし「こんな時代だから家にもいても一緒に音楽が作れるんだ」というのが、なんかすごく楽しい気持ちで。仕事と思わないというか、なんでしょう? この与えてもらった機会をすごく楽しんで、自宅でひたすら歌を録りました。
冨田:真綾さんは全編を歌ってくださって。それは僕がみなさんにお手紙を渡すときに「余力のある方はそういったことをお願いします」という風に送ったんです。
坂本:(笑)。
坂本は「これは『やれ』っていうことだろうと思って(笑)。けっこう時間がかかりました」と収録を振り返る。その理由について「自分で自分の歌にOKを出すのって、一生できない」とコメントした。
冨田:大変だよね、そこが大変だと思うわ。
坂本:そうなんですよ。冨田さんにこれを渡して「坂本真綾はこれでいいと思ってんだ」と思われていそうで(笑)。
冨田・藤田:(笑)。
藤田:ちょいちょい出てくる、冨田さんが怖い人っぽい感じのエピソード。
坂本:怖くないはずなんですけど(笑)。緊張しちゃうんです。
冗談を交えつつも冨田は「真綾さんはすべてに対して基準がすごくプロフェッショナル」と評価し、「2人ともクオリティに対する基準は厳しいと思う」と語った。
冨田:真綾さんにとっての「都市と音楽」の関係性を、どんな風に考えていますか?
坂本:都市に暮らしていて思うのは、本当に日本中のみならず、外国からもいろいろな人が集まってくる場所。みんなのルーツや文化のミックスが自然とできる場所で、そこでまた新しいものが生まれて、流行になったりしていく。予想もできないことが生まれてくる場所だなって思うんです。いまはもういろいろな場所に住んでいてもそれができるかもしれないけど、そんな時代だからこそ、集まってきた人たちのなかで作り出せるものというのがまたこれから特別になっていくのかな? って思ったりします。
冨田:そうだよね。だから結局こうやってリモートで話もできるし、世界が近くなったという表現もあるけれども。都市のほうがもともとミックスだから、入っていきやすいというのはありますよね。そうやってそこから新しいシーンができて、真綾さんがおっしゃるように、そこからまたカルチャーが広まっていくというのはすごくいい考えですね。
坂本の最新情報は、公式サイトまで。
4月29日(木・祝)にはラジオ上で『TOKYO M.A.P.S』を再現した『TOKYO M.A.P.S SPIN-OFF ~TOMITA LAB EDITION~』(ナビゲーター:冨田ラボ、藤田琢己)をオンエア。ここではリモートでゲスト出演した坂本真綾とのトークの様子をお届けする。
坂本はこの春にCDデビュー25周年を迎え、3月17日にはデュエットアルバム『Duets』をリリースした
冨田にオファーをした坂本の覚悟「どんなに厳しい怖い人が…」
冨田は2011年1月にリリースされた坂本のオリジナルアルバム『You can't catch me』に収録されている『ムーンライト(または“きみが眠るための音楽”)』のプロデュースを担当。それまで面識のない2人だったが、坂本が冨田にオファーする形でコラボレーションが実現したという。その後、同年にリリースされた冨田のベストアルバム『冨田恵一 WORKS BEST ~beautiful songs to remember~』に収録された楽曲『エイプリルフール feat. 坂本真綾』に坂本が参加し、現在までの関係が続いている。
冨田:何回もいろいろとお仕事をしたり、冨田ラボにも参加してもらったり、『MAP for LOVE』の前にも『荒川小景』という曲でやってもらったりとか、わりとたくさんご一緒させていただいていますね。ありがとうございます。
坂本:こちらこそ本当にうれしいです、ありがとうございます。
藤田:坂本さんはこの『MAP for LOVE』に至るまで、いろいろな楽曲のコラボレーションを手がけてもらい、プロデュースをしてもらったことがあると思いますが、特に印象に残っている曲やエピソードはありますか?
坂本:初めて私のアルバムでご一緒したときに、勇気を出して冨田さんに「アレンジしてほしい」というお願いをしたのがきっかけだったので、勇気をふりしぼった自分を褒めたいと思います(笑)。
冨田・藤田:(笑)。
坂本:全然面識もないのに急にお願いしちゃったんですけど「いつかご一緒したい」と思っていた方で。そのときは、どんなに厳しい怖い人が来るんだろうと思って緊張していたんです(笑)。
冨田:その真綾さんのエピソードが僕は好きで。
坂本:えー! 本当ですか?
