成田 凌のプライベートは「不思議な匂い」 友だちとは何をして遊ぶ?

劇団ゴジゲンの主宰である松居大悟がナビゲートする、J-WAVEで放送中の『JUMP OVER』。ラジオ、映画、演劇、音楽などの枠を超えた企画を発信し続けている。

4月21日(水)のオンエアでは、俳優の成田 凌が登場。役者の道に進んだきっかけや、プライベートで友人と遊ぶときの様子などを松居が質問し、素顔に迫った。

成田は松居が監督を務めた映画『くれなずめ』に出演している。本作は4月29日(木)公開予定だったが延期となった。公開日は決定次第、公式サイト(https://kurenazume.com/)で発表される。

成田 凌、どうやって芝居の勉強をした?

成田は2013年にモデルとしての活動をスタートし、2014年から俳優業もスタート。2019年、周防正行監督の映画『カツベン!』で映画初主演。そのほか、映画『愛がなんだ』など話題作に出演、『窮鼠はチーズの夢を見る』では第44回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『おちょやん』でも好演している。

そんな成田が芸能界に入ったきっかけは、バイト中のスカウトだったという。

成田:美容学校に通っているときに、東京の古着屋でバイトしていて、そこで今のマネージャーにスカウトされたんです。うさんくさいなと思って、とりあえず話を聞いて。でも美容学校を卒業して美容師になってもなあ、みたいなことを考えてはいて「表に出るのもありだな」ってなって。思い返したらめちゃくちゃテレビっ子だし、映画もめちゃくちゃ好きだし、「これやるしかないな」って思って、そこからまっしぐらです。

いろんな事務所の話を聞きたいと考えた成田は、「いろんな人が見てくれるんじゃないか」と『MEN'S NON-NO』に応募してモデルに。俳優志望であることを公言し、さまざまな事務所と話をしたが、最終的にはスカウトをしてくれた事務所に落ち着いたそうだ。

松居:芝居で難しいとかいうことって今まであった?
成田:昨日、めちゃくちゃ思いました。ムズ……、っていう。「えっ」っていうセリフをめっちゃいっぱいやりました。監督さんも優しいんですけど、「その『え』じゃあんまり伝わらない」って。
松居:あー、監督とのやりとりのなかで、「難しい」ってなったんだ。
成田:「えっ」を10回くらいやりました。おととし、現場で、桜田ひよりちゃんっていう女優さんがいて、その子のお芝居がめちゃくちゃ上手だなって思ったから、「どうやってお芝居を勉強してるの?」って訊いて、お芝居の先生を紹介してもらって、その先生を事務所に呼んでマンツーマンでレッスンしてもらいました。
松居:でも、それってそこそこ芝居の仕事をしているときだよね?
成田:めちゃ、してましたね。(今でも)日々、ヤバいなって思ってます。日々、反省ですよ、毎日『おちょやん』流れてますから(笑)。
松居:だから、成田くんの芝居を撮ってたりしても、どういうメソッドで芝居をしてるか俺はわからないから、他の作品でもそうだし。学校で教わったものとか、メソッドじゃないから面白いし、理論立ててないからワクワクするし。
成田:俺、めっちゃ適当ですもん(笑)。つながりとかめっちゃできなくて、同じことできないし。
松居:あはは。だとしたらすげえよ(笑)。

友だちとは「飲みもするけど、昼間っから遊んでます」

松居によると、成田のプライベートは「友だちの匂いが不思議」と感じるという。「役者以外の友だちは?」と、プライベートの過ごし方を尋ねた。

成田:基本は高校時代の友だちか、仕事していない暇なやつ(と遊んでます)(笑)。暇な人と仲良くなりますね。高校の友だちの2人は近所に住んでもらっています。
松居:成田友だちとして?
成田:はい。
松居:あはは(笑)。
成田:いつでも会えるように。「すぐ家来て」とか「服捨てようと思うから、もらいに来て」とか。
松居:その友だちの仕事は?
成田:普通にしてる。スタイリストのやつと、掃除屋を経営しているやつと。だから掃除屋のガチの風呂掃除とかを何ヶ月に一回かしてもらってます。その代わり、俺がパーソナルトレーニングをしてあげるとか、服あげたりメシおごったりとか。
松居:ああ、いいね。遊ぶときは、メシ食ったりする以外だと?
成田:家でゲームしたり買いもの行ったりとか。飲みもするけど、昼間っから遊んでますよ。
松居:へ~。なんか不思議だな。
成田:あとは、友だちと動物園や水族館に行ったりとか。動物園に行くの好きです。

成田が名前を挙げたのは“野崎くん”。動物園好きとして知られており、松居いわく“日本一有名な素人”だそう。

松居:野崎くん、俺毎日LINE来るよ。
成田:あはは! 松居さんも知り合いか(笑)。(野崎くん)さすがっすね。あの人、すごいっす。リスナーの方も知っている人が多いんじゃないかと思う。
松居:有名だからね。野崎くんはすごい。動物の写真とか動画とか送ってくれて、「これはどういう動物なの?」と訊いたらちゃんと教えてくれたり。
成田:暇な友だちっていうの野崎くんですよ(笑)。高校の友だちか野崎くんか。
松居:なるほどね。