冨田:「どんな嫌な人かな」みたいに思っていたみたいな。
坂本:いやいや(笑)。
冨田:ちょっといま誇張して言っちゃったけど(笑)。「どんなに嫌な人が来ても、一緒にお仕事をしてみたいな」とおっしゃってくださって。
冨田に対して「巨匠のイメージがあった」と話す坂本だが、「ラジオを聴いている方はお分かりだと思いますが、(実際は)すごく穏やかな優しい方で」と第一印象を振り返った。
坂本:でも仕事については、歌のテイクをすごくたくさん録ってもらったり、冨田さんのいいと思うところが出てくるまで、何度も何度もトライしていくスタイルから、やっぱりストイックな面も知ることができました。その1曲(『ムーンライト』)ができたときにすごくよかったと思ったんですけど、あまり間を開けずにまた冨田さんのほうで誘っていただいたというのが、なによりものご褒美になりました。
冨田:『ムーンライト』という曲で真綾さんと作業をしたときに、なんか僕、目からウロコが落ちるような、「こんなシンガーが僕の目の前に」みたいな気持ちになったんです。僕は『エイプリルフール』を歌ってもらう人は全然考えていなかったんだけど、「これは真綾さんだ」と思ったという経緯があります。
坂本:ありがたいです。
自分で自分の歌にOKを出すのは一生できない
続いて『MAP for LOVE』の制作エピソードについてトークを展開。坂本はストイックさゆえに、収録にはかなり苦労したことを明かした。坂本:家にいる時間が長くなって、いろいろ不安も大きい時期に誘っていただいたことで、私自身も目標ができたというか。「いま、やることができた」ということが救いでしたし「こんな時代だから家にもいても一緒に音楽が作れるんだ」というのが、なんかすごく楽しい気持ちで。仕事と思わないというか、なんでしょう? この与えてもらった機会をすごく楽しんで、自宅でひたすら歌を録りました。
冨田:真綾さんは全編を歌ってくださって。それは僕がみなさんにお手紙を渡すときに「余力のある方はそういったことをお願いします」という風に送ったんです。
坂本:(笑)。
坂本は「これは『やれ』っていうことだろうと思って(笑)。けっこう時間がかかりました」と収録を振り返る。その理由について「自分で自分の歌にOKを出すのって、一生できない」とコメントした。
冨田:大変だよね、そこが大変だと思うわ。
坂本:そうなんですよ。冨田さんにこれを渡して「坂本真綾はこれでいいと思ってんだ」と思われていそうで(笑)。
冨田・藤田:(笑)。
藤田:ちょいちょい出てくる、冨田さんが怖い人っぽい感じのエピソード。
坂本:怖くないはずなんですけど(笑)。緊張しちゃうんです。
冗談を交えつつも冨田は「真綾さんはすべてに対して基準がすごくプロフェッショナル」と評価し、「2人ともクオリティに対する基準は厳しいと思う」と語った。
都市はみんなのルーツや文化のミックスが自然とできる場所
最後に冨田は番組のテーマである「都市と音楽」について、この2つの関係性について坂本に問いかけた。冨田:真綾さんにとっての「都市と音楽」の関係性を、どんな風に考えていますか?
坂本:都市に暮らしていて思うのは、本当に日本中のみならず、外国からもいろいろな人が集まってくる場所。みんなのルーツや文化のミックスが自然とできる場所で、そこでまた新しいものが生まれて、流行になったりしていく。予想もできないことが生まれてくる場所だなって思うんです。いまはもういろいろな場所に住んでいてもそれができるかもしれないけど、そんな時代だからこそ、集まってきた人たちのなかで作り出せるものというのがまたこれから特別になっていくのかな? って思ったりします。
冨田:そうだよね。だから結局こうやってリモートで話もできるし、世界が近くなったという表現もあるけれども。都市のほうがもともとミックスだから、入っていきやすいというのはありますよね。そうやってそこから新しいシーンができて、真綾さんがおっしゃるように、そこからまたカルチャーが広まっていくというのはすごくいい考えですね。
坂本の最新情報は、公式サイトまで。
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2021年5月6日28時59分まで
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番組情報
- TOKYO M.A.P.S SPIN-OFF TOMITA LAB EDITION
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2021年4月29日(木・祝)9:00-17:55
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冨田ラボ、藤田琢己
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