『くれなずめ』の完成披露試写会でグッときた

コロナ禍において井浦 新などの俳優が中心となりミニシアターを支援する「ミニシアターパーク」の話題にもなった。成田もこの活動に賛同し携わっている。

・ミニシアターパーク公式サイト http://minitheaterpark.net/

成田:僕は「ミニシアターパーク」の客第一号みたいな感じです。井浦 新さんと斎藤 工さんと渡辺真起子さんの基本3人でむちゃくちゃ活動をやってくれていて。
松居:どういうきっかけで携わったの?
成田:外出自粛期間で家にみんないる期間があったじゃないですか。そのときに何度も(井浦)新さんと電話したりしていて。「何かできることないかな?」みたいなとか。俺は友だちと一緒に映画館の足しになるようなことを個人的にしていて、でも結局大人の事情で全部それが崩れちゃってヘコんで。新さんに「今、私怒ってます」って状況を話したら新さんが「そういうこともあるよ」と言ってくれて、そういう話のなかで新さんが「これからやろうと思うことがあるからちょっと手伝ってほしい」って言われたことがきっかけです。俺なんて全然何もしてないですよ。でもずっと動き続けたいですよ。
松居:映画館を守りたいっていう感じなのかな。
成田:守りたいっていう言い方が正しいかわからないけど。映画館は僕らの職場でもあるし。
松居:そうだね。作品を届けるところだからね。
成田:自分としての娯楽の場所でもあるし、仕事の場でもあるから、絶対に一生(この活動が)続いていくのが理想だけど、この活動がなくなるっていうのがいちばんの理想型ですよね。俺はそう思ってて。
松居:そうだね。
成田:新さんが「ミニシアターパーク」の活動をする前に、個人でずっといろんなところに舞台挨拶に行ったりとか、いろんな映画館を広めて行くのをやっていて、そういう新さんの教えがあってのなので。昔、共演させてもらってからずっと。そこから新さんに映画への愛情というものを学ばせてもらっているので、新さんの言うことは絶対なんです。
松居:兄貴だね。
成田:本当にそうです。何かあったら新さんに、っていう感じですよ。

成田はいろいろな場所に行って舞台挨拶をしたいが、コロナ禍なのでそれがなかなかできないと歯がゆさを口にする。

成田:映画を観てくれた人に直接ありがとうございますと言えるってのは、うれしいことなんだなって。『くれなずめ』の完成披露試写会のときは久々の満席で、けっこうグッときました。ヤベって。危ない、泣くと思って。
松居:あれはうれしかったね。

【関連記事】成田 凌、映画『くれなずめ』は「最高な日々を送りすぎて逆に不安になった」

夢占いで「恥ずかしい」

番組では成田にリスナーから「ここぞというときに身に付けるものはありますか?」というメッセージがとどいた。

成田:メイクさんがいつもカニかフグのハンカチを準備してくれるんです。カニがポンってプリントされているハンカチを絶対に持たせてくれます。俺、すごく汗かくのでそれ用に持っているんですけど、共演者が泣いたりとかしたときにスッと(出せるので)。
松居:あはは(笑)。
成田:前に、千葉雄大が舞台挨拶でちょっと涙したときに、そのハンカチを出して、「あのカニなに?」ってネットがざわつくっていう(笑)。あとは、自律神経が整うっていうスプレーをメイクさんが持ってくれているので、そのカニのハンカチを持ってシュッとスプレーをされて表に出ます(笑)。
松居:不思議だな(笑)。

また、別のリスナーからは「夢が正夢になったことはありますか?」という質問が寄せられた。

松居:予知夢みたいなものはあるのかな。今日はすごくいいことある気がするって思って起きて、本当にいいことがあるみたいなレベルではあるけど。
成田:すげえ。
松居:夢って見る?
成田:あんまり見ないですけど、見ることは見ますね。妙にリアルな夢とか。みんなと同じように(夢のなかで)走ったら遅いし。俺、子どものころからずっと見ている夢が、自分のアップから入って、ブワッって引いていくとめちゃくちゃ崖。目の前に2つに分かれてる崖の先にいるっていう夢を見るんですけど、それがいつか(正夢として)あるんじゃないかなって。
松居:サスペンスドラマに出てくるような崖?
成田:もっとです。崖というと、地面が目の前で割れるっていう夢なんですけど、いつも怖くてバッと起きて。あれはいつかCGとかの映画でやってほしいなって。

番組スタッフが夢占いを調べると、地割れや地震の夢は生活基盤の揺らぎや破壊、不安定な状態を表すそうで、それを聞いた成田は「あはは」と笑う。

松居:仕事が不安定だからかな。
成田:でも、子どもの頃から見る夢ですよ。ずっと不安なのかな。
松居:不安なのかもしれないね。
成田:こんなの公共の電波に乗ると恥ずかしいな。だって今日以降、テレビのバラエティ番組とかで俺が一生懸命にワーってやってるけど、「この人、不安なんだ」って思われたら、そんなの笑えないよ(笑)。恥ずかしいな。

4月28日(水)の同番組にも成田 凌が登場する。放送はJ-WAVEで26時から。

【radikoで28日26時~】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210429020000(2021年5月5日28時59分まで)
radikoで聴く
2021年4月28日28時59分まで

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番組情報
JUMP OVER
毎週水曜
26:00-27:00

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